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平成30年9月定例会1日目(平成30年09月04日) 議事録

更新日:2019年12月25日

平成30年9月愛荘町議会定例会

議会日程

開会:午前9時00分 延会:午前10時30分

平成30年9月愛荘町議会定例会日程と議案
日程 議案内容
日程第1 一般質問
日程第2 人権擁護委員の推薦につき意見を求めることについて
日程第3 報告第5号 平成29年度愛荘町の財政健全化判断比率等の報告について
日程第4 議案第39号 愛荘町下水道事業の設置等に関する条例
日程第5 議案第40号 愛荘町税条例の一部を改正する条例について
日程第6 議案第41号 第2次愛荘町総合計画(基本構想・前期基本計画)の策定について
日程第7 議案第42号 契約の締結につき議決を求めることについて
日程第8 議案第43号 契約の締結につき議決を求めることについて
日程第9 議案第44号 契約の締結につき議決を求めることについて
日程第10 議案第45号 財産の取得につき議決を求めることについて
日程第11 議案第46号 町道の路線の認定につき議決を求めることについて
日程第12 議案第47号 平成30年度愛荘町一般会計補正予算(第2号)
日程第13 議案第48号 平成30年度愛荘町国民健康保険事業特別会計補正予算(第1号)
日程第14 議案第49号 平成30年度愛荘町後期高齢者医療事業特別会計補正予算(第1号)
日程第15 議案第50号 平成30年度愛荘町介護保険事業特別会計補正予算(第2号)
日程第16 議案第51号 平成30年度愛荘町下水道事業特別会計補正予算(第1号)
日程第17 議案第52号 平成29年度愛荘町一般会計歳入歳出決算の認定を求めることについて
日程第18 議案第53号 平成29年度愛荘町住宅新築資金等貸付事業特別会計歳入歳出決算の認定を求めることについて
日程第19 議案第54号 平成29年度愛荘町土地取得造成事業特別会計歳入歳出決算の認定を求めることについて
日程第20 議案第55号 平成29年度愛荘町国民健康保険事業特別会計歳入歳出決算の認定を求めることについて
日程第21 議案第56号 平成29年度愛荘町後期高齢者医療事業特別会計歳入歳出決算の認定を求めることについて
日程第22 議案第57号 平成29年度愛荘町介護保険事業特別会計歳入歳出決算の認定を求めることについて
日程第23 議案第58号 平成29年度愛荘町下水道事業特別会計歳入歳出決算の認定を求めることについて

本日の会議に付した事件

日程第1から日程第23

出席議員(14名)

1番 澤田 源宏

2番 村西 作雄

3番 森野 隆

4番 西澤 桂一

5番 村田 定

6番 伊谷 正昭

7番 外川 善正

8番 徳田 文治

9番 河村 善一

10番 吉岡 ゑミ子

11番 瀧 すみ江

12番 竹中 秀夫

13番 辰己 保

14番 高橋 正夫

欠席議員(なし)

なし

議事

開会の宣告

議長(高橋 正夫君)

皆さん、おはようございます。ご出席、大変ご苦労さんでございます。
本日の会議は、台風接近により日程変更を行う場合がございますので、ご承知おきいただきたいと思います。
本日、小杉総合政策部長より欠席届が提出されていますので、ご理解ください。また、台風接近により警戒配備体制のため、北川会計管理者が災害警戒対策本部対応しておりますので、ご理解いただきますよう、よろしくお願いいたします。
ただいまの出席議員は14名で、定足数に達しております。よって、平成30年9月愛荘町議会定例会は成立いたしましたので、開会いたします。

開議の宣告

議長(高橋 正夫君)

これより本日の会議を開きます。

議事日程の報告

議長(高橋 正夫君)

本日の議事日程は、お手元に配付のとおりです。

会議録署名議員の指名

議長(高橋 正夫君)

日程第1、会議録署名議員の指名を行います。
今期定例会の会議録署名議員は、会議規則第126条の規定により、9番河村 善一君、10番吉岡 ゑミ子君を指名いたします。

会期の決定

議長(高橋 正夫君)

日程第2、会期の決定についてを議題にします。
お諮りします。今期定例会の会期は、本日から9月21日までの18日間にしたいと思います。これにご異議ございませんか。

〔「異議なし」の声あり〕

議長(高橋 正夫君)

異議なしと認めます。よって、会期は本日から9月21日までの18日間に決定しました。

町長提案趣旨説明

議長(高橋 正夫君)

日程第3町長の提案趣旨説明を求めます。町長。

〔町長 有村 国知君登壇〕

町長(有村 国知君)

本日ここに、平成30年9月愛荘町議会定例会をお願いいたしましたところ、議員各位には出席を賜り、厚くお礼を申し上げます。議員の皆様には、日頃から町政の運営にご理解とご協力をいただいておりますことを、まずもって御礼申し上げます。
今夏は、長期にわたり記録的な猛暑や大きな台風に見舞われました。7月の西日本豪雨では、各地で土砂災害や河川の氾濫等の甚大な被害が発生し、多数の尊い命が奪われ、多くの住民の方々が被災をされました。亡くなられた方々のご冥福をお祈り申し上げますとともに、被災された皆様の心よりお見舞いを申し上げます。
本町におきましても、7月豪雨、台風12号・台風20号の発生に伴い、早期に災害警戒本部体制を敷き、対応にあたったところです。台風20号においては、倒木やビニールハウスの倒壊等の被害はありましたが、幸いにも人的な被害はありませんでした。本日も台風21号が再接近しており、これから台風シーズン本番となりますが、気象情報等の収集を行い、早期に自主避難所の開設や避難情報の発令を行うなど、住民の皆様の安全・安心の確保に向けて取り組んでまいる所存です。
さて、町長に就任し半年を迎えました。これまで町内の福祉施設や教育施設などを訪問し、また医師会をはじめまちづくり、健やかなまちの暮らしのため大きなご貢献をいただいている様々な団体の会合などにも出席させていただきながら、住民の皆様の様々な要望や地域の声を伺ってまいりました。
そうした中、第2次総合計画(案)を今期定例会に提案させていただいております。まちづくりの基本目標として、「人々が集い、交流し、まちの魅力を高め、理想的な住まいとして人とまちが成長し、みんなが誇れる住みよいまちづくりを進めるため、私たちがめざす10年後のまちの姿を、「愛着と誇り。人とまちがともに輝く未来創生のまち。」と掲げています。
その実現に向けて、「つながり」「こころざし」「にぎわい」「やすらぎ」「かがやき」という5つの視点、そして6つの基本方針により、重点戦略プロジェクトや基本計画をとりまとめています。第2次総合計画を、これからの町政の総合的な推進のための指針として、町民の皆様と理念を共有し、ともに取り組みを進めてまいる所存であります。
さらに、本計画の着実な実現に向け、国・県への平成31年度予算要望活動を実施しております。8月7日には滋賀県知事・副知事に、8月21日は県各部に、また道路整備等につきましては、それぞれの期成同盟会を通じ、関係市町の首長とともに近畿地方整備局等に出向き、町議会の高橋議長とともに、積極的にこれからの愛荘町の発展に向けての要望を重ねております。中長期的な視点からも具体的な成果につながる施策や事業を展開してまいる所存でございます。
さて、今期定例会に提案いたします議案についてご説明を申し上げます。
人事案件1件、報告案件1件、改正条例等議決案件2件、第2次愛荘町総合計画の策定に伴う議決案件1件、契約の締結および財産の取得に伴う議決案件4件、町道の路線認定に伴う議決案件1件、平成30年度愛荘町一般会計補正予算等に伴う議決案件5件、平成29年度愛荘町一般会計歳入歳出決算等の認定に伴う議決案件7件、合わせて22案件を提案させていただきました。
まず人事案件1件でございます。平成30年12月31日をもって任期が満了す人権擁護委員1名の推薦につきまして意見を求めるものでございます。
次に、報告案件1件でございます。地方公共団体の財政の健全化に関する法律に基づき、平成29年度愛荘町の財政健全化判断比率等について、愛荘町監査委員様の意見を付けて報告するものでございます。
次に、改正条例等議決案件2件でございます。議案第39号愛荘町下水道事業の設置等に関する条例につきましては、健全な経営を推進するための取り組みとして、平成31年4月1日から下水道事業に地方公営企業法を適用し、企業会計方式へ移行させるために条例を制定するものでございます。
議案第40号愛荘町税条例等の一部を改正する条例につきましては、地方税法の一部を改正する法律が公布されたことにより、所要の改正を行うものでございます。
次に議案第41号第2次愛荘町総合計画策定に伴う議決案件1件でございます。愛荘町議会改革条例の第7条の規定により、第2次愛荘町総合計画を別冊のように定めるものでございます。
次に、契約の締結および財産の取得に伴う議決案件4件でございます。議案第42号・43号・44号契約の締結につき議決を求めることにつきましては、愛知川東小学校校舎等増改築工事(建築・電気設備・給排水冷暖房設備)の契約変更契約を締結するものでございます。
議案第45号財産の取得につき議決を求めることにつきましては、愛知川武道館・秦荘武道館の柔道畳入替設置業務に伴い、財産の取得をするものでございます。
次に、町道の路線認定に伴う議決案件1件でございます。
議案第46号町道の路線の認定につき議決を求めることにつきましては、道路法第8条第2項の規定に基づき、4路線を新規認定するものでございます。
次に平成30年度愛荘町一般会計補正予算等に伴う議決案件5件でございまする
議案第47号平成30年度愛荘町一般会計補正予算(第2号)につきましては、4,246万4,000円を追加し、総額100億5,900万1,000円とするものでございます。
主な補正内容といたしまして、庁舎等管理事業で耐震改修にかけた庁舎改修設計監理業務料や、来庁者がより心地よく安心感を持っていただくための窓口受付カウンターの更新等に1,107万6,000円。ゆめまちテラスえち管理運営料で、運営開始に伴う光熱費等の維持管理経費や施設備品の整備に555万円。障がい者自立支援医療給付事業で更生医療の対象者増加により470万円。町外地域型保育施設入所事業で入所児童増加により382万7,000円。農業基盤整備促進事業で長野西工区の用排水路改修工事に404万円等を計上しました。
議案第48号平成30年度愛荘町国民健康保険事業特別会計補正予算(第1号)につきましては、2,463万2,000円を追加し、総額18億4,286万円とするものでございます。
議案第49号平成30年度愛荘町後期高齢者医療事業特別会計補正予算(第1号)につきましては、141万4,000円を追加し、総額1億8,413万9,000円とするものでございます。
議案第50号平成30年愛荘町介護保険事業特別会計補正予算(第2号)につきましては、4,287万5,000円を追加し、総額15億1,514万7,000円とするものでございます。
議案第51号平成30年度愛荘町下水道事業特別会計補正予算(第1号)につきましては、財源更正のみであり、補正前、総額13億2,924万円には変更ないものでございます。
次に、平成29年度愛荘町一般会計歳入歳出決算等の認定に伴う議決案件7件でございます。
議案第52号から議案第58号に係る決算の概要について、ご説明いたします。
平成29年度度愛荘町一般会計歳入歳出決算につきましては、歳入総額106億6,723万5,000円となり、歳出総額102億2,601万5,000円となり、歳入歳出差引残高45億4,122万円でございます。歳入の状況として、自主財源の基本となる町税は、法人税等の減少により30億1,489万8,000円となりました。
寄付金については、ふるさと納税収入等の増加により7,759万6,000円となりました。
繰入金については、道路維持補修事業や愛知川東小学校校舎等増改築事業の財源にするため、特定目的基金の繰入等により4億6,034万8,000円となりました。
依存財源の大きな割合を占め、一般財源である地方交付税については、合併算定替え縮減、基準財政収入額の増加により普通交付税が19億1,126万6,000円となりました。
歳出の状況として、総務費は愛知川宿街道交流館整備事業、ふるあい交流館整備事業、いきがい・健康づくりの拠点整備事業等の増加により、15億3,024万1,000円となりました。
民生費は、けんこうプール等改修事業、障がい児施設等給付事業、障がい者自立支援給付事業等の増加により、総額32億2,709万5,000円となりました。
土木費は、道路新設改良事業、道路維持補修事業等の増加により、総額10億5,666万4,000円となりました。
教育費は、学校電算費更新料、愛知川東小学校校舎等増改築事業、ハーティーセンター秦荘照明音響等改修事業等の増加により、総額18億2,433万3,000円となりました。
平成29年度愛荘町住宅新築資金等貸付事業特別会計歳入歳出決算につきましては、歳入総額65万5,000円、歳出総額65万5,000円であり、最終歳出差引残高はございません。
平成29年度愛荘町土地取得造成事業特別会計歳入歳出決算につきましては、歳入総額191万8,000円、歳出総額191万8,000円であり、歳入歳出差引残額はございません。
平成29年度愛荘町国民健康保険事業特別会計歳入歳出決算につきましては、歳入総額21億2,685万7,000円、歳出総額19億9,133万4,000円、歳入歳出差引残額1億3,552万3,000円でございます。平成29年度末における被保険者数は、4,136人であります。
平成29年度愛荘町後期高齢者医療事業特別会計歳入歳出決算につきましては、歳入総額1億7,694万4,000円、歳出総額1億7,621万3,000円、歳入歳出差引残額73万1,000円でございます。また、29年度末における被保険者数は2,352人であります。
平成29年度愛荘町介護保険事業特別会計歳入歳出決算につきましては、歳入総額14億3,760万3,000円、歳出総額13億9,504万4,000円、歳入歳出差引残額4,255万9,000円でございます。また、平成29年度末における認定者数は800人であります。
平成29年度愛荘町下水道事業特別会計歳入歳出決算につきましては、歳入総額13億440万5,000円、歳出総額12億9,450万6,000円、歳入歳出差引残額989万9,000円でございます。また、平成29年度末における普及率は99.2%であります。
以上の案件を、平成30年9月愛荘町議会定例会に提案させていただきます。何とぞ慎重なご審議のうえ、ご議決を賜りますようお願い申し上げまして、提案趣旨の説明とさせていただきます。

議長(高橋 正夫君)

日程第4一般質問を行います。
今期定例会は、10名の通告がございました。本日は6名の一般質問を予定しておりましたけれども、台風のこういった状況でございますので、途中で変更する場合がございますので、ご承知おきください。
一般質問の進め方につきましては、6月議会と同様、最初の質問のみ演壇で行ってください。再質問または2項目目の質問からは、自席での質問を行っていただきますようお願いいたします。答弁につきましては、自席での答弁といたします。
それでは順次発言を許します。

 徳田 文治君

議長(高橋 正夫君)

8番、徳田 文治君。

〔8番徳田 文治君登壇〕

8番(徳田 文治君)

8番、徳田 文治、ただいまより平成30年9月議会、一括方式で一般質問を行います。
1番目、生涯学習機会の提供についてです。私たちの平均寿命・健康寿命は、戦後飛躍的に伸び、現在の健康寿命は、男性72.14歳、女性74.79歳であります。
平成28年10月1日現在の人口構成は、次のとおりです。15歳未満人口は1,578万人で前年に比べ16万5,000人の減少となり、割合は12.4%で過去最低です。15~64歳人口は7,656万2,000人で前年に比べ72万人の減少となり、割合は60.3%で平成4年(69.8%)以降、低下を続けています。65歳以上人口は3,459万1,000人で前年に比べ72万3,000人の増加となり、割合は27.3%と初めて27%を超え過去最高となっています。75歳以上人口は1,690万8,000人で前年に比べ58万6,000人の増加となり、平成27年に引き継き15歳未満を上回っています。
近年、社会構造の変革により、65歳まで働く人が多く、第一線を退いた後から健康寿命までの、男性約7年間、女性約10年間をいかに有効に過ごすかが大切になってきております。
本町の平成30年度予算におきましては、昨年度までは1年に3~5回開催されていた「五愛塾講座」がなくなっていました。先にも述べましたように、第一線を退いた後から介護等を受けるようになるまでの健康寿命期間をいかに大切に、また、有効に過ごし充実した日々を送ることが非常に重要なことと言えます。
町においては、今日の社会の礎を築いてこられた方々、また、現在第一線で社会に貢献しておられる方々のためにも、すべての人たちが心豊かな生活が送れるようにするために、生涯学習社会の再構築を早急に進めることが必要です。見直しについては社会教育委員会で議論されているところですが、その方向性についてお尋ねをいたします。また、平成31年度予算要求の考え方についてお尋ねをいたします。
2点目、歯科保健事業(むし歯予防)について。滋賀県では、健康でいきいきとした生活を送るために、「食べる」「話す」等の機能を果たす「口腔の健康」が重要であるとの認識から、平成6年に歯科口腔保健に関する計画を策定し、以後3度の改定を行い、市町・教育・歯科関係団体等の協働により総合的な歯科口腔保健対策を体系的に実施されています。
この間、「滋賀県歯及び口腔の健康づくりの推進に関する条例」が制定されたことにより、むし歯の減少、定期的な歯科健診を受ける人の増加、80歳で20本以上の歯がある人の増加等、成果があがっています。
健康づくりは、個人の努力と実践が基本となってきます。町民一人ひとりが歯や口の大切さについて自覚し、歯科疾病の予防のための取り組み(歯磨き、規則正しい食生活習慣等)を実施とするとともに、定期的な歯科健診や歯科保健指導等、専門家によるケアを受けることが大切です。
先般の新聞報道によりますと、「愛荘町中学1年生(12歳児)のむし歯有病者数が県下最低である」という記事が掲載されていました。そこで本町では、就学前からむし歯保有者数の減少に取り組むため、平成28年度に「歯と口の健康づくりネットワーク会議」を立ち上げ、歯科口腔保健の推進、中でもむし歯対策事業を実施していくため、フッ化物洗口を主軸にした歯科保健の取り組みを開始されています。
以上のことを踏まえて、下記の件についてお尋ねをいたします。1.事業の実施計画はどのようになっていますか。2.現行では、健康推進課が中心となって保育園・幼稚園のフッ化物洗口を実施されていますが、教育委員会ではどのように考えておられるのか。3.学校保健安全法の中での取り組みとして、歯科保健、中でもむし歯対策はどのようにされていますか。
次に3点目です。歴史・文化の継承と活用について。歴史文化博物館運営についてであります。平成6年に愛荘町歴史文化資料館(歴史文化博物館)が開館し、24年が経過をいたしました。金剛輪寺などの文化財や秦荘紬・びん細工てまりなど地域固有の特産品を歴史・文化のまちづくりに活かし、後世へと継承していくために、保存と伝承、活用に努めておられます。そして、生涯学習や学校教育の場における地域文化の学習・体験機会を充実するとともに、より多くの人たちが歴史・文化に親しめる機会づくりと拠点整備、また、展示に関わる歴史の研究、文化財調査、地域の伝統行事、新たな歴史・文化の掘り起こし等に努力されておられます。
以上のことを踏まえて、下記の件についてお尋ねいたします。1.ここ数年の展示の状況と入館者数はどうなっているのか。2.入館者数増加に向けての取り組みについてはどうであるのか。3.今後の企画展などの計画はどのようにされるのか。
最後に4番目です。指定管理者制度について。平成15年9月施行の地方自治法の一部改正によって、公の施設の管理方法が、管理委託制度から指定管理者制度に移行しました。これまで公の施設の管理を外部に委ねる場合は、公共的団体(いわゆる外部団体)に限定されていたのを、民間事業者・NPO法人などにも可能にいたしました。「議会の議決を経て指定されれば、施設の使用許可や料金設定の権限が与えられたり、利用料を収入することもできる。サービス向上と経費節減を図ることができるようになった」と、関西学院大学教授の北山俊哉、明治大学大学院教授の笠京子氏の解説があります。
本町においては、合併後から本制度の趣旨に則り、数施設の指定管理者制度による公の施設の管理等を、指定管理者制度により管理委託されていることは周知の事実であります。
以上のことを踏まえて、次の事項について状況をお尋ねいたします。1.平成30年4月1日現在、本町の指定管理者制度に基づく指定管理を実施している施設の名称および指定管理者名称はどうなっているのか。2.指定管理者の態様(法人・NPO法人・その他の団体)はどうなのか。3.町民等(利用者)のサービス満足度はどうなのか。4.指定管理者制度における今後の見直しについてはどう考えておられるのか。
以上、大きく4点の事項について答弁を求めまして、一般質問を終わらせていただきます。ご清聴ありがとうございました。

議長(高橋 正夫君)

生涯学習課長。

生涯学習課長(藤居 祐司君)

徳田議員のご質問のうち、1点目の「生涯学習機会の提供」について、お答えいたします。
愛荘町が誕生しました当初、高齢者の生きがいと教養を高める目的で「高齢者学級講座」を開講し、さらに平成24年度からは広く町民への生涯学習意欲を高める取り組みといたしまして「五愛塾講座」に名称を変更し、年間5回程度の講座を開講し、平均約250名の受講をいただいておりましたが、近年は受講者が減少傾向にあることから、今後の生涯学習講座の進め方について、社会教育委員会議で検討をいただいているところでございます。
社会教育委員に生涯学習講座運営委員を兼務していただくこととなり、講座のテーマを、政治経済、法律、教育と教養、個性と創造性、科学と情報、ふるさとづくり、健康とスポーツ、芸術と芸能、環境と自然、国際理解など、幅広いテーマの中から毎年講座の持ち方や講師の選定について協議をいただき、テーマに沿って関係機関や団体と連携強化を図りながら、講座の運営に取り組んでまいることといたしております。
また、講座の持ち方としましては、広く町民を対象とする講座、小規模人数による講座、親子を対象とする講座などを検討しております。
運営に関しましては、巡回送迎車の配車、また、講座の周知方法や開催時期・時間帯などの工夫、さらに近隣市町と連携する取り組みについても検討したいと考えております。このように、幅広い年代層が参加できる講座を検討しながら、その結果を踏まえまして予算に反映してまいります。
町民が豊かで充実した人生を送るための学習機会を、今後も継続して提供してまいります。以上、答弁といたします。

議長(高橋 正夫君)

健康推進課長。

健康推進課長(木村 美紀君)

徳田議員のご質問の「歯科保健事業(むし歯予防事業)の実施計画はどうなっているか」の1点目について、お答えさせていただきます。
愛荘町では、3歳児のむし歯を持つ子どもの数(う歯保有者率)は県下で2番目に少なく、3歳児の一人当たりのむし歯の本数は県下で一番少ないまちとなっております。
しかしながら、小学1年生では、むし歯を持つ児童数(う歯保有者率)が県下で3番目に悪いまちとなり、中学1年生では、一人当たりの平均のむし歯の数が県下最低のワースト1位といった状況でございます。
そういった現状を改善するため、議員がご指摘のとおり、平成28年度から「歯と口の健康づくりネットワーク会議」を立ち上げ、保健・医療・教育・職域関係団体の相互連携・協力により、「歯と口腔の健康」を推進しております。
その中で、特に学童期からのむし歯が多い状況を踏まえて、今年度4月から順次、町内の2幼稚園・6保育園の5歳児に、フッ化物洗口を導入しています。
歯は、生えてから2~3年が最もむし歯になりやすため、永久歯に生え変わるまでの保育園・幼稚園・小学校・中学校の時期に、適切なむし歯予防を行うことが有効であることから、来年度は現在の5歳児が小学校1年生になるため、引き続き小学校でのフッ化洗口が開始できるよう、準備を進めているところでございます。
それ以降につきましては、今年度実施している5歳児に合わせて、1学年ずつフッ化物洗口の学年を上げていき、7年後には中学校においてもフッ化物洗口が導入できるよう、歯と口の健康づくりネットワーク会議の中で検討をいただいたところでございます。
できるだけ早い時期に小学生・中学生のフッ化物洗口が定着化し、むし歯予防対策を講じてほしいという保護者からのご意見もいただいていますので、導入時期の短縮等については今後、小学校・中学校の体制とともに検討していき、学童期以降のむし歯の減少につながればと考えております。以上で答弁とさせていただきます。

議長(高橋 正夫君)

教育振興課長。

教育振興健康推進課長(北川 寛君)

徳田議員のご質問いただきました2点目のうち、「フッ化物洗口事業の実施についての教育委員会の考え方」について、お答えさせていただきます。
先に健康推進課長より答弁がありましたとおり、フッ化物洗口事業については、平成30年度から町内幼稚園・保育園の5歳児を対象として新たに事業を開始したところでございます。また、次年度は小学校1年生へその対象を拡大し、事業展開していく予定で、現在、各方面へ調整を行っているところでございます。
現在、フッ化物洗口事業については、「愛荘町歯と口の健康づくりネットワーク会議」の事務局である健康推進課が窓口となっておりますが、事業実施者は町と教育委員会の両者でございます。次年度の小学校での導入に向けて、事業が円滑に展開できるよう、今後より一層、健康推進課との連携を強化していきたいと考えております。
続きまして、2点目のうち「学校保健安全法の中での歯科保健、中でもむし歯対策について」にお答えします。
学校では、学校保健安全法施行規則第6条第1項第7号の規定に基づき、毎年、学校歯科医による歯科健診を行っており、その結果、歯および口腔の疾病や異常が認められた場合は、直ちに保護者にかかりつけの歯科医への受診を勧奨しています。
また、毎年、町内幼稚園・小学校・中学校において歯科衛生士を招き、う歯予防対策事業を実施しています。子どもたちにむし歯や歯肉の病気の予防に必要な歯磨きの方法や、望ましい生活習慣などを指導し、口腔の健康を保つことの大切さを学ぶ機会としております。
現在、う歯予防対策事業の対象は、幼稚園の4歳児、小学2年生と5年生、中学1年生となっておりますが、次年度からはフッ化物洗口事業の小学校への導入もあるため、ブラッシングや甘味制限など十分なケアをしたうえで、フッ化物洗口を行うことがより効果的であるという意識づけもあり、対象学年に小学1年生を加え、事業を拡大していく予定であります。
今後も、関係機関のご意見を頂戴しながら、幼稚園・小学校・中学校での歯科保健事業に取り組んでまいりたいと考えます。以上、答弁といたします。

議長(高橋 正夫君)

歴史文化博物館長。

歴史文化博物館長(大友 暢君)

徳田議員のご質問のうち、3点目の「歴史・文化の継承と活用」について、お答えいたします。
まず、ここ数年の展示状況についてですが、平成27年度は町制10周年記念「エチ(依知)秦氏-渡来文化の興隆-」、平成28年度は姉妹都市提携35周年記念「浮世絵★歌川ファイブ」、平成29年度は秋期特別展で絵画「野口謙蔵と小蘋・小惠」を実施するなど、年間6回の企画・特別展を開催いたしております。
また、年間における入館者数ですが、平成27年度は1万5,232人、平成28年度は1万8,567人、平成29年度は1万3,730人となっております。
次に、入館者の増加に向けての取り組みでございますが、平成30年秋の特別展におきましては、近代の地域産業として発展しました湖東刺繍に関連して、イセ文化財団より多数の秀作を借用して展示計画をするなど、地域に関する題材をもとに内容の充実を図る努力をいたしております。地域の博物館として、地域の文化・歴史をアピールすることに主眼を置き、企画を行っております。
今後の博物館の展示予定についてですが、年度内は9月8日から企画展「仏師の世界-文化財修理にかける心」、また、秋季特別展は「イセコレクション至高の刺繍絵画」を準備いたしております。以上、答弁とさせていただきます。

議長(高橋 正夫君)

総務課長。

健康推進課長(上林 市治君)

徳田議員のご質問のうち、指定管理者に関するご質問についてお答えいたします。
1点目と2点目の「平成30年4月1日現在の当町の指定管理者制度を実施している施設の名称、指定管理者の名称および態様」につきましては、町長部局の施設として、「愛荘町立福祉センターラポール秦荘けんこうのプール」は株式会社link worksで態様は法人、「愛荘町立福祉センターラポール秦荘はつらつドーム」「愛荘町立福祉センターラポール秦荘いきいきセンター」および「愛荘町立福祉センター愛の郷」は愛荘町社会福祉協議会で態様は社会福祉法人、「愛荘町立福祉センターラポール秦荘いきがいセンター」は愛荘町シルバー人材センターで態様は公益社団法人、「愛知川駅コミュニティハウス」と「愛知川駅駐車場」は愛荘町愛知川観光協会で態様は一般社団法人、「愛荘町近江上布伝統産業会館」は滋賀県麻織物工業協同組合で態様は協同組合等、「湖東三山館あいしょう」の施設および「駐車場」「従業員駐車場」は愛荘町秦荘観光協会で態様は一般社団法人、「中山道愛知川宿街道交流館」は株式会社三和サービスで態様は法人、「愛知川小学校学童保育所」はえちっ子クラブ育成会で態様はその他の団体、「愛知川東小学校学童保育所」は、い~すとキッズで態様はその他の団体、「秦荘西小学校学童保育所」は秦荘西小学校区学童保育所保護者会で態様はその他の団体、「秦荘東小学校学童保育所」は秦荘東小学校区学童保育所保護者会で態様はその他の団体となっております。
次に、教育委員会部局の施設として、愛荘町体育施設として「愛荘町スポーツセンターなど8施設」は愛荘町体育協会で態様はその他の団体、「ハーティーセンター秦荘」は愛荘町文化協会で態様は一般社団法人、「愛荘町依智秦氏の里古墳公園」は上蚊野自治会で態様は自治会、「愛荘町目加田城跡交換」は目加田自治会で態様は自治会、「愛荘町立郷土の偉人館・西澤眞藏記念館」は野々目自治会で態様は自治会となっております。
以上、町長部局で11協定・13施設、教育委員会部局で5協定・12施設でございます。
次に、3点目の「サービス満足度」のご質問についてでございますが、指定管理者制度を実施している施設の利用者の満足度を上げるため、各施設においてアンケートやご意見箱等で、利用者の声を直接聞いて対処しております。
アンケートにつきましては、「利用しやすい」「職員の対応がよかった」のご意見をいただいており、概ね満足いただけているのではないかと思っております。また、毎年、指定管理者のモニタリンクを実施しており、指定管理者から聞き取り等を行い、利用者の満足を得られるよう工夫と努力をしております。
次に、4点目の「指定管理者制度における今後の見直し」つきましてのご質問でございますが、公の施設におけるサービスの担い手が多様化する中で、より効果的・効率的な管理を行い、町民サービスの向上を図るため、施設の設置目的や施設のあり方を検証する必要があると考えています。
そのうえで、制約があるものを除いてすべての公共施設を対象として、指定管理者制度の導入か、直営か、管理委託等の運営形態について、「愛荘町指定管理者選定委員会」において検討を進めていく予定です。
また、指定管理者制度を実施する場合、公募・非公募の判断や、募集要項・仕様書等の内容の統一化を図り、一定のマニュアルに即して公募者の選定を行うとともに、指定管理者の評価につきましても、愛荘町指定管理者選定委員会におきまして諮っていくよう考えており、現在、マニュアルの検討等に着手しているところでございます。
以上、答弁といたします。

議長(高橋 正夫君)

8番、徳田 文治君。

8番(徳田 文治君)

再質問を行います。
まず、生涯学習機会の提供について、五愛塾講座について、ただいま大変詳しくご説明をいただきまして、ありがとうございます。まずこの件については、生涯学習講座の進め方については、社会教育委員会で検討いただいていると。その社会教育委員に生涯学習講座運営委員を兼務していただき、講座のテーマ、いろいろとご協議を重ねていただいているところです。こういった答弁をいただきました。
また、講座の持ち方としては、広く町民を対象とする講座、小規模人数による講座、親子を対象とする講座などを現在検討していますと、こういうご答弁をいただきましたが、このことに対してどのような工夫をされているのか、工夫を凝らしておられるのか、このことをお聞きしたいと思います。
次に歯科保健事業、むし歯予防について健康推進課長にお考えをお伺いします。特にフッ化物洗口事業については、ネットワーク会議を事務局である健康推進課が窓口になり、事業実施の主体は町と教育委員会の両方であるとご答弁を賜りました。実際、こういう事業を進めるにおいて、事業が円滑に、かつ確実に展開されることの再確認というか、これをもう一度ご答弁を願いたいと思います。
3点目の歴史・文化の継承と活用についてであります。今しがた、年間における入館者数をご答弁賜りました。平成27年度は1万5,232人、平成28年度は1万8,567人、平成29年度は1万3,730人ということで、特に平成29年度は、平成27年から比べると約1,000人くらい減少、28年度と対比しますと約5,000人減少という結果になっておりますが、この減少の要因がどこにあるのか、そのことをまず1点目にお伺いします。そしてもう1点、今後の31年度は今現在、展示場所とかいろいろまたご協議をなさっておられると予測をしておりますが、現在の進捗状況がわかればご答弁を賜りたい。以上よろしくお願いいたします。

議長(高橋 正夫君)

生涯学習課長。

生涯学習課長(藤居 祐司君)

それでは、徳田議員の再質問のうち、「生涯学習講座の持ち方や運営についての工夫は具体的にどのようなことを考えているのか」について、答弁をさせていただきます。
五愛塾講座の開催をしていた時にも、次年度からどのような講座がよろしいですかとか、いろいろなご意見をアンケートでいただいているところでございますが、やはり講座の開催の時期とか時間帯について、様々なご意見を寄せられているのが多くございました。今も答弁で申し上げましたように、今後のあり方として、広く町民を対象にする講座や、また高齢者を対象にするもの、小規模人数による講座、親子を対象とする講座など、講座の対象者やテーマ、また開催場所によりまして講座の開催時期や曜日・時間帯などを工夫しながら、幅広い年代層が参加しやすいように、十分その辺も踏まえて検討を進めてまいりたいと思いますので、よろしくお願いいたします。

議長(高橋 正夫君)

健康推進課長。

健康推進課長(木村 美紀君)

今ほどご質問いただきました「フッ化物洗口事業の円滑かつ確実に実施するために」ということのご質問について、お答えしたいと思います。
まずはフッ化物洗口を定着化していくということが一番重要になるかと思うのですけれども、先ほどの教育委員会からの答弁にもありましたように、歯磨き・ブラッシング指導でありましたり、食生活、甘味制限についての指導も今後重要となってくるかと思います。それにつきましては、教育委員会とともに、各学年に応じて系統的に健康教育もしっかりとしていく中で、むし歯予防の主軸として実施していきたいと思っております。
フッ化物洗口につきましては、実施していただけるところが今後、学校等になりますので、より学校との連携を深めながら、教育委員会と連携を図りながら、確実に定着化するよう進めてまいりたいと思います。

議長(高橋 正夫君)

歴史文化博物館長。

歴史文化博物館長(大友 暢君)

ただいまの再質問につきまして、お答えをいたします。
歌川広重の浮世絵展を実施いたしました平成28年度は、客数が伸びましたのに対しまして、平成29年の秋展につきましては天候不順で、紅葉の期間が短かったなどのこともございまして、観光シーズンの集客の数が大変減少したところでございます。
博物館の入館者数は秋11月、金剛輪寺の紅葉の時期に観光客をいかに入館いただくかによって左右されます。このため、年ごとの増減があるものでございます。
続きまして、2点目のご質問にお答えいたします。平成31年度の展示についてでございますが、特別展につきましては企画研究調査、資料借用の交渉など、準備期間が必要となってまいります。来年度の企画を複数進めておりますが、展示決定をするには出品点数等内容が伴わなければ展示することができませんので、現時点におきましては、確定しておらないところでございます。以上、答弁とさせていただきます。

議長(高橋 正夫君)

ここで暫時休憩といたします。再開を10時10分といたします。

休憩午前10時01分
再開午前10時11分

議長(高橋 正夫君)

休憩前に引き続き会議を開きます。再開いたします。
直ちにまた暫時休憩いたしたいと思います。休憩中に議運を即開きたいと思いますので、議会運営委員の方は第2委員会室へご集合いただきたいと思います。
再開を10時30分にいたしたいと思います。よろしくお願いします。

休憩午前10時11分
再開午前10時30分

議長(高橋 正夫君)

休憩前に引き続き会議を開きます。

延会の宣告

議長(高橋 正夫君)

お諮りします。本日の会議はこれで延会したいと思います。ご異議ございませんか。

〔「異議なし」の声あり〕

議長(高橋 正夫君)

異議なしと認めます。よって、本日はこれで延会することに決定しました。
本日は台風接近のため、警戒配備体制を取っています。これで閉会しますが、町本部におきましては、しっかりとした警備体制を取っていただきますように、よろしくお願いいたします。
再開は、9月5日午前9時からでございます。
本日はこれで延会いたします。ご苦労さまでした。

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