現在の位置

平成30年6月定例会2日目(平成30年06月06日) 議事録

更新日:2019年12月25日

平成30年6月愛荘町議会定例会

議会日程

開会:午前9時00分 延会:午後2時5分

平成30年6月愛荘町議会定例会日程と議案内容
日程 議案内容
日程第1 一般質問
日程第2 報告第3号 平成29年度愛荘町繰越明許費繰越計算書の報告について
日程第3 報告第4号 平成29年度愛荘町事故繰越し繰越計算書の報告について
日程第4 承認第1号 愛荘町税条例の一部を改正する条例の専決処分につき承認を求めることについて
日程第5 承認第2号 愛荘町国民健康保険税条例の一部を改正する条例の専決処分につき承認を求めることについて
日程第6 議案第30号 愛荘町税文化財保護条例の一部を改正する条例について
日程第7 議案第31号 愛荘町介護保険条例の一部を改正する条例について
日程第8 議案第32号 愛荘町町営住宅の設置および管理に関する条例の一部を改正する条例について
日程第9 議案第33号 愛荘町放課後児童健全育成事業の設備および運営に関する基準を定める条例の一部を改正する条例
日程第10 議案第34号 愛知郡広域行政組合で共同処理する事務および規約の変更について
日程第11 議案第35号 平成30年度愛荘町一般会計補正予算(第1号)

本日の会議に付した事件

日程第1から日程第11

出席議員(14名)

1番 澤田 源宏

2番 村西 作雄

3番 森野 隆

4番 西澤 桂一

5番 村田 定

6番 伊谷 正昭

7番 外川 善正

8番 徳田 文治

9番 河村 善一

10番 吉岡 ゑミ子

11番 瀧 すみ江

12番 竹中 秀夫

13番 辰己 保

14番 高橋 正夫

欠席議員(なし)

なし

議事

開議の宣告

議長(高橋 正夫君)

皆さん、おはようございます。2日目の本会議、大変ご苦労さまでございます。
ただいまの出席議員は14名で、定足数に達しておりますので、これより本日の会議を開きます。

議事日程の報告

議長(高橋 正夫君)

本日の議事日程は、お手元に配付のとおりです。

議長(高橋 正夫君)

日程第1 一般質問を行います。
昨日6月5日の一般質問を続けます。順次発言を許します。

 村田 定君

議長(高橋 正夫君)

5番、村田 定君。

〔5番 村田 定君登壇〕

5番(村田 定君)

5番 村田 定です。一問一答でお願をいたいします。質問事項は4点を予定しております。
まず1点目の質問でございます。優良企業の誘致について質問をいたします。若者の雇用を図るため、町内の遊休地に優良企業の誘致について、お尋ねをいたします。 
先般公表されました2045年の人口推計調査によりますと、滋賀県内の町では愛荘町だけが人口増加するとのことであります。しかし、65歳以上の高齢者の占める割合も、2045年には34.3%に上昇すると言われております。
人口増加に伴い若者が本町に定着し、活気あるまちづくりを図っていくことが求められます。そのためには、現在町内のある多くの遊休地に優良企業を誘致し、若者の雇用促進を図っていくことが大事であると考えます。
特に遊休地として京都製作所が所有されています土地は、約6万6,000平方メートルと大きな面積であり、約30年間遊休地であります。わずかな面積で野球場として使用されているだけであります。この土地は国道8号沿いであり、交通の便も非常によいことから、このまま放置されているのでは町としては税収入も少なく、もったいない限りであります。
そこで、今日までこの京都製作所に工場誘致の交渉をされてきた経緯があるのか、また、今後の工場誘致について有村町長のお考えをお尋ねいたします。

議長(高橋 正夫君)

町長。

町長(有村 国知君)

村田議員のご質問にご答弁申し上げます。
企業誘致については、地域産業の活性化や若者をはじめとする町民の雇用機会の創出や財源の確保などを見込める即効性のある経済活性化対策として重要であると考えております。企業誘致は、魅力ある雇用の創出、地元関連企業への技術波及など、地域への多面的効果が期待できることから、引き続き誘致に向け努力してまいりたいと考えております。
また、ご質問の企業(京都製作所)が所有されている土地については、企業のご了解を得て町の企業誘致パンフレットに掲載させていただいており、PRをしているところです。また、滋賀県などが開催いたします企業立地フォーラムなどにも積極的に出向き、PRを行っているところであります。
当該土地については、豊富な地下水が活用できることで進出を検討されている企業はあるものの、インフラの整備状況などから誘致に至っていない状況でございます。このことは、町行政において、当地を含む当該地区の目指す姿、グランドデザインが描けていないことが、遊休地を有効的に活用できていない要因の1つであると認識しております。
今後は、広域的な構想を設計する中で、計画的な土地理由を検討していきたいと考えております。以上、ご答弁申し上げます。

議長(高橋 正夫君)

村田 定君。

5番(村田 定君)

若者の雇用創出を図り、定住していかなければならない訳でございますけども、もう既にご存じかと思いますが、愛荘町の面積は約38平方キロメートルであります。東西約13キロメートル・南北約6.9キロメートルということで、滋賀県全体の1%、またそのうち40%が田や畑であります。残りが23平方キロメートルであることから、非常に狭い面積であります。そうしたことで余計に町内の遊休地については、活用が必要と考えます。
38平方キロメートルというと、東京ドームの8個分くらいの面積でありますし、また県下でも17番目ということで、非常に小さい面積であります。そういった地域性・地理性と言いますか、そういったことから遊休地の活用については一段と厳しく、緊張感を持って対応をしていただきたいと思うのですけれども、町長にご意見をお伺いしたいと思います。

議長(高橋 正夫君)

町長。

町長(有村 国知君)

村田議員のおっしゃるとおりでございます。限られた土地の面積であり、またその遊休地をしっかりと活用していくということ、本当に大切な行政の課題でございますので、しっかりとそのあたり様々な知恵とネットワークを、町の行政も今一度ふんどしを締めてやっていくということが大変肝要であると思っております。
とともに京都製作所さまの土地も含め、排水の部分ということのインフラ、接続道路国道8号でございますが、ここに関してもしっかりと、今渋滞ということもありまして、このエリア全体を含めた今後の地域のあり方をしっかりグランドデザインを描いていくということが大変重要であると認識をいたしております。
議長(高橋 正夫君)

村田 定君。

5番(村田 定君)

ありがとうございます。若者が定住するためには、10代・20代の若者が定住するためには、今の若者はモノ・情報にはあふれております。よほどの将来像、また価値観がないと、なかなか定着しないと私は考えます。
そういったことで、若者が魅力あるまちづくりをどのように考えておられるのかをお尋ねいたします。

議長(高橋 正夫君)

町長。

町長(有村 国知君)

ありがとうございます。若者がしっかりと定住していっていただく、魅力のあるまちというのは、やはり情報であったりというのは彼らは持っております。愛荘町が様々に取り組んでおります施策というところも、よりわかりやすく伝えていく、そして若者の方々が思っていらっしゃることも町政に反映できるという、お互いのやり取り、意思疎通がしっかりとうまくいくということが大変肝要であるなと思っております。私たちの思いを汲み取ってくれる町の行政なんだなと思ってもらえること、ここはしっかりとこれからも努めねばならないと思っております。
その点におきましても、若者の方々が求めていらっしゃるもの、それは何かといいますと、地域の永続性、これからの発展性に魅力をどれだけ感じてくれるかということが大事だと思っております。といたしますと、やはり子育てということがまず大事だと思っております。そしてその先には教育ということもあります。そしてその先の雇用であったり、そして自分のビジネスをするときにどれぐらいそのビジネスで家族を養っていけるかという商売環境、これらすべて総合的に本当に重要な部分でございます。そんな点におきましては、これからまちをどんどん担っていってくれるであろう10代・20代・30代という世代にも、その声をしっかり反映できる町行政を進めていくということが大変重要であると考えております。

議長(高橋 正夫君)

村田 定君。

5番(村田 定君)

先ほど答弁いただきました中で、企業の了解を得て町の企業誘致パンフレットに掲載してPRしているとのことですが、そうしますと、もう京都製作所は現有地は必要とされていないのかどうかをお尋ねしたいと思います。

議長(高橋 正夫君)

町長。

町長(有村 国知君)

お答え申し上げます。
京都製作所さまに関しましては、今こちらの土地を積極的に手放していきたいということではないようでいらっしゃるというふうに伺っております。直近でなかなか京都製作所さまにコンタクトしているわけではないようでございますので、このあたりまた様々なご意向を伺いながらしていきたいと思っております。

議長(高橋 正夫君)

村田 定君。

5番(村田 定君)

長年、グランドデザインが描けていないということでありますけれども、遊休地の有効的な活用ができない要因であることから、愛荘町全体の構図の作成ができてないように思います。そういったことで、40%の優良農地をブランド化して、生産者とタイアップしてブランド化に努める。また、あと残された60%については、工業地・商業地・住宅地、そういったものを区分けできるような、コンパクトシティ化を図る将来像を描く必要があるのではないかと思いますけども、町長の答弁を求めます。

議長(高橋 正夫君)

町長。

町長(有村 国知君)

ありがとうございます。コンパクトシティという様々な取り組み、これは自治体でも検証もされ、また実際に進んでいらっしゃる自治体もございます。
非常に参考になるものとして私は、富山市の森市長には大変敬意を持っており、富山市というのは先進のまちでもございます。それをそのまま愛荘町に持って来られるかというと、それはなかなか一足飛びにはいかない部分もあるかと思いますが、いろいろな機能を集約していくということは大変大事な部分にもつながると思います。様々な部分で合理的・効率的なまちづくりというのは大変大事な観点であると、私もその思いは共有いたしております。

議長(高橋 正夫君)

村田 定君。

5番(村田 定君)

次の質問に移ります。庁舎の禁煙体制についてでございます。
今、国会では、健康増進法改正案や受動喫煙対策法案が閣議決定されました。愛荘町におきましても、保健事業実施計画(データヘルス計画)第2期においても、喫煙対策は強化していく必要性を明確に打ち出しております。
現在多くの自治体庁舎が禁煙としている中でも、愛荘町役場は喫煙場所を設け、執務中に喫煙している職員が目立ちます。今、社会全体で禁煙に取り組みをしています。健康、生産性、周囲への影響という観点から、庁舎内全面禁煙するべきと考えますが、どのように対応されるのか、総務部長にお尋ねいたします。

議長(高橋 正夫君)

総務部長。

総務部長(川村 節子君)

村田議員のご質問の「庁舎の禁煙体制」について、お答えをさせていただきます。
職員の健康の保持増進、快適な職場環境づくりの観点から、まずは7月1日から職員の喫煙所の閉鎖・撤去を行います。さらに、健康増進法の改正施行に向けて、愛荘町が管理する公共施設の敷地内禁煙に向けた取り組みを、住民の方々のご理解とご協力を得ながら進めてまいりたいと考えております。よろしくお願いいたします。

議長(高橋 正夫君)

村田 定君。

5番(村田 定君)

私は今この一般質問で、このような庁内の禁煙体制について質問することが大変残念であります。こういったことを今まで内部で、また課長会や職員組合からもそういう声が挙がらなかったのか、今までそこらのところ検討がされなかったのか、まずお尋ねしたいと思います。

議長(高橋 正夫君)

総務部長。

総務部長(川村 節子君)

健康上のタバコが及ぼす身体への影響というのを考えますと、タバコを吸わないことが最善だというふうに思っております。安全衛生管理委員会というものがございまして、そちらの方でも禁煙については出ているところもございました。
この4月からではございますが、喫煙所の前に「健康に留意して」と「節度ある喫煙をお願いしたい」ということを張り紙でお願いしているところでございます。以上でございます。

議長(高橋 正夫君)

村田 定君。

5番(村田 定君)

内部でそういう声があまり挙がってないように思います。
先ほどからの答弁の中で、「健康」ということについては一定答弁されたのですけど、私は「生産性」「周囲への影響」ということが非常に大きいと思います。特に生産性、周囲への影響については答弁がないので、お尋ねしたいのですけども、「健康」「生産性」「周囲への影響」という観点、どれをとってもいいことがないと思います。
タバコ休憩は非喫煙者からは不満になりやすく、非喫煙者から不満の声が挙がることの方が問題であって、今まで就業時間中にタバコ休憩を取るようなヘビースモーカーがおられたと思います。実際、就業中にそういうタバコ休憩を取っている時間・回数等は、部長、把握しておられるのか、お尋ねしたいと思います。

議長(高橋 正夫君)

総務部長。

総務部長(川村 節子君)

執務時間中に喫煙室を利用しているかどうかということだと思いますが、できるだけお昼休みとか、始業までに吸っていただいているのではないかと考えておりますが、執務時間中に利用している職員もあるというふうには認識しております。回数までは見ておりません。

議長(高橋 正夫君)

村田 定君。

5番(村田 定君)

なかなか回数まではわからないということでございますが、これはデータではありますが、ヘビースモーカーは1日10回、1回15分くらいを使うと言われております。ライトスモーカーでも1日4回、そうしますと、ヘビースモーカーは150分、ライトスモーカーは60分という、執務時間中にロスタイムをしているわけであります。
そういったことで、愛荘町の体質が私は古いと思うのです。もっともっと、禁煙という問題は今社会問題でもありますし、今、大企業をはじめ小さな企業でもみんな禁煙をしております。
2~3例を申し上げたいと思うのですけど、これはIT会社でプログラミング教育事業をしているDIVという会社がございます。この会社は喫煙者は採用しないと、タバコを吸う人は採用しないということが条件になっています。これは生産性ということを一番重視していまして、2014年に発足した会社でありますけれども、こういった教育事業、今まさに時の人と言われる状態であります。
また、タバコを吸わない人に対して年6日間の有休を与えるというような、「スモ休」制度をしている会社もあります。また、有名な会社では、禁煙者(タバコを吸わない人)には5,000円の手当を付けるということをもう既に10年前にやっていまして、その社長の講演を2回聞きましたけども、全員が吸わないということになりまして、全員が5,000円の手当をもらっているということで、非常に生産性があがっている。残業時間も大きく減少したという事例もございます。
民間はそのように努力しているわけですから、やはり愛荘町の今の行政の考え方というのは、そういう面で生産性とかに対する考え方が甘いのではないかな。だから残業もあると聞いておりますが、そういったことも含めて根本的に改善していっていただかないと、昔からの体質が治らないのではないかなと思います。
これは生駒市の例ですけれども、下の職員からそういうことをしようということでやった市町もございますし、ほとんどのまち、ほとんどのところが民間も含めてやっております。
またこれは最近の話ですけれども、ある大手建設現場で、トレーラーなりダンプで材料を持ってきた時に、ドライバーがくわえタバコをしていたということで、その業者はもう指名停止ということで、厳しいこともやっているのが事実でございます。
また今就活がスタートいたしましたけれども、就活の条件の中に、その会社は禁煙なのか、喫煙なのかということが大きな判断材料になっています。就活でもそういうことがされていることから、私は庁舎内、敷地内は全面禁煙にして、どこがやっているから愛荘町もやるというのではなくて、先進町として愛荘町が敷地内禁煙として範を示すべきだと考えますが、その点について町長のお考えをお伺いしたいと思います。

議長(高橋 正夫君)

町長。

町長(有村 国知君)

村田議員のご質問にお答え申し上げたいと思います。
様々な事例をお調べいただいて、それをこうして発信いただいておりますこと、本当にありがとうございます。
生産性という観点、大変重要だと私も思っております。そして、ことタバコということに関しては、健康の増進という観点からも進めていかねばなりません。そして生産性という観点に関しましては、タバコを切り口にしてご発信をいただいているかとも存じますが、仕事の仕方、体制がなかなか古いままではないかというふうにもおっしゃっていただきました。就活の生徒から見て、その企業がそれを許している企業・組織であるのかという観点まで今どんどん進んできているというのは、私もそういう情報に触れるにつけ、自治体というものも企業と同じような目で社会からは当然、それよりもちろん厳しい目で見ていただいているわけでもございますし、模範となる働き方であったり健康の進め方ということは、やはり進めていかねばならないと私も強く思っているところでございます。
これから、タバコを端にいたしてはおりますけれども、生産性の向上ということ、これはやはり良い仕事をするための環境の整備をしっかりしていってこそ、よい仕事につながると私も思っておりますものですから、どんどんこれからドライブをかけていくようにやろうと存じます。以上、答弁申し上げます。

議長(高橋 正夫君)

村田 定君。

5番(村田 定君)

国民の80%以上が今タバコを吸わない時代ですので、ぜひそういう取り組みをしていただくようにお願いしたいと思います。
次3点目、「ゆめまちテラスえち」旧愛知郡役所の利活用計画について質問します。
膨大な事業費を投資して、保存改修工事が進められてきました。旧愛知郡役所「ゆめまちテラスえち」は、この9月末日には完成する予定であります。今日まで何人かの議員が質問されていますが、確定的な答弁がされていません。そこで、以下の質問をさせていただきます。
1つとして、町民の理解と協力がない事業に、今になって町民遺産として町民の参加を言われても遅い。2つに、「保存ありき」で進められてこられ、また行政からの目線でしか利活用を考えず、活用のあり方が二転三転していることを踏まえて、現在考えている活用のあり方についてお尋ねをいたしします。

議長(高橋 正夫君)

町長。

町長(有村 国知君)

村田議員のご質問の、現在考えております活用のあり方について、お答えを申し上げます。
都市再生整備計画にある施設の整備方針には、「地域のシンボルとしてまちづくりに活用、町民の交流、コミュニケーションの場として整備」と掲げております。また、施設の設置管理条例である「愛荘町ゆめまちテラスえち条例」において、歴史的建造物の価値およびものづくりの伝統を活かしながら、世代や文化を超えて多くの人が集うことができる交流の拠点を創出し、地域の活性化を図るという基本コンセプトの中で、完成した施設を住民に見ていただき、意見を伺い、ともにまちの宝としていく方向を見定めるものと考えております。

議長(高橋 正夫君)

村田 定君。

5番(村田 定君)

今までの経緯について、私はイレギュラーだと思っております。この施設は「保存ありき」で進められたことで、住民は蚊帳の外といった感じで、都合の良い人には話を聞くけども、都合の悪い人には聞かないといったことで、私はこれは保存ありきで進められた事業で、非常にイレギュラーだと考えております。
まず、今までの経緯を少し申し上げますと、平成24年に都市再生整備計画で基幹事業として、旧愛知郡役所の計画をされておられます。その都市再生整備計画の整備方針で、町内の有志による旧愛知郡役所建物の保存の活用については、広く保存活用を行っている「こころばえの会」があり、署名活動が行われ、2,500名の署名を集め、当会では「甦れ、旧愛知郡役所」というPR紙を発行し、保存に必要な市民の理解を広く訴えている。今後、旧愛知郡役所の保存活用については、様々なアイディアを準備しているところである。こういったことがこの保存ありきのスタートになっていると思われます。
そういったことで住民もいろいろ反対の意見もありましたので、私はそういった意見の中で26年8月に町長に住民5名で、アンケート調査を取ってほしいといったけれども、それは議会で決まったことだから取らないということでした。
また27年2月には、住民投票を行いましたけれども、臨時議会までも開かれましたが、否決されました。
そしてまた平成28年2月には、世論調査をいたしました。その資料を議会・行政にも提出いたしましたけれども、全く無視されました。その時のデータを見ますと、「賛成」が16.8%、「反対」が61%、「わからない」が22.2%でございまして、これはNTTの電話帳による回線を用いて4,070件のデータを取ったものでございます。びわこ世論調査センターによりまして調査をいたしましたところ、このようなデータが明確に出たところでございます。
今までこういった世論調査につきましては、本来データは低いものでありますけれども、この愛荘町のデータは12.2%という高い関心がございました。そういったことで議会事務局へこれを届け、議長や執行部にもお渡ししましたけれども、何も検討されなかった経緯がございます。
そもそもこれは、なぜ私たち住民が動いたかということは、自治基本条例にもございますけれども、情報は共有の原則がございますし、住民は愛荘町の主権者であり、協働したまちづくをするということでございます。地方自治の原点は、自分たちの地域は自分たちで守りつくることであるというふうなことで、住民も知る権利があります。町民が参画し協働したまちづくりを目指すのはもちろんでありますし、行政は常民のサービス機関であります。製造業でも販売業でもなく、町民の税金で成り立っているわけでございますから、1円たりとも無駄にしてはならない、費用対効果も十分必要ですし、そういったサービスにおいても失敗は許されないと思います。
そういったことで、私は旧愛知郡役所につきましては、住民目線ではないということを今までの経緯として申し上げました。それについて町長の見解をお受けしたいと思います。

議長(高橋 正夫君)

町長。

町長(有村 国知君)

村田議員のご質問にお答えを申し上げたいと思います。
昨日の答弁の中でも申し上げておりましたし、村田議員のご質問の中にもありましたが、進め方がイレギュラーであったというところは私も感じておるところでございます。住民の皆さんのご意見が中心に据えられたものであったかというと、疑問が残る部分は私も感じております。
一方、昨日私も発言をさせていただいておりますが、郡役所という建物が永源寺から琵琶湖までが愛知郡であった時、その中心地であった建物が残っているということ、そしてそれが地域の誇りにつながるというふうなお考えがあるのも、そのとおりであるなとも思っております。
ただ近年、その皆さんの心理的な拠り所となるような形であったであろうかと言うと、私も幼いころからあの建物を見ている、自転車で走ったりしていた者でございまずか、そこに関しては「はて?」というふうなところがあるのも事実でもありますが、あの建物をそもそも、設問の仕方ですが、「保存をしたいですか」という設問であると、恐らく当然ですが、多くの方が「保存してほしい」というお答えになると思います。どのアンケートでもそうだと思いますが、ただ保存をしたいというところにはコストが発生してくるのも事実でございます。両輪のものであります。そのコストの部分をしっかりとお示ししながらのプロジェクトであったであろうかと。そもそもの算定では1億円にも満たない数字で話が進んでいたと伺っています。そのあと2億円になって、それが蓋を開けてみると5億円というふうに、保存だけで5億円発生しているような状況でもあります。
昨日も申し上げましたが、ハコモノ行政というのは行き詰まりを、それは明らかでございます。後世に重荷を残すものでございます。そういう点では、果たして時の趨勢をしっかり見られていたのか、見誤っていなかったであろうかという思いも、一定私の中にはあるのも事実ではあります。
そして文化や誇りというものをしっかりと残していきたい対象のものであるということをお訴えになるのであれば、なぜあの建物を内装も含めてですが、今こちらの議場の天井にもあります、だいたい似たような感じの、こういうような仕上げになってしまっています。その木の枠組みの洒落た構造を見せるというような、大正のロマンを感じさせるというような構造には、残念ながら、内装を先日も私は確認に行ってまいりましたが、そういう設計にはなってはおらないなという印象を今のところ私は感じております。
そんな点では全体のコーディネーション、指揮者というものが、もしかしたら不在であったのではなかろうかというふうな思いを持ってもおります。やはり積極的にあれをまちの宝として、心情的な拠り所とするのであれば、もっとそれにふさわしい取り組みの仕様があったのではなかろうかと存じております。
例えば、下からあれをしっかりライトアップしながら、星野リゾートのような民間企業は、古い建物であってもしっかりと美しくきれいに見せていくという手法も取っています。そんな点では今確認しましたら、郡役所に対してはライトアップをするとか、見せ方をより荘厳なものにするとか、そういう観点・視点は入っておりませんでした。夜あそこを車で通行した時に、なかなか洒落たものが我がまちにあるなと思っていただけると、もしかしたら素晴らしいものになっていたかも知れない。大正時代の建物でもございますので、そんないろいろな見せ方、そして宝にしていくという観点をもっと誰かがしっかりコーディネーションを、責任感を持ってやる必要があったであろうというふうに思います。
ただ、でき上ったハードでございます。そんな点ではまちの住民の皆さんの大事なものにしていけるように、改めて取り組んでいかねばならないというふうにも思っております。以上、ご答弁申し上げます。

議長(高橋 正夫君)

村田 定君。

5番(村田 定君)

この施設は、観光施設として考えておられるのか、住民の集う場として活用を考えておられるのか、お尋ねいたします。

議長(高橋 正夫君)

町長。

町長(有村 国知君)

お答えを申し上げてまいります。観光施設か、住民の集う場であるかについてでございます。
都市再生整備計画の整備方針に基づき、町民の集う場としての活用が基本となると考えております。活用の具体案は、これからの取り組みで求めてまいりますが、住民の郷土愛が地域を輝かせ、地位資源を結び、その内発的な活動が地域外からも注目されていき、訪れたいと思っていただけるようになるのが、地域内外にとっての理想の形だと考えております。以上、答弁申し上げます。

議長(高橋 正夫君)

村田 定君。

5番(村田 定君)

町民が誇りをもって再生するのであれば、日野駅の再生プロジェクトを組まれた例ですけれども、日野町の駅舎は国内最古級の現役駅舎として老朽化で取り壊しがされるというのを、町は地域のシンボルとして残したいということで、地域住民や町の観光協会や、また学生たちが、ふるさと納税や寄付金を集めて実施されたというふうな例もございますし、また、昨日もご答弁がありましたけれども、前もありましたけれども、交流館のあり方検討委員会について、利活用については何度も諮問してきたということでございますが、この利活用の検討委員会のメンバーは、最初のメンバーから変わってないのでしょうか、お尋ねしたいと思います。

議長(高橋 正夫君)

町長。

町長(有村 国知君)

所管の担当から、変わってはいないという状況ではございますが、もし詳細が必要でしたら、担当の所管からご答弁をさせていただきたいと存じます。

議長(高橋 正夫君)

村田 定君。

5番(村田 定君)

来週行われます常任委員会で、この検討委員会のメンバーと、今まで検討委員会を持たれた議事録を出していただくようにお願いできませんでしょうか。

議長(高橋 正夫君)

総合政策部長。

総合政策部長(小杉 善範君)

町長からお答えがありましたように、メンバーは14名で、当初から変わりはございません。議事録につきましては、また委員会の方で出させていただきたいと思いますので、よろしくお願いします。

議長(高橋 正夫君)

村田 定君。

5番(村田 定君)

この事業には強烈なインパクトがなく、計画性もなく、今の現代社会が求めているものと大きくかけ離れていると思います。いったい何に使われるのか疑問視されており、「仏つくって魂入れず」では、保存の価値がないと思われます。
今後活用のあり方については、この施設だからこそできるもの、住民の参加が得られるものを考えて、最低の経費で最大の効果をあげるために、この施設の運営についての取り組みの考え方について、町長にお尋ねいたします。

議長(高橋 正夫君)

町長。

町長(有村 国知君)

村田議員ご質問の「施設の運営方法の取り組み」について、お答えを申し上げます。
管理運営の方法については、採用する手法により町が負担する費用が過大とならないよう抑制する仕組みが必要となってきます。こういったことから、指定管理者制度だけでなく、様々な手法も検討していくことが大切だと認識しております。以上、ご答弁申し上げます。

議長(高橋 正夫君)

村田 定君。

5番(村田 定君)

昨日の答弁でも「ファブラボ」の検討があったということで、一定のお話がございました。ファブラボについて、議員が「知ってるか」というご質問もございましたけれども、ファブラボというのは、デジタルからアナログまでも多様な工作機械を備えた実験的な市民工房のネットワークでありまして、個人による自由なものづくりの可能性を広げるというものでございます。
これはファブラボジャパンというのがございまして、国際ファブラボ協会がございます。日本はまだ後進国でございまして、特にノルウェー・スペイン、いろいろあるのですけども、日本の場合は今、IT企業がものすごく大きな成長をしております。IT企業とロボット産業が大きな発展をしております。このファブラボもロボットづくりには大きく貢献しているわけでございますが、日本の場合はIT企業・ロボット産業が非常に飛躍的な成長を遂げておりまして、もうITが人間の頭脳を追い越すと言われております。 
またロボットは社会全体の40%の仕事量をするというふうに言われております。そうなった場合、このファブラボ等々につきましては非常に維持管理費がかかるということから、私はそれを中止されたのは一定の理解ができるところでございます。
それで、住民に意見を求めるということで1年間、9月まで、利活用についてはということなんですが、やはり当初からこの施設は住民参加ではないわけでございまして、だからモノをつくったから、今から利活用について住民参加をせよと言われても、住民もなかなか入り込めないのが実情ではないかな。そういったことで、まず絶対お金のかからないものにするということで、そういう設備をするということにしていただいて、フリーで住民が使えるような形のものに考えていけばいいのではないかなと思います。そういったことで、利活用につきましては慎重に考えていかなければならないと思っておりますので、よろしくお願いしたいと思います。
次に、中山道愛知川宿街道交流館の指定管理に伴う検証についての質問をします。
愛知川中山道の再生を目的に、旧近江銀行・民家等を莫大な経費を投資し、買収・改修され、この8月1日にオープンされる計画であり、既に指定管理業者として岐阜県の(株式会社)三和サービスと年間3,665万円の委託契約を締結されているところであります。そこで、以下の質問をいたします。
指定管理料3,665万円の根拠となる内訳を開示して、なぜ巨額の指定管理料が必要なのかをお尋ねします。3,665万円も管理料を出すのであれば、地元の業者もあると思いますし、また地元の同業者にも情報を提供し、理解と協力を得るべきと考えますが、行政はどのように判断されているのか。また、営利を目的にした民間企業であります。料金を徴収して得られた収入は管理者の収入とすることができるわけですから、本来であれば町が家賃として得ることができるのではないかと思います。今までの説明会で、一貫して管理者は愛知川観光協会にお願いするということを言ってこられました。平成25年から話し合いの場を持っていると。28年度からは具体的な議論をしていると説明していましたが、いつから、なぜ変わったのかをお尋ねしたいと思います。
また、地元説明会では、裏の民家は住民の意見を取り入れる方向で見直す考えを持っていると説明していたが、内部で検討されたのか、お尋ねをします。
年度ごとに費用対効果や運営成果について検証されていかれると思いますが、この検証についてどのような機関で検証されて行かれるのか、また検証結果から運営成果が目的に近づいていないと判断された場合、どのような対応や指導をされていかれるのか。ビーバイシーが得られなければ、委託契約を解除されていかれるくらいの覚悟はあるのかについて、お尋ねをいたします。
地元住民は、お金のかからない施設にすることを強く望んでいます。有村町長に、これからの中山道・商店街を見据えたまちづくり、街道交流館のあり方について、お考えをお尋ねいたします。

議長(高橋 正夫君)

町長。

町長(有村 国知君)

お答え申し上げます。
中山道愛知川宿街道交流館の指定管理料については3,665万円で、その内訳は経常経費2,280万9,000円、備品購入費1,384万1,000円となっております。経常経費については、主に施設を維持管理するための人件費や光熱水費でございます。備品については、施設で維持管理や運営に必要な備品を購入していただく費用でございます。
指定管理者の募集については、昨年度に広く公募させていただきましたが、町内業者様からの応募がございませんでした。今回の指定管理者を募集させていただきました要綱には、「愛知川観光協会の意見を聞きながら事業を進めていただくこと」として募集させていただきました。運営については、民間の強みと地元を知る観光協会の強みを合わせることで、事業運営の円滑化が図れるものと考えております。その中で、関係者とも情報共有を図り、愛荘町全体が活性化するように進めてまいりたいと考えております。
料金収入の件ですが、町が運営する場合は、使用料として収入を得ることができますが、指定管理において生じる利用料金については指定管理者の収入となり、管理運営に必要となる経費に充当されることになります。
指定管理の依頼については、施設の管理運営を具体的に協議して進めていく中で、飲食や宿泊の運営、施設の維持管理を得意とする民間に管理運営を任せ、観光協会が得意とする「愛荘町の観光情報の発信」や、イベント開催などを愛知川観光協会が担うことで、有効な管理運営ができると判断しました。このようなことから、公募により民間事業者を指定管理者として取り入れたものでございます。
指定管理者の業務が適切に遂行されているかは、定期的にチェックする必要があり、管理および事業の実施状況を記した月次報告書の提出や、指定管理者による業務が協定書や仕様書に沿って適切に行われているか確認するモニタリングを実施し、その結果、改善すべきは改善していただくよう指導いたします。
モニタリンクの実施だけでなく、有識者を交えた(仮称)中山道愛知川宿活性化委員会において、街道交流館の検証をはじめ中山道の活性化に向けた協議を実施していただきたいと考えております。
その中で未来を見据えたまちがくりについても議論していただき、街道交流館を拠点施設として中山道を活性化させる事業を展開し、観光客を誘客できるような新たな価値を見つけ、魅力あるまぢくりにつながるような取り組みを進めていきたいと考えております。以上、ご答弁申し上げます。

議長(高橋 正夫君)

村田 定君。

5番(村田 定君)

森野議員が質問された時にありましたけれども、住民説明会をまだされておりません。3回ほど活用については説明会がございましたけれども、もう既にその時の部長は今ここにおられませんので、確認するわけにはいかないのですけれども、何度も何度もおっしゃっていたのは、裏の民家は、民泊は地元の人がダメだというので、だから利用者がないだろうということでございますので、そういうことについても今部長がおられないのでわからないと思うのですけど、全く今は様変わりしています。
住民説明会、隣組ができていないということで、隣の方が、向こう3軒両隣で何がされるかわからないでは、非常に不安であるのではないかな。まず地域の人が理解してもらえなければ何事も成功しないのではないかな。だからまず地域の人、そこに住んでいる人が、一番その地域のことをわかっているわけですから、何をしたらいいかということはわかると思うのです。
たまたま1週間ほど前に名古屋から6名の方が来られて、交流館にご案内をしました。その時に有村町長がたまたまおられてお出会いしたのですけれども、あそこへ立たれて、実際前は空き店舗でもありますし、本当に観光客にどれだけの魅力があるのかと、何を見せるのかと。私も大半、前の藤寿司で昼の食事をしました。なぜかというと、中山道を歩かれる方に少しでもアピールしたいということで、観光ボランティアではないのですけれども、説明をしております。そういったことで、今日はどこから来られたと聞いて急遽行くことがあるのですが、その6名の方が言うには、豊満寺さんの親鸞さんがお手植えされたという梅とか、そういったものに興味を持たれていました。しかし、ここが本陣跡で、日本生命のところ、これが昔の銀行だと言っても全く無関心で興味を示されませんでした。そういったもので観光客が誘致できるのかなということに対して非常に不安を持っています。
だから、あそこを拠点にして中山道を賑わせたいということは私は大賛成ですし、そうしなければいけない。けれども、あまりにも時代と逆行しているということでございます。
中山道の商店街は商売人ばかりでございまして、商売ができれぱ商売したいのです。しかし採算が合わないから高齢化とともにやめていかれるということでございますので、これを再生しようと思ったら、相当なことが必要ではないか。

議長(高橋 正夫君)

村田議員に申し上げます。時間が経過いたしました。

5番(村田 定君)

有村町長、あそこに立たれて、どのように感じられたかなということをお聞きして、終わります。

議長(高橋 正夫君)

町長。

町長(有村 国知君)

まず、あの日もですけれども、村田議員が本当に率先して、あの日は名古屋からでいらっしゃったかと存じますが、そのグループのご案内を本当に明るい表情で地域のとをアピールしていただいているお姿、偶然にもそのお姿を拝見できて大変ありがたいということでございました。
ここにいてくださる多くの先生方も、本当にご苦労なさってくださっていると思いますと、やはりよりよいものを自信を持って発信できるようにしていかねばならないというふうに思っています。
あの地に立って私が感じることは、私も幼い頃から自転車で行き来をしていた中山道でございます。ノートを買いに行く、鉛筆を買いに行くというと、帯武さんに買いに行っていたものですから、そんな点では豊満寺さんの絵を小学生の時にはみんな描きに行ったり、そんなところのよりよいノスタルジーというか、その良さもありながら、また若い世代は若い世代なりに、いいものだったら結構パッと反応もしてくれるのも事実だと思うのです。そんな点では、今までのよさも引き続きしてもらい、また新しい価値を新たに何かしらつくっていくということは大変大事かなと思っています。今度の指定管理者さんの三和さんも、地域とのつながりということを大変大事にしていきたいと強くお考えのようでもございますので、その辺はしっかりタッグを組み合っていかねばならないと思っております。
色々な事業を進めていくのは難しい部分もあるとも思います。昨日、森野議員からもおっしゃっていただきました、難しいといって何もやらないというわけにはいかんやろうと、それは決してやったらあかんということを言っているのではないと、いいような形にしていく、そういうことは大事だとおっしゃっていただいて、本当にそのとおりであると私も思っております。
一方、何をするにしてもですけれども、コミュニケーションをしっかりとっていくこと、これは郡役所もしかりです。ふれあい本陣もそうでございます。昨日もご質問にありました広域でありますこれからの施設に関してもですが、やはり地域の声、コミュニケーション、しっかり拾い上げていけているかどうかということは、大変大事であるなと思いながら、今こちらに立たせていただいております。以上、ご答弁申し上げます。

議長(高橋 正夫君)

一般質問を続けます。

 河村 善一君

議長(高橋 正夫君)

9番、河村 善一君。

〔9番 河村 善一君登壇〕

9番(河村 善一君)

9番、河村 善一、一般質問を行います。一問一答で行いますので、よろしくお願いいたします。
大きく3つの項目について質問させていただきます。1つは、旧愛知川警部交番の建物と跡地の利活用について、2つ目はスマートフォンアプリの活用と議会のICT化推進について、3つ目は図書館の活用についてでございます。その1つ、旧愛知川警部交番の利活用について、その方向性と期限についてお尋ねいたします。
平成28年12月の定例会で、私は「旧愛知川警部交番の利活用について」、一般質問しました。質問内容は、住民の方から、旧愛知川警部交番のところは愛荘町の一等地である。このまま何年もほったらかしにしておくのか、もったいない」とのご指摘をいただき、利活用について尋ねたところであります。
その後も、旧愛知川交番はそのまま放置されています。建物の再利用がなければ早く撤去して、駐車場とするか、検討が必要と考えます。一般質問した時、当時の部長はいろいろと答弁されましたが、その後どのような取り組みをしてきたのか、詳細な説明を求めたいと思います。よろしくお願いします。

議長(高橋 正夫君)

総合政策部長。

総合政策部長(小杉 善範君)

それでは、河村議員のご質問の1点目、「旧愛知川警部交番について、どのような取り組みをしてきたか」について、お答えをさせていただきます。
旧愛知川警部交番については、平成24年3月29日に滋賀県から土地と建物を合わせ1億582万円で購入したものであります。
この建物は、昭和56年以前の旧耐震基準のもので、事務所等として利用するためには概算で耐震診断に約500万円、改修は耐震を含まない工事で約1億8,000万円の費用がかかるということで、以前ご報告をさせていただいております。耐震補強工事を含めて積算した場合は、さらに工事費は増えると考えられております。
また、解体工事は基礎の状況にもよりますが、概算で4,000万円~8,000万円が必要であるとされております。
これらを比較しますと、経費的には解体除却となりますが、多額の経費がかかることから、土地の有効な活用の方向性を定めるまでは、倉庫としての利用を継続する予定でございます。また、屋外につきましては役場庁舎前の一般来場者用の駐車スペースを確保するため、職員用の駐車場として利用し、イベントなどの事業における臨時的な駐車場にも利用している状況であります。
平成28年12月に質問いただいた以降の取り組みについては、平成29年3月に愛荘町公共施設等総合管理計画を策定し、現状の課題と基本的な方向性をお示しさせていただいたところであります。以上、答弁とさせていただきます。

議長(高橋 正夫君)

河村 善一君。

9番(河村 善一君)

総合政策部長から答弁をいただきました。この最後の方に書いてある「平成29年3月に愛荘町公共施設等総合管理計画を策定し、現状の課題と基本的な方向性をお示しさせていただいた」と。その内容について1つ質問いたします。その詳細な内容の説明を求めます。
もう1つは、その当時の答弁の内容で、その当時の総合政策部長は「活用については、無制限の先延ばしをしない」というような答弁をいただいております。具体的に次に町長にも尋ねていくわけですけれども、その当時、「無制限な先延ばしをしない」という答弁と、今、総合政策部長が考えていることについての答弁をいただきたいと思います。

議長(高橋 正夫君)

総合政策部長。

総合政策部長(小杉 善範君)

公共施設総合管理計画は全員協議会等でお示しをさせていただいて、統合あるいは廃止または継続ということで、改修して継続して使っていくという、それぞれの施設の現状に合わせて、そのような用途で今後どうしていくのかということをお示しさせていただいているものであります。
この計画をつくることによって、解体また改修費用につきましても、国の財政的な支援が受けられるということで、この計画をつくって今後やっていくということで、今後これの個別計画を今年度つくってまいりますので、その中でこの施設、現状でいきますとかなりの費用がかかりますので、最終的には解体ということになろうかと私自身は思いますけれども、それはいつの時点でどうするかというのは、今後の個別計画の中で定めていきたいと考えております。
それと、先の議会で庁舎用地としての活用ということで、無制限な先延ばしをというものではありませんということで、この管理計画とあわせてそこの活用についても、今後どうしていくのかということについては協議を進めてまいりたいと思っております。

議長(高橋 正夫君)

河村 善一君。

9番(河村 善一君)

次に、町長に質問させていただきます。
有村町長となり、今までの経緯を踏まえ、また町民からの意見を聞いて、今後の利活用についてどのように考えておられるのか、その方向性があれば示していただきたいと思います。
また、スピード感を持って取り組んでもらいたいと考えているところでございます。時間軸を持って何年までに解決するという期限がなければ、物事は進んでいかないのではないでしょうか。有村町長の任期4年以内に解決して、完成する決意で事に当たってもらいたいと思いますが、その決意のほどを伺いたいと思います。

議長(高橋 正夫君)

町長。

町長(有村 国知君)

河村先生のご質問にお答え申し上げます。
旧愛知川警部交番については、今ほど総合政策部長から答弁させていただきましたとおり、現在は倉庫として活用をしているところでございます。ご質問の「今後の利活用について」でありますが、愛荘町公共施設等総合管理計画の中で、「用途廃止済の財産等は、有効活用を検討のうえ、活用が見込めない場合には、解体を基本とし、今後の跡地利用を検討します」とさせていただいてりおます。
当該建物については、現状のままでの活用が難しいと考えており、今後の利活用の方向性が定まるまでの間、倉庫として活用したいと考えております。
また、3点目の「解決の期限について」でございますが、愛荘町公共施設総合管理計画における公共施設の更新に係る中長期的な経費の見込みでは、現在の施設すべてを保有し続けた場合、2055年までの今後40年間で、大規模改修や建て替えに必要な将来更新費は年平均11.7億円で、総額468億円と推計されています。
旧愛知川警部交番については、町全体の中で公共施設としての活用をする必要があるのか、今後の財政負担の増大への対応、住民・事業者のニーズ把握などから、今後のあり方について議会や関係機関との情報共有のもとで、任期中の大切な取り組みとしてあたってまいりたいと考えております。以上、答弁とさせていただきます。

議長(高橋 正夫君)

河村 善一君。

9番(河村 善一君)

この施設にあたりましては、議会の、有村町長はその当時、町長ではないということもありますけれども、議員の中では公共施設等のあり方に関する調査研究特別委員会を設置して、それに対する報告もしてあるわけです。だから関心というのは非常に高い。具体的には執行部・町長のどういう方向性を持ってやっていくかの決意次第であろうかと思うのです。だから、「こういうふうに進めていきたい」ということを、ぜひ議会あるいは町民に訴えていただいて、それを活用してもらいたい。
みんな庁舎へ来る時にあそこを見て通るわけでございますので、物事が進んでいるかどうかというところについては、町長の任期4年以内には1つの一定の方向性、それをもっていくということの決意をもう一度だけ確認したいと思いますので、よろしくお願いします。

議長(高橋 正夫君)

町長。

町長(有村 国知君)

ありがとうございます。本当におっしゃっていただくとおりでございまして、私も役場に来る際、こういう立場にならせていただく以前も、家に帰ってくると、はて、いつまであの状況であのように置いてあるのだろうというのは、一町民としても感じていた次第でございます。
とともに、様々な情報に触れながら、今、全く、あれをそのまま維持していることによって費用が発生していないというところがどうも行政的にはあるようでございます。そこにアクションをかけると、たちまち、撤去ですと4,000~8,000万円くらいという費用を、1億500万円で取得していますけれども、その費用の組み換えをしていかなければないけない。いずれにしても費用が発生する。そういう点では、そのままにしておくというのがふさわしい回答だは、私も思いはしないのですけれども、そのあたりどのような、より住民の方に納得をいただける、取得しているものをどうするかというのはしっかり取り組まねばならないと思っております。
ただ、私の中でも「このようなアイディアで」ということができたら、大変すばらしいのではないかというようなアイディアも何案か今持ちながら、そういうところも現実的にどう進めていくことができるか、落とし込んでいくことができるかというのを、今検討を進めているところでもございますので、任期中の大変大事な取り組みとしてこれは進めていきたいと私も強く考えております。以上、ご答弁申し上げます。

議長(高橋 正夫君)

河村 善一君。

9番(河村 善一君)

ぜひ積極的に取り組んでいただきたいと思います。
第2点目、スマートフォンアプリの活用と議会のICT化推進について、質問いたします。スマートフォンアプリの活用についてであります。
スマートフォンアプリの普及率は相当なもので、小学生から大人・お年寄りまで、男女問わずほとんどの方が持っておられるようであります。そして、新聞・テレビ以上に手元でスマートフォンを見ている。列車に乗っている時も、以前は新聞・本を読んでいる人がほとんどでありましたが、今はほとんどの人がスマートフォンを見ていたり、触っていたりしている状況であります。
広報あいしょう・お知らせ版4月号で、「スマートフォンアプリで広報あいしょうを読むことができます」と掲載されていました。早速、スマートフォンアプリ「マチイロ」をダウンロードして、地域(近畿)→県(滋賀県)→市町(愛荘町)を選択して、「広報あいしょう」6月号カラー版、お知らせ版5月号等々を見ることができるようになりました。そこで質問いたします。
このアプリ「マチイロ」は、町の職員と話していて初めて知ったのが現状であります。広報あいしょう・お知らせ版4月号に載っていたわけですが、私は見過ごしていました。私だけではないだろうと思います。多くの町民に知っていただき、アプリ「マチイロ」をダウンロードして活用していただくように努めるべきだと考えますが、町としてはどのような今後の方策を考えておられるか、お尋ねいたします。

議長(高橋 正夫君)

総合政策部長。

総合政策部長(小杉 善範君)

河村議員ご質問の「スマートフォンアプリの活用」のうちの1点目の「アプリ『マチイロ』をより広めるためにどう取り組みか」について、お答えをさせていただきます。
携帯電話からスマートフォンへの切り替えが加速する中、全国の自治体で広報紙を、アプリを使ってスマートフォンやタブレット端末で読めるサービスが広がっています。
近年、当町におきましても若い世代、特に子育て世代の方々が多く流入していることもあり、少しでも若い世代の方々に手軽に広報を読んでいだたけるよう、多くの自治体で利用されている行政情報アプリ「マチイロ」を導入したところです。
配信は平成30年3月20日発行の広報あいしょう4月号から開始しており、4月6日発行の4月号お知らせ版に概要を掲載し、周知をさせていただきました。
現時点で配信を開始3か月を経過したところであります。もっと多くの方に行政情報アプリマチイロを知っていただけるよう、周知・啓発が必要であると考えております。今後も引き続き、広報紙やホームページ、町公式フェイスブックを活用し、周知に努めるとともに、多くの町民の皆様に興味を持っていただける紙面づくりに取り組んでまいりいたと考えておりますので、よろしくお願いをいたします。

議長(高橋 正夫君)

河村 善一君。

9番(河村 善一君)

そこで、私は庁舎の中でもやはり、来たときに、こういうことでアプリをダウンロードできますよという広告とか、そういうものがあってもいいのではないかと思うのです。
このアプリそのものは、広報を配らなくても誰でもダウンロードできてみることができるわけで、列車の中でも広げて見ることができるわけですよ。「こんなことをやっていますよ」と、町を挙げて宣伝すべき必要があるのではないか。「広報を見てください」だけでは、できない。
もう1つは、町の窓口に来たときに、どうやってダウンロードできるか知らない方もおられると思います。ちょっとできれば簡単に誰でもできるわけで、わからなければどうぞ尋ねてくださいよという窓口のサービスもしてもいいのではないかと思うので、新しいことについては愛知川庁舎・秦荘庁舎の窓口で広告を大きく載せた形で、できるということの宣伝と、もう1つは窓口でダウンロードの仕方については、せっかくそういうものを開発してオープンになっているわけですから、広報を見てもらう、知ってもらうという必要においては、あってもいいのではないかなと思うのですけど、そういうことについてはどのように思われるか、お尋ねしたいと思います。

議長(高橋 正夫君)

総合政策部長。

総合政策部長(小杉 善範君)

ご提案のように、広報等、私どもが発行している媒体を通じて情報を提供していくのはもちろんですけれども、庁舎の中で、来庁される方もたくさんおられますので、そういうところにも掲示をしながら、より使っていただけるような工夫を取り組んでまいりたいと考えております。

議長(高橋 正夫君)

河村 善一君。

9番(河村 善一君)

議員の中でもご存じない方も多いのではないかと思うので、そういうことを議会の中でも、全協の時にでも「こうですよ」ということも宣伝、「わからなければ説明しますよ」ということがあってもいいのではないかと思います。それはそれとして次に進みます。
5月13日の中日新聞に、「豊郷町の広報誌スマホで読もう」の記事が載っておりました。記事の内容は次のとおりであります。豊郷町が、広報紙「広報とよさと」をスマートフォンやタブレットで見られるアプリ「マイ広報とよさと」のサービスを始めて2か月、ダウンロード数が徐々に伸び、じわりと人気が高まっています。
アプリは無料。記事は読みやすいように「子育て」「健康」「スポーツ」などのテーマに分かれている。昨年4月以降の記事も読める。町企画振興課の担当者は、「スマートフォンを使う若い世代や、町外に住む町の出身者などに、町の情報を知ってもらう機会になれば」と話している。実際にダウンロードしてみると、大変使い勝手のよいものであった。
これからが質問ですけれども、愛荘町でも、豊郷町のアプリ「マイ広報とよさと」のシステム導入はできないのか。利用者が使い勝手のよいものであれば、多くの人に見てもらうことができるし、普及すると思う。導入は考えているのか、お尋ねします。
続けてもう1つ、今後、広報以外のアプリ「愛荘町の観光」(仮)を導入するなどして、若者に愛荘町を知ってもらう取り組みが必要だと考えています。町として積極的な取り組みを求めたいと思うのですが、その考えはあるのかお尋ねしたいと思います。

議長(高橋 正夫君)

総合政策部長。

総合政策部長(小杉 善範君)

河村議員ご質問の2点目の、「豊郷町が紹介しているマイ広報紙とよさとのシステムを愛荘町に導入できないか」について、お答えをさせていただきます。
先の質問に対する答弁と重複する部分もございますが、スマートフォンの普及に伴い、多くの自治体が読者層を若い世代に広げようと、自治体広報紙の発信のあり方について試行錯誤しているのが現状であります。
当町が活用しております行法情報アプリ「マチイロ」についても、現在は広報紙のみの配信としておりますが、マチイロが持つ機能は他にも様々であり、町ホームページの掲載内容をカテゴリーごとに配信することも可能になっています。情報発信の手順等については、現在検討中であり、準備が整い次第、配信をしてまいりたいと考えております。
また、マチイロとマイ広報紙の違いありますけれども、記事だけが読みたいという方にはマイ広報紙がお勧めということであります。広報紙そのままのレイアウトで写真やイラストも見たい人は、マチイロがお勧めとなり、記事のスクラップやSNSへのシェアなど、便利な機能も付随している点で、多くの自治体に利用されているのが現状であります。
以上のことから、当町におきましてはマイ広報紙の導入は現在考えておりません。マチイロの機能を十分に活用し、多くの方々に親しみを持っていただけるよう普及・啓発に努めてまいりたいと考えておりますので、よろしくお願いいたします。
次に、3点目の「広報以外のアプリ『愛荘町の観光(仮)』を導入するなど、若者向けの取り組みを求めること」について、ご答弁を申し上げます。
近年、インバウンドを含む観光客誘致を進めるえうで重要視されているソーシャルネットワーキングサービス(SNS)ですが、地方自治体でも独自にフェイスブックやツイッター、インスタグラム等を開設し、観光戦略の有効なツールとして情報発信に取り組んでいるところも多く見かけます。
各地において国内外観光客への魅力の提供、地域のアイデンティティに触れることができる観光のあり方が求められる中、「愛荘町ならでは」の強みを活かした観光地域づくりを推進し、若者を含む多くの人に愛荘町に訪れてもらうことが、愛荘町を知ってもらうために必要不可欠であると認識をしております。
本町では、平成28年3月に「愛荘町みらい創生戦略」を策定し、平成28年度から地方創生推進交付金事業の「THE 近江・魅力満載プロジェクト」に着手しております。本事業において今年度は、町の観光情報をさらに発信するためのツールを整備することとしており、観光アプリに限定するのではなく、瞬時に情報拡散を期待できるSNSを活用することとし、若い世代の視点を取り入れた写真などを活用した魅力発進事業に取り組んでまいりたいと考えておりますので、よろしくお願いいたします。

議長(高橋 正夫君)

河村 善一君。

9番(河村 善一君)

テレビ等でも、インスタグラムによって紅葉の時の観光客が一気に増えたとかいう情報が流れている時があります。観光によって集客も今後はできていくだろうと思うので、愛荘から出ている私の息子なども、やはり愛荘のことについては関心を持っている、滋賀県とか自分のことについて見ている。すぐに見ることができるし、私よりも逆にそちらから教えられることも結構あるので、新しい情報の発信をしてもらいたいと考えております。
この取り組みについては、町長は熱心に取り組んでいただいているのではないかと思います。担当者に話をした時も、町長も積極的にこういうことに取り組んでいこうというような発言があったようなことも聞くわけですけれども、町長は今後どのような決意というか、方向で取り組もうとされているのか、お聞かせいただければありがたいと思います。

議長(高橋 正夫君)

町長。

町長(有村 国知君)

お答え申し上げます。
SNSであったりアプリであったりということの発信というのは、非常に今日的なものであり、自然なインフラにこれからますますなっていくとも思っております。河村議員がおっしゃっていただいたように、カウンターを介してのこのアプリのご紹介であったりとか、こういうものがありますということをやっていけると大変いいなと私も思っております。それが一事業者さまがご提供いただいているプラットホームでもありますので、そのあたりをどのような理解をしながらしていくのがより公共性の高いものでもございますので、その辺をまた検討しながら進めてもいきたいなと思っておりますが、今日的なICTの部分はどんどん積極的に取り入れていくということが、実際に求められていることだなと感じております。以上でございます。

議長(高橋 正夫君)

河村 善一君。

9番(河村 善一君)

議会のICT化推進に向けて、このことについては問題提起として述べておきたいと思います。
各地の議会で、議員へのタブレット導入が進んでいるという報道をよく耳にするようになってまいりました。近隣の彦根市議会では、平成30年の議会活動経費の議会ICT化推進事業として、タブレット端末(30台)を導入し、議会運営の効率化を実現しようとしております。今後、愛荘町議会でも議会ICT化推進に向け提案していきたいと私自身は思っているところでございます。
彦根市議会では5年くらいかかって導入されてきた、ほかの市議会でも順次進んでいるというようなところでございますので、このことには積極的に発言して取り組んでいきたいと思います。このことについての答弁は求めないように考えております。
次に第3点目、図書館の活動についてお尋ねいたします。読書はいろいろな人々の想いと出会わせ、心を豊かにしてくれます。私たちは、愛あふれるふるさとを願って、「まちじゅう読書」を進めます。ほんにふれる機会を増やしまょう。みんなで読書をたのしみましょう。子ども読書を応援しましょう。これは平成21年3月5日に議決された「愛荘町まちじゅう読書の宣言」であります。そこでお尋ねいたします。
愛荘町図書館協議会が年3回開催されています。活発に議論されていると思いますが、「まちじゅう読書の推進」と「子ども読書活動の推進」について、どのような取り組みをされ、成果はどうであったのか、お尋ねいたします。

議長(高橋 正夫君)

図書館長。

図書館長(茶谷 えりか君)

河村議員の図書館の活動についてのご質問の「まちじゅう読書の推進」と「子ども読書活動推進」の取り組みと成果について、お答えいたします。
議員のご質問の中にございましたとおり、「愛荘町まちじゅう読書の宣言」を平成21年3月5日に議会で議決いただきました。そのあと平成26年3月に「子どもの読書活動推進計画」の第1次計画を策定しました。以後、一体のものとして取り組んできております。
具体的には、平成21年度以降、子育て支援センターとともに、町で生まれた赤ちゃんに絵本をプレゼントし、親子で絵本に触れ合っていただく「ブックスタート事業」に取り組んでおります。また、図書館職員が小学校や幼稚園・保育園に出向いて絵本の読み聞かせや紙芝居などを行う「出前お話会」や、図書館でのお話会をボランティアとともに開催してまいりました。
一般の方に向けての取り組みについては、医療情報コーナーを両図書館で充実させました。行事といたしましては、秦荘図書館での参加者と職員が一緒にテキストを声に出して読む「あたまいきいき音読教室」、両図書館で町内の江戸時代などの古い文書を読む「古文書教室」を開始いたしました。そして、地域のいきいきサロン等での出前音読教室の開催や、健康診断時等に出前図書館として、図書や雑誌の閲覧と貸出、健康推進課と健康医療情報の講演会を図書館で開催するなど、図書館活動の幅を広げてきております。
平成26年4月からは、町立図書館司書を町内の小中学校へ配置を開始いたしました。この成果としまして、学校図書館の児童生徒の一人当たりの平均貸出冊数が、平成25年度9.4冊であったものが、平成28年度には13.2冊に伸びております。
全体的な成果といたしましては、両図書館の年間貸出数が、人口3万人以下の自治体では全国トップクラスの約30万点を継続してずっと維持してきております。人口一人当たりの貸出点数は、平成28年度14.7点で全国平均の約2.5倍、滋賀県平均の約2倍であり、読書が盛んなまちになっております。
そして、町立図書館としての蔵書数は、全国の人口同程度の自治体の中では充実しており、必要な予算額を措置いただいているところです。
今後の取り組みにつきましては、「愛荘町まちじゅうライブラリー認定要項」を制定し、町内の図書館以外の場所でも町民の方が本を手に取りやすく、読書しやすい環境を整えていくこととしております。以上、答弁といたします。

議長(高橋 正夫君)

河村 善一君。

9番(河村 善一君)

ありがとうございます。図書館で熱心に活動していただいているということだと思います。
私も愛荘町図書館協議会、年3回開催されているわけですけれども、昨年2回参加させていただきまして、日程の都合であとは参加できない分はあるのですけれども、非常に委員さんは熱心に、愛荘町まちじゅう読書の宣言がせっかく愛荘町で出ているのだから、もっと積極的にやりましょうと、いろいろ工夫して取り組みましょうというようなご意見がほとんどの委員さんではなかっただろうかと、私は傍聴していて承ったわけであります。
逆に、こんなことを言うとなんですけれども、図書館職員の方が消極ではなかったのかなと私は思うので、もっと積極的にいろいろな意味で取り組まれるべきではないかなと思うので、そのところについて図書館長の感想をお聞きしたいと思います。

議長(高橋 正夫君)

図書館長。

図書館長(茶谷 えりか君)

今のご質問に対してですけれども、できるだけ現場に行けるようにしていきたいなということを考えております。いきいきサロンですとか、子ども会ですとか、そういうところに出向いて、お話会とか紙芝居とか、そういうことをどんどんやっていきたいなと考えております。以上です。

議長(高橋 正夫君)

河村 善一君。

9番(河村 善一君)

次の問いに入ります。
図書館の基本は図書の紹介であり、読書をしたあとの読書感想文を集めて、それを紹介し、多くの読書ファンを増やすことだと私は思っております。読書感想文を定期的に年数回発行するか、インターネットで紹介して他者の感想文を読むことによって、その本への関心が深まり、読書をしようという気になるのではないでしょうか。より読書の輪が広がると考えますが、そのような取り組みを考えておられるのか、お尋ねいたします。

議長(高橋 正夫君)

図書館長。

図書館長(茶谷 えりか君)

河村議員の「図書館の活動について」のご質問うち、「読書感想文の取り組み」についてお答えします。
議員のご質問のとおり、読書感想文の表彰は、読書活動を推進する有効な手段の1つであります。しかし、町立図書館として取り組むとなりますと一般の方も対象になりますので、この場合の審査が難しく、そのための費用と人員が必要になってきますことから、現在の図書館では取り組むことは大変難しい状況でございます。
読書の道案内としましては、読書感想文のほかにも、絵で表現する読書感想画や葉書にお勧めしたい人に宛てて本の紹介を記入する読書郵便など、いろいろな表現方法がございます。限られた人員と費用の中で、どのような取り組みをすれば幅広い年代の方に参加していただけるのか、館内で検討していきます。以上、答弁といたします。

議長(高橋 正夫君)

河村 善一君。

9番(河村 善一君)

次の問3に移ります。
最近相談を受けたことでありますが、亡くなった方の本の寄贈を受けられないか、お尋ねいたします。特に子どもさんがおられない家庭では、ご主人が亡くなられた場合、奥さんにとってはどうしたらよいのか、相談を受けました。少しでも役立てたいという理由での申し出でありますが、愛荘町の図書館におけるそういうことは可能なのか、お尋ねいたします。

議長(高橋 正夫君)

図書館長。

図書館長(茶谷 えりか君)

河村議員の「図書館の活動について」のご質問のうち、本の寄贈が可能かどうかについて、お答えいたします。
本の寄贈については、可能でございます。なお、本の状態等吟味いたしまして、図書館の蔵書として活用できなかった場合の処分方法につきましては、図書館にお任せいただくこととなります。以上、答弁といたします。

議長(高橋 正夫君)

河村 善一君。

9番(河村 善一君)

そこで1つ、寄贈に当たって、私もいろいろ相談を受けている立場であり、また提案として申し上げておきたいと思います。
最近、スマートフォンアプリの中で、蔵書一覧アプリがいろいろございます。私が調べた段階で、蔵書マネージャー、読書管理ビブレ、ブクログ、新刊通知とか、図書館しおりとか、いろいろ、私が今調べただけで12くらいあるわけです。何を言いたいかというと、寄贈する方にもそういう蔵書一覧を一緒に共有する中で、1万冊も図書館に持って来られても、図書館も大変なので、どういう傾向で受けられるか、事前に家族の話し合い、本人の意思の確認を順序立ててやっていく必要があるのではないかと思うのです。
空き家対策もそうなんですけど、本人の意思がどこにあるのかということで、図書館への寄贈も進んでいくし、子どもさんにとっては、残された方は大変なので、古本屋へ行ってしまう。そうするともったいない図書も行ってしまう可能性もあるのではないかと思うのです。
今申し上げましたように、12とかもっとアプリがあると思うのです。そういうアプリの中で図書館あるいはそこでどういうアプリをお勧めしますかということの共有を持っていただいて、そういう中でこういうものを利用して蔵書一覧を示していただくと、案外簡単にいけるのではないか。ただ、バーコードで全部把握できるようになっていると思うのですけど、バーコードは20年前はISDM化、そういうコードになるのかな、それがついてないコードはなかなか大変なんですけれども、でも、5,000冊・10,000冊ある本でも、一覧表になれば、案外、蔵書してもらうのにもどういう傾向の本、どういうものが欲しいということがわかっていくのではないかなと思いますので、そこら辺の受入れの準備と工夫はしっかりしていただきたいなと思っておりますので、そこについての提案もし、ご意見を聞いておきたいと思います。

議長(高橋 正夫君)

図書館長。

図書館長(茶谷 えりか君)

今のご意見の中から、今までございましたことでは、「古文書みたいなものもいっぱい入っているのだけど」ということで、町内のお宅にお伺いして、地域資料として受け入れできそうなものだけ図書館に寄贈いただいたという事例がございます。
前もってご相談いただければ、職員の方で検討してまたご相談に乗っていきたいと思います。愛荘町に関する資料でしたら、どのような形態のものでも所蔵していこうと思っておりますので、またご理解賜りますようよろしくお願いいたします。

議長(高橋 正夫君)

河村 善一君。

9番(河村 善一君)

ぜひ、図書館にこだわらずに、今、古文書の話が出ました。私は以前に引き札の時に、あるおうちで家を潰す時に、引き札を50点くらい貴重な資料をお持ちだったので、それを潰してしまうけれども、どうするか見てきてくださいと言われて、博物館の方だったと思うのですけど、行っていただいて、それが本当に愛荘町ではない宝みたいなものが出てきたということが現実にあるわけです。
処分してしまえでそれで終わってしまうのですけども、そういう貴重な資料も出てくるのではないかなと思いますので、今後は図書館の寄贈にあたっての準備とか、そういう手続きについても1回議論していただいて、進めていただきたい。そういうことはもう既に計画されているのか、そのことについてお尋ねして、質問を終わりたいと思いますが、どうですか。

議長(高橋 正夫君)

図書館長。

図書館長(茶谷 えりか君)

今後の寄贈の本を受け入れる計画でございますね。お申し出があった時点、あった時点で、館内で検討いたしまして、できるだけお受けしていきたいと考えております。以上です。

議長(高橋 正夫君)

河村 善一君。

議長(高橋 正夫君)

ここで暫時休憩いたします。再開を10時55分といたします。

休憩 午前10時39分
再開 午前10時55分

議長(高橋 正夫君)

休憩前に引き続き会議を開きます。一般質問を続けます。

 竹中 秀夫君

議長(高橋 正夫君)

12番、竹中 秀夫君。

〔12番 竹中 秀夫君登壇〕

12番(竹中 秀夫君)

12番、竹中です。一問一答方式で3点質問をしたいと思います。
近江商人は「三方よし」と言いますが、私は常々「四方よし」と考えております。そのうちの一方は「未来」であり、「未来よし」がまちづくりには大切であります。ということで、本日は我がまちの「未来よし」について、何点か一般質問を一問一答方式で行います。すべての質問に対し町長から答弁を願いたいと思います。
最初に、愛荘町の基本的なデータについて質問します。
まず1点目に、今後の人口推計について、5年後、10年後、20年後をお示しください。それぞれ5年、10年、20年後の中学生以下人口、65歳以上の人口予想を示していただきたいと思います。以上でございます。

議長(高橋 正夫君)

町長。

町長(有村 国知君)

竹中議員ご質問のうち1点目の「今後の人口推計」について、お答えを申し上げます。
平成27年度末に策定いたしました「愛荘町みらい創生戦略(人口ビジョン編)」におきましては、平成22年国勢調査の結果をもとに国立社会保障・人口問題研究所が推計を行ったものを引用しており、当町の人口といたしましては、2020年にピークの2万368人となりますが、以降は減少傾向に転じまして、おおよそ20年後の2040年には1万9,947人と、総人口が2万人を下回る予測となっておりました。
その後、平成30年3月に発表されました平成27年国勢調査の結果をもとにした最新の推計結果では、5年後の2025年に2万1,398人、10年後の2030年に2万1,632人、15年後の2035年にピークの2万1,699人を迎え、以降減少に転じまして、20年後の2040年には2万1,633人と、当初の人口推計結果より約15年遅れで人口減少に転じるとともに、総人口も2万人を下回らないということが予測されております。
申し訳ないです。竹中議員からご質問のありました中学生以下、65歳以上の人口ですけれども今、数字を洗い出しております。

12番(竹中 秀夫君)

答弁できないということですね。

町長(有村 国知君)

今、手元の資料の中にはありません。

議長(高橋 正夫君)

暫時休憩をいたします。

休憩 午前10時59分
再開 午前11時01分

議長(高橋 正夫君)

休憩前に引き続き会議を開きます。

議長(高橋 正夫君)

竹中 秀夫君。

12番(竹中 秀夫君)

竹中です。
次に、町税等の収入、つまり財政上の歳入合計予算および歳出合計予算の5年後、10年後、20年後をお示しいただきたいと思います。

議長(高橋 正夫君)

町長。

町長(有村 国知君)

竹中議員のご質問のうち「愛荘町の基本的なデータについて」のうち、2点目および3点目でございます「5年後、10年後、20年後の歳入合計、歳出合計、予算規模」について、お答えを申し上げてまいります。
財政見通しにつきましては、平成29年9月時点で各所管から今後5か年の実施計画を取りまとめました。また、10年・20年後の予算規模につきましては、社会情勢の変化により推計値が大きく異なることが予測されるため、現時点では行ってはおりません。
予算規模につきましては、平成34年度までの5か年では、平成31年度の歳出予算総額として約115億3,000万円、内訳といたしまして、職員給料、社会保障関係経費、借金の返済などの義務的経費約38億8,000万円。公共施設の管理運営経費、臨時嘱託職員関係経費、一部事務組合負担金などの一般行政経費約33億6,000万円。預金の積立、国民健康保険・介護保険・下水道などの特別会計へ負担する経費約13億6,000万円。公共施設の整備約29億1,000万円。
また、歳入予算総額としても約115億3,000万円であります。内訳といたしまして、確保できる財源として、町税、交付税、使用料及び手数料、国庫支出金、県支出金、諸収入などを合わせ約83億4,000万円。財源不足を補う基金繰入金、建設地方債約31億9,000万円となっています。
平成32年度の歳出予算総額95億9,000万円、平成33年度は99億2,000万円、平成34年度は95億6,000万円の見通しでございます。ただし、各年度とも財源不足を補う基金繰入金、建設地方債が必要になり、平成32年度には基金保有額が底をつく予測となっております。
今後ますます財政状況が厳しくなる中、10年後、20年後の財政見通しにつきましては、現在検討を進めております愛荘町第2次総合計画に基づき、実施される道路インフラ整備や普通建設事業等のハード事業を盛り込み、中長期的な収支の推移を展望し、計画的な財政運営を図らなければならないと考えています。以上、答弁を申し上げます。

議長(高橋 正夫君)

竹中 秀夫君。

12番(竹中 秀夫君)

竹中です。
次に、合併特例債の動向について、詳しくお示しをいただきたいと思います。

議長(高橋 正夫君)

暫時休憩をいたします。

休憩 午前11時05分
再開 午前11時05分

議長(高橋 正夫君)

休憩前に引き続き会議を開きます。

議長(高橋 正夫君)

総務課長。

総務課長(上林 市治君)

ただいま竹中議員のご質問の中で合併特例債の内訳ということでございます。
合併特例債につきましては、総額で63億4,000万円が発行限度額となってございまして、本年6月補正までの発行あと残額は8億1,350万円ということでございます。
これまで合併以降、愛知川消防センターの整備あるいは給食センター、教育施設関係等々に活用してまいったところでございます。以上でございます。

議長(高橋 正夫君)

竹中 秀夫君。

12番(竹中 秀夫君)

次に、少子高齢化が進行しておるのが現状でございます。福祉施策に関する各年度の予算予測の数字を示してください。

議長(高橋 正夫君)

総務部長。

総務部長(川村 節子君)

福祉施策ということで、社会保障関係の自然増で見込んでいる分の数値、扶助費について、ご答弁させていただきます。
31年度は4億6,000万円、31年度の予測でございます。推計でございますが、31年度で4億6,000万円でございます。34年度で4億6,500万円ということで自然増で見込んでいるところでございます。
ただ、扶助費につきましては年々増えているという状況でございまして、平成18年の合併時につきましては、トータルの決算でいきますと6億8,834万2,000円でございましたものが、28年度で16億767万7,000円となっておりまして、今言いましたのは経常的な数字の扶助費の見込みでございまして、決算につきましては全部含めた扶助費になっておりまして、経常経費にかかる扶助費と今申し上げました18年度からの決算ベースの統計資料は数値の捉え方が違いますが、18年から28年までで約9億円程度の増加になっております。
今後、少子高齢化が進む中で、扶助費につきましては増えてくるものというふうな予測はしておりますが、人口の推計を、これで10年、20年は取っておりませんので、よろしくお願いしたいと思います。

議長(高橋 正夫君)

竹中 秀夫君。

12番(竹中 秀夫君)

竹中です。
次に、福祉施策以外に今後、膨張なる予測がされる予算についてのお答えを願いたいと思います。

議長(高橋 正夫君)

総務部長。

総務部長(川村 節子君)

トータルの歳出につきましては、町長が先ほど答弁させていただいたとおりというようにご理解いただきたいと思います。

12番(竹中 秀夫君)

先ほど町長が述べましたか。

総務部長(川村 節子君)

はい。

12番(竹中 秀夫君)

それが答えですか。

総務部長(川村 節子君)

はい、予算総額につきましては。

議長(高橋 正夫君)

竹中 秀夫君。

12番(竹中 秀夫君)

竹中です。
次に、2点目では、大きな予算を伴う公共施設のあり方について質問をしたいと思います。
我がまちは、二町合併以来、分庁方式をとっており、少なからず無駄が生じていると考えております。今後、庁舎を一本化する考えはおありですか。

議長(高橋 正夫君)

町長。

町長(有村 国知君)

お答えを申し上げてまいります。
役場庁舎につきましては、平成17年3月23日に交わしております合併協定書におきまして、新町の事務所は、当分の間、旧愛知川町役場を本庁舎、旧秦荘町役場を分庁舎として両庁舎の有効活用を図るとされております。
この「当分の間」とは、合併協議におきまして「2町が全く1町として新しい住民感情ができ、将来的に一体性が確立されたなら、分庁方式は再度検討する必要がある。」とされており、合併協議で積み重ねられた協議内容の重要性や重みにつきましては、十分認識をしているところでございます。
今後の効率的な行政運営のあり方を考えるうえで、町民の方々の思いも大切であり、大変町の重要な課題であると認識しておりますので、多くの方々のご意見を拝聴しながら、議論をしてまいりたいと考えております。
なお、合併後、住民サービスの低下を招かないようにとの趣旨で合併した自治体においては、国より地方交付税の算定において、平成26年度以降、支所や分庁方式による経費の加算措置が行われております。
当町においても分庁舎にかかる経費として、平成29年度で3億1,322万7,000円が普通交付税に加算されております。以上、答弁申し上げます。

議長(高橋 正夫君)

竹中 秀夫君。

12番(竹中 秀夫君)

竹中です。
合併が平成18年2月であったとありました。それ以来、今日まで12年を経過しております。もちろん本庁舎、分庁式という協議は先ほどの答弁の中にもございました。
こういった中で、町長以下皆さんもご存じのように、隣接である東近江市、ここも私どもの町以上に合併をしておるというのが現状であります。その中で、先達て能登川地域の相当びわ湖に近い集落へまいりました。
その時にその方ら何人かが言われるのは、「愛荘町は合併されたけれども、小さい町で距離的にも非常に東近江のことを思えば狭い。こうした中で、あなたのところではどうしてはるか、分庁式をとっておられるが、もう10数年もなったら、合併というか、それに似た方法を考えるのも1つの手、1つの考え方だろうな」と、中には議員さんもおりました。
その方々が言われるのは、「能登川庁舎には住民関係のものは置いてある。それ以外の関係については本庁舎まで出向いて行かなければならない。だいたい本庁舎まで行くと、1時間ほどかかる、枝線を超え、8号線を超えていろいろ行くと1時間かかる、あなたのところは山の裾から稲枝の駅まで20分ぐらいで行けるのと違うか」というような、会話の中の話ですけれども、私が先ほどいよいよ考えていかなくてはならない時期が来ているのではないかなと。
それというのも、分庁式に、先ほどのように交付税は3億円ほどいただいておるということは認識しておると、そう言いながらも無駄経費、分庁舎秦荘と愛知川という庁舎の中で1年間に私の概算計算では、いろいろな角度から調べたりいろいろした中では億単位のものが無駄、無駄ではないけれども住民にサービスはしておるとしながらも1つのものにすれば無駄が省けるということは、住民にサービスはより効果にもつながると、何でも身近なところに置いて経費を無駄に使うのはサービスではありません。何十年、私が先ほどから5年、10年、20年先を見る中でという質問をしておるのは、そういう意味合いも兼ねておるのであります。
そういった中で、町長に答弁を求めているのは、昨日以来、後ほど出てきますけれども、いろいろな住民の声、いろいろな考え方、自らが町長という職責に就いたら、何かの目的を住民に返すという言い方はおかしいけれども、やはりそういう声を反映する中で、こういう議会なり、議場でいろいろな答弁を述べていくのが筋ではないかなと思っておりますが、今後、町長のそういうような他町も交えて申し上げましたけれども、この町として今後住民の幸せを考える中で、どういう方法がいいのか、こういうところは苦労もしていただく代わりに、未来を見たらプラスに町民になってくるんだというような考え方はあるのかないのか、答弁をいただきます。

議長(高橋 正夫君)

町長。

町長(有村 国知君)

竹中議員のご質問にお答えいたします。
隣の東近江市のお話をいただきました。やはり、市町村合併ということは、いろいろな事務の合理化というところを詰めていって、それが最終的に住民の福祉につながっていく、サービスの向上につながっていくということが大前提であるというふうに思います。
今ほど竹中議員の方からやはり乗り越えなければならない苦労を得てでも、その未来があるということであれば、取り組んでいかなければならないということは、おっしゃるとおりあるんだというふうにも思っております。
とともに、この12年間これが進まなかったというそこに思いをいたしますと、どういうものがあるかというふうに率直に申し上げますと、政治的な部分をお考えになったというのがあるんであろうというふうにも思います。一方の方が「統合します」と言いますと、そこは政治的なリスクを、その候補者はやはり負うことになります。一方は「継続する」とおっしゃいましたならば、それはより住民的には心情に沿うものであるというふうに政治的には思います。
そんなところでは、この分庁方式が今も残されているということ、それが一本化という形に、これは具体的に申し上げますと、その部局がそれぞれ未だに分かれております。部長もそれぞれの2庁舎に分かれております。それが本当に早い時点でつながっていればというと、なかなかそうではないなと思いますが、今ほど述べましたように、これが進まなかった背景にあるものは、それは政治的なリスクということを、それぞれの立場で勘案された結果、今の状況が残っているというふうにも思います。
そういうところでは、もう少し、その言葉を進めていきますと、やはり議会の先生方とも、この辺りに関して率直に意思の統一を図っていくということがなされていくのが、よりことを進めていくことに寄与することであろうというふうに思います。
やはり、町を代表される議会の先生方と、ここはやはり1つの本庁舎、そして分庁舎というような形で進めていくということの意思統合ができているのであれば、今ここの立っている、また座っている私ども皆、町民の皆さまからこの地に送っていただいておりますその選挙というものを経ております。
その選挙を迎えるにあたっては、やはり首長そして議会の先生方が一定の方向を目指すということで、確たるものがあると、各候補者となられる皆さま、先生方、そして私もそのことを住民の皆さまに乗り越えていかなければならないけれども、その未来があるというお答えはしやすいんだろうなというように思っております。
この乗りを何とか超えていけるかどうかというところが、技術的、具体的な部分の課題であろうなというふうには私には見えております。

議長(高橋 正夫君)

竹中 秀夫君。

12番(竹中 秀夫君)

竹中です。
今ほどの答弁を聞いておりますと、考えていかなくてはならない面もあると、また住民のサービスもいろいろ今日までの協議の中で、いろいろな積み重ねもあったと、私はここで議員の1人として、議員も合併した当時は16名でありました。16名にするのか、14名にするのか、12名にするのか、いろいろな協議が合併協議会で、私もそこに参画しておりました。当時の秦荘町、愛知川町、両方を合わせれば約30名の議員でありました。
なにが今後、合併して分庁舎、2町の庁舎を構える、議員自らがそういうものに踏み込まなくては、今後何年か先には協議はしたけれども、何年か先には町長が替わろうとも、どの議員さんが替わろうとも、これは考えていかなくてはならないというようなことで、議員の削減と言いますのか、自らが考えた未来の愛荘町だというようなことで、先ほど3方より4方よしという考え方は、以前から持っておる1人でもありますけれども、そういうようなところで、今後について、いろいろ合併の時にありました。
町長が調べていただいたらわかりますけれども、職員さんも当時からいろいろご苦労をなさった。いろいろな面があったけれども、単純に言いますと、議会が14名に縮小したんですよ。多いほどいいですよ、住民に身近に。それにはいろいろな費用が付いて回ります。議員を2人減らすことによって、4年間でどれだけのというような、いろいろな協議がありました。
そういうようなところを、もう少し町長が言われる住民の声というようなことであれば、私は今日や明日とか、こういうようなことで、こうしてくださいとかいう注文ではありません。そういう「未来よし」というようなことを考えていく気持ちを持っていただきたい。
そうすることによって、このような議場で職員さんなり、議員なりが協議をしても町民が聞けば、なるほど突っ込んだ協議をしているではないかというようなところにつながるのではないかなと、その点も合わせて、再度、町長に思いを一度聞かせていただきたいと思います。

議長(高橋 正夫君)

町長。

町長(有村 国知君)

竹中議員のご質問にお答えしたいと思います。
竹中議員はやはり旧町時代から町民の皆さんのお声を広く伺ってきてくださっている方でいらっしゃいます。その中で今までの合併の協議、経緯ということもしっかりと、また未来を見据えながらやっていかなければならないという大変の思い、お話を今もいただいております。
大変敬意を持ちながら議員の先生方の言うこと、これはもちろん先生方の議会の独立性ということもございます。そこは様々に身を切りながらも、やはり町民のことをということで、今お話をいただいたというふうに拝聴をしておりました。
そして、庁舎の統合ということになりますと、住民の方々のサービスというのがやはり質が落ちるということがないようには留めねばなりません。しっかりそこは担保していかなければならないというふうに思っています。ともに、合理的な庁舎のあり方ということは大事な命題でもございますので、ここは取り組んでいく必要があると思っています。
先ほども申し上げましたとおり、私もそれを発信していく立場になるかと思いますが、議会の先生方とも、そのことに対するある程度の合意の形成ということを図れるような年次を歩んでいったうえで進めることができればと思います。
ただ、その先にもちろん選挙というもので民意をはかるものでございます。一方の候補者はやはり統一ということは、統合というのはある程度大事なことでございます。もう一方の方が、いやいや分庁方式によって住民サービスの低下を抑えますというふうになりかねないというのは、それはお訴えすること自体は選挙である民主主義でございますので、全くまっとうなことだと思いますが、やはり議会と首長というものは将来的なまち、住民の皆さまのことを考えて、そちらをどちらに持って行くのか、ある程度議論を重ねていく必要が大変あるんだ、大事だなと思っております。
繰り返しになりますが、竹中議員がおっしゃっていただいておりますように、やはり範を示しながら町民の皆さまの未来を築いていくという大事な責務が私どもにはあるというふうに感じております。以上、ご答弁申し上げます。

議長(高橋 正夫君)

竹中 秀夫君。

12番(竹中 秀夫君)

竹中です。
次に、学校関係の施設について質問をいたしたいと思います。現在、愛知川東小学校の増築工事をすすめておられ、間もなく完成を見ようと思っております。町内で各学校・園の建築年度と、今後の増改築の予定をお示しいただきたいと思います。

議長(高橋 正夫君)

町長。

町長(有村 国知君)

町内の各学校・園の建築年度についてお答えを申し上げます。
まず幼稚園についてですが、秦荘幼稚園は平成21年度に建築し、平成27年度に増築しております。愛知川幼稚園は昭和61年度に建築し、平成4年度と平成17年度に増築しております。
次に小学校については、秦荘東小学校は昭和60年度・昭和61年度に建築しています。秦荘西小学校は昭和58年年度・昭和59年度に建築し、平成29年度に増築しています。愛知川小学校は昭和55年度に建築し、平成15年度および平成20年度に増築しています。愛知川東小学校は昭和50年度・51年度に建築し、昭和56年度、平成9年度、平成16年度に増築し、そして今年の夏には新たに校舎が完成予定です。なお、引き続き校舎や体育館などの改修工事を平成31年3月まで行います。
次に中学校については、秦荘中学校は昭和63年度に特別教室棟を建築し、平成15年度に体育館および武道場、平成16年度に管理教室棟を建築しています。
愛知中学校は昭和31年度に第二体育館、昭和37年度に校舎を建築し、平成2年度に第一体育館、平成4年度に特別教室棟、平成22年度に中央棟を増築しています。
なお、いずれの施設も大規模改修や空調整備を随時、施工しております。
次に、今後の増改築予定についてですが、愛知中学校大規模増改築工事を平成31年度からの着工に向けて設計協議や財源確保を進めています。
その他の施設改修においては、町総合計画をはじめ愛荘町公共施設等総合管理計画に基づき、学校施設等の長寿命化計画(個別施設計画)を平成32年度までに策定し、基本的な方針に基づく実際の整備内容や時期、費用等を具体的に示し、計画的に整備を進めていく予定です。以上、答弁申し上げます。

議長(高橋 正夫君)

竹中 秀夫君。

12番(竹中 秀夫君)

竹中です。一問一答でまいりたいと思います。
先ほど答弁をいただいたように、今後数十億円の予算を必要とする事業が目白押しに発生することとなりますが、当然のこととして基金の積み立てが必要であると思われますが、どのような計画であるのか、具体的にお答えをいただきたいと思います。

議長(高橋 正夫君)

総務部長。

総務部長(川村 節子君)

お答えいたします。
基金につきましては、現在、財政調整基金、減債基金から目的別の基金までございますが、合わせて42億1,114万1,000円、平成30年度予算でございます。
合併特例債も残りわずかとなってまいっております。有利な国の補助金を使いながら、それと、この基金について取り崩しをさせていただきながらというようなことになるかなというふうには感じております。よろしくお願いいたします。

議長(高橋 正夫君)

竹中 秀夫君。

12番(竹中 秀夫君)

竹中です。
次に、4小学校区では子どもの数が減少傾向にある学校と、増加傾向の学校があります。新しい住宅ができる予測を考慮しつつ、学校の統合について考えておられるのかをお尋ねいたします。

議長(高橋 正夫君)

暫時休憩をいたします。

休憩 午前11時35分
再開 午前11時37分

議長(高橋 正夫君)

休憩前に引き続き会議を開きます。

議長(高橋 正夫君)

町長。

町長(有村 国知君)

小学校4校の統合ということでご質問いただきました。現在、生徒数の増加ということを、もちろん見据えたうえで増築ということの工事を進めてきておりますので、現在のところ、その学校の統合ということは考えてはおりません。以上でございます。

議長(高橋 正夫君)

竹中 秀夫君。

12番(竹中 秀夫君)

竹中です。
今ほど小学校区の件をお尋ねしたわけでございます。これは皆、予算の関連性がありますので、通告どおりせよと言ったら、一問一答は何もできません。関係のあるものは一問一答で何ができるかわかりません。通告どおりで突いていくと言われても関連があったら横からも聞いているだけです。極端に言いますと、議長そうですわ。
引き続きます。同様の中学校でも考えられますが、中学校の統合はどのようにお考えですか。お答えをいただきたいと思います。

議長(高橋 正夫君)

町長。

町長(有村 国知君)

お答え申し上げます。
そのまま2校ともに、これからも生徒の受け入れをしていくということで、特に統合は俎上にはあがってはおりません。

議長(高橋 正夫君)

竹中 秀夫君。

12番(竹中 秀夫君)

12番、竹中です。
私がなぜ小学校区なり中学校区を関連と言いますのか、予算規模の関係にもつながりがあろうかと、先ほどから基金なり、いろいろな面を聞かせていただいております。そういった中で、先ほども申し上げましたように、どういうところからまちづくりを考えていかなくてはならないのか。それは私は学区にもつながってくる、いろいろな面でつながってくると、こういうような関連の中で一問一答をさせていただいたつもりでございます。いろいろなところの角度を見据えながらの質疑をさせてもらっておるという考えでございます。
これはこれとして、次に旧愛知川警察署を購入して以来、先ほどの議員さんでも出ておりましたように、なんら活用がされておらない。今現在、駐車場なり、いろいろな1年に1回ないしのイベントの活用はしておりますけれども、現実、目に見えてきた表には何ら活用せず、放置しているような状況というのが正しい言い方ではないかなと思っております。
今後の活用についてどのような計画をされておるのか、これも予算の一貫の中の質疑でございますので、お答えをいただきたいと思います。

議長(高橋 正夫君)

町長。

町長(有村 国知君)

お答えを申し上げます。
ご質問いただきました旧愛知川警部交番の活用については、平成24年3月29日に滋賀県から購入した後、現在も倉庫・物置として活用している状況であります。また、おっしゃっていただきましたようにイベント、駐車場のスペース確保ということで利用しております。
より有用な利用用途にたどり着くまでの間は、現状のように倉庫、そして駐車スペースとして活用していきたいと考えております。ただ、おっしゃっていただいておりますように、町の大変重要な顔となる場所にありますので、そのあり方というのはしっかりと検討を進めていかねばならないというふうに私も考えております。

議長(高橋 正夫君)

竹中 秀夫君。

12番(竹中 秀夫君)

竹中です。
つぎに、歳出のランニングコストについて質問をいたしたいと思います。合併以来、歳出を抑え、職員数の減員を考えて町施設の運用を指定管理してきましたが、いずれも固定的コストであることには変わりありません。そこでお尋ねをいたしたいと思います。
指定管理等(委託を含む)の全施設の年間歳出を、個々具体的に、そして合計をお示しいただきたいと思います。

議長(高橋 正夫君)

町長。

町長(有村 国知君)

竹中議員ご質問の歳出のランニングコストについてのうち、「1点目の指定管理の全施設の年間歳出を個々具体的に、そして合計でお示しすること」について、お答えいたします。少々長い文でございます。平成30年度予算額につきまして、個々に申し上げます。
まず、町長部局11協定・13施設ございます。内訳としまして、1つ目福祉センターラポール秦荘けんこうプール864万円、2つ目福祉センターラポール秦荘いきいきセンター(はつらつドーム・愛の郷含む)7,517万8,000円、3つ目福祉センターラポール秦荘生きがいセンター25万5,000円、4つ目愛知川駅コミュニティハウス740万9,000円、5つ目近江上布伝統産業会館373万9,000円、6つ目湖東三山館あいしょう1,334万7,000円、7つ目中山道愛知川宿街道交流館3,665万円、8つ目愛知川小学校学童保育所430万円、9つ目愛知川東小学校学童保育所334万円、10番目秦荘西小学校学童保育所350万円、11番目秦荘東小学校学童保育所385万円。
続きましてに、教育委員会部局の5協定・12施設でございますが、1つ目町内体育施設(体育館等8施設)3,579万8,000円、2つ目ハーティセンター秦荘3,126万6,000円、3つ目依智秦氏の里古墳公園94万円、4つ目目加田城跡公園13万円、5つ目郷土の偉人館・西澤眞蔵記念館97万5,000円。
以上、16協定・25施設の合計は、2億2,931万7,000円となっております。以上、答弁申し上げます。

議長(高橋 正夫君)

竹中 秀夫君。

12番(竹中 秀夫君)

竹中です。
今ほど、全般的な維持管理の答弁をいただきました。年間の歳出合計が今後も続くわけでありますが、それは歳出予算の割合として何%を占めているのか、お答えをいただきたいと思います。

議長(高橋 正夫君)

町長。

町長(有村 国知君)

平成30年度の予算額におきまして、こちらは全体で2.3%でございます。

議長(高橋 正夫君)

竹中 秀夫君。

12番(竹中 秀夫君)

竹中です。
今ほどの答弁で申し上げますと、30年度でいいますと2.3%ということでございますが、そのことは妥当なことだとお考えですか。お答えをいただきたいと思います。

議長(高橋 正夫君)

町長。

町長(有村 国知君)

過去5年間の指定管理料の総額ということでほぼ2.1%で、26年は2.1%、27年度は2.2%、28年度は2.1%、29年度はプールが閉まっておりまして1.8%、30年度は2.3%ということで、概ね2コンマの前半1・2・3で進んできております。
この推移からしますと平成30年度は当然突出していることではないかとも存じますが、この6月議会にもご答弁申し上げていますとおり、やはりコストの部分、ランニングコストの部分をより低減化していくということとともに、サービスがそれで引き下がるということがないようにということは前提にはなりますけれども、コスト意識というのは、より意識した予算組みが大変重要であるというふうに思っております。

議長(高橋 正夫君)

竹中 秀夫君。

12番(竹中 秀夫君)

竹中です。
現在、街道交流館・旧郡役所の2施設の工事を進められておりますが、それぞれの施設について、指定管理・委託料、具体的な施策をお答えいただきたいと思います。特に、総額はもとより、歳出について詳細な答弁を求めます。

議長(高橋 正夫君)

町長。

町長(有村 国知君)

竹中議員ご質問の3点目の歳出のランニングコストのうち、中山道愛知川宿街道交流館・旧愛知郡役所の指定管理・委託料の具体的な施策について、お答えを申し上げます。
まず、中山道愛知川宿街道交流館について説明させていただきます。
指定管理は、民間業者であります株式会社三和サービスによるものでございます。委託料(指定管理料)は、1年目が3,665万円で、2~5年目が各年2,791万円で、5年間合計1億4,829万円となります。
1年目の歳出の詳細でありますが、大きく人件費、備品購入費、その他経費に分けますと、人件費が864万3,000円、備品購入費が1,384万1,000円、その他経費が1,416万6,000円で、その他経費の主なものは電気代や消耗品費の需用費で393万3,000円、手数料や通信運搬費の役務費で294万9,000円、定期清掃などの委託で374万円、竣工式典等の事業費で220万円となっております。
2年目以降の歳出の詳細でございますが、人件費が913万7,000円、備品関係費用が304万5,000円、その他経費が1,572万8,000円で、その他経費の主なものは電気代や消耗品費の需用費で392万8,000円、手数料や通信運搬費の役務費で303万2,000円、定期清掃などの委託料で473万7,000円、事業費で220万円となっています。以上が中山道愛知川宿街道交流館の内容です。
次に旧愛知郡役所でございますが、活用方法は工事完了後に住民の内覧などの意見を反映したものとして具体的なものとしていく予定であります。
管理運営の方法については、採用する手法により町が負担する費用が過大とならないよう抑制する仕組みが必要となります。こういったことから、指定管理者制度だけでなく他の手法も、施設の活用方法とあわせて引き続き検討させていただきます。
なお、工事完了後から活用内容が構築できるまでの間については、町が直接管理する予定でございます。以上、ご答弁とします。

議長(高橋 正夫君)

竹中 秀夫君。

12番(竹中 秀夫君)

竹中です。
まちじゅうミュージアム構想が根拠となって核となる施設をつくるということで、この事業が進められてきたと認識をしております。まず、その構想計画書を紙面なりお示しをいただきたいと思いますが、以上よろしくお願いをいたします。

議長(高橋 正夫君)

総合政策部長。

総合政策部長(小杉 善範君)

まず、まちじゅうミュージアムの関係ですけれども、まちじゅうミュージアムは地域資源を現地で保存・活用・展示・観光・産業促進・情報提供・交流の場になる複雑なサテライト施設とサテライト施設と同様に機能を持ち、なおかつサテライト施設の管理・事務局として活動なるコア施設から構成するという形で、仕組みで当初計画をしていたものであります。

議長(高橋 正夫君)

竹中 秀夫君。

12番(竹中 秀夫君)

竹中です。議長、今のあれが紙面と受け止めてよろしいのですか。私の質疑は紙面で示してほしいと、そのために前もってまちじゅうミュージアムということも言っています。
よろしいですわ。次に行きます。私は2施設の予算については、それぞれの全体の予算を当初には大まかなこととしながらでも示されていなかったかなと思っておりますけれども、建築・電気工事等々の個別予算を提案し、議会には全体像を示さない。先ほどから何年にこういうことをします、ああいうことをしますと、またコロッと変わってみたり、今日こんにちまで何回か、議長もご存知だと思いますけれども、結果、議員はもとより、町民にもまったく総予算が示されず、これは後ほど申し述べますけれども、工事が進行したことは大変遺憾であります。
そこで、それぞれ当初考えても見なかった莫大な予算となってしまった経緯を説明していただきたいと思います。

議長(高橋 正夫君)

総合政策部長。

総合政策部長(小杉 善範君)

当初、愛知郡役所の関係でありますけれども、議会の方にお示しさせていただいたのは、もっと少ない額という形で整備前にはお示しをさせていただいておりました。ただ、文化財的な価値を保存しながら、活用していくということで、その費用が補正なり、いろいろな関係で増額になったというのは現実的なところであります。
土地を含めて5億6,000万円ということで、土地代を別にしても4億6,000万円余りかかっております。当初、2億程度のお示しだったというふうに思っております。その残り2億については、残すものは残しながら、文化財的な価値を保存してやっていくということで、曳家をしてそこへもう一度戻すというような工法等をとらしていただいたために増額になったものであるというふうに認識してございます。

議長(高橋 正夫君)

竹中 秀夫君。

12番(竹中 秀夫君)

次に入りたいと思います。この件について、ご存知だと思いますけれども、平成24年3月議会で「旧愛知郡役所について、アンケートを取る」という答弁をしております。結局、アンケートも取っていないと、当局の対応について、そのような議事録を見ていただいたらわかるかと思いますが、全協は議事録は残っておりませんけれども、本会議場ではいろいろ調べたそのような結果が出ておりますが、全協でもご存じのように当時の町長ならびに副町長も、ある議員さんが「アンケートをとってこそ、まちづくりの意見を聞けるのではないか」と、付け加えたものの言い方ですけれども、「とったらいいんでしょう、とりますがな」という全員協議会でもありました。その後の本会議場でも、「取る」と、そういうことでありましたが、その点について、できあがったものを逆戻りみたいな質疑をしておりますけれども、いろいろな意見等々を交えた中で、そういうような対応について、町長としてどのような考えを持っているのか、お答えをいただきたいと思います。

議長(高橋 正夫君)

町長。

町長(有村 国知君)

24年の3月議会でそのようなご答弁があったということ、そしてその後、その答弁に基づいて、そのアクションがなされていなかったことというのは、今竹中議員のご質問の中で初めて拝聴いたしました。
その時の経緯はどうだったかなと思いますが、その事象だけを捉えてみますと、住民の方のご意見を郡役所というものはしっかり反映したものになっているかどうかというと、どうなのかなというふうに、その点を捉まえますと感じます。失礼します。

議長(高橋 正夫君)

竹中 秀夫君。

12番(竹中 秀夫君)

12番、竹中です。
次に、当時の愛知郡役所について、当時の町長であります答弁では、この議事録を見てもらったら、私は十分に調べて、その当時の議員さんはよく覚えておると思うが、「3千数百万円ほどでできるだろう、これ以上のものが付いたら考えていかなければいけない」と、その後、前の町長時代には町広報等で、先ほども昨日からも出ておるかな、2億6,000万円という町民にもお知らせのチラシが入っておったと、そういう中で、今現在は倍という言い方が正しいのか5億6,000万円、先ほど部長が言ったように、もちろん土地も入れてでございますけれども5億6,000万円という莫大な金額に膨れ上がっておると。
私は何時も申し上げているように、行政としてこの施設はどうしても行政が見ていかなくてはならない。町民の血税でも見ていかなくてはならない施設と、また当初からいろいろな広報なりでお知らせをしながら、町民や議会をあまりにも愚弄し過ぎや、私は切替をいたしましたよ。できあがったものは砕くわけにもいかないし、今後どのようにして維持管理をしていくのが大事か。
それに切り替えて、ものづくりも聞きましたよ。ものづくりとはファブラボのことを言います。全協でこの前発表の時に聞きました。そういうことも鎌倉なりいろいろなところで行ってきました。自ら行ってきたから、ああやこうやとは言いません。言った覚えもありませんけれども、大都会のああいうような人が集まる場所のいろいろな場所ではものが前へ進むものと、田舎で小さくても進むものと、いろいろなものの考え方がいろいろありますよ。
しかし、私は2億どれだけから5億に膨れ上がったという、こういうような施策を今日まで言ってきたことについて、特に町長にお尋ねしたいのは、総額はもとより歳出について詳しく答弁をいただいておきます。

議長(高橋 正夫君)

暫時休憩をいたします。

休憩 午後12時05分
再開 午後12時09分

議長(高橋 正夫君)

休憩前に引き続き会議を開きます。

議長(高橋 正夫君)

町長。

町長(有村 国知君)

今ほど竹中議員から大変重要なご指摘、大変大切な今までの経緯の部分も含めてご説明を、ご質問をいただきました。
最終的な回答は述べてまいりますが、当初3千数百万円、そしてその後には2億6,000万円、そして現在は5億という数値になってしまっております。その点では本当に議会の先生方に対して、そして最も町民の皆さんに対して、本当に正しい、あるべきコミュニケーションがなされていたのであろうかということは、私も不思議で疑問に感じるところでございます。
今後の郡役所に関する支出がどのようになっていくかというところでございますが、昨日1日目の議会におきまして5年間指定管理者制度に出した場合ということの試算ということで1億100万円の経費が発生してくる、初年度にはその3Dプリンターの購入等々、そして人件費等々で5年間で1億100万円の積算をお示しをしておりました。
この9月に完成をいたしますが、その3Dプリンターを核としたファブラボを核とした利活用に関しては、やはり町民の皆さんのご理解を得るということは難しい、そもそもこの郡役所というものに対する町の方の信頼というのが損なわれている現状において、これをそのまま突っ込むというのは大変、町政にとっても危険なことであるというように私は捉え、一旦、せっかくに完成したこの建物を町民の皆さまにしっかりお披露目をして、「なかなかにいいものができたではないか」というようなご意見をいただくことを本当にありがたいなというふうに思い、今日村田議員からもご発言ありました「より多くの方に見ていただけるような、また利用していただけるようなということで、利用料の部分もできたら無料で」というふうにおっしゃっていただきました。
そのあり方はこれからの検討になってまいりますけれども、一度町内の皆さまの心の中から、もしかしたら離れてしまっていたかもしれないこの建物を、改めて町民の皆さんに近づけていく、その努力をしながら、今後のあり方というのを改めて町民の皆さまのご意見をしっかりと拝聴しながら、そして議会の先生方にもお諮りをしながら、みんながより納得感、共感を持てる利活用というのを進めていかねばならないというふうに存じております。
お答えを申し上げますと、そのような方向性が見えてきたうえで、それにふさわしい、それにかかる費用というものを低減、低例なものに抑えながらも費用の発生はありますが、これはまた今度の数字の積算になってまいります。以上、ご答弁申し上げます。

議長(高橋 正夫君)

竹中 秀夫君。

12番(竹中 秀夫君)

12番、竹中です。
1点、お尋ねをしておきたいと思います。この2施設、特に旧郡役所の関係でございますが、これが9月に来て完成しながら1年間を通して皆さんのご意見を拝聴しながら、十分なことを前向きに考えて進めてまいらなくてはならないという答弁をいただいております。
こういったことで、ここでお尋ねしたいのは、当時ですね、以前というか、これは部長さんがよく知っていると思いますが、町長にお尋ねします。
この郡役所がもし、もしという言い方が正しいとは思いませんけれども、9月に完成してスタートを切っておれば、ある団体がNPOまでを組みながら団体がやっていくという見通しの話もあったように私は伺っております。
なぜ、そこまで質問をするかというと、そういうような何もわからない、住民1つもわからない、それが雲か霞のところで、前の町長か知りません、前の部長か知りませんが、そういうようなことまでが話が進んでおったということを、本人からも聞いております。
その団体の1人からも、ある自治区の役を務めながら、やらざるを得んという見通しの中で、来年度、今年のことですよ、「私は来年度、こういう郡役所について仕上がってきた時には、そのところにNPOの中で務めなくてはならないので辞退させてほしい」と、そこまではっきりしているんですよ、私のところに来ているんですよ。「そんなこと、議員の竹中さんはみんな知っているのですかと、そんな決め事が今日までなされてきているのか」と、それ以上、申し上げられませんけれども、そういう事実があったということだけは、お答えをいただきたいと思います。

議長(高橋 正夫君)

時間がまいっておりますので、質問はこれで打ち切ります。答弁をお願いします。町長。

町長(有村 国知君)

今ほどご質問いただきましたNPOの方がご入居されて運営に当たるということであったというような、どのような状況であったのか、そのようなことがあったのかというところなのかなというふうに思いますが、私も正式な書面を通した合意であったり、やりとりがあったりというものは、結果なかったというように理解をしております。
ただ担当、当時この郡役所に携わっていた方々は、ずいぶん先走ったというか、もちろんその当時のお立場にあれば、できてしまったら何もないわけにはいかないから何か進めなければという言葉にたぶん集約されるような事態が起こっていたんだろうなというふうに思います。それがたぶん本質だったんではなかろうかと思います。
本当にイレギュラーな形で私たちがこれから向き合っていくようになっている郡役所であるというふうに感じますが、ただ、それぞれのお立場の中で本当に善意を持ってしっかり町のことを盛り上げていこうというふうに、それぞれのお立場で考えていらっしゃる方々がすごくおられるというのも、これ事実でございますので、そんな方々のお力というのは、これからも合わせながら郡役所なり様々な分野、輝くまちをつくっていきたいと思っております。
ので、その合意がどのようなものなのかというのは、当時、それぞれの担当に関わられた方が若干できてしまうものに、とりあえず間に合わそうというところの先走りだったのかなというふうに私自身は感じております。以上、ご答弁申し上げます。

議長(高橋 正夫君)

これで一般質問を終わります。

議長(高橋 正夫君)

暫時休憩をいたします。

休憩 午後12時18分
再開 午後1時15分

議長(高橋 正夫君)

休憩前に引き続き会議を開きます。

議長(高橋 正夫君)

暫時休憩をいたします。

休憩 午後12時18分
再開 午後1時15分

議長(高橋 正夫君)

休憩前に引き続き会議を開きます。

報告第3号の上程、報告

議長(高橋 正夫君)

日程第2、報告第3号 平成29年度愛荘町繰越明許費繰越計算書の報告についてを議題にいたします。
町部局の報告を求めます。総務部長。

〔総務部長 川村 節子君登壇〕

総務部長(川村 節子君)

報告第3号についてご報告申し上げます。
議案書1ページをお願いいたします。報告第3号 平成29年度愛荘町繰越明許費繰越計算書の報告につきまして、地方自治法施行令第146条第2項の規定により繰越明許費繰越計算書を報告するものでございます。
2ページをお願いいたします。まず、一般会計です。2款総務費総務管理費旧愛知郡役所保存修理事業4,573万6,000円、第二次愛荘町総合計画策定事業249万5,000円、6款農林水産業費農業費担い手確保経営強化支援事業1,837万円、林業費林道等災害復旧事業64万円、8款土木費道路橋梁費道路維持補修事業町道苅間的場線道路改修工事1,600万円、10款教育費教育総務費愛知川東小学校校舎等増改築事業1億5,702万5,000円、愛知中学校等大規模増築事業1,833万9,000円、11款災害復旧費町道斧磨多賀線災害復旧事業1,781万2,000円、合計2億7,641万7,000円の繰り越しをお願いするものでございます。
続いて、3ページでございます。介護保険事業特別会計でございます。1款総務費運営協議会費第7期高齢者保健福祉計画および介護保険事業計画書等印刷業務57万7,000円でございます。
次に、4ページでございます。下水道事業特別会計事業でございます。2款下水道事業費公共下水道事業費愛知川南面整備(祇園工区工事)につきましては、繰越額4,500万円を繰り越すものでございます。
以上、報告といたします。

議長(高橋 正夫君)

これで報告第3号を終わります。

報告第4号の上程、説明

議長(高橋 正夫君)

日程第3、報告第4号 平成29年度愛荘町事故繰越し繰越計算書の報告についてを議題にします。
町部局の報告を求めます。総務部長。

〔総務部長 川村 節子君登壇〕

総務部長(川村 節子君)

報告第4号を報告させていただきます。
議案書5ページをお願いいたします。平成29年度愛荘町事故繰越し計算書の報告にきまして、地方自治法施行令第150条第3項の規定により事故繰越し繰越計算書を報告するものでございます。
6ページをお願いいたします。2款総務費総務管理費(仮称)ふれあい交流館整備事業1億8,866万5,000円の事故繰越しをお願いするものでございます。
以上、報告といたします。

議長(高橋 正夫君)

これで報告第4号を終わります。

承認第1号の上程、説明、質疑、討論、採決

議長(高橋 正夫君)

日程第4、承認第1号 愛荘町税条例の一部を改正する条例の専決処分につき承認を求めることについてを議題にします。
本案について提案理由の説明を求めます。総務部長。

〔総務部長 川村 節子君登壇〕

総務部長(川村 節子君)

それでは、議案書7ページでございます。承認第1号 愛荘町税条例の一部を改正する条例の専決処分につき承認を求めることについて、ご説明をさせていただきます。
地方自治法第179条第1項の規定に基づき、平成30年3月31日付で次のように専決処分いたしましたので、同条第3項の規定によりご報告し、承認をお願いするものでございます。
改正理由、要旨につきましては別冊の改正条例説明資料の1ページから5ページ、次の6ページから22ページが新旧対照表になっております。
改正条例の説明資料の方でご説明を申し上げさせていただきます。まず、1ページをお願いしたいと思います。今回の改正につきましては、地方税法の一部を改正する法律が公布され、平成30年4月1日から施行されましたことから、所要の改正を行うものでございます。この条例改正の要旨は1ページの1番から5ページの20番まで記載をいたしております。
今回の改正につきましては、全20項目のうち多くが今般の地方税法の改正による愛荘町税条例の関係条文の文言修正および条ずれの改正が主なものでございます。
それ以外の主な改正についてご説明を申し上げます。まず、2ページでございます。法人住民税に関する改正でございます。左側の6番の第48条の改正でございます。内国法人が合算対象とされた所得に対応する部分に相当する金額のうち、法人税と地方法人税の額から控除しきれなかった金額を法人住民税の額から控除することの規定の改正でございます。
また、次の7番は税条例第52条の改正で法人住民税の納期限の延長の場合の延滞金についての規定の改正でございます。
続いて、4ページでございます。16番、18番および19番につきましては平成30年度が評価替えの初年度でありますことから、土地にかかる固定資産税の負担調整措置の適応期限を32年度末まで3年間延長することと、17番の地下の下落に対する価格修正についても同じく適応期限を3年間延長することの改正でございます。
いずれも施行日は平成30年4月1日でございます。よろしくご審議いただきますようお願いいたします。

議長(高橋 正夫君)

これより質疑に入ります。質疑はありませんか。

〔「なし」の声あり〕

議長(高橋 正夫君)

質疑なしと認めます。
これより討論に入ります。はじめに反対討論はありませんか。辰己 保議員。

13番(辰己 保君)

承認第1号 愛荘町税条例の一部を改正する条例の専決処分につき承認を求めることについての提案に対して、反対を行います。
この条例改正について町民に関わる部分については異存ははいわけですが、この条例改正の中にタックスヘイブンが入っていると、そのことが町税に影響をしてくるという観点から討論を行います。
今議会に提案されている税条例の一部改正にはタックスヘイブンに対する税制改正が行われています。一定の外国法人の所得を、その株主である国内法人の所得に合算して課税する制度で、外国の子会社を利用した租税回避を抑止するために税制改正されています。
しかし、税のがれのタックスヘイブンそのものは課税当局すら正確な金額をつかむことができないとも言われています。ただ、日本からの税収損失が5兆円を超える資産も受けているわけです。
このように税逃れのタックスヘイブンに、国際社会が協力して厳しい目が注がれてきた結果、こうした流れが起こっています。とは言え外国での課税が生じることにより、二重課税そして外国税控除の対策として法律改正が行われた。
ただ、問題なのは本来日本で納税されるべき税金分を課税逃れのために外国に移す、その移すことにより、外国で課税された場合、その課税額を国内法人税で二重課税、外国税控除を解決していく。その解決が法人住民税にまで及ぶことに寄る。
本町の一般財源を確保する観点から容認することはできませんし、現段階において、そこまでタックスヘイブンを利用する企業を守ることは必要でないと主張して、反対討論といたします。

議長(高橋 正夫君)

次に、賛成討論はありませんか。竹中 秀夫議員。

12番(竹中 秀夫君)

12番、竹中です。承認第1号 愛荘町税条例の一部を改正する条例の専決処分につき承認を求めることについて、賛成討論を行います。
今回の改正は地方税法の一部改正により、所要の改正が行われるものですが、法人住民税に関する改正が2点で、内国法人が合算対象とされた所得に対する部分に相当する金額のうち、法人税と地方法人税の枠から控除し、仕切れなかった金額を法人住民税の額から控除することの規定の改正また法人住民税の納期限の延長の場合の延滞金についての規定の改正でございます。
また、本年度から評価替えの初年度であることから、土地に関わる固定資産税の負担調整措置の運用起源や地価の価格修正についても、修正の適用期限を3年間延長するというもので、固定資産税の土地に関して、毎年度地価の上昇や下落に伴う見直しができるとなるものでございます。
また、その他の条例なりの文言修正や条ずれ等、いずれも地方税法の改正に伴い、税務行政推進に不可欠であり、今回の愛荘町税条例の一部改正に賛成するものであります。
議員各位におかれましても改正趣旨にご理解をいただき賛同をお願いし、賛成討論といたします。

議長(高橋 正夫君)

ほかに討論ありませんか。

〔「なし」の声あり〕

議長(高橋 正夫君)

これで討論を終わります。
これより承認第1号を採決します。本案はこれを承認することに賛成の諸君の起立を求めます。

〔賛成者起立〕

議長(高橋 正夫君)

起立多数です。よって、承認第1号 愛荘町税条例の一部を改正する条例の専決処分につき承認を求めることについては、原案のとおり承認することに決定しました。

承認第2号の上程、説明、質疑、討論、採決

議長(高橋 正夫君)

日程第5、承認第2号 愛荘町国民健康保険税条例の一部を改正する条例の専決処分につき承認を求めることについてを議題にします。
本案について提案理由の説明を求めます。総務部長。

〔総務部長 川村 節子君登壇〕

総務部長(川村 節子君)

それでは、議案書14ページ、承認第2号 愛荘町国民健康保険税条例の一部を改正する条例の専決処分につき承認を求めることについて、ご説明を申し上げます。
地方自治法第179条第1項の規定に基づき、平成30年3月31日付で次のように専決処分いたしましたので、同条第3項の規定によりご報告し、承認をお願いするものでございます。
改正理由、要旨につきましては別冊改正条例説明資料の23ページから24ページ、新旧対照表は25ページから26ページでございます。説明資料の方で説明をさせていただきます。
今回の改正につきましては、地方税法施行令の一部を改正する政令の施行に伴いまして国民健康保険税の基礎課税額の課税限度額ならびに5割軽減および2割軽減の対象世帯にかかる所得判定基準が改正されたことにより本条例の所要の改正を行うものでございます。
改正内容でございますが、第2条課税額におきまして国民健康保険税の基礎課税額にかかる課税限度額について現行54万円から58万円に、4万円引き上げるとともに、第21条国民健康保険税の減額におきまして国民健康保険の軽減措置について5割軽減の対象となる世帯の軽減判定所得の算定において、被保険者数の数の乗ずべき金額を現行27万円から27万5,000円に、2割軽減の対象となる世帯の軽減判定所得の算定において被保険者数の数に乗ずる金額を現行の49万円から50万円に引き上げるものでございます。
また、第22条の2、特例対象被保険者等にかかる申告では、マイナンバーによる情報連携により、把握できる場合であって雇用保険受給資格者証明書の提示が不要となることによる改正でございます。
以上、施行日は平成30年4月1日でございます。
よろしくご審議のほどお願い申し上げます。

議長(高橋 正夫君)

これより質疑に入ります。質疑はありませんか。

〔「なし」の声あり〕

議長(高橋 正夫君)

質疑なしと認めます。
これより討論に入ります。はじめに反対討論はありませんか。

〔「なし」の声あり〕

議長(高橋 正夫君)

討論なしと認めます。
これより承認第2号を採決します。本案はこれを承認することに賛成の諸君の起立を求めます。

〔賛成者起立〕

議長(高橋 正夫君)

起立全員です。よって、承認第2号 愛荘町国民健康保険税条例の一部を改正する条例の専決処分につき承認を求めることについては、原案のとおり承認することに決定しました。

議案第30号の上程、説明、質疑、討論、採決

議長(高橋 正夫君)

日程第6、議案第30号 愛荘町文化財保護条例の一部を改正する条例を議題にします。
本案について提案理由の説明を求めます。教育管理部長。

〔教育管理部長 中村 治史君登壇〕

教育管理部長(中村 治史君)

それでは、議案第30号 愛荘町文化財保護条例の一部を改正する条例につきまして、ご説明を申し上げます。
議案書につきましては16ページをお願いいたします。改正条例説明資料につきましては27ページをお願いいたします。説明資料に基づきましてご説明を申し上げます。
まず、愛荘町文化財保護条例の一部を改正する理由でございます。平成30年2月27日、「近江愛知郡志」写真ガラス原版が愛荘町指定有形文化財に指定されたことから、愛荘町文化財保護条例第4条第1項の規定に基づき、所要の改正を行うものでございます。文化財保護条例第4条1項につきましては、説明資料に記載のとおりでございます。
愛荘町文化財保護条例の一部を改正する条例の要旨でございます。別表歴史資料におきまして「近江愛知郡志」写真ガラス原版のところを追加するところでございます。
なお、この条例は公布の日から施行をするものでございます。新旧対照表につきましては、説明資料28ページでございます。
よろしくご審議いただきますようお願い申し上げます。

議長(高橋 正夫君)

これより質疑に入ります。質疑はありませんか。

〔「なし」の声あり〕

議長(高橋 正夫君)

質疑なしと認めます。
これより討論に入ります。はじめに、反対討論はありませんか。

〔「なし」の声あり〕

議長(高橋 正夫君)

次に賛成討論はありませんか。

〔「なし」の声あり〕

議長(高橋 正夫君)

討論なしと認めます。
これより議案第30号を採決します。本案は原案のとおり決定することに賛成の諸君の起立を求めます。

〔賛成者起立〕

議長(高橋 正夫君)

起立全員です。よって、議案第30号 愛荘町文化財保護条例の一部を改正する条例は、原案のとおり可決されました。

議案第31号の上程、説明、質疑、討論、採決

議長(高橋 正夫君)

日程第7、議案第31号 愛荘町介護保険条例の一部を改正する条例を議題にします。
本案について提案理由の説明を求めます。住民福祉部長。

〔住民福祉部長 岡部 得晴君登壇〕

住民福祉部長(岡部 得晴君)

それでは、議案第31号 愛荘町介護保険条例の一部を改正する条例について、説明をさせていただきます。
議案書の17ページ、説明資料につきましては29ページをお開きいただきたいと思います。説明資料のほうでご説明をさせていただきます。
まず、改正の理由でございますが、介護保険の自己負担割合および高額介護(予防)サービス費の所得段階の判定基準による合計所得金額について、税法上に設けられている控除の仕組みである長期譲渡所得または短期譲渡所得にかかる特別控除の額等を勘案することとする介護保険法施行令等の一部を改正する政令が平成30年8月1日から施行されることを踏まえ、所要の改正を行うものです。
根拠法令につきましては、介護保険法施行令等の一部を改正する政令(平成30年政令第56号)となっております。
改正の要旨でございますが、愛荘町では既に平成29年4月1日から介護保険料段階の判定に条例において定めておりますが、今回の介護保険法施行令の一部改正に伴いまして、引用しております介護保険法施行令第38条第4項が削除され、同様の内容が介護保険法施行令第22条の2第2項に設けられるため、第9条第1項第6号ア中について改めるものでございます。
改正後の条例は平成30年8月1日から施行するものでございます。
30ページにつきましては新旧対照表となっております。
ご審議のほどよろしくお願いいたします。

議長(高橋 正夫君)

これより質疑に入ります。質疑はありませんか。

〔「なし」の声あり〕

議長(高橋 正夫君)

質疑なしと認めます。
これより討論に入ります。はじめに反対討論はありませんか。

〔「なし」の声あり〕

議長(高橋 正夫君)

次に、賛成討論は討論はありませんか。

〔「なし」の声あり〕

議長(高橋 正夫君)

討論なしと認めます。
これより議案第31号を採決します。本案は原案のとおり決定することに賛成の諸君の起立を求めます。

〔賛成者起立〕

議長(高橋 正夫君)

起立全員であります。よって、議案第31号 愛荘町介護保険条例の一部を改正する条例は、原案のとおり可決されました。

議案第32号の上程、説明、質疑、討論、採決

議長(高橋 正夫君)

日程第8、議案第32号 愛荘町町営住宅の設置および管理に関する条例の一部を改正する条例を議題にします。
本案について提案理由の説明を求めます。産業建設部長。

〔産業建設部長 青木 清司君登壇〕

産業建設部長(青木 清司君)

それでは、議案書18ページをお願いいたします。議案第32号 愛荘町町営住宅の設置および管理に関する条例の一部を改正する条例につきまして、ご説明をさせていただきます。
愛荘町町営住宅の設置および管理に関する条例の一部を、次のように改正をお願いするものでございます。説明資料の31ページをお願いいたします。
本条例の一部を改正する理由でございますが、公営住宅法施行規則の一部改正が平成29年7月26日に施行されたことに伴い、愛荘町町営住宅の設置および管理に関する条例にて引用している条文に変更が生じたため、一部を改正するものでございます。
次のページの新旧対照表をお願いいたします。左が現行でございます。条例中の第16条(入居の承継)の文中の4行目でございますが、公営住宅法施行規則第11条とあるのを、改正で第12条と改めるものでございます。
次に、(収入の申告等)第18条の文中の2項の公営住宅法施行規則第8条を、第7条に改めるものでございます。
付則といたしまして、この条例は公布の日から施行するものでございます。
よろしくご審議のほどお願い申し上げます。

議長(高橋 正夫君)

これより質疑に入ります。質疑はありませんか。

〔「なし」の声あり〕

議長(高橋 正夫君)

質疑なしと認めます。
これより討論に入ります。はじめに反対討論はありませんか。

〔「なし」の声あり〕

議長(高橋 正夫君)

次に、賛成討論はありませんか。

〔「なし」の声あり〕

議長(高橋 正夫君)

討論なしと認めます。
これより議案第32号を採決します。本案は原案のとおり決定することに賛成の諸君の起立を求めます。

〔賛成者起立〕

議長(高橋 正夫君)

起立全員であります。よって、議案第32号 愛荘町町営住宅の設置および管理に関する条例の一部を改正する条例は、原案のとおり可決されました。

議案第33号の上程、説明、質疑、討論、採決

議長(高橋 正夫君)

日程第9、議案第33号 愛荘町放課後児童健全育成事業の設備および運営に関する基準を定める条例の一部を改正する条例を議題にします。
本案について提案理由の説明を求めます。住民福祉部長。

〔住民福祉部長 岡部 得晴君登壇〕

住民福祉部長(岡部 得晴君)

それでは、議案第33号 愛荘町放課後児童健全育成事業の設備および運営に関する基準を定める条例の一部を改正する条例について、ご説明させていただきます。
議案書は19ページ、説明資料は33ページをお願いしたいと思います。説明資料のほうでご説明をさせていただきます。
まず、改正改正の理由でございますが、国において放課後児童健全育成事業の設備および運営に関する基準の一部を改正する省令が平成30年3月30日に公布され、同年4月1日から施行されたことに伴い、放課後支援員の基礎資格の要件が改正されたため所要の改正を行うものでございます。
根拠法令につきましては、児童福祉法第34条の8の2第2項と放課後児童健全育成事業の設備および運営に関する基準となっております。
改正の要旨でございますが、まず、内容の改正するものとして、放課後支援員の基礎資格である教諭免許を有するものについて、教員免許状の更新を受けていない場合の取り扱いを明確にし、更新を受けていなくても可能とします。
次に、新たに追加するものとして、放課後支援員の基礎資格に5年以上放課後健全育成事業に従事したものであって、町長が適当と認めたものを加え、支援員の対象を拡大するものでございます。
改正後の条例は公布の日から施行するものです。
34ページにつきましてへ新旧対照表となっております。
ご審議のほどよろしくお願いいたします。

議長(高橋 正夫君)

これより質疑に入ります。質疑はありませんか。

〔「なし」の声あり〕

議長(高橋 正夫君)

質疑なしと認めます。
これより討論に入ります。はじめに反対討論はありませんか。

〔「なし」の声あり〕

議長(高橋 正夫君)

次に、賛成討論はありませんか。

〔「なし」の声あり〕

議長(高橋 正夫君)

討論なしと認めます。
これより議案第33号を採決します。本案は原案のとおり決定することに賛成の諸君の起立を求めます。

〔賛成者起立〕

議長(高橋 正夫君)

起立全員であります。よって、議案第33号 愛荘町放課後児童健全育成事業の設備および運営に関する基準を定める条例の一部を改正する条例は、原案のとおり可決されました。

日程の順序の変更

議長(高橋 正夫君)

お諮りします。日程の順序を変更して、日程第11、議案第35号を先に審議したいと思います。ご異議ございませんか。

〔「異議なし」の声あり〕

議長(高橋 正夫君)

異議なしと認めます。
よって、日程の順序を変更して、日程第11、議案第35号を先に審議することに決定しました。

議案第35号の上程、説明、質疑、討論、採決

議長(高橋 正夫君)

日程第11、議案第35号 平成30年度愛荘町一般会計補正予算(第1号)を議題にします。
本案について提案理由の説明を求めます。総務部長。

〔総務部長 川村 節子君登壇〕

総務部長(川村 節子君)

それでは、議案第35号 平成30年度愛荘町一般会計補正予算(第1号)を、ご説明申し上げます。
別冊補正予算案の1ページをお願いしたいと思います。
平成30年度愛荘町一般会計補正予算(第1号)は次に定めるところによる。
第1条 歳入歳出予算の総額に歳入歳出それぞれ8,453万7,000円を追加し、歳入歳出予算の総額を歳入歳出それぞれ100億1,653万7,000円とするものでございます。
第2条、地方債の変更は「第2表 地方債補正」によるものでございます。
それでは、4ページをお開きいただきたい思います。「第2表 地方債補正」でございます。合併特例事業債におきまして、限度額を3億590万円から3億7,190万円に変更をお願いするものでございます。
起債の方法、利率、償還の方法につきましては変更はございません。
続いて、事項別明細書で各課目の補正額および主な内容のご説明をさせていただきます。
まず、7ページでお願いいたします。歳入でございます。14款県支出金2項県補助金10目教育費県補助金1節学校教育費補助金178万3,000円の追加は、部活動指導員配置促進事業補助金といたしまして73万3,000円、スクール・サポート・スタッフ配置支援事業105万円の追加でございます。
17款繰入金2項基金繰入金1目財政調整基金繰入金1,675万4,000円の追加、20款町債1項町債1目総務債6,600万円は合併特例債の追加でございます。
続きまして、歳出でございます。8ページをお願いいたします。3款民生費1項社会福祉費2目社会福祉施設費15節工事請負費6,950万円の追加は、山川原地域総合センター改築事業の追加分でございます。
8款土木費2項道路橋梁費2目道路新設改良費12節役務費30万円の追加、17節公有財産購入費987万9,000円の追加でございます。
10款教育費1項教育総務費3目教育振興費3節職員手当等7万6,000円と賃金157万5,000円はスクール・サポート・スタッフ設置に伴います人件費でございます。11節需用費22万8,000円の追加は、防犯ブザー愛ぼう君の修繕に伴うものでございます。
2項中学校費1目学校管理費7節賃金57万9,000円の追加は、部活動指導員の配置に伴う賃金でございます。
4項幼稚園費1目幼稚園費3節職員手当等1万8,000円、7節賃金83万5,000円の追加は介護支援員の人件費でございます。
5項社会教育費6目公民館費3節職員手当は13万円の追加、7目図書館費職員手当等賃金で141万7,000円の追加は職員の産休代替職員の人件費となっております。
以上、よろしくご審議いただきますようお願いいたします。

議長(高橋 正夫君)

これより質疑に入ります。質疑はありませんか。辰己 保議員。

13番(辰己 保君)

13番、辰己。この補正予算の中で山川原の大改修事業があるわけですが、この会館の大改修の整備をもって、私自身は滋賀県の流れがあるように、地域に払い下げていくという考えを持たれていないかどうかだけ、確認をしておきます。

議長(高橋 正夫君)

副町長。

副町長(石田政則君)

ただいまご質問がありました地域総合センターの廃止ということについて、そのような考えはないかというご質問について、お答えをさせていただきます。
人権を取り巻く社会情勢というのは刻々と変化しており、平成26年度には生活困窮者自立支援法が施行され、そして平成28年には障がい者差別解消法、そしてヘイトスピーチ解消法、部落差別解消推進法が施行されたものでございます。
このような社会情勢の中で、今後も地域総合センター隣保館に課せられた役割というのは、非常に重要なものであると認識をしております。地域総合センター隣保館では地域社会全体の社会福祉の向上、そして人権啓発の住民交流の拠点となるコミュニティーセンターとして生活上の各種相談事業、そして人権課題の解決に向けた各種事業を総合的に行うということを目的としております。
また、隣保館は地域社会に密着した社会福祉施設として、生活課題に応じた実態調査や研究事業をはじめ、各種相談事業、地域福祉事業、啓発および広報活動、そして交流促進事業、そのほか広範な事業を日常的に推進する開かれた福祉センターとして総合的機能を発揮することも強く求められているところでございます。
近年では、特に周辺地域を含めた、より地域に密着したコミュニティーセンターとして、その役割を果たすとともに福祉の向上や人権啓発、学習のための拠点として運営を行っておるところでございます。
主な成果としましては、各種講座・事業等の開催において、周辺地域の住民の方に参加を呼びかけ、その結果として隣保館の利用者が増加し、交流も深まっているところでございます。
したがいまして、現在のところ、本町におきましては、隣保館の廃止や統合は考えておりませんので、ご理解賜りますようお願い申し上げます。

議長(高橋 正夫君)

ほかに質疑はございませんか。

〔「なし」の声あり〕

議長(高橋 正夫君)

これで質疑を終わります。
これより討論に入ります。はじめに反対討論はありませんか。辰己 保議員。

13番(辰己 保君)

平成30年度愛荘町一般会計補正予算(第1号)に反対を行います。
この補正予算には山川原地域総合センターの改築事業の増加補正が計上されています。改築事業の増加には合併特例債を充てるもので、合併特例債の交付税措置は70%、私は国民としての権利を保障されていなかった戦前の反省の上に、戦後の民主憲法が国民主権としたその根本理念のもとで、第11条基本的人権を侵す事のできない永久の権利として、現在および将来の国民に与えられるとした第12条自由権、第13条幸福追求権、第14条平等権などの基本理念をうたわれ、加えて第22条居住・職業選択の自由、第23条結婚の自由、第25条健康で文化的な最低限度の生活保障権、第26条教育を受ける権利等々、憲法第3章の国民の権利および義務を履行するため、国の責任において同和対策特別措置法が施行されたところです。
同対措置法の目的においては、到達を鑑みて、同法はその目的を達成したとして廃止をされました。こうした経過を踏まえて、本町の対応は必要となってきました。
法律のもとに事業を進めていく拠点施設としての機能、地域総合センターであったと考えています。しかし、その拠点施設は時代の進展に伴って地域の自立を阻害する一面も表れ、その改善も図られてきたところです。
長塚では総合センターと分離して自治会館を持たれて、行政と自治会を明確化させています。愛知川地域においてもそうした考えを進めていくため、総合センターを地域に払い下げる方向に進めていく必要があるのではないかと考えています。
この立場から、山川原総合センターと自治会館的機能の分離は重要ではないでしょうか。総合センターの位置づけが明確になってくる、こうしたあいまいな対応を行政としてもしっかりと分離化する、その役割を必要とするならば、その役割のもとでどのようなあり方が必要であるか、しっかりと検討をし、その方向性を見出すことが必要という今日の到達であるということを主張して、反対討論といたします。

議長(高橋 正夫君)

次に、賛成討論はありませんか。竹中 秀夫議員。

12番(竹中 秀夫君)

12番、竹中です。議案第35号 平成30年度愛荘町一般会計補正予算(第1号)について、賛成討論を行います。
今回の補正予算につきましては、国の制度創設による学校現場の教員の負担軽減としてスクール・サポート・スタッフの配置や、中学校部活動に係る教員の負担軽減のほか、山川原地域総合センター改築事業の事業費増加に対応する補正で、改築後も引き続き福祉の向上や、人権啓発の住民交流の拠点となる開かれたコミュニティーセンターとして運営に期待することや、主要な道路整備事業となる補正予算の計上となっています。
今後も更なる適正な予算の執行、管理をお願いし、議員各位におかれましても、ご賛同をお願いしまして、賛成討論を終わります。

議長(高橋 正夫君)

ほかに討論はありませんか。

〔「なし」の声あり〕

議長(高橋 正夫君)

これで討論を終わります。
これより議案第35号を採決します。本案は原案のとおり決定することに賛成の諸君の起立を求めます。

〔賛成者起立〕

議長(高橋 正夫君)

起立多数です。よって議案第35号 平成30年度愛荘町一般会計補正予算(第1号)は、原案のとおり可決されました。

延会・休会の議決・宣告

議長(高橋 正夫君)

お諮りします。本日の会議はこれで延会したいと思います。ご異議ございませんか。

〔「異議なし」の声あり〕

議長(高橋 正夫君)

異議なしと認めます。よって、本日はこれで延会することに決定しました。
お諮りします。議事の都合により6月7日から6月19日までの13日間、休会したいと思いますが、これにご異議ございませんか。

〔「異議なし」の声あり〕

議長(高橋 正夫君)

異議なしと認めます。よって6月7日から6月19日までの13日間、休会することに決定しました。
本日は、これで延会いたします。再開は6月20日(水曜日)です。当日は午前9時から全員協議会、午前10時から本会議を再開する予定ですから、よろしくお願いいたします。
また、議会運営委員会を6月19日(月曜日)午後1時30分から開会いたしますので、よろしくお願いいたします。
ご苦労さまでした。

この記事に関するお問い合わせ先

議会事務局
〒529-1380 滋賀県愛知郡愛荘町愛知川72番地
電話番号:0749-42-7670
ファックス:0749-42-7698

メールフォームによるお問い合わせ