平成27年6月定例会3日目(平成27年06月25日) 議事録
平成27年6月愛荘町議会定例会
議会日程
開会:午前10時30分 閉会:午後12時32分
日程 | 議案内容 |
---|---|
日程第 1 | 議案第52号 平成27年度愛荘町下水道事業特別会計補正予算(第1号) |
本日の会議に付した事件
日程第1
日程 | 議案内容 |
---|---|
追加日程第1 | 議案第55号 損害賠償の額を定めることについて |
追加日程第2 | 議案第56号 損害賠償の額を定めることについて |
追加日程第3 | 議案第57号 損害賠償の額を定めることについて |
追加日程第4 | 議案第58号 平成27年度愛荘町一般会計補正予算(第3号) |
追加日程第5 | 請願第2号 「安全保障関連法案」の速やかな廃案を求める請願について |
追加日程第6 | 議堤第4号 議員派遣について |
追加日程第7 | 意見書2号 「安全保障関連法案」に関する意見書 |
出席議員(13名)
1番 上林 村治
2番 西澤 桂一
3番 伊谷 正昭
4番 高橋 正夫
5番 外川 善正
6番 徳田 文治
7番 河村 善一
8番 小杉 和子
10番 吉岡 ゑミ子
11番 瀧 すみ江
13番 辰己 保
12番 竹中 秀夫
14番 森 隆一
欠席議員(0名)
なし
議事
開会の宣告
議長(森 隆一君)
皆さん、本日の議会最終日、大変ご苦労さまでございます。
開議の宣告
議長(森 隆一君)
ただいまの出席議員は13名で、定足数に達しておりますので、これより本日の会議を開きます。
議事日程の報告
議長(森 隆一君)
本日の議事日程は、お手元に配付のとおりです。
議案52号の上程、説明、質疑、討論、採決
議長(森 隆一君)
それでは、日程第1、議案第52号平成27年度愛荘町下水道事業特別会計補正予算(第1号)を議題にします。
本案について提案理由の説明を求めます。産業建設部長。
〔産業建設部長 北川 元洋君登壇〕
産業建設部長(北川 元洋君)
それでは、議案第52号平成27年度愛荘町下水道事業特別会計補正予算(第1号)をご説明させていただきます。
平成27年度愛荘町下水道事業特別会計補正予算(第1号)は、次に定めるところによる。
第1条歳入歳出予算の総額から歳入歳出それぞれ8万円を減額し、歳入歳出予算の総額を歳入歳出それぞれ13億360万6,000円とするものでございます。
詳細につきましては、事項別明細書でご説明をさせていただきます。議案書40ページをお開きください。
歳入でございます。繰入金他会計繰入金一般会計繰入金でございます。補正額8万円の減額でございます。歳出減に伴うものでございます。
歳出でございます。総務費総務管理費一般管理費でございます。8万円の減でございます。人事異動に伴います人件費の補正でございます。給料28万8,000円の減、職員手当20万8,000円の増でございます。公債費、利子でございます。補正額0で財源更正でございます。
なお、給与費明細書につきましての職員手当につきましては補正前後の変更はございません。以上でございます。
議長(森 隆一君)
これより議案第52号の質疑に入ります。質疑はありませんか。
〔「なし」の声あり〕
議長(森 隆一君)
質疑なしと認めます。
これより討論に入ります。討論はありませんか。
〔「なし」の声あり〕
議長(森 隆一君)
討論なしと認めます。
これより、議案第52号を採決します。本案は原案のとおり決定することに賛成の諸君の起立を求めます。
〔賛成者起立〕
議長(森 隆一君)
起立全員であります。よって、日程第1、議案第52号平成27年度愛荘町下水道事業特別会計補正予算(第1号)は、原案のとおり可決されました。
暫時休憩をいたします。
休憩午前10時33分
再開午前10時34分
議長(森 隆一君)
休憩前に引き続き会議を開きます。
お諮りします。ただいま議案4件が提出されました。これを日程に追加し、直ちに議題としたいと思いますが、ご異議ございませんか。
〔「異議なし」の声あり〕
議長(森 隆一君)
異議なしと認めます。よって、議案4件を日程に追加し、直ちに議題とすることに決定しました。
議案第55号から第57号の上程、説明、質疑、討論、採決
議長(森 隆一君)
追加日程第1、議案第55号損害賠償の額を定めることについてから追加日程第3、議案第57号損害賠償の額を定めることについてまでを一括議題とします。
本案について提案理由の説明を求めます。産業建設部長。
〔産業建設部長 北川 元洋君登壇〕
産業建設部長(北川 元洋君)
それでは、議案第55号損害賠償の額を定めることについてを、ご説明させていただきます。
損害を次のとおり賠償することについて、地方自治法第96条第1項第13号の規定により、議会の議決を求めるものでございます。
相手方につきましては議案書のとおりでございます。
事故の概要でございます。平成27年4月24日(金曜日)午後6時頃、相手方所有の自動車を所有者本人が運転中、町道中宿・川原線(中宿190-5番地付近)の陥没箇所に左後輪が落ち、ホイル等に損傷を与えたものでございます。
損害賠償金につきましては5,500円でございます。
引き続きまして、議案第56号、同じく、損害賠償の額を定めることについてでございます。
損害を次のとおり賠償することについて、地方自治法第96条第1項第13号の規定により、議会の議決を求めるものでございます。
相手方につきましては議案書のとおりでございます。
事故の概要でございます。平成27年4月23日(木曜日)午後9時頃、相手方所有の自動車を所有者本人が運転中、町道蚊野・金剛寺野線(蚊野外526番地付近)の陥没箇所に左前輪が落ち、タイヤに損傷を与えたものでございます。
損害賠償金につきましては5,670円でございます。
最後に、議案第57号損害賠償の額を定めることについてでございます。
損害を次のとおり賠償することについて、地方自治法第96条第1項第13号の規定により、議会の議決を求めるものでございます。
相手方につきましては議案書のとおりでございます。
事故の概要でございます。平成27年4月23日(木曜日)午後9時頃、相手方所有の自動車を所有者本人が運転中、町道蚊野・金剛寺野線(蚊野外526番地付近)の陥没箇所に左前後輪が落ち、タイヤに損傷を与えたものでございます。
損害賠償金につきましては8,370円でございます。
以上でございます。
議長(森 隆一君)
これより、追加日程第1、議案第55号に対する質疑を行います。質疑はありませんか。
〔「なし」の声あり〕
議長(森 隆一君)
質疑なしと認めます。
これより討論に入ります。討論はありませんか。
〔「なし」の声あり〕
議長(森 隆一君)
討論なしと認めます。
これより、議案第55号を採決します。本案は原案のとおり決定することに賛成の諸君の起立を求めます。
〔賛成者起立〕
議長(森 隆一君)
起立全員であります。よって、追加日程第1、議案第55号損害賠償の額を定めることについては、原案のとおり可決されました。
次に、追加日程第2、議案第56号に対する質疑を行います。質疑はありませんか。
〔「なし」の声あり〕
議長(森 隆一君)
質疑なしと認めます。
これより討論に入ります。討論はありませんか。
〔「なし」の声あり〕
議長(森 隆一君)
討論なしと認めます。
これより、議案第56号を採決します。本案は原案のとおり決定することに賛成の諸君の起立を求めます。
〔賛成者起立〕
議長(森 隆一君)
起立全員であります。よって、追加日程第2、議案第56号損害賠償の額を定めることについては、原案のとおり可決されました。
続いて、追加日程第3、議案第57号に対する質疑を行います。質疑はありませんか。
〔「なし」の声あり〕
議長(森 隆一君)
質疑なしと認めます。
これより討論に入ります。討論はありませんか。
〔「なし」の声あり〕
議長(森 隆一君)
討論なしと認めます。
これより、議案第57号を採決します。本案は原案のとおり決定することに賛成の諸君の起立を求めます。
〔賛成者起立〕
議長(森 隆一君)
起立全員であります。よって、追加日程第3、議案第57号損害賠償の額を定めることについては、原案のとおり可決されました。
議案第58号の上程、説明、質疑、討論、採決
議長(森 隆一君)
追加日程第4、議案第58号平成27年度愛荘町一般会計補正予算(第3号)を議題とします。
本案について提案理由の説明を求めます。総務部長。
〔総務部長 中村 治史君登壇〕
総務部長(中村 治史君)
それでは、議案第58号をご説明させていただきます。別冊補正予算書の1ページをお開きいただきたいと思います。
議案第58号平成27年度愛荘町一般会計補正予算(第3号)
平成27年度愛荘町一般会計補正予算(第3号)は、次に定めるところによる。
歳入歳出予算の補正であります。第1条歳入歳出予算の総額に、歳入歳出それぞれ2万円を追加し、歳入歳出予算の総額を歳入歳出それぞれ93億3,124万5,000円とするものでございます。
事項別明細書で各科目の補正額および内容を説明いたします。4ページをお願いいたします。まず、歳入でございます。諸収入雑入雑入総務費雑入におきまして、全国町村総合賠償補償保険金2万円の追加をお願いするものでございます。
次に、歳出です。総務総務管理費一般管理費補償補てんおよび賠償金におきまして、町道の陥没箇所に通行車両の車輪が落ちたことに対する損害賠償金3件分2万円の追加をお願いするものでございます。
以上、補正予算の説明とさせていただきます。よろしくご審議のほどお願い申し上げます。
議長(森 隆一君)
これより、追加日程第4、議案第58号の質疑に入ります。質疑はありませんか。
〔「なし」の声あり〕
議長(森 隆一君)
質疑なしと認めます。
これより討論に入ります。討論はありませんか。
〔「なし」の声あり〕
議長(森 隆一君)
討論なしと認めます。
これより、議案第58号を採決します。本案は原案のとおり決定することに賛成の諸君の起立を求めます。
〔賛成者起立〕
議長(森 隆一君)
起立全員であります。よって、追加日程第4、議案第58号平成27年度愛荘町一般会計補正予算(第3号)は、原案のとおり可決されました。
ここで暫時休憩をいたします。
休憩午前10時43分
再開午前10時44分
議長(森 隆一君)
休憩前に引き続き会議を開きます。
お諮りします。ただいま請願1件、議提1件が提出されました。これを日程に追加し、直ちに議題としたいと思いますが、異議はありませんか。
〔「異議なし」の声あり〕
議長(森 隆一君)
異議なしと認めます。よって、請願1件、議定1件を日程に追加し、直ちに議題とすることに決定しました。
請願第2号の上程、説明、質疑、討論、採決
議長(森 隆一君)
追加日程第1、請願第2号「安全保障関連法案」の速やかな廃案を求める請願についてを議題とします。
お諮りします。請願第2号については、会議規則第92条第2項の規定により、委員会付託を省略いたしたいと思いますが、ご異議ありませんか。
〔「異議なし」の声あり〕
議長(森 隆一君)
異議なしと認めます。よって、請願第2号は委員会付託を省略することに決定しました。
本案について、紹介議員の説明を求めます。11番、瀧 すみ江君。
〔11番瀧 すみ江君登壇〕
11番(瀧 すみ江君)
11番、瀧すみ江。「安全保障関連法案」の速やかな廃案を求める請願について説明をさせていただきます。朗読をもって提案に代えさせていただきます。請願第2号の2ページを朗読させていただきます。
請願第2号2015年5月28日
「安全保障関連法案」の速やかな廃案を求める請願
提出者愛荘町9条の会
代表滋賀県愛知郡愛荘町中宿108番地
勝馬 千司穂
愛荘町議会議長森 隆一様
紹介議員瀧 すみ江
辰己 保
請願趣旨安倍政権は「安全保障関連法案」を2015年5月14日に閣議決定し、15日に国会に提出しました。この法案は、これまで政府が憲法9条のもとでは違憲としてきた集団的自衛権の行使を可能にし、米軍などが起こした戦争に自衛隊が地理的限定なく参加するなど、憲法9条を破壊するものであり、まさに戦争法案と呼ばれるべき内容と言わざるを得ません。70年前に終結した第二次世界大戦は日本のみならず、海外においても多くの命と平安な暮らしを奪い去りました。
このことを反省し、国民が平和憲法を生み出したのです。それを乱暴に破壊する法案は許すことができません。しかも、4月29日の安倍首相による米国両院議員の前での演説では、法案のこの夏中の制定を約束するなど、国民主権を踏みにじり、国権の最高機関たる国会の審議をないがしろにする形で強引に法制化を進めようとしています。
私たちは憲法9条を破壊し、国民主権、議会制民主主義もないがしろにする法案を認めるわけにはいきません。よって、貴議会が地方自治法第99条の規定により、下記事項の意見書を提出されることを請願します。
請願事項1、安全保障関連法案を速やかに廃案すること
今、朗読させていただきましたが、ほかに敬称略とさせていただきますが、前田 いそ、村西 俊雄、那須 淳子、那須 光章、安孫子 義昭、村川 英幸、寺本 了恵、西川 和子、青山 武、嶋中 雅俊、嶋中 まさ子、浦部 寿、徳田 建次、中島 初子の14人の町民の方からも請願趣旨で、一部表現が違うところもありますが、同じ請願事項での請願が提出されています。
ご審議いただきまして、採決していただきますよう、よろしくお願いいたします。以上で説明を終わらせていただきます。
議長(森 隆一君)
これより質疑に入ります。質疑はありませんか。
〔「なし」の声あり〕
議長(森 隆一君)
質疑なしと認めます。
これより討論に入ります。討論はありませんか。12番、竹中 秀夫君。
12番(竹中 秀夫君)
12番、竹中です。請願第2号「安全保障関連法案」の速やかな廃案を求める請願について、反対する立場から討論を行います。
政府は今回の請願書にあるように、安全保障法案を国会に提出し、現在も審議が継続中であります。言うまでもなく、我が国は国際協調主義に基づく積極的平和主義のもとで、国際社会の平和と安全に、これまで以上に積極的に貢献するためには、切れ目のない対応を可能とする国内法制を整備する必要があります。
そのためには、これまで整備されてきましたPKO協力法や周辺事態法について一括して見直し、新たな法制度を整えることが必要不可欠であり、国会においても、より詳細に、また具体的かつ専門的に議論を重ねるため、衆議院に特別委員会を設置し、検討を進めてまいりました。
このようなことから、今回提出されました請願書の文中にある「4月29日の米国両院議員の前で、安部首相の演説では法案のこの夏の制定を約束され、国民の議論が全く深まらないまま急いで法制化を進めようとされる」という文言、言わば結論ありきで法改正を強行しようとする解釈は適切でないと判断いたします。
また、平和安全法整備法案は、武力行使に関する第3要件に基づき、我が国と見密接な関係にある他国に対する武力攻撃が発生した場合にも、自衛隊の出動を認めているが、国会での議論を通じて、その要件があいまいであり、歯止めとして機能していないこともありますが、このことに対しましても、例えば、自衛隊を出動することができないよう国際貢献でも、参加5原則等を満たす場合に限られ、外国の軍隊の後方支援は国会の承認を得なければならないとありますし、新3要件も改めて申しますと、1、我が国に対する武力攻撃が発生したこと、または我が国と密接な関係にある他国に対する武力攻撃が発生し、これにより我が国の存立が脅かされ、国民の生命・自由および幸福追求の権利が根底から覆される明白な危険があること。2、これを排除し、我が国の存立を全うし、国民を守るためにほかに適当な手段がないこと。3、必要最小限度の実力行使に留まるべきこと、とあります。
これらの要件を満たすことに加え、国会の承認を必要という厳しい歯止めがあると考えます。しかしながら、昨今、これらの法案に対して世論調査において、賛否が分かれ、その理由に政府からの説明が不十分であることが大半を占めております。
また、衆議院憲法審査会において、集団的自衛権の行使を容認する解釈および関連法案について違憲であるという指摘がなされたことは事実であります。
このようなことに鑑み、さらに国会で、これまで以上の議論や慎重な審議、国民への十分な説明等を求めることと、その議論や動向を注視したうえで、我が町議会独自で議論や調査の時間が必要であると判断をしたところであります。
したがって、今回の請願書に関しましては、タイトルにある「速やかに廃案を求める」ことは賛同しがたく、先に話させていただいた内容、文言が不適切、町議会独自の調査ならびに議論の時間を充実させるべき、国会の審議日程も9月27日までかなりの期間延長されたことも含め、このタイミングでの提出は時間尚早と考え、反対せざるを得ない判断をいたしたところであります。
議員各位におかれましては、今回の反対という趣旨を十分ご理解いただき、是非ご賛同いただき、反対討論といたします。以上です。よろしくお願いをいたします。
議長(森 隆一君)
ほかに討論はありませんか。8番、小杉君。
8番(小杉 和子君)
8番、小杉 和子。請願書に対して、賛成の立場から賛成討論を行います。
集団的自衛権の行使は、憲法学者の憲法違反と言われました。70年、憲法9条を守り続けてきたため、戦争はなく平和の時代が続きました。
なぜ、私が請願に対して賛成するのかというのは、戦前東京で生まれ、東京大空襲前日に東京を離れ、沼津で空襲に遭い、鉄道は不通になり、漁船にて三重県の津の港から鉄道を使い、旧八木荘へ帰ってきたと母から聞きました。戦後、東京へ昭和21年から26年、1年の半分を東京に行っていました。戦後の焼け跡の景色を見、あの臭いはいまだに思い出します。
憲法9条を守って70年、平和を子孫の時代にまで続いていってほしいと願っております。この願いによって、私たち戦争を体験してきたものは、この9条を何とか守っていかなくてはならないと思っております。そこで賛成討論とさせていただきます。よろしくお願いいたします。
議長(森 隆一君)
2番、西澤君。
2番(西澤 桂一君)
2番、西澤 桂一です。「安全保障関連法案」の速やかな廃案を求める請願に対しまして、賛成の立場から討論を行います。
今、政府は集団的自衛権の行使を容認する内容を含んだ安全保障関連法案を提出しています。安倍総理大臣は、先に米国の議場で日本の国会に提出もしていない安全保障関連法案を夏までに必ず実現させると語っていますが、これは明らかに憲法が大原則としている国民主権を無視したものであります。
先の衆議院憲法審査会の参考人質疑において、与党・野党などから推薦された3人の憲法学者は、いずれも他国を武力で守る集団的自衛権の行使容認は憲法違反だとの見解を述べています。このほか、多くの憲法学者や国民が、この法案は憲法第9条に反するものとして廃案を求めています。
戦後70年間、我が国の平和憲法が世界の信頼を得て、今日の日本を築いてまいりました。今回の法案は我が国が貫いてきた海外で武力行使を行わないという原理を大きく転換しようとしているにもかかわらず、自衛隊法、周辺事態法、国際平和協力法と、本来はそれぞれ丁寧に審議すべき10本の改正案を1つに束ねて提出し、見えにくく、かつ審議を簡略化しようとしています。
歴代内閣は集団的自衛権は憲法第9条の下で許されないとの考えを一貫してきました。それにもかかわらず、国民への丁寧な説明や国会での徹底審議を避け、結論ありきで1内閣1国会で法改正を強行する姿勢の政府の姿勢は許されません。
集団的自衛権の行使を求める新3要件には歯止めがなく、我が国に直接武力攻撃がなくても、自衛隊による海外での武力行使を可能にします。新3要件は、便宜的、意図的であり、立憲主義に反した解釈変更です。本来、憲法という枠の中で法律ができ、その法律に基づいて行政が動くものでありますが、現在のやり方はまったく逆で国民を無視した姿勢であると言わざるを得ません。
6月18日、作家の瀬戸内寂聴さん93歳は、自分の経験から、戦争によい戦争は絶対ない、すべてが人殺しです。殺さなければ殺される。これは人間の一番悪いことであり、今の状況は開戦に向かっていた当時の日本の雰囲気に似ている。表向きは平和であるが、すぐ後ろに軍歌の音が聞こえると訴えられております。
私も戦前生まれであり、戦中、戦後に身にして知っています。私の叔父は昭和20年5月に沖縄で戦死しました。20歳そこそこの若さで、人生これからという年齢でした。あの時の苦しさ、悲しみ、恐ろしさを今の若い人たちに再び味わさしてはならないと考えております。
愛荘町は非核平和宣言の町、平和を守る町です。6月22日、国会を過去最長の95日間延長し、何が何でも今国会での成立を目指しておりますが、安全保障関連法案は今一度廃案にすべきであると考えます。皆さまのご理解をよろしくお願いいたします。
議長(森 隆一君)
ほかに討論はありませんか。7番、河村君。
7番(河村 善一君)
ちょっとよろしいですか。反対討論というか、それぞれがしていいのですか。
議長(森 隆一君)
暫時休憩します。
休憩午前11時02分
再開午前11時05分
議長(森 隆一君)
休憩前に引き続き会議を開きます。今回は特別に許します。
7番(河村 善一君)
反対討論をいたします。安全保障問題の速やかな廃案を求める請願に対する反対討論を行います。
国の安全保障問題については非常に重要な問題であり、慎重審議をなされる案件であると考えております。政府見解では国民の命と平和な暮らしを守ることは、政府のもっとも重要な責務です。我が国を取り巻く安全保障環境は一層厳しさを増しています。我が国の安全を確保していくには日米間の安全保障、防衛協力を強化するとともに、域内外のパートナーとの信頼および協力関係を進め、深め、そのうえであらゆる事態に切れ目のない対応を可能とする法整備を行うことが必要であり、これにより争いを未然に防ぐ力、つまり抑止力を高めることが必要だからです。
また、これまでの周辺事態法やPKOなどを含めた現在の法律について、様々な議論があり、その改善方法等について検討が踏まえられてきました。今回の平和安全法制は、そのための切れ目のない法制をつくるためのものであると言っております。
また、我が国を取り巻く安全保障環境は一層厳しさを増しています。東アジア、中東、ヨーロッパで様々な不安定要因が現実となっています。具体的にはパワーバランスの変化があり、中国の急速な台頭と、米国の影響力の相対的変化が見られ、特に中国の対外姿勢と軍事動向などは、我が国を含む国際社会の懸念地帯となっています。
また、大量破壊兵器や弾道ミサイル等の軍事技術が高度化拡散し、北朝鮮は日本は射程に入る様々のミサイルを配備しており、核開発も行っています。さらに、技術革新の急速な進展もあり、国際テロの脅威や海洋、宇宙サイバー空間におけるリスクも深刻化しています。
脅威が世界のどの地域においても発生し、我が国に直接的な影響を起こしうる状況になってきているのです。このような状況の中、日本の安全を守るためには、日本が国際社会の中で一層大きな役割を果たすとともに、日米同盟を強化し、域内外のパートナーとの信頼および強力関係を深めなければなりませんと述べております。
今通常国会は95日間に延長され、9月21日までとなっております。今国会では与野党とも十二分に議論され、国会として結論を出されることを望むところです。徹底審議を求めておきながら、野党の審議拒否および自ら席を立つということは理解できません。
以上、申し述べましたように、今回の「安全保障関連法案」は慎重審議することは重要なことであります。しかし、今回の請願のように、廃案を求める請願は一方的な見方に偏った内容と言わざるを得ず、請願を採択することは不適切であると考え、反対討論といたします。以上です。
議長(森 隆一君)
これで討論を終わります。
これより、追加日程第1、請願第2号を採決します。本案は原案のとおり採択することに賛成の諸君の起立を求めます。
〔賛成者起立〕
議長(森 隆一君)
暫時休憩します。
休憩午前11時10分
再開午前11時11分
議長(森 隆一君)
休憩前に引き続き会議を開きます。
請願第2号は起立多数であります。よって、追加日程第1、請願第2号「安全保障関連法案」の速やかな廃案を求める請願については、原案のとおり採択することに決定しました。
暫時休憩いたします。議運を持ちたいと思います。
休憩午前11時12分
再開午後12時16分
議長(森 隆一君)
休憩前に引き続き会議を開きます。
お諮りします。ただいま意見書1件が提出されました。これを日程に追加し、直ちに議題にしたいと思いますが、これにご異議ありませんか。
〔「異議なし」の声あり〕
議長(森 隆一君)
異議なしと認めます。よって、意見書1件を日程に追加し、直ちに議題とすることに決定しました。
意見書第2号の上程、説明、質疑、討論、採決
議長(森 隆一君)
追加日程第1意見書第2号「安全保障関連法案」に関する意見書についてを議題にします。
本案について提案理由の説明を求めます。11番、瀧 すみ江君。
〔11番瀧 すみ江君登壇〕
11番(瀧 すみ江君)
11番、瀧 すみ江です。先ほど請願第2号を採決していただきましたので、それに基づきまして、この請願の趣旨、憲法9条を守ってほしい、再び戦争の参加が起こらないように、このような請願者の方の趣旨を踏まえて、愛荘町議会として、意見書を提案させていただきます。
それでは、朗読をもって提案に代えさせていただきます。
意見書第2号
平成27年6月25日
愛荘町議会議長森 隆一様
「安全保障関連法案」に関する意見書
上記の議案を、愛荘町議会会議規則第14条の規定により提出する。
提出者 愛荘町議会議員 瀧 すみ江
賛成者 愛荘町議会議員 西澤 桂一
賛成者 同 外川 善正
賛成者 同 徳田 文治
賛成者 同 小杉 和子
賛成者 同 吉岡 ゑミ子
賛成者 同 辰己 保
1枚めくっていただいて、文を読ませていただきます。
「安全保障関連法案」に関する意見書
政府は、安全保障関連11法案の説明の中で、集団的自衛権行使を認める要件として、次の3つの場合に武力行使ができるとしています。1.我が国に対する武力攻撃が発生したこと、または我が国と密接な関係にある他国に対する武力攻撃が発生し、これにより我が国の存立が脅かされ、国民の生命・自由および幸福追求の権利が根底から覆される明白な危険がある場合。2.これを排除し、我が国の存立を全うし、国民を守るために、ほかに適当な手段がないとき。3.必要最小限度の実力を行使すること。
6月4日の衆議院憲法審査会で憲法学者3人が他国を武力で守る集団的自衛権の行使容認を含む安全保障関連法案は違憲だと批判しました。
また、日弁連は6月18日に安全保障関連法案は違憲だとして法制定に反対する意見書を取りまとめ、全国52の弁護士会会長を含む役員85人の全会一致で確認しました。日弁連副会長は憲法の立憲主義、恒久平和主義、国民主権の基本原理に違反するとの見解を示しています。
憲法学者をはじめ国民の8割が異議を唱えている中、安全保障関連法案は慎重に審議されるべきです。70年前に終結した第二次世界大戦は日本のみならず、海外においても多くの命と平安な暮らしを奪い去りました。
このことを反省し、国民が平和憲法を生み出したのです。国民が政府の横暴を抑えるという立憲主義に基づけば、憲法はいかなる政権が多数をとっても、勝手にその解釈を変えることができないものです。
よって、下記の事項を強く要請します。
- 憲法9条を無視する安全保障関連法案は強硬採決を決して行わず、国民が納得し得る審議を尽くすこと。
以上、地方自治法第99条の規定により、意見書を提出する。
平成27年6月25日
内閣総理大臣 安倍 晋三殿
衆議院議長殿
参議院議長殿
滋賀県愛知郡愛荘町議会
適正なご審議のうえ、可決していただきますようよろしくお願いします。
議長(森 隆一君)
これより質疑に入ります。質疑はありませんか。
〔「なし」の声あり〕
議長(森 隆一君)
質疑なしと認めます。
これより討論に入ります。討論はありませんか。
〔「なし」の声あり〕
議長(森 隆一君)
討論なしと認めます。
これより、意見書第2号を採決します。本案は原案のとおり可決することに賛成の諸君の起立を求めます。
〔賛成者起立〕
議長(森 隆一君)
座ってください。起立多数です。よって、追加日程第1、意見書第2号「安全保障関連法案」に関する意見書については、原案のとおりに可決することに決定しました。
議堤第4号の上程、説明、採決
議長(森 隆一君)
追加日程第2、議提第4号議員派遣についてを議題にします。
会議規則第127条の規定により、お手元に配付しました議案のとおり、議員を派遣することにご異議はございませんか。
〔「異議なし」の声あり〕
議長(森 隆一君)
異議なしと認めます。よって、追加日程第2、議提第4号議員派遣については、お手元に配付しました議案のとおり、議員を派遣することに決定しました。
暫時休憩します。
休憩午後12時24分
再開午後12時25分
議長(森 隆一君)
休憩前に引き続き会議を開きます。
閉会の宣告
議長(森 隆一君)
これで、本定例会に付された日程はすべて終了しましたので、会議を閉じます。
町長、あいさつ。
町長あいさつ
町長(宇野一雄君)
それでは、今議会の閉会にあたりまして、一言御礼を申し上げます。
今議会で提案させていただきました案件は、追加案件を含めまして、報告案件1件、条例の一部を改正する条例案件2件、契約の締結につき議決を求める案件5件、平成27年度一般会計および各特別会計の補正予算案件6件、損害賠償の額を定める案件3件につきまして、慎重審議のうえ、すべての案件について可決いただき誠にありがとうございました。
さて、今議会の一般質問でもございましたしたが、選挙権年齢を20歳以上から18歳以上に引き下げる改正公職選挙法が6月17日の参議院本会議で可決成立いたしました。選挙年齢の引き下げは昭和20年(1945年)の終戦直後に25歳以上から現行の20歳以上と改正されて以来、70年ぶりでございます。
公布から1年間の周知期間を経て施行され、施行後はじめて公示されます国政選挙が最初の適用対象となります。具体的には来年夏の参議院議員選挙から適用されることになります。その後、知事選など地方選挙で順次適用されることとなります。
新たに加わります18歳、19歳の有権者は、全国で約240万人おいでになり、全有権者数の約2%にあたります。全国的な傾向といたしまして、政治への無関心、特に若い世代の政治離れが問題視されており、選挙年齢の引き下げを起爆剤に、若者の政治参加を促し、近年の低投票率傾向に歯止めがかかることを期待しているところでございます。
一方で、高校生が投票権を持つということになりますので、政治に関する関心を持っていただく教育が重要になると思っております。また、18歳以上の未成年者であっても買収などの重大な選挙違反があった場合には、少年法の特例措置として成人と同様の処罰を受けることになるということになっております。
次に、本年も6月3日、梅雨に入った模様との気象情報も発表がありました。雨季本番となってまいりました。雨季は大雨による災害が発生しやすい時期でもあります。曇りや雨の日が多く、日々の生活などに様々な影響を与えます。昨年の雨季から夏季にかけて雨や曇りの日が多く、日照不足の影響で、農作物に品質や収穫量の面で影響がございました。
この時期、気圧配置や予測が困難な積乱雲の発生により、突発的で局地的な豪雨、いわゆるゲリラ豪雨でございますが、発生をいたします。九州において、梅雨前線の停滞により、大雨が降り土砂災害などが発生いたしておりますし、群馬県の伊勢崎市や前橋市で突風や雨による被害が相次ぎました。
このように、ゲリラ豪雨や台風などによります自然災害は、いつ発生すかわかりません。今後とも発生が予想されます危険災害に備え、本年度設置いたしました危機管理対策室を中心に、防災・減災対策やタイムラインの徹底を行いますとともに、有事の際には職員一丸となって対応するなど、町民の生命と財産を守るという町に課せられました最も重要な使命を意識しながら、万全の体制で取り組み、町民皆さまが安全で安心して生活していただける対策を講じてまいることといたします。
今議会中、賜りました貴重なご意見やご提言を肝に銘じまして、職員ともども誠心誠意、これらの事務執行にあたってまいります。今後とも変わらぬご指導・ご鞭撻をいただきますようお願いを申し上げます。
最後に6月議会閉会にあたり、議員各位におかれましては、今後夏場に向かい、暑い日が続き体調を崩しやすい季節と存じますが、お身体には十分ご自愛いただき、ご健勝でご活躍いただきますことをご祈念申し上げ、お礼の言葉とさせていただきます。ありがとうございました。
議長(森 隆一君)
これをもって、平成27年6月愛荘町議会定例会を閉会します。
皆さん、大変ご苦労さまでございました。
全員協議会を1時半からしますのでよろしくお願いします。
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更新日:2019年12月25日