愛荘自然観察の森

愛荘自然観察の森

概要

この付近は、以前は湧水から流れ出る水が湿地を形成していたと思われる場所で氷河期の遺存種と考えられるカラコギカエデやクロウメモドキのようにおもに冷温帯に生育する植物が見られたり、逆にカゴノキのように亜熱帯にまで生育する植物が見られたりするなど宇曽川を挟んで同じような環境にある軽野の湧水湿地同様に複雑な植物相を形成しています。 また、カブトムシやクワガタムシが好むナラガシワが多数生育し、これらの昆虫類にとって大切な場所です。


みどころ

愛荘自然観察の森に生息する植物を紹介します。


イヌザクラ

イヌザクラ

学名:Padus buergeriana

科名:バラ科

落葉高木。5月上旬から中旬にかけて前年枝に白い小花をたくさんつける。果実は、7~9月に赤色から黒紫色。本州、四国、九州の冷温帯から暖温帯。県内では琵琶湖の東側に多く、西側には少ない。

エゴノキ

エゴノキ

学名:Styrax japonica var. japonica

科名:エゴノキ科

落葉小高木。5~6月に白色の花。果実は灰白色で、有毒。北海道、本州、四国、九州の中間温帯から暖温帯。名前は果皮は食べるとえごい(えぐい)ことに由来する。

エノキ

エノキ

学名:Celtis sinensis

科名:アサ科(旧ニレ科)

落葉高木。葉は互生し、葉の縁には上部の3分の1くらいまで鋸歯がある。4月、淡黄緑色の小花。果実は、9~10月に赤褐色に熟す。甘くて食用。本州、四国、九州の中間温帯から暖温帯・亜熱帯。県内では低地から山地にかけて広く分布する。

カゴノキ

カゴノキ

学名:Litsea coreana

科名:クスノキ科

常緑高木。葉は互生し、縁は鋸歯がなく全縁。9月に開花。翌年の秋に赤い実。雌雄異株。本州(関東地方以西)、四国、九州の暖温帯から亜熱帯。県内では湖東地方を中心に分布。名は「鹿子の木(かごのき)」で、樹皮がはがれて小鹿のような模様になることに由来する。

ガマズミ

ガマズミ

学名:Viburnum dilatatum

科名:レンプクソウ科(旧スイカズラ科)

落葉低木。葉は対生で、縁に浅い鋸歯があり、両面に毛が多い。5~6月、白色の小花。秋に赤く熟す。北海道、本州、四国、九州の冷温帯から暖温帯に分布。

カラコギカエデ

カラコギカエデ

学名:Acer ginnala var. aidzuense

科名:カエデ科

落葉小高木。葉は対生で浅く3裂する。5月中旬ごろ、淡黄緑色の小花。8~10月に翼状の果実(翼果)。北海道、本州、四国、九州の亜寒帯から冷温帯にかけての湿地。高層湿原として有名な尾瀬沼(群馬県)にも多数生育。当地のものは氷河期の遺存種と考えられる。県内では宇曽川水系を中心に分布する。名は「鹿の子木(かのこぎ)」の転訛で、樹皮が鹿子状のまだら模様になることに由来する。※滋賀県レッドリスト(希少種)

ナラガシワ

ナラガシワ

学名:Quercus aliena

科名:ブナ科

落葉高木。葉は互生し、長さは10~30cmと大きく、縁には粗い大きな鋸歯がある。4月に開花し、秋に果実(どんぐり)。本州、四国、九州の暖温帯。県内では低地の河川沿いに多く見られる。この木の樹液を吸うためにカブトムシやクワガタムシが集まってくる。

クロウメモドキ

クロウメモドキ

学名:Rhamnus japonica var. decipiens

科名:クロウメモドキ科

落葉低木。4~5月に淡黄緑色の花。葉は対生し、基部はくさび形で縁には浅い鋸歯がある。果実は10月ごろに黒く熟す。雌雄異株。本州(関東地方以西)、四国、九州の冷温帯から中間温帯に分布。県内では石灰岩地に分布することが多い。

クロガネモチ

クロガネモチ

学名:Ilex rotunda

科名:モチノキ科

常緑高木。葉は互生し、全縁で光沢があり、葉柄が紫色を帯びる。樹皮は灰白色。6月ごろ白色または紫色の小花を開花。果実は11~12月に赤く熟す。雌雄異株。本州(関東地方以西)、四国、九州の暖温帯から亜熱帯に分布。県内では低地の社寺林に広く分布する。

ハンノキ

ハンノキ

学名:Alnus japonica var. japonica

科名:カバノキ科

落葉高木。葉は互生し、縁には不ぞろいな浅い鋸歯がある。花期は冬(2月ごろ)。楕円形の果実は10月ごろ熟す。北海道、本州、四国、九州の冷温帯から亜熱帯にかけての湿地。県内では低地から山地にかけての湿地に広く分布する。

ムクノキ

ムクノキ

学名:Aphananthe aspera

科名:アサ科(旧ニレ科)

落葉高木。葉は互生し、両面ともいちじるしくざらつき、縁には鋭い鋸歯がある。5月、淡黄緑色の小花。果実は、10月ごろ黒紫色~黒色に熟し、甘くて食用。本州、四国、九州の暖温帯から亜熱帯。県内では低地や山麓部に広く分布する。

カントウマムシグサ
(トウゴクマムシグサ)

カントウマムシグサ(トウゴクマムシグサ)

学名:Arisaema serratum

科名:サトイモ

多年草。4月に開花。仏炎苞は紫色で、マムシが鎌首をもたげたような形をしている。雌雄異株。本州、四国、九州にかけての中間温帯から暖温帯に分布。県内では湖東地方から湖北地方にかけての山麓部に広く分布する。※有毒植物(全草。赤い実だけでなく葉など全て。汁もさわるとかぶれるので注意。)

ナツフジ

ナツフジ

学名:Wisteria japonica

科名:マメ科

つる性落葉木。葉は奇数羽状複葉。7~8月にクリーム色の花。本州(関東地方以西)、四国、九州の暖温帯。県内では湖東地方の低地部を中心に分布。


アクセスマップ

所在地:滋賀県愛知郡愛荘町香之庄200番地(代表地番)

愛荘自然観察の森の写真

注意事項

「自然観察の森」を散策するにあたって守っていただきたいこと。

  1. 自然観察の森内を散策するときは、長袖・長ズボン・長靴等を着用しましょう。
  2. 自然観察の森内の植物や昆虫等の採集・捕獲等はしないでください。
  3. 観察路の木道は、滑りやすいので十分注意してください。
  4. マムシや蜂などには、十分ご注意ください。
  5. 「自然観察の森」区域外の私有地には、絶対に入らないでください。
  6. ゴミなどは持ち帰りましょう。みんなの森です。きれいに利用しましょう。

【お問合わせ】総合政策課(愛知川庁舎)TEL 0749-42-7684