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平成30年3月定例会2日目(平成30年03月19日) 議事録

更新日:2019年12月25日

平成30年3月愛荘町議会定例会

議会日程

開会:午前9時00分 延会:午後3時25分

平成30年3月愛荘町議会定例会日程と議案内容
日程 議案内容
日程第 1 一般質問

本日の会議に付した事件

日程第1

出席議員(14名)

1番 澤田 源宏

2番 村西 作雄

3番 森野 隆

4番 西澤 桂一

5番 村田 定

6番 伊谷 正昭

7番 外川 善正

8番 徳田 文治

9番 河村 善一

10番 吉岡 ゑミ子

11番 瀧 すみ江

12番 竹中 秀夫

13番 辰己 保

14番 高橋 正夫

欠席議員(なし)

なし

議事

開議の宣告

議長(高橋正夫君)

皆さん、おはようございます。早朝より大変ご苦労さまでございます。
ただいまの出席議員は14名で、定足数に達しておりますので、これより本日の会議を開きます。

議事日程の報告

議長(高橋 正夫君)

本日の議事日程は、お手元に配付のとおりです。

議長(高橋 正夫君)

日程第1 一般質問を行います。
議会改革条例に関する要領第9条の6により、発言者は一般質問席において行ってください。また、第9条の7において、質問時間は答弁時間を除き30分以内とし、一括方式の質問回数については3回までとなっておりますので、よろしくお願いいたします。
それでは、順次発言を許します。

 村西 作雄君

議長(高橋 正夫君)

2番、村西 作雄君。

2番(村西 作雄君)

議長にお許しをいただきましたので、2番、村西 作雄。一般質問をさせていただきます。私は、大きく3点の質問をさせていただきたいと思います。
まず1番目に、新町長の政治スタンスと、副町長の選任時期についてご質問させていただきます。
今回の町長選において、有村 国知さんは現職の宇野町長を869票差で破り、見事当選の栄を勝ち取られました。おめでとうございます。
さて、町民からは新町長が43歳という若さを武器に、新しい発想でエネルギッシュに町政を進めていただけるのではないかとの期待感がある反面、行政や議員・首長経験が全くない方に、果たしてうまく町政運営ができるのだろうか、大きな声に引き込まれないだろうかと、不安視されている方もいるのも事実であります。
特に宇野前町長が4年間、地道に進めてこられた中学生までの医療費無料化や介護予防のための健康増進教室の開催など、医療福祉面での施策の後退はあってはならないと考えています。
今回の町長選において町長は、「いい町を。皆さまとともに。日本一を目指しましょう!」と訴え、いくつかの施策を公約としてお示しいただいていますが、一口で言うと今後愛荘町のまちづくりにおいて、どのようなところに力点を置いて施策を進めていこうとされているのかお聞きしますとともに、平成30年度予算は本格予算ということで、新町長として独自の施策を新たに盛り込むことは補正以外難しいと考えられますが、限られた財源の中で前宇野町長の各種施策のうち、どの部分を薄くして、新たにどの施策に重点を置かれようとしているのか、お尋ねします。よろしくお願いします。

議長(高橋 正夫君)

町長。

町長(有村 国知君)

村西議員のご質問のうち、1点目の「新町長の政治スタンスと副町長の選任時期」について、お答えします。
私が育ったまち愛荘町は、平成18年2月に旧秦荘町と旧愛知川町が合併して誕生した人口約2万1,000人のまちであります。町では、これまでまちの将来像を「心ふれ愛・笑顔いっぱいの元気なまち」と定められ、平成20年度から第1次愛荘町総合計画を推進され、教育・福祉施策や道路の整備のほか、まちづくりの拠点となる社会資本の整備、そして子育て支援施策の拡充をはじめとする様々な福祉施策を図ってこられました。
私が愛荘町の町長として就任させていただき、これから迎えます平成30年度は、これからの10年のまちづくり指針となる第2次愛荘町総合計画のスタートの年であります。
そこで、まちの将来像「心ふれ愛・笑顔いっぱいの元気なまち」の実現に向けまして、5つの政治理念を掲げさせていただきます。
1つ目に、「町民が主役のまち」であります。先輩世代(高齢者)と手を携えながら、さらに10年・20年先のまちのあり方にも責任を持てる世代を巻き込みまして、町民一人ひとりがまちづくりに参画できるまちをめざしてまいります。
2つ目に、「人が輝くまち」であります。子どもをのびのびと育てられる環境の充実、さらに子どもたちの学力を高めるための取り組みを推進いたしまして、将来にわたっていきいきと安心して暮らせるまちをめざしてまいります。
3つ目に、「オンリーワンのまち」であります。まちに愛着と誇りを持つことができるまちづくり、誰もが愛荘町で生まれ育ってよかったと思えるまちをめざしてまいります。
4つ目に、「安全・安心なまち」であります。防災・危機管理体制の整備はもとより、居住環境・インフラなどの都市基盤の整備を進めまして、安全・安心で誰もが快適に暮らせるまちをめざしてまいります。
そして5つ目に、「持続可能なまち」であります。まちづくりの原動力は人づくりであるとの認識のもと、充実した人材育成により、子どもたちに未来を託せるまちを築いてまいります。
村西議員のご質問にございましたように、これまで前町政が進めてこられた施策を継承・検証しつつ、しっかりと町民の皆さまの声に耳を傾け、そして、町民の皆さまとのパートナーシップを築きながら、今後、すべての世代が活気にあふれ愛着を持てるまちづくり、安心して暮らせるまちづくりに向けまして、必要な施策を構築してまいりますので、ご理解賜りますようお願い申し上げます。

議長(高橋 正夫君)

村西 作雄君。

2番(村西 作雄君)

ただいま有村町長がめざす今後の愛荘町のまちづくりについて、5項目にわたり朗々と述べていただきました。私は一口でお願いしましたのに、大変長く感じられたのですけれども、話が漠然として、また相加的で、私も含め町民の皆さんには新町長がどこに力点を置かれようとしているのか、十分わからなかったと思います。
私がお聞きしたいのは、新年度も基金を8億6,200万円も取り崩して予算編成をされている中にあって、決してビルド&ビルドではやっていけない、スクラップ&ビルドが必要だと思います。
先の質問でお答えいただいてない前宇野町政の各種施策のうち、どの部分を薄くして、新たにどの施策に重点を置かれようとしているのか、具体的に再度お聞きしたいと思います。

議長(高橋 正夫君)

町長。

町長(有村 国知君)

再質問をいただきました。ありがとうございます。
宇野前町長が進めてこられました様々な施策、大変すばらしいものでいらっしゃるというふうな思いが非常に強い。その点におきましては、町民の皆さまからもご支持の厚い、評価の高い事業ということは、先ほど回答もさせていただきました。しつかりと検証しながら継承していくというところは進めていきたいと思っております。
特に、より薄くしていきたいというような視点を持って進めていくわけではございませんが、様々な部分で主にまず2点ご報告を申し上げますと、1点目といたしましては、この町内の振興という視点を恐らくお持ちであった部分が大きかったであろう新ごみ処理施設の問題。そして、郡役所ということに関しまして、より薄くということを私が申し上げるわけではございませんが、やはり町内に様々なご意見があるということは承っております。私も、選挙戦でよく走っておりまして、この2点に対しましてはやはり、より地元からの声というのが大きくなってきている地域もございます。薄くするということを私は申し上げているわけではございませんが、意見をしっかりといただきながら進めていく、そのように考えております。

議長(高橋 正夫君)

村西 作雄君。

2番(村西 作雄君)

ただいまは郡役所の問題についても、薄くではないけれども、一歩後退と言いますか、後退ではないのですか、進めて行こうというようなことでございます。まだ、本格予算ということで、新町長の思いなどは31年度予算に反映していってもらえるのかなと思っておりますので、その点、十分町民の意見、皆さんの意見を集約した中で、新しい施策の展開というものもお願いしたいと思っています。
続きまして、副町長の選任時期について、質問をさせていただきたいと思います。行政経験がなく、失礼ながら行政用語をはじめ多岐にわたる事業や制度の仕組みなど、すべてにおいて十分承知していないと思われる町長が、愛荘町政を停滞させることなく、スムーズに町政運営を進めるため、現副町長の任期が今月末に切れる中にあって、副町長の選任は早急に進めるべきと思いますが、その時期について町長のお考えをお聞かせ願います。

議長(高橋 正夫君)

町長。

町長(有村 国知君)

お答え申し上げます。
2点目の「副町長の選任時期」につきましてのご質問ですが、中村副町長からこのたび、辞任の申し出がありました。町長を補佐するとともに職員の担任する事務を監督する役割を担う副町長の選任は速やかに行う必要があると考えており、今定例会期中に議会の同意をお願いしたく、現在調整を進めているところでございます。

議長(高橋 正夫君)

村西 作雄君。

2番(村西 作雄君)

ただいま町長から、副町長の選任はこの3月議会で提案するとのお考えをいただきました。新町長を内外ともにしっかりフォローしていただける副町長の選任提案を期待するものであります。
続きまして、2点目の質問に入らせていただきます。次に、自治会の活性化と組織化アップ方策について、お尋ねをいたします。
私は、今回の選挙期間中、「まちづくり5つの信条」として、子育て支援・教育・文化の充実したまちづくりをはじめ、5つのまちづくり公約を掲げ皆様に訴えてまいりました。その中の5番目に、「地域力あふれるまちづくり」をお示しし、自治会や各種団体が活性化し、地域全体が均衡して発展するまちをめざすこととしておりました。
昨年4月、国立社会保障・人口問題研究所は、2015年を起点として2065年までの50年間について、日本の将来推計人口を発表しておりますが、2015年時点の日本の総人口1億2,709万人から、2040年には1億1,092万人、2053年には1億人を割って9,924万人、2065年には8,808万人と、実に30%もの人口減が推計されています。
また、本年1月に発表された「日本の世帯数の将来推計」では、22年後の2040年には、全世帯の39.3%、約4割が一人暮らしになるとされており、地域で孤立しない仕組みづくりが喫緊の課題であります。
この流れは本町にも如実に現れ、1月23日に私が第4回総合計画審議会を傍聴させていただいた際、素案をお示しいただいた第2次愛荘町総合計画でも、約40年後の2060年にはピーク時の約9割まで人口が落ち込む予想とされ、60年に向け人口2万人の維持をめざすとされています。
私が住む集落にも、既に現実の姿として表れています。集落内は空き家や空き家を除去した更地が目立ち、独居高齢者や高齢者二人きりの世帯などが目立ってきました。集落のある高齢者の一人暮らしの方からは、免許証を持っているけれど、自分でも機能低下により車を運転するのが危なくなってきており、これからの通院に不安だとの悲痛な声が聞こえています。
こうした現実の中にあって、町では、平成30年度から町内各自治会が地域の現状から素晴らしい点や自慢できるところ、さらには問題や課題を見つける中で、今後の取り組みを考える「地域のまるごと活性化プラン」を策定することを提唱されているようですが、この取り組みはまさに私が考える「地域力あふれるまちづくり」につながるものと思います。このプランの基本的な考え方について、総合政策部長からご説明をお願いをします。

議長(高橋 正夫君)

総合政策部長。

総合政策部長(小杉 善範君)

それでは、村西議員のご質問の2点目の「自治会の活性化と組織化アップ方策について」の前半部分の、「地域のまるごと活性化プラン策定の基本的な考え方」について、答弁をさせていただきます。
我が国は現在、世界のどこの国もこれまで経験したことのない超高齢社会を迎えるとともに、人口の継続的な減少が続く人口減少社会に突入しております。当町におきましても2006年の合併以降、人口は増加傾向を維持しておりますが、2020年頃には減少に転じ、若年層の減少や高齢者の増加が予測されていることから、暮らしや地域経済、地方行政をはじめとする社会の様々な面に影響を及ぼすことが懸念されています。
このような中、住みよい地域づくりを行っていくためには、その地域の特性や実情に合わせて、地域住民や地域団体など様々な担い手が協力しながら、地域自らが地域課題の解決に向け取り組んでいくことが求められています。
「地域のまるごと活性化プラン」は、「自分たちの地域は、自分たちが考え、自分たちでつくりあげる」を合言葉に、地域自らが役割を考え、各自治会の個性と特性を活かした地域づくりの指針となる計画を策定いただくもので、各自治会が元気に輝き、「この地域に住んでいてよかった」「これからも住み続けたい」と言えるまちを、みんなでつくり上げていくことを目的といたしております。
地域の様々な課題や困りごとを理解し、その地域にふさわしいプランをまとめて実施していくためには、数年にも及ぶ継続的な活動が必要であります。そのため、各自治会には区長の付属機関として、自治会の中核を担い継続的に活動していただける組織の設置を呼びかけるとともに、民主的・効率的に協議を進めていただくために、自治会の課題の掘り起こしなど、地域の実情を把握する活動からスタートしていただけるよう支援してまいりたいと考えております。
なお、プランの策定につきましては、平成30年度から概ね3か年の間に策定いただくこととして、プランの策定の手引きや各種情報を積極的に提供するとともに、各自治会がプランに位置づける施策を支援するため、新たな支援策を創設してまいりたいと考えているところです。以上、「地域まるごと活性化プラン」の基本的な考え方の説明となります。ご理解賜りますよう、よろしくお願いいたします。

議長(高橋 正夫君)

村西 作雄君。

2番(村西 作雄君)

ただいま総合政策部長から、30年度から概ね3か年の間に各集落で「まるごと活性化プラン」を策定していただく、そして、そのプランに位置づけられた施策の支援として、新たな支援策を創設してまいりたいというご説明をいただきました。まだ、プラン策定の段階で、新たな支援策としての考え方はまとまっていないのではないかなという気もしますけれども、一定のプランを策定したあとに、どのような支援策、ソフトだけでいくのか、あるいはそのプランに基づいて行っていける一定のハード的なものも、その支援策(補助)対象として認めて行こうとされているのか。基本的な考え方をご説明をお願いいたしたいと思います。

議長(高橋 正夫君)

総合政策部長。

総合政策部長(小杉 善範君)

既に昨年、各小学校単位でフォーラムを開催させていただきまして、どんな形の支援策ができるかということはまだお示しはさせていただいてないのですけれど、このプランについて説明させていただきました。
その中でやはり、地域の課題の解決がどんなものがあって、どうやって取り組んでいくのかというソフトの部分と、それに関連するハードも若干入るかと思うのですけれども、その部分について支援をさせていただきたいということで、現在、まちづくりの支援というのは平成32年度まで3分の1というハード事業に対して支援をさせていただいているわけですけれど、若干、これに加えてさらに支援ができないか、今後調整してまいりたいと考えております。

議長(高橋 正夫君)

村西 作雄君。

2番(村西 作雄君)

ありがとうございます。これからいろいろな支援策について考えていただくと。このまるごと活性化プランをいろいろな集落で新年度取り組みまれるにあたって、またいろいろなサイドの考え方と言いますか、それぞれの集落についてのいろいろな解決策、いろいろな方面にかかってくると思います。そういったことについて、一定、地域まるごとプランの策定状況も見ながら、いろいろなメニューを考えていただければ、また各集落のプランに基づいたいろいろな解決策を町の支援を得ながら進めていけると思いますので、十分、新年度検討をいただきたいと思っております。
それでは、続いて質問をさせていただきます。次に自治会の組織化、すなわち自治会の未加入地域の自治会組織化の方策について、お尋ねいたします。
現在、新興住宅団地が数多く開発され、これらの団地の中には、旧来の自治会に加入されているところや、単独で自治会を組織されたところ、さらには組織化されていない団地があると思いますが、町で把握されている概ね30戸以上の自治会未組織地域は何団地あるとお考えか、お尋ねをいたしたいと思います。
続いて、自治会未組織地域を組織化することにより、行政から代表区長への情報伝達システムが構築され、町行政の情報が直接、代表者(区長)を通じ伝達できるとともに、地域の要望も代表者を通じ統一した内容をお聞きすることができる。さらには、災害時の緊急連絡にも役立ち、ひいては震災・災害対策の自主防災組織の立ち上げにもつなげられると思います。
また、町広報等の戸別配布費用の削減も図れます。これにも増して、自治会での会議やイベント、共同での除雪作業等を通じ、地域の連帯感が醸成されるのが大きなメリットではないかと考えます。
現在、既存自治会は町からのまちづくり補助金をはじめコミュニティ助成事業など様々な助成を受けることができますが、自治会未組織地域には、これらの恩恵は受けることができません。また、新規自治会設立支援事業として、自治会設立後2年以内の自治会に対し、自治会運営に必要な初動備品等を3分の2の補助率で、最高30万円までの補助制度がありますが、あくまで自治会設立後の制度であります。
ここで、数年間限定で自治会の組織化を前提に、未組織地域の組織化に向けて私なりの提言をいたしたいと思います。
まず1点目に「町からの各種助成事業のPR」、2点目には「団地内で行われる夏祭りや研修旅行などのイベントに町から助成を行う」、3点目には「まちづくり研修に限定して、町バスの無償貸し出し」、4点目には「自治会モデル規則の町からの提供」、5点目には「会議や総会のための近隣公共施設の無償提供」等が考えられ、これらのメリットをまとめた冊子等を作成し、該当全戸への配布やリーダーとなられると思われる方々への個別説明などが必要と思いますが、現在までの未組織地域の組織化についての町からの働きかけの実績と、今後の組織化に向けた方策について、総務部長にお伺いします。

議長(高橋 正夫君)

総務部長。

総務部長(川村 節子君)

それでは、自治会の組織化アップおよび自治会未加入地域の組織化の対応について、お答えをさせていただきます。
町で把握している自治会未組織の地域は7地域ございまして、そのうち30戸を超えているものは2団地と認識しております。
議員ご指摘のとおり、自治会と町は、協働しながら活力ある地域社会をめざす協働体であり、福祉や防犯、地域防災の観点から、自治会組織における共助は大変重要な役割を担っております。町といたしましても、開発される際には事前協議時に開発業者へ、地元自治会への編入や単独自治会の組織化について指導し、分譲後におきましては、自治会設立に向けた相談に応じております。
こうした中で、合併後に新たに自治会として設立していただいた地域3自治会ございます。
未組織地域の組織化に向けてでございますが、自治会へ加入されていない地域の方々につきましては、まずは団地内の行政文書の配布業務をお願いいたしております。これについては配布手数料をお支払いさせていただいて、隣近所、顔の見える関係をまずつくっていただいております。次の段階といたしまして自治会設立に向けた支援、すなわち自治会規則の作成支援や各種補助金の説明等を行い、必要に応じて会議等を開催される場合は、公共施設の貸与を行っております。
また、町消防団と連携いたしまして実施している消火栓使用訓練などを通じまして、自治会未加入者の方々にも、防犯や防災の取り組みなどから地域活動を我が事と感じていただき、地域の絆が大切であるという認識をしていただけるよう啓発しているところございまです。
また、これまでの取組みに加えまして、ただいま村西議員からご提案いただきましたものも参考にさせていただきながら、今後も自治会設立支援や加入支援につきまして努めてまいりたいと考えておりますので、よろしくお願いいたします。

議長(高橋 正夫君)

村西 作雄君。

2番(村西 作雄君)

ただいま総務部長から、今までの取り組み、そして今後のことについてもお話をいただきました。
確かに、団地へ住まわれる方は、付き合いが大変だからそちらで住もうとか、そういった方もおられるのも事実だと私は思っております。ただやはり、まちづくりの原点は自治会、地域の皆さんが連携して一緒に自治会づくりをする中で、それが大きな愛荘のまちづくりにつながるのではないかなと思っております。私もいくつかの提案をさせていただきましたけれども、なかなか大変なことだとも思いますけれども、できる限り自治会というものを組織して、まちのいろいろな施策の恩恵も受けていただける、そしてまたそれに町もお応えする、そういったことで進めていただきたいと思っていますので、よろしくお願いいたします。
それでは、3点目についてご質問をさせていただきます。県内19市町中最低のラスパイレス指数について、お尋ねをいたしたいと思います。
ラスパイレス指数とは、地方公務員と国家公務員の平均給与額を、国家公務員の職員構成を基準として、一般行政職における学歴別・経験年数別に比較し、国家公務員の給与を100とした場合の地方公務員の給与水準を示した指数であります。
本年1月13日、新聞発表された2017年(昨年)の滋賀県内19市町のラスパイレス指数を見てみますと、愛荘町は95.9と県内自治体の中で最下位であります。県内で100を超えるところが7自治体もある中、また、県内自治体平均のラスパイレス指数が99.6から見ても、本町の給与は相当低く抑えられていることが伺い知れます。
この指数は、職員の平均年齢も影響するのかと思いきや、6町のうちで竜王町が一番若く37.8歳、豊郷町の38.4歳、本町は40.7歳、日野町の40.9歳であります。また、町長の俸給は日野町と同額の74万円、6町の中で最高額であります。また、議員報酬も一昨年4月に上げられたと聞き及んでおります。町長は最高額、職員の俸給は最低、これでは、職員の士気も上がらないのではないでしょうか。
総務省は本年2月11日、全国の都道府県と市区町村が2016年度に実施した職員採用試験の競争倍率は平均6.5倍で、記録のある1994年度以降最低であったと発表しました。景気回復で民間企業の人気が高まり、受験者が減っているためで、合格後の採用辞退も目立ったようです。少子化に歯止めがかからない中、自治体の採用環境はさらに厳しくなりそうだと分析しています。
「愛荘町は職員給料が県下で最低や」、こんな話がSNSなどで受験生に広まっているとすれば、いきおい有能な人材が本町に集まらないことになるのは、なっているのは明白であります。
県内13市の平均ラスパイレス指数が99.7、また6町平均が97.5から見ても、せめて本町の給与水準を6町の平均を上回るまで引き上げることについては、多くの町民の理解・賛同も得られるのではないかと思います。
そこで、町長にお尋ねします。本町の95.9という県下19自治体の中で最低のラスパイレス指数の実態について、どのように感じられたのか、所感をお聞かせください。

議長(高橋 正夫君)

町長。

町長(有村 国知君)

村西議員のご質問の「県内19市町中最低のラスパイレス指数について、どのように感じているのか」について、お答えをさせていただきます。
当町のラスパイレス指数が県内で最も低い数字であることは、承知しております。町民の皆さんの信託に応え、真に町民本位の良質で効果的な行政サービスを提供し続けていくためには、その担い手である職員が、愛荘町で働きたい、働き続けたいと思える環境づくりも大変必要であります。
ラスパイレス指数が低い要因については、個別具体に分析する必要があり、他市町との給与実態も精査させていただき、適切な給与体系に努めていきたいと考えております。以上、答弁とさせていただきます。

議長(高橋 正夫君)

村西 作雄君。

2番(村西 作雄君)

ただいま町長からは、県下で最も低いということは承知している、その担い手である職員が愛荘町で働きたいという環境づくり、それには一定ラスパイレスの是正も必要かなというような意味であったのではないかなと思っておりす。
そこで、総務部長にお尋ねをいたしたいと思います。過去5年間の募集定員と受験者数、競争倍率の推移、辞退者数の提示をお願いしますとともに、町長の所感を受けての部長の思いをお聞かせください。

議長(高橋 正夫君)

総務部長。

総務部長(川村 節子君)

村西議員ご質問の「採用試験の実施状況について」、お答えさせていただきます。
過去5年間の採用試験の状況でございますが、町では近年、新規採用職員の募集を、一次募集を春に、2次募集を秋に実施いたしております。採用については、一般行政職と保育士・幼稚園教諭、司書、保健師、土木技師、建築技師、臨床心理士、社会福祉士等の専門職を採用計画に基づいて実施をしているところでございます。
年度別の採用状況を総数でお答えさせていただきます。
まず、平成25年度は受験者数は79人に対しまして、採用者数は18名、競争倍率は4.39倍でございます。
平成26年度は受験者数が110人に対しまして、採用者数16名、競争倍率は6.88倍でございます。
平成27年度につきましては、受験者数が92人に対しまして、採用者数18名で、競争倍率は5.11倍。
平成28年度は受験者数86人に対しまして、採用者数15名で、競争倍率は5.73.倍。
平成29年度は、受験者数37人に対しまして、採用者数5名でございまして、競争倍率は7.4倍となっております。
このうち、一般行政職の年度別競争率でございますは、平成25年は5.56倍、平成26年度15.3倍、平成27年度10.1倍、平成28年度9.14倍、平成29年度15倍と、多くの方々が愛荘町で働きたいと受験をしていただいている状況でございます。
辞退者につきましては、過去5年間の総計で、行政職では3名、保育士・幼稚園教諭は6名でございました。
次に、町長の所感を受けての対応でございますが、地方公務員の給料につきましては、給与条例および規則で等級別基準職務表、初任給、昇格、昇給等が定められており、これに基づき給与が支給されております。
ラスパイレス指数は、地方公務員の給与水準の統一的な把握に用いられておりますが、この指数を算出する過程を精査いたしまして、職種別、学歴別、経験年齢別に国家公務員との給料格差が生じた原因を分析するとともに、他の自治体との給与実態を精査させていただき、適切な給与水準となるよう努めてまいりたいと考えております。
また、職員一人ひとがやりがいや充実感を感じながら働き、職員がその個性と能力を最大限に発揮することができる風土づくり、働きやすい職場づくりを進め、愛荘町に働きたい、働き続けたいと思える職場環境づくりに努めてまいりたいと考えておりますので、よろしくお願いいたします。以上、答弁とさせていただきます。

議長(高橋 正夫君)

村西 作雄君。

2番(村西 作雄君)

ありがとうございます。町長をはじめ総務部長、最低のラスパイレス指数については何とかしていかなければいけない、そんな思いでご答弁をいただいたのではないかなと思います。
今ほど総務部長の答弁では、特に競争倍率については、そんなに私が危惧するような影響は出ていないのではないかなというふうにも感じたところでございますけれども、仕事はピカイチ、給料は最低だということでなくて、仕事も県下でピカイチの仕事をしてもらう、そして給料も一定水準、トップになる必要はないと思うのですけれのども、平均以上まで上げていただいた中で、職場環境のこともお話をいただきましたけれども、せっかく受験して、ここで働こうと思っておられる職員さんが、いい環境の中で、開かれた仕事場という中で仕事をしていってもらえるような改善もお願いいたしまして、私の質問を終わりたいと思います。よろしくお願いします。

議長(高橋 正夫君)

ご苦労さんでした。

 村田 定君

議長(高橋 正夫君)

次に、5番、村田 定君。

5番(村田 定君)

5番、村田 定です。一般質問を行います。
一般質問に入るまでに、今回2月25日に施行されました愛荘町長選挙におきまして、有村町長が有権者の多くの支持を得られて当選されましたこと、大変おめでとうございます。「生まれ育ったまちを、皆さまとともに日本一の愛荘町をつくる」と、熱い思いで多くの公約をあげられました。若さと行動力と卓越した政治力でもって、また民間での経営手腕を活かし、いいまちを皆さまとともに一つひとつ公約の実現を図っていただきたいと思います。新しいまちづくりに若者が希望を持てる20年先の未来のまちづくりを着実に進めていただくことをご期待申し上げます。
それでは、一般質問に入ります。4点質問します。一問一答でお願いします。
1点目、私が選挙での基本政策の一番に取り上げました「超高齢化社会が進む中、高齢者が安心して元気に暮らせるまちづくりの推進と介護福祉の充実について」であります。
介護認定が認められない比較的元気な一人暮らしの高齢者が、町内には多く住んでおられます。そうした方々は、病気のことや一人暮らしの寂しさで毎日不安を抱えて生活をしておられます。そうした高齢者の方が安心して暮らしていけるために、地域での訪問活動や地域でのいきいきサロンなど開かれ取り組まれておりますが、高齢者の生きがいづくりの1つでもあり、認知症予防にもつながっていると思います。
しかし、いきいきサロンの取り組みにしても訪問活動にしても、リーダーとなる方や訪問活動する人材がおられないのも現実であります。今後ますます超高齢化社会に入っていく中、一人暮らしの高齢者が安心して生活をしていく上で、町はどのような対策を講じられていかれるのか、担当部長にお尋ねいたします。

議長(高橋 正夫君)

住民福祉部長。

住民福祉部長(岡部 得晴君)

それでは、村田議員のご質問の「一人暮らしの高齢者が安心して生活していく上で、町はどのような対策を講じていかれるのか」について、お答えをいたします。
町では、高齢者の健康と福祉の増進を図るための高齢者保健福祉計画と介護保険事業に係る円滑なサービス提供を行うための介護保険事業計画を、3年ごとに一体的に策定しています。
現在、この計画に基づいて一人暮らし高齢者に対する支援策としては、見守り体制を取り入れた「緊急事態の対応する通報システム」や「食事の配達サービス」などを展開しているところです。
来年度より第7期計画が開始し、日常生活の困りごとに対応していくため、生活支援コーディネーターを中心とした地域の支え合いの仕組みづくりを進めていくこととしています。
この計画における方針としては、支援を必要とする人が抱えている課題に対して、関係行政機関やサービス事業者、元気な高齢者を含めた地域住民などが連携や協力することにより、一人ひとりにきめ細かな支援が確実に行き届くよう、地域包括ケアシステムの強化を図りながら、一人暮らし高齢者を含めた高齢者支援を進めることとしています。
具体的には、「自助・互助・共助・公助」の理念に基づき、重点目標として「元気な高齢者の介護予防と社会参加の促進」などの3点を掲げ、施策としては「生活支援・見守り体制の充実」などの6点を設け、「見守り・緊急時対応の充実」や「「ボランティア活動支援」などの30事業を実施していくこととしております。以上、答弁といたします。

議長(高橋 正夫君)

村田 定君。

5番(村田 定君)

再質問いたします。町長にお願いをいたします。
町長は、めざすものの1つとして、高齢化対策として、自治会・老人クラブの皆さまと連携し、集落機能とコミュニティ機能を充実させることや、高齢者を敬い、身も心も健やかな福祉環境を整えるとして、疾患予防、生きがい、長生きをあげられ、具体的に取り組む政策をあげられました。大いに期待するものです。早急にお取り組みいただきますようお願いをしておきます。
次に、私は愛知川老人クラブ連合会の副会長として、連合会としてのお願いを申し上げます。高齢者は年々増加しているにもかかわらず、老人クラブ会員数が減少しておまりす。5年計画で全国老人クラブ連合会として、100万人増員を掲げて目標に向かって努力していますが、4年目を迎えましたが、残念ながら逆に減員している状態です。愛知川老人クラブ連合会18クラブありますが、29年度1,204名でしたが、30年度は、亡くなられた会員様もあり1,200名を切る状態になってまいりました。「健康寿命を延ばそう、地域を担おう」をスローガンに掲げ、多くの事業に取り組みをしております。高齢者を健全に育成する義務があることから、行政と自治会・老人クラブが連携して、会員の入会増員にご協力をお願いします。
30年度開催されます区長会におきましても、町長から自治会区長さんに対し、老人クラブと連携して入会増員に自治会としても協力をしていただけるようにお願いをしていただくよう、よろしくお願い申し上げます。
次に、2点目の質問に移らせていただきます。

議長(高橋 正夫君)

ただいまの質問ですが、通告内容の範囲でありませんでしたので、注意をしておきます。

5番(村田 定君)

答弁は結構です。2点目、近江鉄道の愛知川駅前景観整備事業について、質問します。
愛荘町の西玄関口は、愛知川駅であると言われています。また、愛知川の中心地でもあります。まちづくりを考えるのであれば、他のハコモノよりも先に駅前の景観事業に取り組むべきと思います。町の総合整備計画に入っているのか、お尋ねをします。
愛知川駅から中山道に通じる拠点として、広域観光事業にも大きな役割を担っています。駅前歩道整備事業については、現在計画が進められていますが、歩道から近江鉄道の敷地までの残地については、町はどのように考えているのか、お尋ねをします。
駅前については、あまりにも殺風景な風景であり、町外から来られる方々に愛荘町の印象が悪いイメージになっていないかと思います。愛知高等学校生徒の乗り降りも多く、駅前の環境がよくなれば生徒の愛荘町の受け止め方も変わり、ひいては愛知高校も人気の高校になるのではないかと思います。
西の玄関口の果たす役割は、今後、愛荘町発展の上で欠かすことができないものであり、観光事業においても必要なものと考えます。愛知川駅前景観整備事業についての町の計画について、お尋ねします。

議長(高橋 正夫君)

産業建設部長。

産業建設部長(青木 清司君)

それでは、村田議員のご質問のうち「近江鉄道愛知川駅前景観整備事業について」の1点目、「近江鉄道愛知川駅前景観整備事業が町の総合計画に位置づけているか」というご質問について、お答えをさせていただきます。
まず、第1次総合計画の後期計画 第3章「明日を拓く土地基盤のまちづくり 第3 地域交通の充実」の項目において、愛知川駅周辺道路の拡幅や歩道整備は位置づけをされておりますが、駅前の景観整備事業については計画をされておりません。
また、現在進めております第2次総合計画についても、同様となっております。
次に2点目の「近江鉄道の敷地までの残地の活用について」のご質問にお答えをさせていただきます。町道愛知川市線においては、愛荘町道路網整備計画に基づきまして、前期の着手路線として位置づけておりまして、道路拡幅および歩道整備を事業化しております。昨年度までに測量設計を終えまして、今年度において関係地権者の事業承諾のもと、用地取得および建物移転補償を実施しており、3月末を持って移転が環境する見込みとなっております。
また、本工事については引き続き平成30年度において工事に着手する予定でございます。
当該事業につきましては、歩行者の安全性の観点により、自動車交通と歩行者を分離するため、道路拡幅および歩道整備を実施する目的でありまして、近江鉄道敷地までの残地を活用した事業計画はしておりません。
また、次に3点目の「広域観光への位置づけについて」のご質問でございますが、近江鉄道愛知川駅には、愛知川駅コミュニティハウス「るーぶる愛知川」が併設をされております。本施設は愛知川観光協会が運営されておりまして、平成25年度には観光振興に貢献したことが認められ、「びわこビジタービュロー会長表彰」を受賞されております。
今後も、観光振興の起点の施設として、びんてまりをはじめとする郷土物産やギャラリー展示、観光情報の発信、レンタサイクル等を活用した広域的な事業展開を進めてまいりたいと考えております。以上、答弁とさせていただきます。

議長(高橋 正夫君)

村田 定君。

5番(村田 定君)

再質問いたします。まず、副町長にお尋ねします。
毎日、愛知川駅で下車し、庁舎まで通勤しておられ、誰よりも愛知川駅の実情はわかっておられると思います。ほかの駅前も毎日利用されていると思いますが、3年間通勤されて、愛知川駅をどのように感じておられるか、お尋ねします。

議長(高橋 正夫君)

副町長。

副町長(中村 守君)

お答えいたします。るーぶる愛知川が整備されて、駅自体はきれいな駅だと思っていますし、朝夕の乗降客を見ておりましても、ほかの駅と比べても乗降客がかなり多く、毎日、賑やかとまでは申せないかも知れませんけれども、結構、乗降客がある駅だというふうに認識をしております。

議長(高橋 正夫君)

村田 定君。

5番(村田 定君)

再質問します。愛知川市線歩道につきましては、道路整備計画に基づき進捗しましたことは、原課に対し高く評価するものでありまして、ありがとうございました。事業を進捗するにあたっては、地権者の要望、何度も足を運んでいただかなければいけない、大変苦労があると思いますけれども、今後も引き続きよろしくお願いしたいと思います。
また、私は議員の責務として、住民より要望を受けて行政に要望するだけではなく、議員自らが理解して住民を説得しなければならないと思っています。だから、質問要望したことに対しまして、詳細に答弁をお願いいたします。
今の答弁をお聞きしていますと、残地の活用も含め駅前総合開発には、町の総合計画にあがっていないから、はっきり答弁はできないということでございますが、今後、総合計画にあげていただけるのか、協議をしてもらえるのか、明確にして、まずテーブルに乗せていただけないか、お尋ねをします。
当町の場合、都市計画の線引きに網がかかっており、景観事業については難しいことは理解できますが、まちの活性化、未来のまちづくりには絶対に欠かせないものだと思います。また、地元住民はじめ多くの要望もあります。だから、ハコモノをつくるより先に、補助事業だけに頼るのではなく、町の単独事業としてでも西の玄関口の駅前景観整備をやっていただけないか、お尋ねをします。
また、きちんと計画に入れてもらえる余地があるのかについて、お尋ねをいたします。

議長(高橋 正夫君)

産業建設部長。

産業建設部長(青木 清司君)

それでは、私から道路の残地につきましてのお答えをさせていただきたいと思います。
ただいま答弁申し上げましたとおり、残地の活用ならびに愛知川駅前景観整備事業につきましては、総合計画の中には位置づけはされておりません。現在、残地につきましては約1,400平方メートルほど残っているということで、現在確認をしております。後段部分で申し上げました観光の振興というところで、今後オープンされます中山道街道交流館や郡役所、そしてまた近江上布の館、そういった観光施設がございますので、広域的な事業を展開するためにも、愛知川駅を基点の施設として整備できるよう、担当部の方からは総合計画の内容につきまして協議をしていただくようにお願いをしていきたいと思っておりますので、よろしくお願いいたします。

議長(高橋 正夫君)

村田 定君。

5番(村田 定君)

村田です。愛知川市線の歩道整備の話の時に、企画会議などで愛知川駅前の環境整備の話は出なかったのか。副町長にお尋ねします。
続いて、地権者との補償額など交渉の時に、残地の一括買い取りなどについての話はなかったのか、担当部長にお尋ねをします。
質問事項の関係上、部長にそれぞれご答弁をお願いしたいと思います。今、残地を買っておかないと、手遅れになると思います。今なら地権者は、まちがよくなる、駅前がよくなるのであれば、売ってもらえると思います。今の時期に買わなければ、二度と買えないと思います。不動産屋の手に渡れば、どのように開発されるかもわかりません。このまま放置されるとすれば、駅の風景も全く悪くなります。住民の要望とは大きく異なりますので、大変、住民も心配しているところでございます。
また、歩道と近江鉄道の長方形の土地、先ほど1,400平方メートルと言われましたけれども、その評価の価値も下がるのではないかということで、地権者も思われるのではないかな。
また、愛知川観光協会(るーぶる愛知川)に、駅前に駐車場がないので、愛知川駅を使用する方がよく尋ねて来られるということを聞きます。3月・4月は新入社員がよく尋ねに来られるそうでございます。企業では、新入社員は公共交通機関を使うよう指導していることから、よく駐車場はないかと聞かれるそうであります。近くにないので、やむなく稲枝駅の方へ行かれるというふうな状況も聞いております。
また、駐輪場を含めて多くの近江鉄道の土地があります。この土地も購入して、歩道を利用して駐輪場への整備と車の駐車場整備も考えた駅前整備ができないか、お尋ねいたします。また、地方創生事業として取り組みも含めて検討してほしいと思いますが、担当部長にお尋ねをします。
また10年前、当時、前村西町長の時に、駅前に郵便局を持ってきてほしいという要望が出されましたが、交渉の結果、実現しませんでした。今の場所の郵便局は駐車場も少なく、出入りがしづらいことから、駅前にある2件の民家を買い取り、駅前に郵便局を誘致すれば、新しいまちづくり、活気のあるまちづくりができるという住民の熱い思いがあります。今であれば民家の買い取りも含め実現可能なものと考えます。
昨日、「市ボランティアの会」を毎月第3日曜日にやっておりますが、約25名の参加をいただき、まず全員が愛知川の駅前に集合しまして、現在の愛知川の風景を見ていただき、皆様からご意見をいただきました。歴代区長様が10数名おられる中で、もう以前から駅前の整備環境については町に出しているけれども、具体的な進展がないということで、この際、きっちりと具体的な方向付けをしてほしいという、強い、熱い願いも聞いております。
町長も代わったので、ぜひ未来のまちづくりのために新しい総合計画ができないか、総合政策部長にお尋ねします。

議長(高橋 正夫君)

副町長。

副町長(中村 守君)

駅前の整備計画はなかったのかというまず1点目の質問にお答えさせていただきます。
25年6月に市の皆さんと町長をはじめ町とで懇談をさせていただいた記録を拝見しておりますと、今おっしゃったような、愛知川市線歩道改良工事でありますとか、郵便局の移転等について話をされたという記録が残っておりますが、整備計画をつくるというまでの合意はなされていないように、記録はされております。

議長(高橋 正夫君)

産業建設部長。

産業建設部長(青木 清司君)

残地の活用について再質問ということで、お答えをさせていただきます。
愛知川市線の残地については、今、副町長も答弁をされましたように、道路拡幅および歩道についての整備につきましては、行政懇談会等でお話をさせていただいておるところでございますが、当時その残地の活用をどのようにするかというような協議には至っていないというところもございますし、また、今の総合計画におきまして、その残地を活用した施設をつくるのか、公園にするのかとか、そういう活用方法についての具体的な協議を今日までは実施しておりませんので、先ほど申し上げましたように、総合計画の中にはないというご答弁を申し上げたところでございます。
また、郵便局の移転につきましては、当時、その後に郵便局の方へもお話はさせていただいたところでございますが、いろいろとコンピュータの移動であるとか、配送設備の移動とか、そういったものが非常に困難であるというご回答を、口頭でございますが、いただいたという記録が残っております。
それにつきましても、行政懇談会のお話の中で、郵便局さんとお話をさせていただいたところで移転が困難であるという判断をさせていただいたというふうに当時なっていたのかなと思っておりますが、産業建設部からといたしましては、駅前の残地の活用ならびに景観につきましては、町長も代わったところでもございますので、その辺については協議はさせていただきたいというふうにご答弁を申し上げたいと思います。以上でございます。

議長(高橋 正夫君)

総合政策部長。

総合政策部長(小杉 善範君)

村田議員の地方創生の関係のご質問があったかと思います。
現在、地方創生で「ひと・まち・しごと」ということで、その計画に基づき事業を進めているわけですけれども、現在採択いただいている中には、駅前の整備という部分については入ってございません。今後、地方創生の期限が延ばされるようでありましたら、また考えてもまいりたいと思います。
ただ、駅前の整備につきましては、先ほども町の単独事業ということでご提案もいただいたわけですけれども、なかなか単独事業となりますと多額の費用がかかってまいりますので、国のいろいろな整備の補助金等を探りながら今日までやってきたところであります。
ところが、26年8月に都市再生整備特別措置法の一部を改正する法律によりまして、本町においては社会資本整備の計画がもう出せないというような今状況になっております。このため、県を通じて国の方に都市計画の未線引きで用途地域の指定がないところについても、社会資本の整備の対象にしてほしいということで強く要望をしているところでありますけれども、現在のところ本町の意向に沿った回答は得られていないような状況であります。今後、駅前整備・道路計画等も含めまして、可能な支援策を国が打ち出してくる、その状況を見極めながら今後対応してまいりたいと考えております。よろしくお願いします。

議長(高橋 正夫君)

村田 定君。

5番(村田 定君)

今答弁いただきました。余地があるということで受け止めて、よろしいでしょうか。

議長(高橋 正夫君)

産業建設部長。

産業建設部長(青木 清司君)

ありがとうございます。余地があると言いますか、協議をさせていただくということで、新年度に入りまして、新しい町長ともその辺のヒアリングは行っていきたいなと考えておりますので、よろしくお願いいたします。

議長(高橋 正夫君)

村田 定君。

5番(村田 定君)

先ほど総合政策部長からお話しいただきました26年8月の件でございますが、これは28年9月に河村議員が質問されておりまして、都市再生特別措置法の一部が改正された法律で、運用解釈が難しくなったといったことで、事業が困難であるというふうなことでございます。
愛知川の駅前については、財源確保の目途がつき次第、地元自治会と協議を進めるということでございますが、財源がなければできないのかということになるので、これはやはり町単独事業として前向きに取り組んでいただきたいと思います。
今の部長の答弁をいただきました中で、町長にお尋ねをいたします。担当部長から答弁をいただきましたが、町長はどのように考えておられるのかということをご質問したいと思います。
まず、地方創生でございますが、地域ごとの地方創生の時代でございます。国の頼るのではなく、地域に何が必要なのか、自ら考えていかなければいけない時代であると思います。地方創生こそが国難であります。人口は大都市に集中しており、地方はますます厳しくなっています。国も今後、全国一律施策はなくなって、それぞれの地域の必要な、どんな問題があるかということを考える時期ではないかと思います。
そういった意味で、地方創生の取り組みも含めて、町長にお尋ねをいたします。

議長(高橋 正夫君)

町長。

町長(有村 国知君)

村田議員のご質問にお答えをいたします。ありがとうございます。
私の基本の考え方、また姿勢でもございますが、今ほども地域の声をボランティアの皆さまがお集まりになって、またそれぞれのご要望があがっている、お話をいただくということは、大変、町政の推進にとって欠くことができない大事なことであると思います。その点におきましては、やはりこれからのまちづくり、これは町の行政、そしてともに議会の方々としっかりタックを組みながら推進をしていくというのが私の基本の姿勢でもございます。地域のお声を一番知ってくださっているのは、議会の先生方でございますので、そのように思っております。
とともに、地方創生の部分に関しまして、またまちづくりに関してもですが、私は今までのそういう流れを進めてくださった様々な施策・事業に関して敬意を持って、どんなようなことが背景にあったのかな、歴史も含めて学ばせていただいているところでございます。とともに、1点1点の事業をよくよく見ていきますと、長期的な視野に立った対応がもう少しあったならば、よかったのではなかろうかというように思うことも、全くないわけではございません。そういう点では、やはり長期的な視点ということを常に根幹に置きながら、またその時々で対応できること、できないこと、これは行政の部分におきましてもある意味仕方がないことだとは思ってはおりますけれども、やはり町民の皆さまに、行政、そして議会の先生方も納得感のあるまちづくりをやっているなと思っていただけるように、両輪で知恵を出しながら進めていかねばならない、それが私が大事にしていることでございます。以上、回答申し上げます。

議長(高橋 正夫君)

村田 定君。

5番(村田 定君)

ありがとうございました。しっかりと地方創生の事業としてお取り組みをいただくように、お願いしたいと思います。そしてまた、住民の方々に私から「このようになっている」と進捗状況を報告できるような道筋を、ぜひともお願いしたいと思いますので、よろしくお願いしたいと思います。
次に3点目の質問をいたします。近江鉄道の見通しについて、質問いたします。
過日、新聞報道もされましたが、近江鉄道(彦根市)が鉄道運営を同社単独で維持することが将来的に困難になるという見通しを、沿線の自治体に伝えていることがわかりました。赤字が続いているうえに設備の老朽化で、維持コストが増すためで、存続に向けた協議の場を設けるよう、各機関に呼びかけをしてきています。
既に県や沿線5市5町に説明を始めているところでございます。今後、本格的な協議に移りたい意向を示しており、愛荘町も真剣に早急に対応しなければならないと思います。
国の支援を受けられる法定協議会の設立も念頭に、「まずは鉄道が地域に必要かどうかを考え、必要なら存続に向けた方策を共に講じてほしい」としております。今後、近江鉄道のあり方を検討すべき時期に来ていると。必要なら存続に向けた方策をともに講じてほしいと進言されております。
住民の交通手段として、西の玄関口として、愛知高等学校生徒の通学駅として、愛荘町の経済・観光すべての分野で絶対なくてはならないものと思います。沿線のまちとして今までどのような話があったのか、検討会議があったのか、また、町として愛知川駅の将来をどのように感じておられるのかをお尋ねいたします。

議長(高橋 正夫君)

総合政策部長。

総合政策部長(小杉 善範君)

村田議員の「近江鉄道の見通し」について、お答えをさせていただきます。
既に新聞でも報道されているところですが、近江鉄道は、現在の状況が続く場合は、単独での鉄道の維持が困難であるとしており、昨年の1月から滋賀県と近江鉄道が事務局とし、沿線の5市5町と「近江鉄道に関する勉強会」を開催され、本町も参加しているところであります。
勉強会は昨年1月から計8回開催され、現在の近江鉄道の経営状況や利用状況のほか、単独維持困難鉄道の事例等について情報共有をしたところであります。全国的にも地域鉄道を取り巻く環境は厳しさを増しているところでありますが、本町にとって近江鉄道は唯一の鉄道であり、住民の生活に関わる公共交通として大きな位置を占めており、存続は必須と考えております。
今後の方向性につきましては、滋賀県や沿線市町との協議によるものと考えておりますが、近江鉄道の存続は本町のみならず多くの市町に関係する課題であります。また、滋賀県において平成30年度に近江鉄道に関して公共交通ネットワーク調査を実施するとのことで、滋賀県と沿線市町とともに検討してまいりたいと考えているところであります。
また、愛知川駅の将来につきましては、町の玄関口として維持できるよう、滋賀県と沿線市町とともに検討してまいりたいと考えているところです。

議長(高橋 正夫君)

村田 定君。

5番(村田 定君)

ありがとうございました。愛知川駅は1898年(明治31年)6月11日に彦根-愛知川ということで、一番最初に開業された、3線ある中でも一番の主要路線であると思います。現在、120周年イベントを企画され、いろいろなイベントをされておられ、近江鉄道としても努力をされておられることは事実でございます。
そういった中で、この駅は明治31年にできたわけですが、交通手段として、また貨物輸送にも大きく貢献した駅だと思います。今、近江鉄道は25駅ございますが、そういった意味で歴史もあり、最も主要な駅だと思いますので、当町としてしっかりとその存続に向けての計画を立てていただきたいと思います。
また、全国を見ますとローカル線、この近江鉄道はまさにローカル線で、ガチャコン電車として人気があるわけでございます。また、イベントも「近江の地酒電車」とかいろいろなフォトコンテストをはじめ、企画をされております。また、通常、電気機関車キーホルダーなどは先行販売されましたけど、完売するというふうな人気も一方にはあります。また、近江鉄道自体も大きな会社でございまして、従業員が600名を超えるような会社でございますので、やはり老朽化して経営に対する厳しさはあると思いますが、今後、町の支援がないとできないと思いますので、5市5町の中でも愛荘町の必要性というものを十分に会議などで報告をいただきたいと思います。
また、5市5町の自治体の中でも、私は温度差があるように思います。なくしてはならないという自治体もある反面、バスで十分だというふうな反応もあります。そういった自治体との温度差がある中で、5市5町の中でもリーダーシップを取って、この存続に向けての努力をお願いしたいと思いますが、答弁をお願いします。

議長(高橋 正夫君)

総合政策部長。

総合政策部長(小杉 善範君)

今日まで滋賀県と近江鉄道が事務局になりまして、その現状等を聞かせていただきながら、今後どうあるべきかということで協議をしてまいったところであります。
今年度、県の方で予算化されて調査もされますので、それぞれの市町によってJRと近江鉄道と両方あるところ、またないところ、いろいろな条件がありますので、私どもは近江鉄道さんしか鉄道は通っていないいうような状況でありますので、ぜひとも残るように訴えてまいりたいと思っております。

議長(高橋 正夫君)

村田 定君。

5番(村田 定君)

現在も5市5町で、近江鉄道に対する補助金というか、お金は出しておられると思うのですけれども、現在の金額と、そしてまた今現在、近江鉄道が投げかけている状況になった時の想定される金額についても、お尋ねしたいと思います。

議長(高橋 正夫君)

総合政策部長。

総合政策部長(小杉 善範君)

今現在、直接、本町から近江鉄道へ支援しているという状況ではなくて、琵琶湖京阪奈鉄道ということで、信楽を通じて向こうへ通じて行く構想がありますので、その構想を推進していくために、実現化された時には、こちらの方は近江鉄道になりますので、その近江鉄道の鉄道敷等を補修していくということで、京阪奈の協議会の方から近江鉄道へ一定の、県も交えて支援をしているところであります。
それと今後の見通しでありますけれども、近江鉄道からいただいた資料によりますと、2016年から2025年までの設備投資の試算をされているわけですけれども、10年間で約53億円の施設が老朽化してくるので、設備投資が必要だということになっています。この設備投資等をどういう形で県も含めて沿線市町が支援をしてまいるかというのが、今後大きな課題になってくるのかなと思っております。
その運営自体、近江鉄道を今までの現状で進めていくのか、それとも上下分離方式にしていくのかというのは、また、沿線市町で県も含めて協議をしてまいりたいと思っておりますので、よろしくお願いします。

議長(高橋 正夫君)

村田 定君。

5番(村田 定君)

それでは、次の4点目の質問に入ります。
県道湖東愛知川線の道路拡幅と歩道の整備事業について、お尋ねします。この県道は、愛荘町の幹線道路でもあります。センターラインもない道路で道幅も狭く、大変狭い道路で、バスも通っており、スクールゾーンでもあり、登校・下校時、朝夕は通勤者の車で非常に交通量が多く、危険な状態であります。
その危険な道路に愛知川小学校の多くの児童が通学しています。今日まで大きな事故がなく幸いでありますが、子どもたちが安心して登校・下校できるように歩道の新設を強く要望します。
また、PTAからも地元住民からも、何年も前から要望が出されていると思いますが、今まで県に対しどのように交渉されてきたのか、お尋ねをいたします。

議長(高橋 正夫君)

産業建設部長。

産業建設部長(青木 清司君)

それでは、4点目の「県道湖東愛知川線の道路拡幅と歩道整備」について、お答えをさせていただきます。
県道湖東愛知川線は湖東地域の幹線道路でありますが、道路幅員が狭隘であり、交通量も多く、大型車両、特に路線バスが通行するため、すれ違いが困難であると認識はいたしております。特に愛知川小学校児童58名の通学路であり、毎年実施されております通学路の安全点検でも、地元・学校関係者・PTAより、子どもの安全性、踏切での安全スペースの確保を指摘をされております。
さらに平成28年7月には地元区長より、隣接土地所有者の協力書を添えで、要望書を県に対し提出したところでございます。
しかしながら、今年度は滋賀県道路アクションプログラムの見直しの時期であるため、県道湖東愛知川線の事業化を強く要望をしてまいりましたが、優先順位の高い重点整備箇所には採択がされませんでした。今後も、登下校する児童・生徒の安全確保のため、歩道の整備は必要不可欠であると認識しており、滋賀県に対しては引き続き強く要望をしてまいりたいと思います。以上、答弁とさせていただきます。

議長(高橋 正夫君)

村田 定君。

5番(村田 定君)

ご答弁いただきました中で、要望が出ているということでございますが、これは県道ですので県の事業だと思うのですけれども、地元の地権者も含め毎日の登校・下校に対して、子どもたちの安全を見た時に、これは地元として何とかしなければならないというのが地元地権者の熱い思いであります。
そういった熱い思いがあるにも関わらず、アクションプログラムにないとか、なかなか進捗しないということは、やはり県としてはたくさんの要望があるので、交通事故が起こったところとか、そういう喫緊のところからしていくということだと思うのですけれども、この湖東愛知川線につきましては、地権者の熱い思いがあるということも含めて、これはぜひ要望をあげていただきたいと思います。
また、政治力が弱い、特に滋賀県の中でも湖東地域は政治力が弱いと言われております。愛知郡愛荘町には県会議員もいないために、県へのパイプもないのも実態でございます。そういった湖東地域の政治力が弱い、これは現実のものとして受け止めなければならないと思いますし、やはりこれは何としてでも政治力で解決をしていただきたい。そういった意味で、町長にその点についてお尋ねをいたします。

議長(高橋 正夫君)

町長。

町長(有村 国知君)

村田議員のご質問にお答えを申し上げます。私もその地点を非常に強化するものでございます。その点におきましては様々な事業、これは町単では済まないと思いますので、県としっかりタッグを組まなければならないというところがございます。
また、その発信の方向に関しましても、県としては県下全域をご覧になっていらっしゃる中で、その中でも愛荘町のこの事業が大事だということに関しては、すぐに対応をしていけるということではないですが、政治的な部分の信頼関係をより厚いものにしていくということは実際として必要な部分でございますので、その点に関しましてはぜひ議会の先生方とも力を合わせながら、愛荘町としての政治のリーダーシップを発揮していくという力の強化をしていかねばならないという課題意識、非常に共感、共有をするものでございます。

議長(高橋 正夫君)

村田 定君。

5番(村田 定君)

ぜひその一日も早い実現をお願いしたいと思います。
議長、遡るのですけれども、2点目の愛知川市線の歩道整備のところですが。

議長(高橋 正夫君)

遡りはできません。

5番(村田 定君)

回答をいただいてないので、今、残地を買っておかないと手遅れになるということを申し上げたのですが、それについて全然回答がなかったので。

議長(高橋 正夫君)

その時に答弁を求めてください。

5番(村田 定君)

わかりました。それでは、以上をもって終わります。ありがとうございました。

議長(高橋 正夫君)

ここで暫時休憩いたします。再開は45分といたします。

休憩 午前10時22分
再開 午前10時40分

議長(高橋 正夫君)

休憩前に引き続き会議を開きます。一般質問を続けます。

 森野 隆君

議長(高橋 正夫君)

3番、森野 隆君。

3番(森野 隆君)

3番、森野 隆です。まずは、有村新町長、このたびはおめでとうございます。住民の数多くの皆さんからご支持をいただかれ、新町長の新しい風、新しい力、新しい時代へのご期待をされている結果だと思いますので、どうか旧態依然のことにとらわれずに、何事も恐れず邁進していっていただきたいと思いますので、今後ともよろしくお願いいたします。
それでは、一般質問をさせていただきます。初めての議会ですので、不慣れなところも多々あるとは思いますが、よろしくお願いいたします。国道8号の渋滞問題について質問させていただきます。
平成23年3月の東日本大震災や、近年では平成28年4月の熊本地震が発生しました。今後、全国各地で同様の大規模な災害が発生する可能性を踏まえ、災害に強い県土構造の実現が不可欠であると考えます。
特に国道8号は滋賀県の緊急時輸送道路に指定されており、湖東地域や愛荘町にとっては、名神高速道路とともに重要な基幹道路として重要性を増すこととなります。
この国道8号は、一日約2万台が通る国土の幹線道路として、地域経済や産業の発展に欠かすことのできないものです。当町では、御幸橋を先頭に慢性的な渋滞が発生し、地域の産業復興や生活道路としても重大な影響があることから、早期の整備が必要と考えます。私も国道8号に面したところで生活しており、この渋滞問題は、私のライフワークとなるべき問題でもあります。そこで、町長に質問です。
1つ、全国的に見て、滋賀県では道路整備が非常に遅れているように感じ、慢性的な渋滞を解消するための今後の町長のお考えをお聞かせください。
2つ目、インフラ対策を行うには、財源の確保が重要であると考えます。町長のお考えは。以上2点の点、よろしくお願いいたします。

議長(高橋 正夫君)

町長。

町長(有村 国知君)

ありがとうございます。森野議員のご質問にお答えをしてまいります。
まず、冒頭に本当に熱いメッセージを賜りました。とともに、この国道8号はライフワークというお言葉を発していただきました。初めての議会の最初のご質問で、そのようにライフワークという言葉をご発言になったことの重みを、本当に共感するものでございます。
森野議員のご質問の「国道8号の慢性的な渋滞の解消」について、お答えをいたします。
国道8号は、国土の基幹道路として地域の産業や経済活動の発展に大いに貢献し、あわせて活力のある地域社会を形成し、豊かな生活の実現を図るための都市基盤施設として利用されています。昨今では、物量の増加に伴い交通量が増し、国道8号の朝夕の慢性的な渋滞の影響から、生活道路へ通過車両が進入しているため、居住者や通学児童の安全性の確保が懸念されております。
平成9年度より2市4町による国道8号バイパス建設促進期成同盟会を立ち上げ、早期計画策定・早期事業化に間向け、毎年、国土交通省に要望活動を行っております。現在の進捗状況は、「社会資本整備審議会道路分科会近畿地方小委員会」が平成28年12月に国土交通省近畿地方整備局で開催され、国道8号の彦根から東近江間の審議が行われました。
また、地域の意見聴取ということで、平成29年3月1日から3月15日までの間、2市4町において地域住民・沿線事業者を対象にアンケート調査を実施されたところです。その結果、地域や道路交通の現状・課題等が山積していることから、2回目のアンケート調査により、課題を改善するための対策案を検討されると聞いております。このように、計画段階評価に入ったことは、事業化への大きな前進であると考えております。
また、渋滞を緩和させる対策として、現在、滋賀県では県道神郷彦根線、県道湖東彦根線(愛知川右岸道路)の道路改良事業を進めております。特に県道神郷彦根線については、愛荘町と東近江市をつなぐ幹線道路として整備されることから、2024年に開催される滋賀国体を見据えた湖東地域の渋滞緩和に効果があると期待をいたしております。
最後に、議会開会において所信でも述べさせていただきましたように、町内の様々な道路で朝夕に見られる渋滞は、明らかにまちの活力を奪っています。道路渋滞の緩和と通学路の安全を主眼に置きつつ、未来のまちづくりに向けた様々な社会インフラの整備が重点課題であると認識しております。今後は、県や国と連携して、住民の皆さまや事業所と一体となって、本事業の整備推進に向けて一層力を入れて進めてまいります。
また、2点目の「財源の確保」について、お答えいたします。
国道8号バイパス整備については、交通混雑の緩和などを目的として平成27年度より道路調査に着手されており、先ほど答弁申し上げました計画段階評価を実施されています。来年度以降の道路整備予算についても、早期に対応方針を決定され、物量機能強化を含めたバイパスの概略ルート選定と構造検討等を進めていただき、政府予算において所要額を確保されるよう、国に対して県や近隣市町と連携しながら強く要望していきたいと考えております。
また、町の基幹道路整備、特に国道へつながる幹線道路についても、ストック効果を高め、活力ある地域の形成を図るため、社会資本整備総合交付金を活用しながら財源を確保していきたいと考えております。
今後は、期成同盟会での要望活動もさることながら、よりアンテナを高くし、国の制度や動向に注視するとともに、国や県との信頼関係をより厚いものにし、本事業に取り組んでまいりたいと考えております。以上、答弁申し上げます。

議長(高橋 正夫君)

森野 隆君。

3番(森野 隆君)

ありがとうございます。もっと、今の答弁でしたら、前町長も答えられた答弁だと思うのです。新町長になったから、そして新町長が選挙時に訴えておられた県とのパイプや国とのパイプ、言い尽くされた言葉ではありますが、太いパイプをお持ちだということで、時間が10かかるものであれば、いや、私なら5にしてみせますよとか、3にしてみせますよとか、そういった意気込みを何か感じられなかった答弁です。ぜひとも、いついつに東京の国土交通省に行ってそのことで話してくるとか、いろいろなことでアクションをスピーディに起こしていただきたいと思いますが、その点はいかがでしょうか。

議長(高橋 正夫君)

町長。

町長(有村 国知君)

森野議員のご質問にお答えをさせていただきます。
大変、私も議会の答弁というものを1つひとつ執行部の皆さんと調整をしながら作成をしているところでございます。やはり行政は今までの経緯というところがあるということは、なるほどなというふうに私も感じながらでございます。とともに、私もこの選挙戦、そして私は先輩方のお背中を追っかけていきながらということも選挙期間中ずっと申し上げておりましたが、やはりこれから20年・30年のことを考えると、もっとスピード感を上げていかねばならないという思い、本当にございます。ただでさえ町の開発、若い世代がありがたいことにこの愛荘町を選んでくださっています。その方々がこのまちを選んでよかったと思っていただける、そのためにスピードの向上というのは絶対に欠くことができない。そういう点におきましては、これから3月議会がございますが、4月以降、近隣の市町、県もそうですが、国交省をはじめ東京の方にはより足を頻繁に向けながら進めていきたい。それは私の本当に大事な部分でございますので、その点に関しましては、しっかりとアンテナを高くして、愛荘町がいよいよやる気になってきたなと思っていただけるように、そして、現在滋賀県の選出の国会の方々もおられます。そういう点では愛荘町がどういうようにしたいのか、もうちょっと表情を見せるようにしろというのが、恐らく偽らざるお声であるというふうに伺ってもおりますので、その点では率直にこちらの要望も、またしっかりご信用いただけるように信頼関係を築いていきたい。4月以降にそのスピードをより上げていきたいと考えております。以上、答弁といたします。

議長(高橋 正夫君)

森野 隆君。

3番(森野 隆君)

ありがとうございます。今までも町長をはじめ執行部の方々が、しっかりとした町行政を進めてまいっておられたと思います。そして、新しい町長になれたのですから、今、新有村町長がおっしゃったように、そこに1つスピード感を持っていただくと、よりよいまちづくりができるのではないかと期待しておりますので、どうかひとつよろしくお願いいたします。
それと財源の方も然りですけれども、しっかりとした財源、答弁にもありましたけれども、しっかりとアンテナを高くしてというような言葉もいただいておりますので、しっかりアンテナを高くして多方面に向けて、鋭い嗅覚・臭覚で予算をしっかりと確保していただきますようにお願いいたしまして、私の質問とさせていただきます。ありがとうございました。

 澤田 源宏君

議長(高橋 正夫君)

1番、澤田 源宏君。

1番(澤田 源宏君)

1番、澤田 源宏です。彦根愛知犬上地域新ごみ処理施設の候補地に関わる件で、一般質問を行います。
一般質問に入るまでに、今回施行されました愛荘町長選挙におきまして、有村町長が多くの有権者の支持を得られました。生まれ育った愛荘町を皆さんとともに日本一のまちにする」と熱い思いで、多くの公約をあげられました。皆さまとともに公約の実現を図っていただき、新しいまちづくり、未来あるまちづくりを着実に実行していただくことをお願いします。
それでは、一般質問に入ります。一括方式でお願いします。担当部長にお尋ねします。
彦根愛知犬上広域行政組合の管理者会議において、平成29年2月より7回協議が進められてきました。候補地を応募方式で、5か所の応募地があったと聞いておりますが、各応募地の現地調査を行われた状況について、お尋ねします。
選定委員会の総合的な判断として、竹原区に候補地として決定された理由について、お尋ねします。地元竹原区の同意が83.9%と聞いていますが、候補地選定には地元の100%の同意がなければならないと思いますが、町の考えをお尋ねします。
周辺の地元住民に全く説明されなかったのはなぜか、町の考えをお尋ねします。
周辺の岩倉区をはじめ多くの自治会が反対運動をされた理由を町は知っておられるのか、お尋ねします。
彦根市議会、4町議会でも十分な議論がなされておらず、住民に対して情報公開がされていなく、突然、竹原区が候補地として報道されたため、一気に反対運動が起きた。このことについて町の考えをお尋ねします。
次に、有村町長にお尋ねします。過去の経緯については十分にわからないところとは思いますが、選挙期間中、「新ごみ処理施設候補地については、地域の皆さまと信頼関係を構築する」と説明されていました。具体的に町長の考えをお尋ねします。以上です。

議長(高橋 正夫君)

総合政策部長。

総合政策部長(小杉 善範君)

それでは、澤田議員のご質問にお答えをさせていただきます。
まず1問目の現地視察の質問でありますけれども、学識経験者や専門委員・公募委員・構成市町の環境衛生委員等11名で構成する選定委員会が、建設候補地としての適性を評価するため、第11回選定委員会(平成28年11月14日開催)において、各応募地の現地を視察され、評価項目に掲げる視点について確認をいただいております。また、1市4町の首長で組織する管理者会においても、応募地を視察されている状況であります。
2つ目の選定委員会が選定したとの質問ですけれども、建設候補地を決定したのは選定委員会ではなく、彦根愛知犬上広域行政組合で決定したものであります。
選定理由でありますけれども、組合を構成する市町の一首長としてではなく、当組合の管理者として圏域全体にとって最も適した候補地を選定することが大前提となるため、管理者会議での意見等を踏まえ、改めて熟考した結果、選定委員会からの報告書における優先順位に立ち戻り、その上位から建設候補地として適正を検討することとされております。
まず、優先順位1位てある応募地につきましては、農業振興地域に指定されており、現状、耕作が行われている優良農地であることから、地元自治体の農業施策等との関連や報告書受領後に農業委員会から提出された要望等を考慮する必要があったということです。
さらに、過去に施設建設を断念した候補地に近く、当該候補地と同様に軟弱地盤であること等を踏まえると、建設候補地として最も適しているとは言い難く、選定を避けるべきであると判断されました。
次に優先順位2位である応募地(愛荘町竹原区)については、管理者会議において賛否両論があったものの、建設候補地として選定できない決定的な要素は見いだせなかった。特に施設建設に係るイニシャルコストが他の応募地と比較して半額以下であることは高く評価できる事項であります。
また、選定委員会からの報告書の各委員から出された意見概要における懸念事項を改めて検証され、いずれの懸念事項についても整理ができることから、建設候補地としての適性を十分に備えていると言える。これらのことから、選定委員会の優先順位を最大限尊重した上で、組合の管理者として総合的に判断された結果、愛荘町竹原地区を建設候補地として決定したと認識しております。
次に、問いの3つ目であります。「竹原地区の同意が100%でない」との質問でありますけれども、候補地決定につきましては、選定委員会において22項目からなる「選定要件における評価(80点)」と、各選定委員による「各項目の重要度や項目間の相互関係からの評価(20点)」により評価が行われたところであります。
ご指摘の「地域における合意状況」につきましても、「選定要件による評価(80点)」における合意形成の視点で、22項目の1つとして評価をいただいております。最終的には、組合の管理者がこうした評価結果を最大限尊重した上で、様々な要素を勘案しながら総合的に判断して、竹原区と決定されたものであります。
次に問の4番の「周辺住民に説明しなかった理由」でありますけれども、建設候補地の選定にあたり公募方式を採用し、5つの応募地から選定いたしましたが、事前に周辺自治会から同意いただいていたものではありません。このことについて多くの方から疑問の声をいただいているところです。
公募方式の採用にあたり、応募要件を検討する中で「事前に周辺自治会から同意を得る」ということを条件に入れると、ハードルが高くなってしまい、手を挙げていただける自治会が全くなくなるのではということを懸念されました。
新しいごみ処理施設は、過去建設候補地として選定した場所を二度断念し、長い間事業が進捗しないという状態が続いていました。また、ごみ処理施設は住民の皆さんの生活にとって欠かすことのできない大変重要な施設であり、現在の施設が老朽化が進んでいることから、この事業の推進は重要かつ喫緊の課題であります。結果的に多くの方が今回の建設候補地の決定を新聞報道で知ることとなり、皆様に不信感を招いた結果となったところであります。
次に、5点目の「周辺自治会が反対運動をされた理由」については、これまで計8回の住民説明会を開催されましたが、主なご意見といたしまして、環境面での影響について、車両の通行ルートや安全対策について、断層等の災害リスクについて、建設工事に伴う影響について、候補地選定の理由や経過について、周辺地域に対する補助やメリットについて、竹原区への建設反対など、全体として厳しいご意見を多くいただいているところであります。
その中でも岩倉区・松尾寺北区・松尾寺南区および東出区が、自治会として建設反対を表明され、反対看板を設置されているところであります。
問いの6番の「1市4町の議会で十分な審議をされていない」との質問でありますけれども、新ごみ処理施設の建設候補地選定委員会や候補地を決定された管理者会は、個人情報の保護や公平性の確保等から非公開とし、選定委員会は客観的な立場で議論し、応募地の評価をいただいたところであります。このような状況から、各市町の担当者も新聞等で知った状況で、議会にも報告できなかったような状況であります。以上であります。

議長(高橋 正夫君)

町長。

町長(有村 国知君)

新ごみ処理施設候補地に関してですが、現時点においては彦根愛知犬上広域行政組合の管理者会により竹原地区が候補地と決定されていることを踏まえながら、地域住民の方々のご意見を十分にお伺いし、対応方針を検討してまいりたいと考えております。
町民を代表する立場である町長としては、町内のお声を尊重しない訳にはいきません。同時に、広域としての懸案でありますゴミの処理は、私たちが生活をするうえで避けては通れない重要課題であり、市町が単体でなく広域で処理を進めることも、県の指針を踏まえたものでもあります。
現在、一部事務組合の管理者会の判断をもとに竹原地区が候補地となっておりますが、組合議会において各議員の様々なお立場のもと、竹原地区を建設地とする施設整備基本計画を策定することに関し議決を得ることは、大変困難な状況にあるように伺ってもおります。引き続き愛荘町、また私といたしましても、地域の方々の思いやご意見を重要な要素としながら、組合議会の動向、長期展望に立ったコスト試算、広域での生活基盤施設の負担状況等々の諸情報収集に努め、対応の検討を進めてまいります。以上、答弁といたします。

議長(高橋 正夫君)

澤田 源宏君。

1番(澤田 源宏君)

平成29年8月に国土地理院から、また新たな活断層も公表されました。そこで、1市4町の件ですので、なかなか難しい問題だとは思いますが、私は、竹原のごみ処理施設の件に関して、3月29日に彦根愛知犬上広域行政組合で再議を行うと連絡を受けましたので、採決に臨む立場となりました。私の考えを述べさせていただきます。
まず、私は竹原での建設計画に関する予算案が上程されましても、反対の考えであります。理由を申し上げますと、そもそも今回の竹原での建設計画に関しては、用地の応募から公表までの過程においても、いろいろと問題があり、周辺住民の理解が得られておらず、この状況で事業計画を進めるのは反対です。理解どころか、現在、竹原の周辺集落では、解決の糸口さえ見えない反対運動が巻き起こっており、これを軽視するかのように計画を進めていくことに、地元地域住民の代弁者として選ばれた私としては、到底容認することはできません。ここは立ち止まって再検討すべきと考えます。
そこで注目すべきことは、去る2月27日に広域行政組合で開催された議会で、竹原に関する予算をあえて新年度予算から削除するとの修正動議が出され、賛成多数で可決承認されたとのことです。これにより本件予算は結果的に認められませんでした。つまり、議会は周辺住民と同じく「竹原での建設計画は認めない」と、意思をはっきりと示したのです。このことは重く受け止めなければなりません。
私は現実を直視し、合意形成が図れる先を見据えた判断が何よりも大切だと考えますので、建設候補地の竹原からの変更を主張しまして、これで一般質問を終わります。ありがとうございました。

 西澤 桂一君

議長(高橋 正夫君)

4番、西澤 桂一君。

4番(西澤 桂一君)

4番、西澤です。有村新町長のご就任、おめでとうございます。町民の皆さんも若い町長の誕生に期待するとともに、安定感に一抹の不安を抱えておられるのが実態ではないかと思っております。今までとは違った感覚と行動力に、また公平公正な町政の推進に邁進していただけることを願って、以下、一問一答方式で町長にお尋ねをいたします。今までと重複する部分もあると思いますけれども、通告の関係上、どうかご理解をいただきたいと思います。
まず1問目でございます。最初に、今後4年間、この愛荘町をどのような町にしようと考えておられるのか、お尋ねをいたします。
選挙期間中に、「有村 国知の目指すもの」というチラシが配布されていますが、このチラシには愛知中学校の「大規模改築」「いじめ対策特別委員長、暴力対策特別委員長の委嘱」「子どもたちの通学路の危険箇所のあぶり出しと改善」「空家対策」「高齢者を敬い、身も心も健やかな福祉環境を整える」「保育の充実」「湖東三山スマートインターチェンジと国道8号との主軸道路、町道の整備を拡充」「国道8号バイパスの早期実現、国道307号の改良促進」「愛荘町の魅力ある農業の創生」「他市に勝る積極的な企業誘致」など、盛り沢山の公約がされております。
確かに多くの問題点を抱えていることは事実であり、それぞれにしっかりと取り組んでほしいと思いますが、あまりにも多くのことが列挙されており、どのようなまちをめざすのかが、わかり難いと思います。
例えば、「子育てにしっかりと取り組む愛荘町」とか「高齢者が老後においても安心できる愛荘町」とか、町民に対して理解しやすい、町民と共有できる、「私はこのようなまちづくりをめざします」という明確な目標を示すことが必要でないかと思います。そして、そのことに事業と予算を集中していく、このことが結果としてほかの市町との差別化を図り、愛荘町の魅力を増すことになるものと思います。
町長は、この愛荘町をどのようなまちにしようと考えておられるのか、改めてお尋ねいたします。

議長(高橋 正夫君)

町長。

町長(有村 国知君)

西澤議員のご質問のうち、1点目の「新町長の町政運営について、愛荘町をどのようなまちにしようと考えているのか」に、お答えをいたします。
すべての世代の方が、このまちに暮らしてよかったと実感できるまちをめざし、これからのまちづくりの柱として、「住んでよし!」「訪れてよし!」「住み続けてよし!」の3つの基本目標を掲げまして、各種施策を展開してまいります。
1つ目に「住んでよし!」のまちの実現です。所信表明で申し上げました5つの「よし!」のうち、まずは「子育てしてよし!」の実現に向け、子どもを安心してのびのびと育てられる環境を充実してまいります。次に学校教育、「学んでよし!」の実現に向け、子どもたちの学力を高めるための取り組みを推進し、目標をしつかりと持ち、勉強にも部活にも真摯に取り組むことができる人間力を高めてまいります。
2つ目に「訪れてよし!」のまちの実現です。ここでは、「農業してよし!」の実現に向け、農業者のやる気を育む施策の充実を図り、魅力ある農業の創生をめざしてまいります。さらに、人口減少社会に立ち向かうためには、経済活動が活発でなければなりません。そのため、「商売してよし!」の実現に向け、小規模事業者・中小企業の振興を図ることで、より一層の賑わいを創出し、愛荘町の発信力の強化、競争力強化に取り組んでまいります。
最後に、3つ目の「住み続けてよし!」のまちの実現です。町民の命と財産を守るための防災システムの構築、居住環境・都市基盤の整備を図ることで、安全・安心で快適に暮らせるまちを構築し、「大切な家族や仲間と年を重ねてよし!」の実現に取り組んでまいります。
以上のように、「多くのよしを重ねるまちづくり」に向けまして、町民の皆さまの声に耳を傾け、そして町民の皆さまとのパートナーシップを築いてまいります。さらに、今後すべての世代が活気にあふれ、愛荘町の愛着を持てるまちづくり、キラリと光るまちづくりに取り組んでまいりますので、ご理解賜りますようよろしくお願いいたします。

議長(高橋 正夫君)

西澤 桂一君。

4番(西澤 桂一君)

ありがとうございました。確かに一番最初、所信の時に、今、町長がご回答いただきましたようなことを述べられました。
私は、ですから実は最初申し上げましたとおり、選挙の時の公約で「有村 国知の目指すもの」というチラシが配布されました。それと最初の時の所信表明とが食い違うのではないかと。選挙中のチラシというのは皆さんに対する公約ですから、その部分と、今回の所信表明の時のお話とが食い違うのでは、町民の皆さんが迷ってしまう。だからそこのところをお尋ねしているので、改めてそこをご確認したいと思います。

議長(高橋 正夫君)

町長。

町長(有村 国知君)

西澤議員、ありがとうございます。
私が所信の時にも発信させていただきました5つの「よし!」、「子育てしてよし!」「学んでよし!」「農業してよし!」「商売してよし!」「大切な家族や仲間と年を重ねてよし!」のそれぞれ個別の部分のメニューを見ていきますと、私が選挙中にも訴えをしてきました21の項目をあげさせていただいております。それがより具体的な部分を、その5つを補強する形であげさせていただいているものでございます。

議長(高橋 正夫君)

西澤 桂一君。

4番(西澤 桂一君)

もう一度再質問をいたしたいと思います。
今、定例会では平成30年度の予算審議をしております。予算は町長の考えを実行に移すものでありまして、町民の生活に直結する大事なものであります。予算概要で示されております「めざすまちの姿」は、まちの将来像「心ふれ愛・笑顔いっぱいの元気なまち」です。具体的にはこうだということをおっしゃいましたけれども、予算の中で言われておりますのは、基本目標の1番は「住みたいみち」、誰もが平等に参画できるまちづくり、2つ目は健康でいきいき暮らせるまちづくり、3つ目が夢と志を育む学びのまちづくりということです。
そして、基本目標2では「訪れたいまち」、活力あふれる賑わいのまちづくり、歴史・文化を活かした交流まちづくり。基本目標の3では「住み続けたいまち」、安心で心豊かに暮らせるまちづくり、快適で潤いのあるまちづくり、町民が輝き活気にあふれるまちづくり、このように述べられております。
このような基本目標をもとに平成30年度予算は編成されています。町長の考えがこれと違うということであれば、全く裏付けのない、実現性に欠けるものだと思わざるを得ませんが、この点につきましてはどうなのかをお尋ねいたします。

議長(高橋正夫君)

町長。

町長(有村 国知君)

今ほどお示しをいただきました平成30年度当初予算の中でも、今西澤議員がお話をいただきました部分、示させていただいております。とともに私が選挙中に訴えをしてまいりました部分でありますが、拝見をさせていただきましても、やはり今までその任におられた皆さま、議会の先生方が本当にすり合わせをなさってきたものでございますので、なるほど確かにこの方向でというふう共感をするところもございます。また、それとともに私がこれからより行政の部分をしっかりと、町民の皆さまからのいろいろなご意見調整をしていく中で、また新たな報告が出て来たりとか、そういうところは当然あるかと思います。そのことをご期待いただいて票を投じていただいたということも確かだとは思っております。
ただ、この予算の部分で今の審議、新年度に向けて今まさにいただいているところでございますが、有村町政・有村町長というものがどれくらい見えてくるかというと、これからの、先ほど村西議員からもお話しいただきました、次年度の予算に向けてということを発信をいただきましたけれども、様々な事業というのはこれからより折り込んでまいりたい、このような思いでおります。以上、ご答弁申し上げます。

議長(高橋 正夫君)

西澤 桂一君。

4番(西澤 桂一君)

もう1点、再質問をしたいと思います。
私はやはり、町長のご答弁あるいはいろいろなところて発信される、これはあくまでも公人としての発言になってきますから、そこにはきっちりとした一本の筋を持っておられないと、町民としては迷ってくるのではないかと思いますので、改めて町長の考えと言いますか、まちづくりの方向性につきましては一応ご理解いたしましたけれども、お尋ねしたいと思います。
町政を運営するのは町長の思い込みだけではなく、まず、まちの実態を知る。町民の生活感覚を肌で感じることが大事であると私は思っております。町内の行政区は61、世帯数は7,777、人口は21,410人、65歳以上の人口は4,677人、高齢化率は約22%、保育園から中学生までのお子さんは約3,100人、こういった基礎データをしっかりと知ったうえで、これらの人々がどのような生活をしておられるのか、そして、どのようにしてこのような人々の生活を守るのかが町長の一番大事な責務であると私は思っております。多くの人と対話して、民意をしっかりと聞くことが大事です。このことにつきまして町長のお考えをお尋ねいたします。

議長(高橋 正夫君)

町長。

町長(有村 国知君)

ありがとうございます。それぞれのまちの実相に触れていくということ、それを本当に実態のある形で、それぞれの生活をなさっている町民の皆さまに寄り添っていくということが、やはりこの任にある私の大事な責務であると、西澤議員がおっしゃっていることに共感をいたします。また、それが私がこれから努めていく道でもございます。

議長(高橋 正夫君)

西澤 桂一君。

4番(西澤 桂一君)

しっかりとよろしくお願いしたいと思います。
ですから、私どもも決して町長の揚げ足を取るとか、そんな考えではなくて、しっかりと育ってほしいなという思いも一方で持っておりますので、よろしくお願いいたします。
それでは、次に新ごみ処理施設の候補地問題についてお尋ねをいたします。
私は12月定例会でもこの問題を取り上げました。12月4日、第2回目の彦愛犬新ごみ処理施設整備基本計画検討委員会で地元委員の辞退に関して委員長から、「ごみ処理施設のイメージの向上、周辺地域に対して理解を深め努力をすること。地元のいがみ合い・地域の分断現象は絶対に起こしてはならない」というお話があったことをその時に紹介いたし、竹原地区にしても岩倉地区にしても、お互いが知り合い同士であり、この絆を断ち切るようなことになってはならない、感情的な問題に発展させてはならないとその場で訴えました。
一方、彦根市においても彦根市原町への誘致や広域行政組合において彦根市議会議員による取り組みが活発化しており、出口が見えない状態となってきております。この問題に対しまして、今後どのように取り組んでいかれるか、まず町長の基本的な考えをお尋ねしたいと思います。

議長(高橋 正夫君)

町長。

町長(有村 国知君)

新ごみ処理施設建設候補地問題に係るご質問に、お答えを申し上げます。
建設候補地を愛荘町竹原区に決定されたことに対し、周辺地域等が様々なご意見を頂戴しているところです。愛荘町また私といたしましても、地域の方々の思いやご意見を重要な要素としながら、情報収集に努め対応の検討を進めてまいります。以上、お答え申し上げます。

議長(高橋 正夫君)

西澤 桂一君。

4番(西澤 桂一君)

再質問をいたします。
今、町長にご答弁をいただきました。やはり地元の方々のいろいろなご意見なり要望等を、しっかりと受け止める必要があると思います。ただ、それにおいても町長の考え方というのは持っておられるということが大事だと思います。ですから、Aさんが言われればAさん、Bさんが言われればBさんというような、そういうようなものではなくて、町長としてまず考えを基本として持つか、これが大事だと私は思っておりますので、言葉は悪いのですけれども、着任早々でございますので、自分の立ち位置をしっかりと持っていただきたいなと思いますので、この点についてはいかがお考えでしょうか。

議長(高橋 正夫君)

町長。

町長(有村 国知君)

スタンスの部分に関して、ご答弁を申し上げます。私はまちを代表するものであるという「町長」の任に就かせていただいております。やはりこのまちの皆さまのご意見を第一、非常に高いところに掲げていかねばならないという立場でございますので、その視点を持ちながら、それが私のスタンスでございます。
とともに、やはり生活をしていく上で避けては通れないごみの処理ということ、また歴史的な経緯もございまして、広域でそのことにしっかりと取り組んできているということもございます。その点では今日の夜8時から、私の初めての一部事務組合の管理者会がございますが、そちらでそれぞれの市町の代表の方々と初めてご一緒をしていきます。その際にも様々な部分を私なりに、愛荘町を代表する者としてしっかり情報収集をしながら、これからの対応を進めてまいるところでございます。
繰り返しになりますが、愛荘町を代表する立場でございます。その点では皆様の生活の基盤の整備ということにも責任を持たねばならない、そのことが大事でございますので、それとともに町内の皆さまのご意見や気持ち、このことも譲れない大事な要素であると、この2点ございます。

議長(高橋 正夫君)

西澤 桂一君。

4番(西澤 桂一君)

ありがとうございます。そうなんですよね。まずやっぱり先ほどの一番最初の、どんなまちにしていくのかとお尋ねした時に、生活をしっかり守っていくと、こういうお答えでしたから、やはりそこは基盤はそこに置いていただかなければならないと思います。
ただ、広域行政組合と言いますのは、今までの経緯がありますし、そしてごみ処理問題だけではなくて斎場の経営も一緒にやっておりますから、信頼関係を組合においてもつくっておかなければならないという問題で、非常に板挟みの状態にあると思いますけれども、そこに対してはどういうように考えられていますか。

議長(高橋 正夫君)

町長。

町長(有村 国知君)

ありがとうございます。板挟みの状況というのは、政治が常に置かれる状況であります。そのうえで最終的な判断を、議会の先生方もなさっておられます。首長それぞれの立場にある者も、最終的には板挟みの中で判断をいたしていくというのは、政治に求められるものでございますので、その状況ということに関して、私の中で特にその状況に困惑しているということは、全くございません。それはあくまでそういうものに向き合っていくというのが政治に課せられている、使命だと思っております。

議長(高橋 正夫君)

西澤 桂一君。

4番(西澤 桂一君)

今までのやり取りの中で再質問させていただきたいのですけれども、12月の定例会で建設予定地・周辺地域・建設主体である彦愛犬の広域行政組合、建設予定地が所在している愛荘町の4者の思惑・考え方があり、町としての現実的な対応について質問をいたしました。これに対しまして「丁寧な説明を重ねながらご理解をいただく」との回答をその時いただいています。
私は最近、地元や反対を表明された東出地区の方と、新たにまた東出地区も反対を表明されておられますから、お話をする機会がありました。そこで感じましたのは、「丁寧な説明を重ねながら」、このことが全くできていないということであります。いろいろなご意見・疑問に対してきちんとした対応がされていない、不信感ばかりが植え付けられているということであります。全く国の原発と同様で、安全だ、安心だと言いながら、どんどん周囲の意見を聞かずに進められている、これが地元住民の方が持っておられる実感ではなかろうかと私は思っております。
ですから、一度立ち止まって、まずはお互いの不信感を取り除く努力が、町としては求められているのではないかと私は感じておりますが、このことについてはどのようにお考えでしょうか。

議長(高橋 正夫君)

町長。

町長(有村 国知君)

全く西澤議員ご指摘のとおり、やはり信頼関係をしっかりと構築していくとことが物事のすべてのベースになると、私も考えております。

4番(西澤 桂一君)

質問を終わります。ありがとうございました。

 辰己 保君

議長(高橋 正夫君)

一般質問を続けます。13番、辰己 保君。

13番(辰己 保君)

13番 辰己 保、一般質問を行います。
まず初めに、有村新町長、ご就任おめでとうございます。今後の政治手腕に対して、期待と注視をしていきたいと思っています。それでは、質問に入ります。
まずはじめに、彦愛犬広域ごみ処理施設について質問します。多数の方がもう既にされています。現在、広域ごみ処理施設に関しては、愛荘町竹原に施設候補地として彦愛犬広域行政組合管理者会で決定されました。自由民主党が出されたチラシには、「新ごみ処理施設の候補地。地域の皆さまと信頼関係を構築」と書かれています。そこでお尋ねします。
まずお聞きしたいのは、彦愛犬広域行政組合の管理者会の決定に対するご見識をお尋ねいたします。そして、その見識の上で「新ごみ処理施設の候補地。地域の皆さまと信頼関係を構築」と書かれているだけで、町長の立つ位置および「地域の皆さまと信頼関係の構築」についても不明瞭でありますので、それらについての考え方をお尋ねします。

議長(高橋 正夫君)

町長。

町長(有村 国知君)

ありがとうございます。彦愛犬広域行政組合の管理者の決定に対する見識について、お答えを申し上げます。
現時点に置きましては、彦根愛知犬上広域行政組合の管理者会により、竹原地区が候補地と決定されているということ、また、それに対しまして地域住民の様々なご意見があるというふうに認識をいたしております。
町民を代表する立場である町長といたしましては、町内の声を尊重しないわけにはいきません。同時に、広域としての懸案でありますゴミの処理は、私たちが生活をするうえで避けては通れない重要で課題であります。
引き続き、愛荘町また私といたしましても、地域の方々の思いやご意見を重要な要素としながら、情報の収集に努め対応の検討を進めてまいります。以上、ご答弁申し上げます。

議長(高橋 正夫君)

辰己 保君。

13番(辰己 保君)

私は、管理者会の決定に対しての見識をどのように持たれているのかと聞いているわけで、様々な意見があるというのは、先ほどからの答弁でわかっています。
その上に立って、今夜管理者会があるということですので、管理者会の決定に対しての考え方、それは当然、先ほどの答弁でも、答弁書をつくるのにミーティングをしたという形においては、一定、行政の経緯というものは把握されていると思いますので、そのうえで見解をお尋ねしているつもりなので、管理者会の決定に対してどのようにとらえておられるのか、再度質問をさせていただきます。

議長(高橋 正夫君)

町長。

町長(有村 国知君)

ご質問いただきまして、ありがとうございます。管理者会の決定がなされているということの見識ということですか。見識としては、竹原が候補地に決定をされたというのが、7回目の管理者会で決定されたというところでございます。議事録は拝見はさせていただいております。

議長(高橋 正夫君)

辰己 保君。

13番(辰己 保君)

一問一答なので、それで止めていただいても結構でございます。管理者会でごみ処理施設の候補地を決定されて、それが今、広域組合では、その方針でものが動いています。それは当然ミーティングの中でご存じだと思います。
その決定に対して、地域住民、関係該当地域は手を挙げられたので進めてほしいという、私の考えは、その地域においても懸念をされている町民さんがいるだろうと。そういう面では町長が言われる「様々な意見を聞いて」ということでは同じです。当然、近隣の地域の人は、情報公開されていないもとで出てきた話で、当然反対ということになっている。そういう様々な動きがあるとしても、町長になっていただいたので、管理者会は一定の方向を示されています。その示されていることに対して町長の考え方というか、それに対しての見識というか、どのようなものかということをお尋ねしています。

議長(高橋 正夫君)

町長。

町長(有村 国知君)

辰己議員、ありがとうございます。先ほども辰己議員のご発言の中にもございました、やはり管理者会というのはそれぞれ担ってくださっている、生活していく上で必要な施設を1市1町だけで担当はなかなか難しいということが大前提にある中で、それぞれの市町で協力をし合いながら進めていかなければならないという中で、今回の新ごみ処理施設に関してのご判断があったということが今出ております。
そのことに関しましては、わたしは6回、そして最後7回目の管理者会で決定をされます。その経緯を拝読しながら、7回目の議論がなるほどなと、ストンと私の中に落ちてきたわけでは、当時まだ町長という立場ではなかったですけれども、その議事録を拝読するにつけ、何も見えない、どのようにここは読み解けばいいのかというのが感じたところがございます。
ただ、この管理者会というのが仕組み上は理解も持ちながらも、管理者会の決定事項ということで候補地の選定・決定をなされたということに関しては、これは決定機構としてそのようになされたわけですから、そのことは1つの事実であるというとらえ方を今しております。
そのうえで、広域の議会において基本計画の策定の予算が今回通らなかったという、また管理者会と議会というのは両輪のものでもございますので、一方ではそのようなご判断がなされているのだなということを客観的に拝見をしているところでございますので、管理者が決定をされたと、それに基づき管理者会がそれを了としたという事実が一方、そして議会は今は議案の議決を得ることは難しいという、また一方の事実、その両方を客観的に拝見しているところでございます。
今日の夜の、初めてお会いします管理者会ですが、伺いますと、今度の広域の議会、29日に向けての議案の進め方のご報告であるというふうに今の段階においては伺っておりますので、どうも今日の管理者会で様々な方向づけを策定していくという立場ではないということが、報告事項としてはございました。

議長(高橋 正夫君)

辰己 保君。

13番(辰己 保君)

丁寧な答弁をいただきました。当然手探りの中で、しかも先ほどの答弁ですが、板挟みというものではなくて、長たるもの、双方の声を聞いて進めるという意味でついてくるものだというふうな答弁だったと思っています。
それで、やはりとは言え、今日の管理者会で一定、町長の姿勢というか、その見識というか見解というか、そういうものを持って今晩から臨まなければならないという時に、町民さんの声を聞いてというふうなことは管理者会では通用しないと思っています。
ですから、やはり白紙に戻してもう一度考え直すのかどうかとかいうことは出てくると思います。この場で一言言っておきますけど、先ほどから執行部から説明いただいているように、前の町長が誘致というか、候補地を決定したというものでは全くなくて、新町長が就任されたように、町長としての立場で選定委員会が順位を決められて、その順位の結果として、1番目は選定できにくいと、2番目が拒否をする理由がないということで管理者会としての一定の方向ができて、彦根市の市長は、ずっとその6回までは彦根市ということで引っ張っていったという経緯の中で、最終的には竹原の人たちに選定を否定する正当な理由がみつからなかったので、管理者として竹原を候補地として決定されたという経緯の中で、管理者会が全体を了としたという流れだと、私も会議録を読んでそういうふうに理解しています。ですから、私は白紙に戻してもいいのではないかと考えています。
町長は、住民の声を聞いてとか言われてはいるのです。しかし、その住民の両方の声をどのように、板挟みというのは付いて回るものですから、町長が管理者会で決断することが、両者にどのように向き合っていけるのか、どのように考えておられるのか、あのチラシを読むと信頼関係を構築すると書いてあるので、両者にどういうふうに信頼関係を、今置かれている立場とはいえ、持っておられるのかなと思ったので、お答えいただきたいと思います。

議長(高橋 正夫君)

町長。

町長(有村 国知君)

両者というのが町内の住民の方々両者ということもありますし、町と広域の管理者というのも両者になってくると思いますので、一番最初にご答弁申し上げましたように、やはり町長という立場でということもおっしゃっていただいています。その点も含めてご答弁申し上げるのですが、情報・状況・情勢というものをしっかりと今収集をしている最中でございます。そのうえでどちらかの時点におきましては、しっかりスタンスをお示ししていくという局面は、当然出てまいるかと考えております。

議長(高橋 正夫君)

辰己 保君。

13番(辰己 保君)

情報収集は大事なことなので結構なことですが、今言うように、今晩もう管理者会がある。ごみ問題は愛荘町にとって大きな問題ですから、選挙中から情報収集をされていたと思いますので、一定の自分のスタンスというか、そういう立場で進めていきたいという、最低限はそこは持っておられると思うので、そこだけはお聞かせいただきたいと思います。

議長(高橋 正夫君)

町長。

町長(有村 国知君)

情報の収集はしっかりとしていかねばならない、それは選挙中もなさっていただろうということで、地域の声をずっといただきながら進めてまいりました。
もう1点ございますのは、町長という立場で管理者会を構成する一員として、今までその場にはおらなかったというのも一方事実でございます。その点では町を代表する行政の長として広域に参画をしていくのは、これから始まる局面でございますので、それは今まで一住民であったという部分で見えてきた情報であったり触れていく局面とは、全く異なるものであろうというのも私の中には感じておるものでございますので、本日が機関としての決定を進めていくということでは、どうもこの夜に限ってはないというようなことでございますので、そこは。

議長(高橋 正夫君)

辰己 保君。

13番(辰己 保君)

その会議はならなくても、話題にはなります。その時に、話題になった時に、地域の声を聞いてというふうにはならないと思います。1市3町さんは、管理者として今日の会議に来ていただいているというスタンスですので、今までが町長でなかったのでもう少し発言はしていたけど、今度は町長としての声・意見を今晩も含めて、そういう会議にならなくても求められると思います。ですから私は考え方を持っていっていただきたいということを言っているわけです。
私は当然、非公開で進めたことが混乱を招いた、しかも管理者会も、雑駁な言い方ですが、非公開で、しかも市長さんが彦根市をかなりウエイトをかけたことによって、管理者会のまとめがしきれなかったというふうに私は読み取っています。そして最終的に7回目で決まったと。それはあとの管理者が後押しをした。後押しといったらおかしいですが、彦根の管理者が長として決められたので、それを進めていきましょうという確認がされているのであって、そういう流れであるので、私は非公開であったことが、当該地域の人たちも混乱しているだろうし、周辺の人たちも混乱していると私は理解しています。ですから、白紙に戻してもう一度議論する。
もう1つは、私はチラシでも書いていますので言っておきますが、広域議会が議会の議決を要るとか、新たな条例をつくりました。議会の議決が要るということ、ということは、今、私が関係している人たちとしゃべるのは、反対だどうなんだといっても、最終的には広域議会が持っているというふうに解釈を返しています。私は今、反対か反省だということを言うべきでないと。その流れを見て、お互いの立場を見て、どうあるべきかというものを考えていくべき時期に来ているということを言っています。そのためにも白紙に戻すというか、もう一度協議をし直すということ。その協議は、広域議会にも責任が持たされているという環境、両面あるのです。ですから、私は町長が今日行かれる時も、しっかりとそこらをもう少し担当課と協議していただいて、スタンスを持って行っていかれるようにお願いしたいと思っています。
それが信頼関係を構築する上においても、経緯をしっかりつかまえることが大事なことだろうと思っています。いずれにしても私の言いたいのは、非公開にしたことが、ごみ問題はみんなの問題です。先ほど言われたように、町民みんな、そして広域行政の住民さんみんなの課題なので、やはり候補地が公開されて、そしてどうなんだということの議論をやっていくべき。そのことをもう一度やり直してほしいということをお願いしています。私は新町長にそれを求めているわけではないけど、しかし、今の愛荘町の置かれている立場はそういう立場だと思っています。ですから、白紙という言葉が使えるかどうかは別にしても、議会も含めてもう一度協議、見直しを行うべきということを私は思っています。そのことを進言しておいて、次に移ります。
次に、町内の巡回バスの設置を求めることについて質問を行います。町長は、「公共交通網の整備」として、「近江鉄道の連携、愛のりタクシーを拡充する」と公約されています。「愛のりタクシーを拡充する」とは、どのような概念を持っておられるのか、答弁を求めます。
高齢者は、自動車運転免許証を返上したいのだが、免許証がなければ買い物などが不便なので、町内巡回バスを設置してほしい」との声を選挙中に聞かれていると推察をします。高齢者のこうした声をどのように受け止められているのか、愛のりタクシーの拡充をどのようにされて、高齢者の思いに応えられていくのか、ご答弁いただければ幸いです。

議長(高橋 正夫君)

町長。

町長(有村 国知君)

お答え申し上げます。辰己議員のご質問のうち「愛のりタクシーを拡充する概念」について、お答えいたします。
愛荘町では平成22年10月から、湖東圏域で実施する予約型乗り合いタクシー「愛のりタクシーあいしょう」を運行しています。まず、「愛のりタクシーの拡充」の概念については、愛のりタクシーの利用者増を目指して、利用促進施策を行っていくことと考えており、湖東圏域公共交通活性化協議会において検討を進めてまいります。
また、本町として愛のりタクシーの利用啓発を進めておりますが、今年度の「愛のりタクシーあいしょう」の利用状況については、1月末現在で利用者数が金剛輪寺線および愛知川西部線の2路線で合計5,199人と、昨年度の同時期(平成29年1月末で4,723人)に比べて、利用者が10%増加しているところであり、地域交通として定着してきたものと考えているところであります。
今後におきましても、予約時間の短縮や便数のアップ、予約の簡素化(アプリ)等の利便性の向上を協議会で検討するとともに、利用促進等の啓発を図り、さらなる利用の拡大に努めてまいりたいと思っております。

議長(高橋 正夫君)

辰己 保君。

13番(辰己 保君)

予約の1時間前を30分前にもっていくのか、そういうことも含めて拡充ということになると思います。
ただ、やはり「予約」というところが本当にネックなんです。私自身が高齢者から聞いているのは。買い物に行きたいところがどうであるのかということの対応がしてもらいにくいということです。便数もどうであるのか。これは予約との関係ですから、便数が増えるか増えないか。もう1つは、そこの停留所まで行かなければならない。そこがまた、タクシーでありながら家の近くまで来てもらえない。高齢者の方はなかなかお身体の関係上、そこまで行けないという人も多いです。ですから、本当に私自身は今、30年度から実質始まっていくだろうけど、介護予防のための送迎事業があるのですが、そういうものも含めて発展させていけないか。少しでも空き時間を利用した形での進め方ができないかどうかということは思っています。
あえてこれは具体的な施策になってしまいましたので、町長が今答弁していただけるとは思っていません。具体的なことなので、私はただ愛のりタクシーを巡回バスに近づけるような施策を、実際愛荘町は進んでいきますので、それに近いような事業がそこで検討・協議をしていただいて、より具体的に、愛のりタクシーは愛のりタクシーであるだろうけど、巡回バスは巡回バスの制約も出てくるでしょうし、そういうところで複合的に事業を進めてほしいと思っていますので、あえて答弁は止めましょうか、答えていだたけるなら答えていただきたい。

議長(高橋 正夫君)

町長。

町長(有村 国知君)

辰己議員、ありがとうございます。町内の巡回バスというような観点の部分でございますが、その実施につきましては、過去の検討においてバスの購入費や運転手の人件費などの多額の費用が掛かることが示されておりまして、実施をしていません。なお、平成28年度第2回地方創生推進交付金において、平成28年度から平成30年度までの間、「愛荘版『スポーツ健康づくり×地域づくり』推進事業」が採択を受けまして、地域福祉課が現在、町内の65歳以上の1,000名を対象に、「日常生活の移動に関するアンケート調査」を実施しています。
今後は、その結果や全国の先進事例等を踏まえ、高齢者の交通手段を検討してまいりたいと考えております。

議長(高橋 正夫君)

辰己 保君。

13番(辰己 保君)

具体的には、執行部とのすり合わせでどういうふうに進めていくかということになるのですが、1つだけ、常に巡回バスの議論になると、空気を走らせているとかいう言葉がすぐ出てくるのです。空気を走らせようが何しようが、高齢者対策を充実させていくとすれば、別にそんなに大きな問題ではないのです。ワゴン車をどう使うかだけの問題なので、もっともっと真剣な議論をしてほしい。
町長自身、先ほど答弁をしていただいてないのですが、聞いておられると思います。免許証をに返上したいから何とかしてほしいという声は、少なからず聴いておられるだろうと思っていますので、愛のりタクシーでない要望があるのだという、それだけ訴えておきます。次に移ります。
最後になりますが、新町長の教育論について質問をします。町長は「いじめ対策特別委員長・暴力対策特別委員長の委嘱」と題して、各小・中学校各クラスに適任の生徒を選出」と、チラシに書いていました。町長の子どもたちへの教育のあり方について、どのような哲学・考え方を持っておられるのか、見識をお尋ねしておきます。

議長(高橋 正夫君)

町長。

町長(有村 国知君)

ご質問の「子どもたちの教育のあり方」について、お答え話申し上げます。
まず、公教育の狙いは、人間性の陶冶な社会に貢献する人づくりであります。その基礎となる心の教育、学力の向上は重要ですし、学ぶ主体である子どもたちにとっては、夢・志を持って学ぶことが大切であり、一人ひとりが自主的に自立して学び、自分の可能性を広げることが肝要です。そのためには、安心・安全な学びの環境を整えることが大切です。
ハード面等々は町の責務として整えますが、学びの風土づくり・学校づくりは、教職員・地域・子どもたちが一体化して取り組み、とりわけ子どもたちが自治力を育むことが大切です。
学校教育現場で発生しているいじめ・暴力等の課題解決は、子どもたちの自治力で未然に発生させない、許さない風土・環境づくりをすることが大変重要てず。その意味で、小学校の児童会、中学校生徒会の組織の中に、いじめや暴力の対策特別委員会を組織して取り組むことが求められていると考えているところです。
教育は、社会に貢献できる人づくりを行うとともに、学力・人間力を高めるものと考えています。さらには、グローバルな時代に対応できる子どもたちの育成が重要と考えております。以上、答弁といたします。

議長(高橋 正夫君)

辰己 保君。

13番(辰己 保君)

総体論としてはだいたい理解はできますが、ただ、私自身が非常に注意をしたのが、今答弁の中にもいじめ対策、暴力対策を設置してとか、子どもの中に設置は動いていないのだなというふうに今の答弁で理解したのですが、本当に今まででさえ、いろいろないじめに対する捉え方が、なかなか学校現場も違っているというのが新聞の中に載っていました。そういう状況の中で、子どもの中にそういうようなものを設置して、本当になくなるものだろうか。子ども同士を監視するような仕組み、それが町長が今言われた様に自主的・可能性の追求という場になるというのか、それに私は逆に、そういうものをつくることによって委縮するということになりはしないか。もう少し町長の考え方、哲学、特別委員長を委嘱すると、小・中学校にそういうものをつくっていくというところの町長自身の哲学が何かあるのだろうと思うので、町長の考え方を改めて聞かせていただきたいと思います。

議長(高橋 正夫君)

町長。

町長(有村 国知君)

ありがうございます。やはりいじめの対応・対策に関しましては、その大前提としてやはりいじめの事象ということ自体は本当につらいことであるということで、つらい思いをする子どもたちが本当になくなるようにしていきたいという決意を私も持っております。
そのことを子どもたちに押しつけるということでは全くないのです。大人がしっかり関与しながらということになりますが、いじめというのは子どもの可能性を減じてしまうということ、いじめがないということが本来私たちが目指すべき姿であるということを子どもたちに、親の世代、大人が伝えていかねばならない。確固たる意志を持って子どもたちにも、いじめというものは本当に憎むべきものであるというところまで意識をしっかり持ってほしいというのが背景にあるものでございます。
とはいえ、なかなか小学生・中学生の子どもたちが、親や学校の先生がまっとうに受けながらしてくれるばかりでもないということに関しましては、子どもたちをいかに巻き込んで風土づくりをしていくかということが肝要であると考えております。その点では、各クラスということの思いもありますが、生徒会の中でしっかりそういう議論を既にしていただいているとこもありますけれども、特にいじめをしているというか、力の関係で男の子の場合はやんちゃをしてしまうような子もあるかも知れません。そういう子どもたちもしっかり巻き込んでいくとともに、一方であまり正義感がある子どもたちがつらい思いをしないような考え、考慮というところは当然必要でございますので、そのあたりも注意を払いながらやっていくと。なかなか、いじめというもの本当に難しいものでございますが、愛荘町においていじめでつらい思いをする子どもがなくなるように全力を尽くすつもりでおります。

議長(高橋 正夫君)

辰己 保君。

13番(辰己 保君)

ルールづくりというのは、いじめ・暴力問題をどうなくしていくのかというのは、最低限のルールは要るのかもわからない。しかし結局は、チラシで一番危機感を感じたのは、子どもの中に各クラスにそういう特別委員長をつくることによって、その委員長が逆にいじめの対象になりはしないかということの、悪の連鎖をつくり出すのではないか。私はそんな教育論は非常に困るというのが率直な考えです。
12歳の小学生が、新聞等々で書いています。いじめを始めさせない、その勇気が持てるかどうかというのがあるでしょう。見出しは「友だちの支えが命を守る」、この言葉から出ていると、投稿されているのがすごいなと。「この前、インターネットでいじめについての動画を見ました。そこではいじめられている子が、日頃、モテているということがいじめの主な原因になっている。インターネットなどを使われているから、その委員長をつくってくれても、なかなか難しいなと思っています。ここはやはり、そういう観点ではなくて、教育委員会としっかり協議して、それにどう向き合うのか。いじめの定義や解釈とかいって、こういう記事まで出ています。いかに現場が集団的な独自の基準を加えていた、いじめを見逃したり深刻な事態を招いたりする恐れがあるとして、文科省に改善を勧告」、こういう通達が逆にその定義を狭めているというふうなうたいなんですが、そういうところもあって、改めて町長に、そういうルール作りは私は間違っていると思っているのです。子ども同士が今の時代に、これだけ機器が発達していろいろなものが進んでいるこの時代に、果たしてそういう委員長をクラスの中でつくっていくことが本当に正しいのかどうか。今一度考え方を確認させていただいて、一般質問を終わります。

議長(高橋 正夫君)

町長。

町長(有村 国知君)

本当にこの議会において、大変長いご経験がおありの辰己議員ならではの、大変子どもたちを思ってのご質問をいただいております。その点ではやはり、今、辰己議員からおっしゃっていただいている部分、大変重要なことでございます。その子どもがかえっていじめに対象にならないようにするというのは、本当に大事な要素でございますので、より効果というか、子どもを救う施策というものは、不断の見直し、継続した取り組みによって対応していきたいと思っております。
辰己議員からおっしゃっていただきました観点は、本当に感謝申し上げながら、答弁とさせていただきます。ありがとうございます。

議長(高橋 正夫君)

ここで暫時休憩いたします。再開を1時15分とさせていただきます。よろしくお願いします。

休憩 午後12時13分
再開 午後 1時15分

議長(高橋 正夫君)

休憩前に引き続き会議を開きます。一般質問を続けます。

 瀧 すみ江君

議長(高橋 正夫君)

11番、瀧 すみ江君。

11番(瀧 すみ江君)

11番、瀧 すみ江、一般質問を行います。
まずはじめに、有村新町長、ご就任おめでとうございます。町民本位の町政を進めていただくことを期待いたします。
一般質問をさせていただきます。県道松尾寺豊郷線について質問します。
この道路に家が隣接している地域である東出の方から、振動についての声をお聞きしています。湖東三山スマートインターチェンジができてから大型車両が夜昼問わず頻繁に通行し、沿線にある家の方は、その振動で家が揺れ、夜もゆっくり眠れないということをお聞きしています。この対策について答弁を求めます。

議長(高橋 正夫君)

建設・下水道課長。

建設・下水道課長(中村 喜久夫君)

瀧議員ご質問の「県道松尾寺豊郷線の振動対策」について、お答えをいたします。
県道松尾寺豊郷線は湖東土木事務所が管理しており、湖東三山スマートインターチェンジが開通以降、沿線住民の方々から交通量が増え、大型車両による振動で揺れを感じ、眠れないとの苦情を聞いております。道路には上・下水道管が埋設されており、上水道の消火栓ボックスや下水道のマンホールと舗装との段差が原因で振動が起こっているものと推測をしております。
県管理ではありますが、町において舗装と下水道のマンホールの段差を解消するため、部分的な補修で対応してまいります。今後も道路パトロールを実施し、湖東土木事務所と協議をしてまいります。以上、答弁とさせていただきます。

議長(高橋 正夫君)

瀧 すみ江君。

11番(瀧 すみ江君)

県道ではありますけれども、道路の質の問題というか、そういうことを言われていたと思います。
私はこのことについて、平成24年6月にスマートインターチェンジが完成される前に一般質問で取り上げています。その時の答弁としては、「県道名神国8線などいくつかの道路に車両を誘導して、通過車輌の分散化を図りたい」という答弁でした。そういうことを言われていますので、本当に道路そのものの改修というのは、県道ですので県にまた働きかけていただきたいと同時に、お話を聞いているのでは、つまりスマートインターチェンジを出てからナビが松尾寺豊郷線を指すので、車がそちらの方に行くということもお聞きしておりますし、このような答弁もされていますので、やはり通過車輌の分散化というのでどういう手立てをされてきたかということが言えると思います。
湖東三山館あいしょうのところにT字路がありますけれども、その正面のところに矢印というか、名神国8線に導くような看板もありませんし、その手立てはされているのでしょうか。されていないのだったら、そういうことも考えていただきたいと思います。
また、昨年12月に交通事故も起こりましたし、子どもの通学路にもなっていることから、早急な手立てが必要だと考えますが、答弁をお願いします。

議長(高橋 正夫君)

建設・下水道課長。

建設・下水道課長(中村 喜久夫君)

瀧議員の再質問にお答えをさせていただきたいと思います。
まず、通過車輌の進入の抑制に関してでございますけども、秦荘庁舎付近のところに南北に主要県道であります彦根八日市甲西線という県道13号がございます。松尾寺豊郷線との交差点には大型の標識、それから安孫子付近のコンビニがあるところにも大きな標識が立っている状況でございます。
彦根から来る車につきましては、誘導としまして、今の安孫子のところからスマートインターチェンジに行くような誘導看板が立っている状況でございます。この松尾寺豊郷線の方では、今ほど議員が申されました3月に事故が発生したような状況になっているところではあるのですけれども、こちらの路はご承知のとおり集落内でありまして通学路、また沿線上には秦荘東小学校があるということで、大型車が通るたびに住民さんが不安を感じているような状況かなと思っているところです。
また、カーナビが設置されているということから、彦根から来られました車はどうしても、その設定に条件によっても違ってくるのですが、近道をされるということから県道松尾寺豊郷線を通っているのではないかと推察しているところでございます。
今後につきましては、やはりスピードの抑制等もございますので、公安委員会、また所管であります湖東土木事務所、それから愛荘町で協議を重ねながら、最善の方法が取れないかということも協議をしていきたいと思います。
それとまた、今ほど言われました湖東三山スマートインターチェンジから出てきたT字路のところであります。今の誘導としては、町道名神国8線に出るというような誘導は確かにしておりません。今、誘導としては、出てきたところの南へ回るところは「東近江市」という看板が立っておりますし、北へ行く方は「彦根市」という看板が立っております。今後ともまたいろいろと、議員さんのご意見等も踏まえながら検討してまいりたいと考えます。以上です。

議長(高橋 正夫君)

瀧 すみ江君。

11番(瀧 すみ江君)

ちょっとやそっとの揺れでないというふうに住民の方からもお聞きしていますので、早急に手立てをして、そのことを解消していただけるよう求めておきます。答弁は結構です。よろしくお願いします。次の質問に行きます。
次に、学童保育について町長に質問します。町長が出したチラシで、「学童保育の拡充」という公約を掲げられています。具体的にどのような拡充を考えているのかについて、答弁を求めます。

議長(高橋 正夫君)

町長。

町長(有村 国知君)

瀧議員ご質問の「私が出しましたチラシの中で、『学童保育の拡充』という公約を掲げている。具体的にどのような拡充を考えているのか」について、お答えを申し上げます。
愛荘町ではご承知のとおり、4つの小学校区ごとに学童保育所を開設しております。愛知川地域の2つの学童保育所において待機児童が発生したことから、平成29年度より「やすらぎデイサービスセンター」を利用し、新たに「やすらぎ学童保育所」を開設しております。やすらぎ学童保育所を開設したことで、現時点での学童保育所を利用したいという保護者のニーズには、お応えできていると考えております。
しかし、全国的に女性の就業率が上昇しているように、愛荘町においても就業率の上昇に伴い、学童保育所の利用ニーズも高まることが推察されます。その時には、新たに待機児童の解消に向けた対応が必要となることから、既存施設を有効活用するとともに、学童保育所における現状の課題を聞き取り対応することによって、質の向上を図ることを、「学童保育の拡充」として公約に掲げたものであります。以上、答弁といたします。

議長(高橋 正夫君)

瀧 すみ江君。

11番(瀧 すみ江君)

今の答弁をお聞きいたしまして、拡充と言われますと、やはり施設を増築するということを思ったのですけれども、それは既存施設を有効活用するということで言われました。
拡充というと、大きくして充実させるという意味なので、どうなのかなと思ったのですけど、私は今回、やすらぎの方には愛知川小学校が満杯になったので、今年度からやっておられますけれど、さらに来年度4月から、今は4年生~6年生が入っておられるのですけれども、さらに増えて3年生~6年生までがやすらぎに入り、愛知川小学校のえちっこクラブには1・2年生だけということで、それでも60人という人数、満杯の人数です。
やすらぎはお借りしているのでありがたいと思うのですけれども、人数が増えたために送迎の問題もありますし、外で遊んだり、夏休みなどにはどこで遊ぶのかということもかなり難しい状態かなと思っています。当たり前の学童保育を充実させていくということで、私は以前から愛知川小学校のえちっこクラブのところに併設して1つ部屋を建てて、全員が入れるような感じでできたらどうかなということを提案していたのです。部屋だけ建てたら、水道などは今あるもので間に合いますので、人数が多すぎると言われるかも知れませんけれども、それは2つの学童を申請したらいけることだと思いますので、今は就任されたばかりですので難しいかもわかりませんけれども、私はそういうように提案させていただいたところです。
30年度に子どもの増加傾向はおさまると町は見られているのですけれども、子育て支援を充実して働くお母さんを支援していこうと思ったら、学童に子どもが増えるのは当たり前だと思いますし、やすらぎをお借りするというよりは、こういうふうなことも考えていったらどうかなと思っていたところに「拡充」と書いておられましたので、施設拡充なのかなと思ったわけですけれども、それに対してのお考えをお願いします。

議長(高橋 正夫君)

町長。

町長(有村 国知君)

やすらぎ学童保育に関しまして、既存施設の有効利用ということで、ご質問をいただいております。ご答弁を申し上げます。
私も、今ほど瀧議員がおっしゃっていただきましたように、学童保育のニーズは愛荘町内におきましても保護者の皆さまから大変ご意見・ご要望が多い施策でございます。その点におきましては、この4月以降もしっかり充足はさせながら、質の向上ということにも力を入れていきたいなという思いを当初よりずっと持っております。
この4月以降、私はそれぞれの現場をしっかりと回らせていただいて、そのうえで、また将来的な保護者のニーズも調査をしながら、なかなか子どもの事業でございますので、やはりニーズが発生したらそれに対応せよということであれば、満足・納得のいただけるものばかりにはならないというふうな思いもありますので、現場をより検証しながら視察を重ねていきたいと思っております。

議長(高橋 正夫君)

瀧 すみ江君。

11番(瀧 すみ江君)

先日の質疑の中でも出されてたと思うのですけど、学童保育所に関する要望書、保護者の方から出されていますけど、これを読んでいただいていますか。

議長(高橋 正夫君)

町長。

町長(有村 国知君)

私の手元には、まだ頂戴をしておらない状況でございます。

議長(高橋 正夫君)

瀧 すみ江君。

11番(瀧 すみ江君)

それでは、また読んでいただいて、保護者の方の願いを把握していただいたうえで、いい方向に持っていけるようにお願いしたいと思います。これでこの質問は終わります。
それでは、次に子育て支援策について2点ほど質問します。1点目に、子どものインフルエンザ予防接種への助成」についてです。
インフルエンザ予防接種の負担は、医療機関によって異なりますが、おおよそ3,500円~4,000円くらいと思います。私が今年受けた時は3,500円でした。例えば3,500円の場合、大人なら1回だけなので負担は3,500円ですが、子どもの場合、1人につき2回の予防接種が必要なので7,000円の負担です。子どもが2人なら14,000円、3人なら21,000円の負担になるので、大きな負担になります。
このことから、町民の方から助成をしてほしいとの声をお聞きしています。以上のことから、子どものインフルエンザ予防接種費用に対して助成することを求めます。

議長(高橋 正夫君)

健康推進課長。

健康推進課長(橋爪 聖子君)

瀧議員のご質問の「子どものインフルエンザ予防接種費用に対する助成」について、お答えいたします。
予防接種は、予防接種法および政令等で定められた疾病に対して、定められた時期や方法で実施しております。子どもさんに対しては12種類、高齢者に対しては2種類を公費負担させていただいております。
インフルエンザ予防接種は、高齢者では34~55%の発病予防、82%の死亡を阻止する効果があるとされ、定期の予防接種とされていますが、子どもさんの場合は発病阻止効果が2~3割程度であり、定期摂取になっておりません。
現在、国の審議会において定期化が望ましいとされている「おたふくかぜ」「ロタウイルスワクチン」の検討がなされており、子どものインフルエンザについては含まれていないことから、助成については考えておりません。以上、答弁といたします。

議長(高橋 正夫君)

瀧 すみ江君。

11番(瀧 すみ江君)

そのような答えだとは予想していました。
ただ、知識として私もこの質問をする前にいろいろ調べたのですけれども、今年はものすごくインフルエンザが流行って、厚労省が今年1月26日に始めたインフルエンザの発症状況は、全国推定患者数が約283万人で、調査を始めた1990年以来、最多となったということで、学級閉鎖や学年・学校閉鎖になった保育園・幼稚園・学校の数は、1月21日までの1週間で7,536か所にのぼっていたということです。
東京都内のある小学校で24年間、インフルエンザワクチン接種状況と学級閉鎖との関連を観察してきた慶応大の研究があるということで、ワクチンを打つ人が増えれば、学級閉鎖の日数も減るということがわかったそうです。
ワクチンを打った人が確実にインフルエンザにかからないわけではないのですけれども、感染・発症した場合、重症化しにくいそうです。予防というよりは、重症化させないために接種を推奨しているとのことです。しかし、そこに書いてあったのは、小・中学生で6割前後しか摂取していない状況があるそうです。今質問でも言いましたように、2~3人の方が言われるのではなくて、本当にたくさんの方がそういう要望をされています。子どもに接種させたいと思っていても、経済的原因もあるのではないかと私は、6割前後しか接種していない状況というのは、そういう原因があるのではないかと思っています。
町長も新しくなられたので、すぐ答えもらおうとは思わないですけれども、学級閉鎖が続くと、たぶん愛荘町でも、今年はだいぶん学級閉鎖が続いたのではないかと思っているのです。授業への影響も生じますし、感染した子どもさんにとっても熱が出て身体的にも大変な状況になりますので、全額でなくても少しずつ助成するということ、大人と同じ程度に、それは小学生までなんです。6か月以上13歳未満が2回接種するということになっていますので、全額が無理なら半額、大人と同じ費用ということで始めたらどうか、それもすぐというわけにはいかないと思いますけれども、そういう検討をしていただけたらと思いますので、答弁をお願いします。

議長(高橋 正夫君)

町長。

町長(有村 国知君)

瀧議員のご質問にお答え申し上げます。
今ほどおっしゃっていただきました、小学生まで全額が無理であれば半額ということも、子どもたちの医療の部分に関しましても対応していかねばないというところは、本当に共感するものでございます。特に学業への影響ということもございますので、それに関しましての補助・助成ということでございますが、やはり費用対効果ということもあわせて大事であろうという思いもございますので、一度検討の課題とさせていただきたいと思います。

議長(高橋 正夫君)

瀧 すみ江君。

11番(瀧 すみ江君)

それでは、次の質問をさせていただきます。2点目の子育て支援策として、「高校卒業までの医療費の無料化」についてです。
現在、中学卒業まで医療費完全無料化が行われています。これは、病気になっても負担を気にすることなく診察できるので、軽度のうちに直すことができ、重度化を防ぐことができるという効果があります。育て支援をさらに進めるために、医療費完全無料化を高校卒業の年齢まで広げることを求めますので、お願いします。

議長(高橋 正夫君)

住民課長。

住民課長(廣瀬 猛君)

それでは、瀧議員ご質問の「医療費完全無料化を高校卒業の年齢まで引き上げること」について、お答えいたします。
子どもの医療費無料化につきましては、子育て世帯の負担を軽減するとともに、子どもたちが安心して必要な医療を受けられるよう、平成26年10月から中学校卒業までの医療費無料化を実施してまいりました。
県内の状況におきましては、小学校卒業までが1市、中学校卒業までは本町を含めた17市町でございますが、うち7市町においては入院時のみの実施となっております。高校卒業の年齢までの助成につきましては、1町が実施しております。
拡大を検討するにあたっては、行動範囲が県外にも拡大することが推測されるため、学校や医療機関などの関係機関との調整など、中学校卒業までに拡大した時以上の課題が考えられます。
また、高校生の年齢となると、中学生よりは強靭な体力と免疫力を保つことが通例であることから、現時点においては拡充は考えておりません。以上、答弁といたします。

議長(高橋 正夫君)

瀧 すみ江君。

11番(瀧 すみ江君)

こちらも、すぐに答えを出していただくことは難しいと思います。
けれども、平成28年度決算によりますと、小・中学生の医療費無料化にかかった費用が約4,550万円ですので、高校生は、今ほど答弁にもありましたけれども、小・中学生ほどたくさん医療費はかからないと思います。私たちは1,500万円くらいあれば、できると考えています。
今、1町と言われたのは、お隣の豊郷町が高校卒業までの医療費無料化を実施しています。子育て支援ということで、高校まではいろいろとお金がかかることですし、身体に関わることですので、今後の検討課題に加えていただきますことを要望いたします。これは答弁は結構です。またよろしくお願いします。
最後になりますが、高齢者の見守りについて質問します。これから申し上げることは、選挙後、町民の方から、よいことは取り入れてほしいと提案していただいたご意見です。
高齢者の見守りについては、高齢化が進み高齢者世帯が増加している状況の中でますます重要になっています。そのような中でご提案があったのは、高齢者の安全を見守る目的で、希望者の自宅の鍵を預かるという事業の立ちあげです。京都市山科区で行われているそうです。地域の見守りをしていて、「訪問日でも応答がないと心配」「異常があっても、鍵を壊してでも入るか判断が難しい」という意見が出され、この取り組みが行われたとのことです。実施してから、一命をとりとめたという事例もあったそうです。
高齢者の安全を見守る目的で、希望者の自宅の鍵を預かる事業を町で取り組むことを提案いたしますので、これについての答弁を求めます。

議長(高橋 正夫君)

長寿社会課長。

長寿社会課長(居島 惣偉智君)

瀧議員のご質問の「高齢者の安全を見守る目的で、希望者の自宅の鍵を預かる事業」の提案について、お答えします。
自宅で倒れておられる可能性がある場合や、一人暮らし宅で「新聞や郵便物が溜まったまま」とか「同じ洗濯物が何日も干しっぱなしにされている」ことや「部屋の明かりが日夜問わずつけっぱなし」、あるいは「何日も夜に電気がついていない」など、異常に気付いた時の安否確認は一刻を争うものでありますが、議員ご指摘のとおり、鍵を壊して家の中に入るかの判断は、とても難しいところです。
ご提案の「希望者宅の鍵を預かる事業」については、安否確認をより早く行う手立ての1つとして考えられますが、本町では既に新聞配達事業者・郵便局との連携や、ふれあい収集事業などによって、一人暮らし高齢者への見守り支援を実施しているところです。
議員からご提案いただいた事業では、24時間責任者が鍵を保管しなければならないことなど課題も多く、現在展開しています一人暮らし高齢者への安否確認を含めた見守り支援を、より充実させることが第一でもあるため、町で取り組む予定はしておりません。以上、答弁といたします。

議長(高橋 正夫君)

瀧 すみ江君。

11番(瀧 すみ江君)

答弁いただきましたが、重なる部分もあるかと思いますが、策定された「第7次愛荘町いきいきホッとプラン」の中にも「見守り体制の充実」というのがありまして、そこに3点の取り組みがあります。先ほども言われていましたが、安否確認や不安解消のための見守りが必要な高齢者世帯の訪問や、緊急通報システムの設置・促進、ふれあい収集事業(ごみ出し支援と安否確認)、このようなことが書かれています。この3つは第6期からの継続事業ですけれども、お元気だということがわかったらいいわけですけれども、それができない時とか、緊急通報システムが作動した場合、どのように対処されているのか、答弁を求めたいと思います。

議長(高橋 正夫君)

長寿社会課長。

長寿社会課長(居島 惣偉智君)

お答えさせていただきます。
まず、緊急通報システムにつきましては協力者が3名おられますので、そこへの連絡と、またそこで連絡がなければ役場の方へ連絡が入ってきますので、こちらから出向いて状況確認をしていきたいと思っておりますので、よろしくお願いします。
安否確認の関係ですが、事業の中で充実させていきたいということを考えておりますし、また、地域の中で民生委員・児童委員を中心として見守り活動をしていただいている地域もございます。できたらそういう地域での活動としての見守り活動を充実させていきたいと思っておりますので、よろしくお願いします。

議長(高橋 正夫君)

瀧 すみ江君。

11番(瀧 すみ江君)

前に質問をされていた議員への答弁にも、見守り、緊急時の対応充実ということを第7期計画で、私が言ったことだと思いますけれども、それを立てているということも言われていました。つまり、これも言ってすぐできることではないので、そういう姿勢を持っていただいたらどうかということで、町民の方が、よいことは取り入れてほしいということで、せっかくご提案いただいたことです。やはり町民参加のまちづくりということも考えて質問に取り上げさせていただきました。
今言っていただいたことで、何回も言いますけど、元気だったら、安否が確認されたらいいわけですけど、鍵がかかっていて、新聞も溜まっていて、家の中がどうなっているのだろうという場合にどうするのでしょうというお話になるわけです。その時のためにこういうことが必要ではないかということを、町民の方からお聞きしたわけです。命を守る最大限の手立てとして、こういうシステムを将来を見据えて検討していただけないかなということを求めますが、答弁をお願いします。

議長(高橋 正夫君)

長寿社会課長。

長寿社会課長(居島 惣偉智君)

お答えさせていただきます。
確かに緊急性ということを考えると、いろいろなケースが出てくるかと思います。そういう時にどういう体制を取っていったらいいのかというのは、なかなかその辺難しいところもあるのですが、やはり地域と協力して、その中で、まちづくりの一環ではないかなと私は考えております。行政ということも大変大切ですけれども、地域での見守りというのも十分、そういうところに陥らないと言ったらおかしいですけれども、それ以前で何とか食い止めると言ったらおかしな言い方ですけども、その辺の見守り活動を推進していただけるように、こちらも展開していきたいと思っておりますので、どうぞよろしくお願いします。

議長(高橋 正夫君)

瀧 すみ江君。

11番(瀧 すみ江君)

答弁いただきましたので、これで一般質問を終わりたいと思います。

 徳田 文治君

議長(高橋 正夫君)

続いて、8番、徳田 文治君。

8番(徳田 文治君)

8番、徳田 文治、3月議会、ただいまより一般質問を行います。
まずもって有村新町長、ご就任まことにおめでとうございます。ご期待を申し上げます。
私は今回一般質問、大きく3点を質問させていただきます。1点目、「小学校5~6年生への正式教科「英語」の導入について」です。
文科省はこのたびの改訂に際して、授業の量を減らさず質を改善すると説明をしてきましたが、質より量を優先した結果、学校現場では極めて窮屈な教育過程の編成を余儀なくされるのではないかという懸念が出ています。
授業時間数をどのように確保するのかについて、その代表例として、小学校5年生・6年生への正式な教科「英語」の導入があげられます。現行週1単位の「外国語活動」が週2単位の「英語」の授業になることに伴う増加分を、週5日で組まれた学校の教育課程にどう組んでいくのか、大変難しい面があります。
文科省の説明では、現在の「総合的な学習の時間」の活用や、土・日や夏休み、始業前や放課後に授業を行う案、休憩時間や昼食時間を短縮して行う案などが出ていると仄聞していますが、果たして子どもたちの学習や学校生活に無理は生じないのでしょうか。
また、そもそも「総合的な学習の時間」は、文科省のめざす「主体的な学び」を実践する中核的な授業であり、これを削減してもよいという方針は矛盾をしているように感じられます。文科省は、「「カリキュラムマネジメント」と称して、教育課程の工夫を学校現場に求めていますが、教員数も時間数も限られた中で、果たしてどのような工夫ができるのでしょうか。平成30年度から先行実施される正式教科「英語」の授業を、教育課程の中にどのように組み入れ実施しようとするのか、お伺いします。
2点目に、平成27年9月議会において一般質問をさせていただきましたインクルーシブ教育の進捗状況について、お伺いをいたします。
インクルーシブ教育とは、すべてのこどもが互いの個性や違いを認め合うことを学ぶとともに、障がいのあ子どもが自立し社会参加することができるよう、障がいのある者、障害のない者がともに学ぶ仕組みのことを言います。インクルーシブ教育は、これまでの特別支援教育が培ってきた障がいのある子どもに対する指導の専門性を持ちつつ、すべての子どもがその生活の場である地域において、障がいの有無にかかわらずともに学び、地域で生きていくための力を身につけていく教育の実現が求められています。障がいのある者とない者がともに学ぶことを通して、共生社会の実現をめざすもので、「すべての子ども」を包み込んだ考え方であります。
教育体制の整備状況についての質問に対し、「町内小・中学校には、知的障がい学級が7学級、自閉症・情緒障がい学級が4学級、肢体不自由学級が3学級、弱視学級が1学級あり、それぞれ県費の教職員が1~6名の子どもたちを指導しております。また、障がいのある子どもの学びを支援するため、小・中学校に特別支援教育支援員を1名ずつ配置し、肢体の不自由な子どもに介助員を3校に配置し、さらに「就学指導委員会」を年3回開催し、医療・保健・福祉等と連携し、保育園・幼稚園・小学校・中学校が一貫した教育的ニーズに把握に努めています。27年度は子育て世代包括支援センターを開設し、幅広い教育相談に応える体制を一層強化している」との答弁でした。その後の問題点と進捗状況についてお伺いをいたします。
最後に3点目になりますが、土地改良施設の老朽化への対応についてご質問いたします。本町の土地改良施設は、平成26年度に国庫補助事業である「農業水利施設保全合理化事業」によって機能診断が行われた結果、用水路総延長約17万メートルのうち約4,000メートルで更新または改修が必要な老朽施設とわかりました。
町においては、農業の生産性向上を図るため、土地改良区と連携して農業基盤の維持管理に努めるとともに、各集落に対して「世代をつなぐ農村まるごと保全向上対策(多面的機能支払交付金制度)」への取り組みを推進しております。
施設管理者である土地改良区がアセットマネジメント計画を立てており、計画的な改修を行う必要がありますが、財源不足のため着手できない状況にあります。また、世代をつなぐ農村まるごと保全向上対策(多面的機能支払交付金制度)による交付金で施設整備もできますが、活動組織設立の合意形成が得られず、取り組めない集落もあると聞き及んでおります。
以上のことから、老朽施設の整備がスムーズに図れるよう、国に対して財源措置の拡充を図るよう働きかけていただくとともに、要望の多い農業基盤整備促進事業については、近畿圏内においては県の助成措置が全くないことから、県当局に県補助の要望とあわせて小規模土地改良事業等の財源措置の拡充を求めることにつき、お伺いをいたします。よろしくお願いします。

議長(高橋 正夫君)

教育主監。

教育主監(巽 友弘君)

徳田議員ご質問の1点目の「平成30年度から先行実施される正式教科「英語」の授業を、教育課程の中にどのように組み入れ実施しようとするのか」について、お答えをいたします。
今年度の第1回愛荘町総合教育会議におきまして、小学校英語について議論を深めました。30年後の愛荘町を考えた時、ますます多言語化が進むことが予想され、子どもたちはその多言語社会を生き抜いていかなければなりません。この意味で、小学校英語の教科化を好機ととらえて、共通語になるであろう英語の教育を愛荘町として充実させていくことを、その会議で確認いたしました。
平成30年度・31年度に先行実施する小学校英語は、現在より年間26時間増やします。そのうち「総合的な学習の時間」から15時間を使い、モジュール学習として11時間を使います。そのため、子どもたちにとっては今年度までと変わりのない授業時間となります。なお、平成32年度の完全実施については、今後の国または県の方針を受けてカリキュラムを組んでいきます。
徳田議員ご指摘のとおり、総合的な学習の時間については、主体的な学びを実践する授業であり、方法知を育む大切な時間であると考えております。しかし、今回の新学習指導要領では、この主体的な学びや方法知を育むことは、すべての教科の中で行うことを目玉としております。そのため現在、各学校においてこの方針に基づいた授業改善に取り組んでいるところでございます。そのこともあり、総合的な学習の時間を少し英語に替えても、差し支えないはないと考えております。
小学校英語の指導法ですけれども、愛荘町では県内の市町で先駆けて、英語専科で行います。これは、中学校の英語の授業をイメージしていただくといいと思います。現在、各小学校に中学校英語の免許を持っている教員が1名以上います。さらに県から英語の加配を1名、愛荘町に配置していただいております。その英語免許所有者の教員が主になって英語の授業を行い、学級担任はその補助をするというものです。この取り組みにより、子どもたちの英語力を向上させ、今後のグローバル化社会を乗り越えていく力育んでいきたいと考えております。以上。答弁といたします。

議長(高橋 正夫君)

教育長。

教育長(藤野 聡誠君)

徳田議員ご質問の2点目のインクルージブ教育について、お答えいたします。
インクルージブ教育に向けての教育体制の整備は、以前答弁したことを継続して取り組んでおります。なお、ご質問のあった子育て世代包括支援センター開設後の問題点と進捗状況について、お答えいたします。
子育て世代包括支援センター課長補佐は教育振興課課長補佐が兼務しております。福祉と教育の連携を図っているところです。具体的には、通例において町内各校園の子どもたちの情報を共有し、さらには課題を抱える子どもたちのケース会議にも出席し、相談支援体制を取っています。特に子育て世代包括支援センター主催によるケース会議には、学校園の教職員、場合によっては子ども家庭相談所や警察(生活安全課)にも情報提供・共有をして、今後の支援体制の強化を図っています。
なお、情報はその都度、教育長・教育管理部長・教育振興課内で共有し、緊急時において必要な対応をとれるようにしているところです。
問題点としましては、子育て世代包括支援センターに相談に来られる件数や関わるケースが年々増えていることや、その内容が複雑多岐になっていることです。そのために、先ほども述べましたが、関係機関との連携を密にして、いろいろな方面から支援していくことが大事となっています。
子育て世代包括支援センターは、発達支援に関する相談をはじめ、いじめや不登校、子育て等についても相談でき、誰でも気軽に相談できる窓口となっています。今後も子育て世代包括支援センターの果たす役割は大きなものがあると考えています。以上、答弁といたします。

議長(高橋 正夫君)

産業建設部長。

産業建設部長(青木 清司君)

それでは、3点目の「土地改良施設の老朽化への対応」につきまして、ご答弁申し上げます。
土地改良施設の多くは整備後数十年が経過し、老朽化により更新・改修が必要となってきております。今後の地域農業の持続的な発展に向け、施設の適正な維持管理と計画的な整備がますます重要となる中、整備に係る受益者の負担は営農意欲の減退を加速し、遊休農地の増大、施設のますますの荒廃につながることが懸念されております。
農業従事者の高齢化、担い手不足など、農業を継続するうえでの問題は多く存在しますが、これらの解消を図っていくためにも、農地・農業用施設の整備は必要不可欠なものであると認識しております。
議員ご指摘のとおり、老朽施設と診断された施設については、アセットマネジメントによる計画的な改修が必要です。現在、「世代をつなぐ農村まるごと保全向上対策」の取り組み組織は22団体となっており、さらに取り組みが増えるよう推進していきます。
また毎年、「愛荘町まちづくり施策重点事項要望書」として県知事宛てに提出し、老朽施設の整備を行えるよう財源措置の拡充を求めているところでございます。今年度は昨年8月23日に農政水産部長に対し、財源措置の拡充について国に対して働きかけていただくよう要望したところでございます。
今後も関係土地改良区と連携を図り、施設の整備に関する支援を図っていく財源措置の拡充につきまして、国・県に対し強く要望をしてまいります。以上、答弁とさせていただきます。

議長(高橋 正夫君)

徳田 文治君。

8番(徳田 文治君)

再質問を行います。
まず、小学校5年生~6年生の正式教科英語の導入について、今もご答弁いただきましたモジュール学習について、モジュール学習とはいったいどういったことなのか、そして、具体例があればよろしくお願いしたいと思います。
それと、土地改良区の老朽施設においては、先般、愛知川土地改良区の総代会がございまして、新有村町長が院外理事にご就任なさっておられます。それと近々、愛知川沿岸土地改良区の総代会がございます。そこにおいても院外理事として有村信町長が就任されることになっております。そういった意味において2点目の問題は、よりアンテナを高くして県・国にどのように要望されるのか。その点について、わかる範囲で結構ですので、お願いします。

議長(高橋 正夫君)

教育主監。

教育主監(巽 友弘君)

失礼いたします。モジュール学習についてお答えをします。
「モジュール」というのは、短時間学習を組み合わせるというものでございます。
小学校の授業は1時間を45分と決めております。例えば毎週月曜日に15分間の短時間で授業をする。それが3週間集まると45分ですので、1時間となります。これが1年間集まると11時間になると、そういう学習形態のことでございます。以上です。

議長(高橋 正夫君)

町長。

町長(有村 国知君)

徳田議員の再質問にお答え申し上げます。
先ほどおっしゃっていただきました土地改良区の一員に就かせていただきまして、アンテナを高く掲げながらというのが旨とするところでございますので、それぞれの所属の方々からもご要望をまたいただきながら、国・県の施策と連携をしながら、時代に即していく農業ということをしっかり支援してまいりたいと思っております。以上、ご答弁申し上げます。

議長(高橋 正夫君)

徳田 文治君。

8番(徳田 文治君)

これで一般質問を終わります。ありがとうございました。

 河村 善一君

議長(高橋 正夫君)

次に9番、河村 善一君。

9番(河村 善一君)

9番、河村 善一。質問をさせていただきます。
まず、有村新町長、おめでとうございます。ご活躍を期待たいします。
それでは、3点ばかり一般質問を一問一答で行いますので、よろしくお願いしたいと思います。1番目は、多くの方からのご質問がありました。私も1番目、道路整備の推進と右折レーンの設置について、お尋ねいたします。
今回の町議選の立候補にあたりまして、住民の皆さまに今日までの議員活動と今後の決意を述べさせていただきました。その第1が、道路整備の推進でした。
前回(4年前)平成26年2月の町議選一般選挙の立候補の際にも、いの一番にあげさせていただいたことでした。
愛知川地区の朝夕の交通渋滞は大変なもので、国道8号・中山道に交わる交差点では、通過するのに相当な時間がかかるので、右折レーンの設置を求めてきたところです。
町では、愛荘町道路網整備計画(平成27年度~平成36年度)が平成27年3月に策定され、それに基づいて遂行されてきたところでございます。4年間経った今、その進捗状況について、次の点について尋ねたいと思います。
その1、まず道路改良事業について、愛知川市線の工事は進んでいると報告がありましたが、今後の進み具合はどうで、いつ工事が完了するのが、お尋ねいたします。また、後期着手路線となっている愛知川栗田線(その1)の進み具合はどうなっているのか。またそのほかにも進めているところがあるのか、お尋ねしたいと思います。
第2点は、交差点改良事業についてであります。2か所の右折レーンの設置が決まり、進めていると報告がありましたが、その工事の進捗状況と完成目途はいつ頃になっているのか。この工事での前期着手路線の残りの2か所の進み具合はどうなっているか、お尋ねしたいと思います。
第3点、県道と国道8号が交わる長野交差点は、県道であるため県事業であります。県への要望を強く求めたいと思いますが、どうなっているかお尋ねいたします。
第4点は、有村新町長にお尋ねします。朝夕の交通状態等の現状を把握され、渋滞緩和に積極的に取り組んでいただきたいと思いますが、その認識と決意をお伺いしたいと思います。各担当課、よろしくお願いいたします。 

議長(高橋 正夫君)

建設・下水道課長。

建設・下水道課長(中村 喜久夫君)

まず1点目になりますが、河村議員ご質問の道路改良事業の進捗状況と後期着手路線の進み具合について、お答えいたします。
まず、町道愛知川市線の進捗状況について、お答えいたします。今年度において関係地権者の事業承諾のもと、用地取得および建物補償を実施しており、平成30年度に既設改良部分から愛知川駅までの約100メートル間を道路拡幅と歩道設置を施工し、竣工は平成31年3月の予定です。
次に、後期着手路線の町道愛知川栗田線(その1)の進捗状況について、お答えいたします。平成28年度は概略図をもとに3回の地元住民説明会を実施し、平成29年度は詳細計画図をもとに今月15日に説明会を開催してきたところで、平成30年度は用地測量を実施していく予定でございます。
その他の事業では、特に町道愛知川栗田線の豊満神社付近におきます道路改良工事や、町道名神国八線の安孫子地先における道路改良工事を計画しております。
次に、2点目の「交差点改良事業の進捗状況と前期着手路線の進み具合」について、お答えをいたします。
愛荘町道路網整備計画に掲げている交差点改良事業は、4か所あります。まず1か所目は、町道石橋川久保線と国道8号の長野北交差点であります。平成29年度は地権者のご協力とご理解により補償、用地買収を完了しました。平成30年度は右折溜まりの工事を実施し、平成31年3月に竣工予定でございます。
2か所目は、町道東部開発線と県道湖東彦根線の交差部である東円堂のガソリンスタンド付近です。平成29年度は用地買収にとりかかっておりますが、現在、時間を要している状況となっております。平成31年度に工事着手する予定をしております。
3か所目は、町道愛知川栗田線と国道8号の愛知川交差点で、愛知川栗田線の道路改良工事とあわせて実施してまいります。
残りの1か所につきましては、県道湖東愛知川線と国道8号の交差点であり、湖東土木事務所に対し国と協議するよう要望をしている状況ですが、計画段階には至っておりません。
次に3点目になります。「県道湖東愛知川線と国道8号の長野交差点の進捗状況」について、お答えいたします。
先ほど答弁いたしましたように、県に対し、早急に国と協議し交差点改良事業として長野交差点の事業化を強く要望してまいりましたが、滋賀県アクションプログラムにおける優先順位の高い重点整備箇所には採択されませんでした。
今後は県に対し引き続き強く要望をしてまいります。以上、答弁とさせていただきます。

議長(高橋 正夫君)

町長。

町長(有村 国知君)

河村議員のご質問の「道路渋滞緩和解消に向けた認識と決意」について、お答えいたします。
国道8号の御幸橋付近では慢性的に渋滞しており、物流道路と生活道路が交わっているため、機能を分けるためにも国道8号バイパス道路、県道神郷彦根線や県道湖東彦根線(愛知川右岸道路)の整備が必要と認識しており、早期実現に向けて公約を掲げております。
森野議員の答弁でも申し上げましたように、町内の様々な道路で朝夕見られる渋滞は、明らかに町の活力を奪っています。道路渋滞の緩和と通学路の安全に主眼に置きつつ、未来のまちづくりに向けた様々な社会インフラ整備を、国・県とより厚い信頼関係を築き、一層力を入れて進めてまいることを決意し、答弁といたします。

議長(高橋 正夫君)

河村 善一君。

9番(河村 善一君)

再質問を2点ばかりさせていただきます。
1つは、後期着手路線の町道愛知川栗田線の進捗状況でございます。説明会をされているということであろうかと思いますけれども、非常に道路の拡幅の難しいところでもあろうかと思います。しかしながら歩道もない、非常に道路が狭い状態であります。ただ、愛荘町にとっても非常なメイン道路であろうと思いますので、そういう意味においては工事を着実に進めていっていただきたいと思います。
なぜそれを言うかというと、以前にもお話したのですけども、学童保育やすらぎから保護者が通って、愛の郷まで行く道路が、そこの道路を通らなければならない、非常に狭い道路になっているのではないかと思うからであります。そういうことを考えると、道路を広くして工事を着実に進めていくことが大切ではないかと思いますので、スピード感を持って進めてもらいたいと思いますし、建設・下水道課でできないことは新町長、そういう決意でいてくださるわけですから、スピード感を持って進めてもらいたいというのが第1点であります。
第2点は、国道の信号と長野のところであります。県道であります。いつも県のアクションプログラムに乗らないと進んでいかないと言われているし、現実にもそうだろうと思うので、現状を県にも見ていただいて、朝の渋滞のひどい状態では、5分~10分、信号でも3回、朝夕待たなければならない現状は異常な状態であろうかと思うので、その現状を訴えるべきだと思うのです。そういう努力をぜひしていただきたいと思うので、その2つについて答弁を求めたいと思います。

議長(高橋 正夫君)

建設・下水道課長。

建設・下水道課長(中村 喜久夫君)

再質問にお答えをしたいと思います。
愛知川栗田線につきましては、国道から公共施設に入る道路で、大変重要な道路であるということは認識しております。この路線につきましてはバス路線でもあるということから、町では今進めていっているところではございます。来年度以降、用地に関しましての官民境界等を実施していくということで、住民皆さんのご理解をいただきながら進めていきたいと考えているところでございますけれども、1つずつ着実に進めていきたいというふうに考えているところでございます。
それから、もう1つの長野交差点のところになりますが、所管は県の管理となっておりまして、県の方では一度現場を見たという状況です。ただ、その時間帯がいつの時間帯で見られているのかわからないところはあるのですが、再度、朝夕の渋滞の時に見てもらう形で湖東土木事務所に訴えていきたいと考えております。
アクションプログラムを新しく見直しをかけている部分があるのですが、町といたしましても要望としてあげたところではございますが、湖東土木事務所管内でいろいろな事業があります。愛荘町につきましても最重点箇所は県道神郷彦根線、また愛知川右岸道路等々ありますので、なかなか採択されないというのが実情ではないかなと考えておりますが、今後も引き続き要望を行っていきたいと考えております。以上です。

議長(高橋 正夫君)

河村 善一君。

9番(河村 善一君)

強く要望して、第2点の問題にいきたいと思います。
除雪対策についてお尋ねいたします。今年は1月下旬に大雪が降り、除雪が大変であった。住民の多くの方からいろいろとご意見をお聞きしたので、何点かについてお尋ねいたします。
私の地元沓掛では、県道と町道が走っています。県と町、それぞれの除雪作業はどのようにされているのか。また、それらの除雪作業の内容が各自治会に伝えられているのか。住民の皆さまに周知徹底する必要があると考えまずか、その認識はどうなっているのか、お尋ねいたします。
他町では、朝でなく雪が降った夜からやっているとお聞きいたします。愛荘町のやり方がベターと考えておられるのか、お尋ねいたします。
第2点目については、県道・町道以外の道路の除雪について、自治会で取り組みをされているところもありますが、今現在、個人に任されているところが多いと思います。しかしながら、気候変動で豪雪になることも予想の想定内に入れておかなければならないと思うところです。各自治会では防災計画を作成されておられるように、今後、除雪計画を考えていただく必要があると思います。既に除雪計画をつくられているところを参考にさせてもらいながら進めていくべきだと思いますが、見解を求めたいと思います。
第3点は、現在、県道・町道での除雪された雪は、各家の玄関前に山盛りに置かれ、自動車などを出そうと思ったところ、各自で除雪しなければならない状況であります。しかしながら、自分で除雪できない人に対してどのように応援していくのか、考えなければならないと思いますが、町はどのように考えておられるのか、見解を求めたいと思います。

議長(高橋 正夫君)

建設・下水道課長。

建設・下水道課長(中村 喜久夫君)

それでは、河村議員ご質問の1点目の「県道と町道の除雪作業において」のご質問にお答えいたします。
町内には県道や町道が重複している箇所があるため、毎年10月に湖東土木事務所と1市4町が雪寒対策調整会議を開催し、除雪における道路の確認や除雪機械の統一単価について調整をしております。
次に、除雪作業の住民に対する周知についてですが、現在のところは実施しておりません。今後は、前日に雪が降ると予測できる場合は、防災無線を活用するなどして周知することも検討してまいります。
除雪の開始時間についてですが、当町では雪寒対策実施計画に基づき対応をしており、通勤・通学時間帯に対応するため、朝5時の段階で積雪量が原則10センチメートル以上あれば業者に除雪依頼をしており、また、夜間の作業になりますと除雪機作業オペレーターが不足していることから除雪作業時間が長期化する恐れがあり、現在のところ朝5時に集中した作業を原則として業者に依頼をしております。
当町についても、湖東土木事務所や近隣市町の状況を鑑み、判断してまいりたいと考えております。
次に、2点目の「各自治会除雪計画の作成の推進」について、お答えをいたします。各自治会ではコミュニティづくりを推進し、安心で安全なまちづくりのため自主防災組織による様々な取り組みをされています。自主防災組織とは、「自分たちの地域は自分たちで守る」という自覚と連帯感に基づき自主的に結成する組織で、組織で作成した防災計画に基づいて災害による被害を予防し軽減するために、地域の方々が連携し防災活動を行う「共助」の中核を担います。
このことは、河村議員がご提案されるように、台風やゲリラ豪雨による風水害と同様に、大雪による雪害に対応できるよう、除雪計画を防災計画に反映させ、自治会の問題として再認識していただくことは大変重要なことであります。
続きまして第3点目、除雪できない人の応援について、お答えいたします。先の答弁のとおり、自主防災組織の役割は重要であり、防災対策基本は、自助・共助・公助の3つであると言われております。これらがうまく連携を保つことで、地域の防災対策は大きな効果を発揮することができます。
風水害や地震・雪害など災害が大きくなるほど被害は膨大になり、情報は混乱し、道路や橋梁等の公共施設が被害を受けるため、公的機関が適切な対応をすべてに対して行うことは大変困難な状況となります。今シーズンも1月25日から大雪により30センチメートル以上の積雪があり、除雪により路肩に雪の塊ができ困っているという苦情が寄せられました。町道においてすべての区間を適切に除雪するのは困難な状況であるため、地域住民皆さまの協力により自助・共助の精神で対応をお願いするところであります。
また、個人への対応は非常に困難なことから、除雪できない方に対して地域住民皆さまの協力により対応をお願いするところであります。以上、答弁とさせていただきます。

議長(高橋 正夫君)

河村 善一君。

9番(河村 善一君)

再質問します。
今年、除雪されている状況を見たら、前の雪をどける部分が斜めに入って、各家の前に雪溜まりが非常に高く積もっていた。県道が一番早いのです。こまめに大きな車でされているのですけれども、そのあとに町道をされている状態で、本当に5時からされているのですけれども、それは中山道のところ、町道のところ、多くの車が通るということでされていくのですけれども、実際には自分たちの家の車を出そうと思ったら大変な労力で、今、一番困っているのが、川を道路に拡張したがゆえに、捨てる場所がなくなってしまって、今現在困っているのが現状です。
今の状態はまだ何とかできているのですけども、いつの日か、雪も捨ててもらわなければならない状態になってくるのではないかと私は思っているのです。実際に福井とかは雪を捨てる場所に困っておられるわけです。今、我々のところでもなんとかなっているのは、田んぼがあり、田んぼに雪を持って行けるからいいのだけど、その雪を捨てる場所に困っているのが今の現状ではないかなと。各家の周りでも、子どもたちの通学路が狭くなっている、行き来する車の間をぬって、道路の幅に影響が出てきているのが現状ではないかと思います。
そういう意味においては、雪の除雪も今後は考えていただいて、とおりやすい道路の確保、通学路の確保も含めて求めていきたいと思うのですけれども、検討されているのか、あるいは今後検討されていくことを求めていきたいと思うのですけど、部長の見解をお願いします。

議長(高橋 正夫君)

産業建設部長。

産業建設部長(青木 清司君)

除雪対策についての再質問にお答えさせていただきます。
除雪に関しましては、課長が答弁申し上げましたとおり、できる範囲内で業者にお願いさせていただきながら、主要幹線については除雪をさせていただいております。それ以外につきましては、自主防災組織の基本的な理念である共助によりまして、地域の助け合いで何とかお願いできないかというところでございますが、去年から今年にかけて大きな雪が降っております。それを雪害というふうにとらまえさせていただきまして、町の総合的にどのように取り組みができるかというところにつきましては、道路環境、また河川も含めて検討してまいりたいと思いますので、よろしくお願いいたします。

議長(高橋 正夫君)

河村 善一君。

9番(河村 善一君)

豪雪というのは、今後起きることもあると思うのです。福井でああいう状態が起こっている。豪雪になった時のことは愛荘町も考えておかなければならないのかなと。その時に私たちの集落で話をしているのは、雪の除雪の計画も今後は立てていかなければいけない。それはもう答弁は結構ですので、考えておいてもらいたいと思います。
次に3点目、今回の町議会一般選挙について、お尋ねいたしたいと思います。町長あるいは町議会議員一般選挙が終わった時でもあります。平成30年2月25日執行された愛荘町町長選挙と町議会議員一般選挙について、何点かお尋ねしたいと思います。
期日前投票が多かったと聞いておりますが、過去と比較してどうであったのか。また、今回より18歳から投票できるようになりましたが、18歳から19歳までの投票者および投票率はどうであったか。全体の投票者数・投票率は過去と比較してどうであったか、まず第1点お尋ねしたいと思います。
第2点、投票に行ってくださいとお勧めした際によくお聞きしたご意見は、靴を脱がずに投票したいとのことでありました。そこで、19投票区の投票所で靴を脱がずに投票できたところはあったのか。今後はバリアフリーで、お年寄りも障がいのある方にも投票しやすい環境整備を求めたいと思うが、見解を求めたいと思います。
第3点目、期日前投票をされる方には、ごみ袋とティシュを配られたとお聞きいたします。当日投票に来られた方にも同じように配ってもよいという意見がありましたので、そういうことができるのがとうか、見解を求めたいと思います。
第4点目、当日の投票者数の発表についてであります。毎時間、各投票区ごとに当日の投票者数を発表されておられましたが、なんとその数を聞いて少ない投票者数と思っていましたら、期日前に投票された方は含まれていない数の報告でありました。最後の最後に期日前投票者数を合算した報告をされていましたが、毎時間に報告される際にも、期日前投票者数を含んだ数を報告されるよう求めたいと思いますが、そういうことはできるか見解を求めたいと思います。
第5点目、開票速報についてであります。今回の町議選の開票速報については、各陣営とも今回の発表にはイライラとやきもきをされたことだと思います。なぜなら、開票速報が正確さを欠き、混乱を招きかねない速報だったからであります。特にある議員の速報の水位を見てみると、22時30分の第4回、開票率37.40%の得票数は0票であったのが、30分後の23時第5回の開票率100%の確定時には800票を超える得票をされているのであります。大なり小なり、あの開票速報に疑問を持たれたと思うのです。できるだけ正確な開票速報を求めたいと思います。そういう意味で、今後、開票速報の見直し、検証をしてもらいたいと思いますが、見解を求めたいと思います。
また、町長選の開票速報を見てみても、町議選と同様なことが言えるのではないかと思います。第4回、22時30分の開票率42.74%であったのが、15分後の22時45分の第5回は100%で、確定の発表をされました。この15分の間に何があったのか。防災無線放送だけを聞いている人にとっては、びっくりされたここと思うのです。もっと段階的な開票速報ができないかと思うし、改善を求めたいと思いますが、見解を求めたいと思います。以上、答弁を求めます。

議長(高橋 正夫君)

選管書記長。

選管書記長(陌間 秀介君)

それでは、河村議員ご質問のまず1点目、期日前投票者数の推移、未成年者の投票状況、および全体の投票状況につきまして、お答えさせていただきます。
期日前投票者数につきましては、平成28年度から選挙システムを導入させていただきましたことで、秦荘庁舎および愛知川庁舎どちらでも投票ができるようになったことから、増加傾向にございます。
今回の期日前投票者数は3,785人で、当日有権者数16,151人の23.44%、平成29年の衆議院議員総選挙の期日前投票者数は3,868人で、当日有権者数16,303人の23.73%、平成28年の参議院議員通常選挙の期日前投票者数は2,585人で、当日有権者数16,220人の15.94%と、議員ご意見のとおり増加傾向でございます。
また、18歳~20歳までの投票者数および投票率、全体の投票者数・投票率でございますけれども、18歳の投票者につきましては有権者数205人に対して投票者数は107人、投票率は52.20%であります。19歳の投票者につきましては有権者数210人に対して投票者数は72人であり、投票率は34.29%。18歳・19歳を合計した投票率は、43.13%となっております。
全体の投票率は、平成18年に執行しました町長・町議選挙では当日の有権者数が14,464人に対しまして投票率が76.69%、平成22年の選挙では当日の有権者数が15,122人に対して投票率が63.68%、平成26年では当日有権者数が15,794人に対して投票率が58.42%となっております。今回の選挙におきましては、当日の有権者数が16,151人に対して投票率が57.95%と、前回の町長・町議選挙と比べて0.47%の減となったところでございます。
続きまして、バリアフリー化の関係につきましてお答えをさせていただきます。投票所の土足で投票できる環境整備とバリアフリー化につきまして、お答えをさせていただきます。
19投票区中、靴を脱がずに投票できるのは、13投票区の愛知川公民館のみとなっております。
全投票所の施設には車椅子等を配置し、スロープの設置が常設でない箇所は簡易スロープも準備をさせていただきながら、また、投票所内では記載台の低いものを用意するなど、ご年配の方や行動が不自由な方への配慮もさせていただいております。また、時には事務従事者による人的介助を行うなど、事務従事者へのユニバーサルマナーの徹底に努めさせていただいておりますので、ご理解賜りますようお願いを申し上げます。
続きまして3点目のごみ袋の当日配布について、お答えをさせていただきます。啓発物品は、投票日当日は配布させていただいておりません。配布する目的として、期日前投票に来られた方がご家庭に持ち帰られ、選挙啓発をしてもらえるよう配布したものであります。今後も引き続き棄権防止のための啓発用品として配布していきたいと考えておりますので、ご理解賜りますようお願い申し上げます。
4点目の投票者数の発表方法について、お答えさせていただきます。当日の投票者数の発表に期日前投票者数が含まれていないことにつきましては、防災無線での広報は当日の投票のみについて実況させていただいているところでございまして、期日前投票者数については、最終的に合算してご報告させていただいておりました。このことにつきましては、国政選挙や県知事・県議会議員一般選挙の投票状況速報要領と同様に、当日の投票者数のみを集計しているといったところからでございます。期日前投票制度が創設された平成15年と比べると、制度も一定定着し、期日前投票される割合も多くなっていることから、今後は公表時に期日前投票者数は含まないことを明記していきたいと思っております。
5点目の1つ目、開票速報の関係でございます。開票速報につきましては、選挙立会人、選挙長および職務代理者の有効投票の確定した得票数を報告値として広報させていただいております。いずれの選挙におきましても、投開票事務につきましては執行後にその都度検証を行い、選挙事務全般の改善を行ってきているところですが、再度、投開票時の各工程を検証し、今後もさらなる改善を重ね、透明性を確保しながら、迅速で正確な作業が行えるよう努めてまいりたいと考えております。
2つ目でございますけれども、今ほどお答えをさせていただいたものと同様にはなりますけれども、開票速報につきましては、選挙立会人、選挙長および職務代理者の有効投票の確定した得票数を報告値として広報させていただいております。いずれの選挙におきましても、投開票事務につきましては執行後にその都度検証を行い、選挙事務全般の改善を行ってきているところでございますけれども、再度、投開票時の各工程を検証し、今後もさらなる改善を重ね、透明性を確保しながら、迅速で正確な作業が行えるよう努めてまいりたいと考えておりますので、よろしくお願い申し上げます。以上、答弁とさせていただきます。よろしくお願いします。

議長(高橋 正夫君)

河村 善一君。

9番(河村 善一君)

選挙管理委員会のことでありますので、とやかく言うことはできないと思いますし、またそこで検証していただきたいと思うのですけれども、やはり皆さんがかたずを飲んで、関心を持っておられるところです。それで開票立会人がとか誰かが、うず高く積まれていたとかいうことのないようには、ぜひしていただきたい。いろいろな方から聞いても、もっとスムーズに流れてもいいのではないかと。町の職員が、票については全部検査されているわけですから、そのことは流して、疑問票を確認するとか、そういう点を事務局の段階で十分に説明して、スムーズに流れるように、今回のように4回、5回、最初はゼロ・ゼロで来ているわけですよ。そのあと3回、4回ときて、本当に開票速報そのものだけを見ていたら、誰が当選するか、最後の花火みたいな感じで受けざるを得なかったのが現状です。本当に胃が痛かったというか、その1時間、そういうことをおっしゃっているわけです。立ち会いに行かれた人はそういう現場を見られていたかわかりませんが、多くの方は防災無線なりを聞かれてやっておられるわけですから、そういう方に説明できるようにもう1回検証して、しっかりとしたことをやっていただきたいと思いますし、私は東近江の開票速報の立ち会いされた方に聞いたのですよ。開票速報のやり方にもっと工夫されている。連絡員を多く設けて、動きやすいようにしてやっていく。あるいは立会人に対しても、ちゃんとお願いしてスムーズに流れるようにしている。こんなことはないよという話を立ち会いのところでもしておられました。そこの検証はぜひ改善に努めてもらいたいと思いますし、一番大事なことですので、お願いしたいと思います。最後の見解だけお願いします。

議長(高橋 正夫君)

選管書記長。

選管書記長(陌間 秀介君)

投票事務につきましてはその選挙前の木曜日2月22日に、開票事務につきましては開票所の現地で前々日の金曜日に事務者に対しての説明会をさせていただいたところですけれども、今ほど議員がおっしゃっていただきましたように、他の市町のやり方等も参考にさせていただきながら、今後とも常に透明性を確保しながら、迅速で正確な作業が行えるよう、引き続き改善に努めてまいりたいと考えておりますので、ご理解よろしくお願いいたします。

議長(高橋 正夫君)

ここで暫時休憩いたします。再開を3時10分とさせていただきます。

休憩 午後2時54分
再開 午後3時10分

議長(高橋 正夫君)

休憩前に引き続き会議を開きます。一般質問を続けます。

 外川 善正君

議長(高橋 正夫君)

7番、外川 善正君。

7番(外川 善正君)

7番、外川 善正。一般質問を行います。
まずは町長、ご就任されまして、おめでとうございます。若さと自信を持って突き進んでください。期待しております。町長に就任されました今、現在の立場で見られました愛荘町をどのようにとらえておられるか、お尋ねします。
愛荘町はご存じのとおり、旧愛知川町と旧秦荘町が合併し、新しく生まれたまちであります。合併以降今日まで、12年が経過されようとしています。その間、多くの施策や事業を実施し、実績も積んできたところでありますが、その反面、課題も山積しております。
町長は、学生の頃までは本町に住んでおられ、その後、この地を離れ数年経過し、本町のトップとして今戻ってこられました。そして、この愛荘町の舵取りをお願いすることととなったわけであります。その舵取りの方向については、現在までの事業計画や施策の内容と、それらに伴うデータ等をきっちり把握されて、そして新して道筋をつけられるのには時間が必要ではないかと思います。その点につきましては指針が明確になってから、つまり6月議会がその方針が出てくるのではないかなと私は思っております。その時点で具体的な点について、いくつかのご質問はさせていただきます。
私も生まれて以後、本町のみで生活しており、町の中に住み続けていると、ややもすると見落としているものがたくさんあるのではないかと感じます。町長は、この愛荘町をいろいろ角度から見られ、そして今、町長に就任されたこの時点で本町がどのように映っているかを、お伺いしたいと思います。

議長(高橋 正夫君)

町長。

町長(有村 国知君)

外川議員ご質問の「町長に就任し、愛荘町がどのように映っているのか」について、お答えを申し上げます。
私が住み慣れたこの愛荘町、その当時は旧須知川町でございましたが、小学校・中学校・高校生と過ごした時期には、秦荘地域・愛知川地域とも道路整備や下水道整備事業等の公共工事が進められ、図書館や文化施設、スポーツ施設等が整備されるなど、活気にあふれ、まちづくりの夢が次々と形となって表れる中で、今日まで先輩世代の方々が大変なご苦労をしていただいたおかげで、今の愛荘町の礎を築いていただいたものであると敬意を表するところでございます。
子どもの頃、町民の皆さんの人の温かさであったり、やさしさを感じつつ、気持ち安らぐ田園風景を自転車で走り回ったことも、つい昨日のように思い返します。
私は、所信表明において、次のように今の愛荘町を語らせていただきました。「近隣に人口11万人を超える2市を持ち、人がグローバルに移動するこの時代、愛荘町が大津・東京から見て、時におだやかすぎる、または顔が見えないととらえられているのでは?」と。このことは、決して今の愛荘町をマイナスイメージにとらえているわけではございません。
全国的に人口減少・超高齢社会の成熟に伴い、中心市街地の衰退や空き家の増加が進む中、愛荘町の高齢化率は21.94%(平成30年1月末現在)と、国や県平均よりも低く、そして若い世代(子育て世代)の流入も多いことから、約40年後も生産年齢人口は50%を超える割合で推移していくことが予測されております。このことは、ここ愛荘町が今にも増して、もっと飛躍する、飛躍できるポテンシャルを秘めていると思います。
これからの時代、人口減少社会を生き抜いていくためには、人やモノなどあらゆる資源を最大限有効に活用することが重要であり、まちをデザインする、まちづくりをデザインするといった感性が求められます。
まちをデザインするといった場合、例えば綺麗な公園やユニークな広場の整備など、人の視覚に訴えるデザインも重要なことですが、最も重要なことはコミュニティをデザインすること。地域のコミュニティには、まちを元気にする力があります。人と人が結びつくこと、人と人がつながる仕組みを構築していくデザイン力により、ハード・ソフトの両輪を高めていくことが重要となります。そのためには、多様性、持続可能性の視点を有することが大切で、これまで地域を支えてきた近所の助け合いやコミュニティの連携が弱まりつつある現代において、子どもから高齢者・女性、そして国際的なバックグラウンドを持つ方々等、多様性を力と魅力とし、互いに助け合い補い合う持続可能な共助の仕組みを再構築していくことが求められます。
以上のことから、時に「おだやかな愛荘町」から「誰もが住みたくなる、訪れたくなる愛荘町」の創出に向け、町民の皆さまとともにまちづくりのデザイン力を高めていけるよう、魅力ある施策を構築してまいりたいと考えております。
以上、答弁とさせていただきます。よろしくお願いします。

議長(高橋 正夫君)

外川 善正君。

7番(外川 善正君)

外川 善正、再質問します。
今、力強い、温かい指針を述べていただきまして、本当にありがとうございました。
もう少し言えば、町内の空気もちょっと触れていただきたかったなという思い、これはパッとは言った瞬間に感じたことと、そして中の事業とか具体的なものを見た時に、また違った感じが生まれてくると思います。そしてそこを熟読して、よく見て、そして自らがそのデータ等を把握して、そこへ自分の新町長としての指針をプラスしていくと。私はそこが一番大切ではないかなと思います。
やはり自身の考えで判断して、そして結果を示す。できる、できないというのも結果としての答でありますし、それが叶わない場合には、そこはいつまでに検討して結果を出すというような行政の進め方をしていってもらえば、お互いに信頼関係は高まってくるのではないか。言いっぱなしとか、そういう部分についてはやはりあまり好ましくないと思います。長たる者、公の場できちんとした答えを言って、それを覆すということは、やはりあまり好ましくない。だから、少々時間をかけても協議するところは協議して、そして自分の持っている判断力で結果を示していただきたいということをお願いしまして、それに対する答弁をいただいて、質問を終わります。

議長(高橋 正夫君)

町長。

町長(有村 国知君)

外川議員、再質問を賜りました。ありがとうございます。
おっしゃっていただきました、このまちに入っての空気であったり、事業であったり、建物であったり、そんなところは率直にどのようにとらえたかというところでもございます。また、それ以外に時期を区切ってというところもおっしゃっていただきました。大変大事な観点でございますし、またそれが信頼を重ねていくことに直結をしてくるというふうに私も感ずるところでございます。
まず空気の部分でございます、先ほどの答弁でも申し上げましたが、様々な幼いころの思いというのは皆さん、本当に輝いてカラフルなものであるというのは、特にこのまちをつくってきてくださった秦荘の皆さん、そして愛知川の皆さん、それぞれに地域への、自分のふるさとへの思いというのは熱いものがあります。私もご多分に漏れず、幼い頃、特に秦荘の蚊野の地でございますが、社会人になっても戻りましてあいさつに行きますが、なかなか今の状況と昔の私の中にある本当にカラフルなイメージとが合致するかというと、なかなかそうではないなという思い、これはどのように対応していくことができるか、本当に知恵を絞っていかねばならないなという思いが強いものではございます。そのような空気であったりというのは感じますが、とともに若い世代が本当に活気のある暮らしをしてくれている。そして子どもたちの笑顔がある地域というのは、子育て世代だけではなくておじいちゃんやおばあちゃんも元気にするなという思いもございますので、そんな風景に触れるにつれ、この部分もしっかりと伸ばしていかねばならないと、そんな思いでもございます。
また事業の部分に関しましても、けんこうプールなど大変立派なものがあるなというのは、秦荘を見ながら、いいな、うらやましいなと率直に思っていた私の心情でもございますし、また愛知川図書館も戻ってくるたびに大変立派なものがある、これが我がふるさとであることを本当に誇りに感じていたことも率直な思いでございます。
そして私がこの愛荘町を今とらえながらおもっておりますのは、皆さんの望郷の思い、自分のふるさとを大事にしていくということに、より若い世代、そして高齢の方々も一層愛着を持っていただけるということ、私たちの愛荘町というのは本当に素晴らしいまちであるということにしっかりと確信を持っていただけるように、胸を張っていただけるように、愛荘町の情報発信をしていかねばならない。また中からそれを醸し出すように、私たち一人ひとりがまちづくりに当たらねばならない。これは行政だけではないと思います。町づくりに向けて活動をなさっている民間の方々もおられます。そういう方々のエネルギーをしっかり吸収していくという思いでおります。
ハードの整備は、なさねばならない部分は進めてはきますが、やはりソフトへの投資ということ、特に教育に関して、そして自治力を高めていくためのソフト、この部分に関しては特にご高齢の方々が安心して1年1年年を重ねていっていただけること、これがまちの活力に直結しておりますので、この部分は一層力を入れていきたいと思っておりますのが、この愛荘町をふるさととします私が、様々なご縁を町外・県外でも結んできたうえで感じておる率直なところでございます。以上、答弁とさせていただきます。

7番(外川 善正君)

これで一般質問を終わります。ありがとうございました。

議長(高橋 正夫君)

これで一般質問を終わります。

延会の宣告

議長(高橋 正夫君)

お諮りします。以上で本日の日程は全部終了しました。本日はこれで散会したいと思います。ご異議ありませんか。

〔「異議なし」の声あり〕

議長(高橋 正夫君)

異議なしと認めます。よって、本日はこれで散会することに決定しました。

議長(高橋 正夫君)

お諮りします。議事の都合により、3月20日から3月22日までの3日間、休会にしたいと思いますが、これにご異議ございませんか。

〔「異議なし」の声あり〕

議長(高橋 正夫君)

異議なしと認めます。よって、3月30日から3月22日までの3日間、休会することに決定しました。
よって、再開は3月23日です。当日は、午前9時から全員協議会、午前10時から本会議を再開する予定ですから、よろしくお願いいたします。また、議会運営委員会を3月22日(木曜日)、予算特別委員会終了後、開催いたしますので、よろしくお願いいたします。ご苦労さんでした。

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