平成30年第1回臨時会1日目(平成30年01月24日) 議事録
平成30年第1回愛荘町議会臨時会
議会日程
開会:午後1時30分 閉会:午後2時15分
日程 | 議案内容 |
---|---|
日程第1 | 会議録署名議員の指名 |
日程第2 | 会期の決定 |
日程第3 | 町長提案趣旨説明 |
日程第4 | 議案第1号 中山道愛知川宿街道交流館の指定管理者の指定につき議決を求めることについて |
日程第5 | 議案第2号 平成29年度愛荘町一般会計補正予算(第8号) |
本日の会議に付した事件
日程第1から日程第5
出席議員(12名)
1番 上林 村治
2番 西澤 桂一
3番 伊谷 正昭
4番 高橋 正夫
5番 徳田 文治
6番 河村 善一
7番 小杉 和子
8番 吉岡 ゑミ子
9番 瀧 すみ江
10番 森 隆一
11番 竹中 秀夫
12番 辰己 保
欠席議員(1名)
13番 外川 善正
議事
開会の宣告
議長(瀧 すみ江君)
皆さん、ご苦労さまでございます。本日の臨時会は、議長が病気のため欠席しておりますので、私が議事を進行させていただきます。座らせていただきます。
ただいまの出席議員は12名で、定足数に達しております。
よって、平成30年第1回愛荘町議会臨時会は成立いたしましたので、いた開会します。
これより本日の会議を開きます。
議事日程の報告
議長(瀧 すみ江君)
本日の議事日程は、お手元に配付のとおりです。
会議録署名議員の指名
議長(瀧 すみ江君)
日程第1、会議録署名議員の指名を行います。
今期臨時会の会議録署名議員は、会議規則第126条の規定により、5番徳田 文治君、6番河村 善一君を指名します。
会期の決定
議長(瀧 すみ江君)
日程第2、会期の決定についてを議題とします。
お諮りします。今期臨時会の会期は、本日の1日のみとしたいと思います。これにご異議ありませんか。
〔「異議なし」の声あり〕
議長(瀧 すみ江君)
異議なしと認めます。よって、会期は本日の1日のみと決定しました。
町長提案趣旨説明
議長(瀧 すみ江君)
日程第3町長提案趣旨説明を求めます。町長。
〔町長 宇野 一雄君登壇〕
町長(宇野 一雄君)
本日ここに、平成30年第1回愛荘町議会臨時会をお願いいたしましたところ、議員各位には何かとご多忙の中、午前中の全員協議会に引き続きご出席賜り、厚くお礼を申し上げます。ありがとうございます。平素は、町政各般にわたりまして格別のご支援、ご協力をいただいており、厚くお礼を申し上げます。
本臨時会に提案いたします議案につきましては、指定管理者の指定につき議決を求めることについて、および平成29年度愛荘町一般会計補正予算の2案件でございまして、お願いいたします案件の概要につきまして、ご説明を申し上げます。
まず議案第1号中山道愛知川宿街道交流館の指定管理者の指定につき議決を求めることについてにつきましては、地域情報の発信による観光振興を進めますとともに、来訪者が本町に滞在することにより、恵まれた地域資源や観光資源を有効に活用し、地域での様々な体験と交流を通し、町民の福祉の向上と地域の活性化を目的として、愛荘町中山道愛知川宿街道交流館の整備を進めているものでございます。
平成29年当町議会定例会におきまして、愛荘町中山道愛知川宿街道交流館条例の制定をお願いし、その後、施設の管理運営につきまして指定管理者制度を適用するため公募により募集を行いましたところ、1社の応募があり、愛荘町指定管理者選定委員会を開催し、応募者よりプレゼンテーションを受け厳正に審査をいたしましたところ適当と認められますので、岐阜県岐阜市西鶉1丁目52番地、株式会社三和サービス代表取締役林正和を指定管理者と定め、地方自治法第244条の2第6項の規定により、指定管理者の指定の議決をお願いするものでございます。
次に、議案第2号平成29年度愛荘町一般会計補正予算(第8号)につきましては、昨年10月21日から23日にかけ接近いたしました台風21号の影響により、町道斧磨多賀線の一部が崩落したものでございまして、去る4月16日に国の災害査定を受け金額が確定いたしましたので、補正予算をお願いするものでございます。
歳入につきましては国庫負担金1,255万4,000円と災害復旧事業債620万円、繰越金7万8,000円を充当し、歳出につきましては公共土木施設災害復旧費1,883万2,000円で、結果、歳入歳出予算の総額に歳入歳出それぞれ1,883万2,000円を追加し、歳入歳出予算の総額を歳入歳出それぞれ107億6,612万6,000円とするものでございます。あわせて、公共土木施設災害復旧費1,883万2,000円につきましては、平成30年度に繰越明許をお願いするものでございます。
また、議第1号でご説明申し上げました愛荘町中山道愛知川宿街道交流館の管理費につきまして、平成29年度から平成34年度まで1億4,829万円の債務負担行為をお願いするものでございます。
何とぞ慎重なご審議のうえ、ご議決を賜りますようお願い申し上げまして、提案趣旨の説明とさせていただきます。
議長(瀧 すみ江君)
ありがとうございました。
議案第1号の上程、説明、質疑、討論、採決
議長(瀧 すみ江君)
日程第4議案第1号中山道愛知川宿街道交流館の指定管理者の指定につき議決を求めることについてを議題にします。
本案について提案理由の説明を求めます。産業建設部長。
〔産業建設部長 青木 清司君登壇〕
産業建設部長(青木 清司君)
それでは、議案書、議事日程の次のページをお願いいたします。議案第1号中山道愛知川宿街道交流館の指定管理者の指定につき議決を求めることについて、ご説明をさせていただきます。
中山道愛知川宿街道交流館の指定管理者の指定につき議決を求めることについて。中山道愛知川宿街道交流館の指定管理者を次のとおり指定することにつき、地方自治法第244条の2第6項の規定により、議決を求めるものでございます。
- 公の施設の所在地および名称。
所在地愛荘町愛知川38番地2、名称中山道愛知川宿街道交流館。 - 指定管理者となる団体の所在地、名称および代表者の氏名。
(1)所在地岐阜県岐阜市西鶉1丁目52番地、(2)名称株式会社三和サービス、(3)代表者代表取締役林正和。 - 指定の期間。
平成30年4月1日から平成35年3月31日までの5年間でございます。よろしくご審議のほどお願い申し上げます。
議長(瀧 すみ江君)
これより質疑に入ります。質疑はありませんか。河村 善一君。
6番(河村 善一君)
今の説明の中で、選定委員会があったとお聞きいたしました選定委員会の委員長は副町長がされた様に聞いているわけですけれども、その選定委員会での評価基準をどのように決められてきたのか。また、それに対する評価、ここに決められるに至った経過について、説明を求めたいと思います。
議長(瀧 すみ江君)
副町長。
副町長(中村 守君)
選定委員会での審議の内容はどうであったかというご質問にお答えいたします。私も審査委員長を務めさせていただいておりますので、その結果をかいつまんで話をさせていただきます。
まず、出されました事業計画書に基づきまして5つの観点から審査をさせていただきました。1点目は、利用者の平等な利用が確保され、サービスの向上が図られているかという観点でございます。2点目は、事業計画が施設の効用を最大限に発揮するものであるかどうかという観点であります。3つ目が、施設の管理に係る経費の縮減が図られているかどうか。4点目といたしまして、事業計画に沿った管理を安定して行う人員および能力があるかどうかという点でございます。5点目に、個人情報の保護や情報公開に必要な措置が講じられているかどうかということでございまして、最も重点を置いて審査をした事項につきましては、2番目の事業計画が施設の効用を最大限に発揮するものであるかどうかという観点を中心に審査をさせていただきました。
審査委員は8名であります。概ね、それぞれの配点を100点といたしまして審査をしたわけでございまして、個々の委員について何点をつけたかというのは差し控えさせていただきますが、概ね7割~8割どの項目も審査を、委員会の委員の意見でございました。
審査委員会の委員として学識経験者として滋賀大の教授、地域政策なり地域活性化を主に研究されている教授でございますけれども、この方にも委員に入っていただきまして、適当であるというような審査をいただいたという経緯でございます。
議長(瀧 すみ江君)
ほかに質疑はありませんか。河村 善一君。
6番(河村 善一君)
先ほど全協の中でも、滋賀大教授が審査に入って今後運営にもあたっていきたいというような要望もあったようなことを聞きました。副町長も任期が3月までであろうかと思いますけれども、副町長自身もやはりこれに関しては、委員長もされたということであるならば、今後いろいろな意味で携わるというか、そういうようなことを求めていきたいと思います。
次に町長にお尋ねしたいと思います。何を聞くかと言いますと、やはり指定管理5年間、指定管理料を出しているわけですけれども、5年後には黒字にしていく、あるいは利益をあげていくということが非常に重要なことではないだろうかと思うのです。町長の4年間の最終の総決算的なところでの、今回こういうことであがってくるわけですけれども、町長自身の決意というか、それに当たる思いというものをお聞きしたいと思います。
議長(瀧 すみ江君)
町長。
町長(宇野 一雄君)
それでは、お答えをいたします。今回もしこの指定管理者の議決を得ましたならば来年度から進めるわけでございますが、やはり愛知川宿街道交流館と言いますのは、最終の目的は「街道の再生」でございまして、あくまでも街道交流館というのは拠点施設になります。ですから、街道の再生を目的に進めますが、まずは愛荘町からランニングコストを出していますので、そこの黒字化というのは非常に必要でございます。
このあとまた議決をお願いするわけでございますが、あくまで債務負担行為というのは予算の限度額でございまして、それに固執するわけではないので、単年度の収支状況をきちんと把握させていただきながら、指定管理者としての要件というのは、本来、あまり公共は指定管理者に関与してはならないというのが平成15年の地方自治法の改正の逐条解説の中で出ておりますけれども、やはり地域と合体でもってこれを進めていかないと、なかなかうまくいかないというように思っておりますので、行政としてできることは手を差し伸べながら、また助言しながら、お互いうまく運営ができるように関与しながら、5年後には黒字に持っていけるように、それにつきましては努力してまいりたいと思っております。
議長(瀧 すみ江君)
河村 善一君。
6番(河村 善一君)
再三申し上げているのは、当然これに携わられた観光協会、あるいは地域の愛知川自治会、あるいは愛知川地区のそれを取り巻く各自治会の協力あってのものだろうと思うわけです。
やはりそういうような働きかけ、やる気の問題とか、そういうものを、今日までの中で醸成されてきたらよかったのですけれども、どちらかというと役場というか、それのところで動いていたような感じもするわけで、もっともっと意見を聞いてやっていただきたいと思うのですけれども、そのことについてはどのように考えられているのか、再度そこだけ確認しておきたいと思います。
議長(瀧 すみ江君)
町長。
町長(宇野 一雄君)
お答えをいたします。街道交流館の建設にあたりましては、ご案内のとおり地元説明もさせていただきましたし、当然、今までの一般質問等の回答につきましても、行政と地元商工会あるいは観光協会、それと地元の商店街、これが一堂に会さなければなかなかうまくいかないということは申しておりましたし、工事の説明会でもそういうように申してきました。
工事の説明会後、大字愛知川の代表者の方に出ていただいて、その方向性なども協議しながら進めてきたという経過もありますので、当然、今後うまく進める上においては、地元との協働というのは重要な点になってくると思いますので、今後そういった方向で進めさせていただきたいと思っております。
議長(瀧 すみ江君)
ほかに質疑はありませんか。西澤 桂一君。
2番(西澤 桂一君)
2番、西澤です。何点かお尋ねをしたいと思います。
まず1点目ですけども、ちょっとこれは方向違いの質問になります。私の去年9月の定例会におきまして、中山道愛知川宿街道交流館条例につきまして、この施設は情報発信施設、体験交流、滞在施設、飲食提供施設、街道テラス、駐車場と、それぞれ性格の違う5つの複合施設でありますから、指定管理として愛知川観光協会が予定されておりますけども、全事業を直轄でここにお願いするのは無理ではなかろうかと、こういうような質問をいたしました。これに対しまして部長から、ジョイント方式を考えていると、全国事例を研究しているというような回答がございました。
後日、全員協議会でこれを否定する発言がありました。議会の答弁を後日、別の場で修正するということは、一般的に認められない。全員協議会というのは、どういたしましても町民の皆さんから見れば内部協議であります。やはり会議録が作成され公開される場で行うべきであると思っております。さらに質問者はその回答に納得して、それ以上の質問を控えることもあり、信義を裏切るというようなことにもなってくるのではなかろうかと思います。これが認められるということになってきますと、議会の形骸化、あるいは議会軽視にもなると考えています。
12月定例会でも、旧の郡役所に関しまして以前の答弁と違うという指摘があったところでありまして、最近こういうような状態が目立ってきているのではないかと思っております。議会における以前の答弁を変更するのであれば、本題に入る前に、まずそのことをきちんと整理して、そして本題に入るべきであろうと思っておりますので、これは非常に一般的な全領域に係る部分でございますので、町長にそこの認識をお尋ねしたいと思っております。
次の2点目になります。今のことにも関係してきますけれども、当初、指定管理者として今まで愛知川観光協会を予定されていました。今回、別の業者を指定管理者としたいという議案でございますが、私は愛知川観光協会に全事業を委託するのは、規模・経験からも難しいものの、地元企業を参加させることで地元企業によるまちづくりに対する関心度を高めることになり、さらに地元企業の育成、雇用、多額の費用を地元経済に循環させること等をあわせて考えてみますと、愛知川観光協会を中心としたジョイント方式により、地元企業で構成するのが望ましいのではないか。このことがひいては中山道の再生に果たす役割は大きい、こういうように考えてきたところであります。
そこでお尋ねいたします。ジョイント方式を研究しているとの回答でありましたが、その結果はどういうものであったのか。あるいは、ジョイント方式がアウトとされました理由はどういうものであったのか。そして、このことに関しましては、愛知川観光協会とはどのような協議がされてきたのかということをお尋ねしたいと思います。
そして3点目になります。今の質問にもありましたけども、かねがね部長から選定理由といたしましては、委員会で選定されましたと、大学の教授も太鼓判を押していますよというような説明であったと思いますが、やはり選定するのはあくまでも町であります。審議会・委員会と言いますか、ここが責任を持ってくれるわけでもなし、やはり町の発展のために設置する施設であります。町が責任を持って選定するという以上は、町の判断が最終的な判断であろうと思いますので、町といたしましてはどういうように判断をしたのか、そこのところをお尋ねしたいと思います。
今までは、例えば商売で考えるとよくわかると思いますが、店づくりでありまして、これから店長を誰にして、スタッフはどうするのかというのが今の状態であると思いますが、大事なのは、その店をどういうように流行らせ、利益を出していくのか、これが本来の目的であろうと思いますから、そのあたりにしっかりと町としての判断があるのかどうなのか、その点をお尋ねしたいと思っております。
4点目になります。指定管理者の候補にこの三和サービスがなりました。先ほどの全員協議会等のところから、業者からのプレゼンを読むと、愛荘町の実情をよく勉強されたものであると、あるいは民間業者の考え方が随所の期待を抱かせるものになっているというところで、実態は評価できるなと思っております。ただし、指定管理期間が5年間であり、この間に1億5,000万円近い指定管理料を支払うことになっております。何もしない、観光客も増えない、地元の活性化も進まない、何も以前と変わらない、それでも指定管理料は払うことになっております。当然、それについての対価を求める必要があると思います。町から示されました指定管理業務仕様書には、この5年間における年度ごとの数値的目標設定がないと思います。企業である以上は、こういうような目的設定をしっかりとして求めていく、これは最低限のことであると思いますので、以上4点をお尋ねいたします。
議長(瀧 すみ江君)
町長。
町長(宇野 一雄君)
それでは、一番最初の「一般質問でお答えしました件と全員協議会での話の内容が異なっているのではないか」というようなご質問でございますが、確かに一般質問は本会議でございますので、本会議につきましては議事録も残っておりますし、そのことをひっくり返すということはあまり好ましいことではないのかなというようには思いますし、それにつきましてはお詫びを申し上げたいと存じます。
ただ、その当初、9月定例会で部長が答弁いたしましたJV方式と申しますのは、以前から申し上げていますように、指定管理者制度というのは上下分離方式になっておりまして、公の施設の管理と、上の部分のソフトの管理があると思います。公の施設の管理についてはメンテナンス会社でもできますし、一定ソフト部分については、半ばプロであります観光協会というような意識があったのだというように認識はいたしております。
しかしながら、その後の観光協会との話の中で、観光協会の一体化で、どちらかといえば中へ入った方がいいのではないかというような話し合いがなされたのではないかなというように私は思っております。直接私が話をさせてもらったわけではないので誠に申し訳ないのですが、そういった中で、情勢の変化もありまして、公募という中で、先ほど全協でもありましたように2社の方が応募されてきたと。もしこの中で別に観光協会さんが仮に応募されても、一般社団法人という法人格を有しておられますので、問題はなかったのかなと。しかしながら、要項の中で観光協会との連絡調整、連携ということを強くうたっていたということもございまして、結果的にJVではなく1社になったというような認識になっていると思います。
したがいまして、冒頭申し上げました一般質問と全協での話の中で異なったということにつきましては、お詫びをしたいと思います。以上です。
議長(瀧 すみ江君)
産業建設部長。
産業建設部長(青木 清司君)
それでは、答弁をさせていただきます。
ジョイント方式についてというようなところで、「観光協会というところで今まで協議をしてきたが」というところでございますが、まずもって、今、町長も答弁申し上げましたとおり、議会での一般質問の内容、またそれ以後に方向を変えてきたことについて、全協ではご説明を申し上げましたが、公の場について説明が足りなかったことについては、お詫びを申し上げたいと思います。
ただ、観光協会だけではなく、街道交流館の指定管理者のあり方について、その辺については検討を重ねてまいりました。10月の全員協議会でもその辺は口頭で申し上げたと思っておりますが、観光協会については、地元の観光資源、人材資源、そういったものは非常によく理解をされております。それと今回の民間業者のようなメンテナンス、公の施設の管理をできる業者との一体的な共同事業ということになりますと、大きな力を発揮できるのではないかというところで、今回の公募の指定管理になったわけでございます。
特に今日まで進めてきた街道交流館の施設の内容、どのように運営をしていくかということにつきましては、要項の中にも書いておりますとおり、観光協会と幾度となく検討を重ねてきたところでございますので、そういったものは今回の応募要項の中にも反映をされておりますし、共同で事業を実施していただきたいというところもうたってきたところでございます。
また、「地元企業の育成・参加がないのではないか」というところでございますが、今回の街道交流館を拠点といたしまして、これからさらに愛知川宿商店街の活性化をどのようにしていくかということは、議論を深めていかなければならないかなと思います。先の全員協議会でも申し上げましたとおり、街道交流館の前のシャッターが閉まっている店舗を、どういうふうに開けていただくかというところで、空き地・空き店舗・空き家、そういったものをどのように活用していくかという仕掛けをしながら、若い担い手、起業家をどう育てるかというところがこれからの愛荘町の地域産業の発展につながるものだというふうに考えておりますし、また、商工会員の育成というところにも関わってくるのかなと思っておりますので、よろしくお願いをいたしたいと思います。
「今回の指定管理を民間企業に変えてきたことについて、観光協会等と協議はしてきたのか」というところでございますが、11月の下旬に公募に至るまで、こういった指定管理の内容、街道交流館をどのようにすればうまく管理運営ができるかというところは、検討部会の中で幾度となく協議を重ねてきたと考えておりますし、公の施設の街道交流館としての募集をしていくというようなところで、お互いの観光資源を守っている観光協会と、それから民間のノウハウを持っている企業との連携をした中で、共同事業体として取り組むというところで協議をしてきたところでございます。
それから、「選定するのは町であって、選定委員会に投げている、任せているのではないか」というところでございますが、今日ご議決をいただけましたら、これからがどのようにその仕掛け・仕組みをつくっていくかというところが大変であると思っておりますし、行政を含め指定管理者、観光協会、商工会等、関係の事業体、そして地元がどうこの施設を盛り上げていくか、地域全体を盛り上げていくかというところは歪まないところでございますので、町の判断といたしましては、このような実績を持った、先ほど言いました派手さはございませんけども、地元に精通した業者が指定管理を他県で受けておりますので、そういった協議もできるのかなというようなところで、適切であるというふうに考えております。
それから、「5年間で1億4,000万円というようなところで、その対価かはどうか」というところでございますが、今回の街道交流館につきましては新規の施設でございます。特に先ほど言われましたようにいくつもの施設が複合した施設ということになっておりますし、営業の時間と言いますか、開館の時間も9時から21時ということで、12時間というところの設定で指定をさせていただいたところでございます。そういったところの人件費、またこれからの光熱水費等の読みができておりませんので、非常にマックスの形での収支の計算をさせていただいたところでございます。これからどうしたら最小の経費で最大の効果があげられるかというところで、それぞれ関係機関と協議をしていきたいと考えておりますので、よろしくお願いをいたします。以上でございます。
議長(瀧 すみ江君)
西澤 桂一君。
2番(西澤 桂一君)
再質問をいたします。
まず町長にいろいろとご答弁いただきました。私は「変えたらあかん」と、そんな話を言うつもりは全くないのです。ただ、あくまでも議会という場で答弁したことを変えるのであれば、きっちりと筋を通して議会でしっかりと説明すべきだということでして、変えるにあたっては前言を翻すということになってきますと、そこはやはり信頼性の問題にもなってきますから、議会でまずはそのことに触れ、それから本題に入っていくのが筋でなかろうかと、こういう筋論と言いますか、そのことをお尋ねしているということであります。
そして、部長から一番最後のところでご答弁いただきました。これにつきまして、事業を載せていくうえでは、観光客なり、そこを利用される方々が最大の1つの目安になってくると思うのです。それについての年度別の、例えば前年度比何パーセントくらいに増やしていくとか、あるいは1年目は10万人、2年目は何万人とか、こういった数値的な目標をしっかりと定めていないと、言葉だけですと、どれだけの利用者があって、どれだけの効果があがっているのかという測定が全くできないと思うのです。そういうところをまず設定しておくべきではないか、こういうところをお尋ねしておりますので、もう一度その点につきまして確認をしたいと思います。
議長(瀧 すみ江君)
町長。
町長(宇野 一雄君)
ご指摘の点につきましては当然のことと認識をいたしておりますので、今後そういったことがありませんよう、職員共々気をつけてまいりたいと思っております。
議長(瀧 すみ江君)
産業建設部長。
産業建設部長(青木 清司君)
ただいまの「数値目標というところでの年度別の目標はどういうふうにするのか」というようなご質問であったかなと思っております。5年間の協定は結ばせていただきまして、それからあと年度ごとの協定というようなことにもなります。
そしてまた仕様書の中にも書かせていただいておりますし、指定管理の要項の中にもございますが、モニタリングというものもございます。そういったモニタリングをするときに、その目標数値をしっかりと掲げさせていただいて、どういった目標数値がよいのかどうか、それが達成できてどうなのか、できなかってどうなのかということの議論を含めるためにも、先ほど申し上げました協議会なり委員会を設けさせていただきたいなと考えております。その中で外部の方である知識を持った学識経験者の方に入っていただいて実施をしていきたいなと思っておりますし、どういった数値を出すことによって効果が表れるかというところにつきましても、ご指導をいただいていきたいなと考えておりますので、よろしくお願いをいたします。
議長(瀧 すみ江君)
ほかに質疑はありませんか。
〔「なし」の声あり〕
議長(瀧 すみ江君)
これで質疑を終わります。
これより討論に入ります。はじめに反対討論はありませんか。
〔「なし」の声あり〕
議長(瀧 すみ江君)
ほかに討論はありませんか。
〔「なし」の声あり〕
議長(瀧 すみ江君)
討論なしと認めます。これで討論を終わります。
これより議案第1号を採決します。本案は原案のとおり決定することに賛成の諸君の起立を求めます。
〔賛成者起立〕
議長(瀧 すみ江君)
起立全員です。座ってください。
よって、議案第1号中山道愛知川宿街道交流館の指定管理者の指定につき議決を求めることについては、原案のとおり可決されました。
議案第2号の上程、説明、質疑、討論、採決
議長(瀧 すみ江君)
日程第5議案第2号平成29年度愛荘町一般会計補正予算(第8号)を議題にします。
本案について提案理由の説明を求めます。総務部長。
〔総務部長 川村 節子君登壇〕
総務部長(川村 節子君)
議案第2号平成29年度愛荘町一般会計補正予算(第8号)をご説明申し上げます。
平成29年度愛荘町一般会計補正予算(第8号)は、次に定めるところによる。
第1条
歳入歳出予算の総額の歳入歳出それぞれ1,883万2,000円を追加し、歳入歳出予算の総額を歳入歳出それぞれ107億6,612万6,000円とするものでございます。
第2条
地方自治法第213条第1項の規定により翌年度に繰り越して使用することができる経費は、「第2表繰越明許費」による。
第3条
債務負担行為は、「第3表債務負担行為」による。
第4条
地方債の変更は、「第4表地方債補正」によるものでございます。
4ページをお願いしたいと思います。第2表繰越明許費でございます。11款災害復旧費2項公共土木施設災害復旧費、町道斧磨多賀線災害復旧事業1,883万2,000円の繰越をお願いするものでございます。これにつきましては今回の補正であげさせていただいたあと全額繰越をさせていただいて、8月ごろまでに工事を完了したいと考えているものでございます。
続いて5ページでございます。第3表債務負担行為でございます。中山道愛知川宿街道交流館指定管理料、平成34年度までで1億4,829万円でございます。この29年度から協定に係る事務に入ることから、債務負担行為に係る限度額を定めるものでございます。
続きまして、6ページでございます。第4表地方債補正でございます。災害復旧事業といたしまして、限度額620万円を追加するものでございます。起債の方法、利率、償還の方法は、他の起債と同様でございます。
続いて9ページをお願いいたします。事項別明細書で説明をさせていただきます。
まず歳入でございます。13款国庫支出金1項国庫負担金3目災害復旧費国庫負担金1節土木施設災害復旧事業費1,255万4,000円の追加でございます。18款繰越金1項繰越金1目繰越金1節前年度繰越金は7万8,000円の追加、20款町債9目災害復旧債1節災害復旧事業債620万円の追加でございます。
続いて歳出でございます。10ページでございます。11款災害復旧費2項公共土木施設災害復旧費1目土木施設災害復旧費15節工事請負費1,883万2,000円は、町道斧磨多賀線復旧工事でございます。
以上、補正予算の説明とさせていただきます。よろしくご審議のほどお願いいたします。
議長(瀧 すみ江君)
これより質疑に入ります。質疑はありませんか。西澤 桂一君。
2番(西澤 桂一君)
2番、西澤です。第3表の債務負担行為に関しましてお尋ねをいたします。
指定管理料に当たるわけですけれども、2年目から5年目までの各年度は、先ほどの説明で2,791万円であるというようなお話でございました。2年度目からは宿泊施設が開業されまして、当然、そちらの利益も発生すると思われます。甘く考えて、開業年度とその翌年度は経営基盤を確立する年であるといたしましても、3年目となれば企業努力により収益を確保すべきであると思っております。先ほどは5年目を黒字にしてというようなお話もされておりましたけれども、私はやはり、本来の企業であればもう少し厳しく見るべきであると思っております。
そういうことから、3年目以降につきまして、2年から5年一緒の金額をやろうというのではなくて、年々指定管理料につきましては減額し、企業努力を求めるべきであると思います。それがありませんと、いつまで経ちましても指定管理料頼みの経営になってしまうということを危惧されてまいりますし、企業努力というのは、利用者(観光客)を増やして利益をあげていくというところでありまして、このことが結果的には中山道の活性化につながっていくものであると。そこのところが指定管理制度の大きなメリットであると考えております。その点におきまして、この仕組みが十分にここのところでは活用されていないのではないかと考えますので、その点につきましてお尋ねをいたします。
議長(瀧 すみ江君)
産業建設部長。
産業建設部長(青木 清司君)
指定管理料についての3年度以降の減額というようなところのご質問であったかと思います。
現在の指定管理につきましては、初年度が3,665万円、2年目からは2,791万円というところで積算をさせていただいたところでございます。この初年度の金額につきましては、8月のオープンというところもございますので、人件費が少なくはなってはおりますけれども、要項に中にも書かせていただきましたように、初年度の中には施設の備品が盛り込まれておりまして、これにつきましては1,384万1,000円ということで、その分の上乗せをしております。
この備品につきましても、購入をするのがいいのか、リースをするのがいいのか、そういった面につきましてもこれから協議を重ねていきながら、どういった備品を揃えるべきかというところもございまして、8月のオープンまでの日数を取らせていただいたところでございます。
そしてまた現在の収益の換算につきましても、今提案をいただきました中にはございます。初年度はありませんが、2年目からは宿泊の利用料金が入ってきます。また、食事の提供施設の飲食の料金についても入ってこようかと思っております。今回の業者については約1,800万円の売上げを最終的にはもっていきたいというところで提案をいただいたところではございますが、先ほど申しました現場の説明会の時にも業者からの提案もございましたように、なかなか拠点の1施設ではというようなところもございますので、国道8号とのどのような通路を設けるのか、そして国道8号からどのようにこの街道交流館、中山道の方に入っていただくのか、そしてまた秦荘のインターチェンジの方からどのように中山道の方へ来ていただくのか、また、両地域、彦根なり豊郷、そして東近江の観光との連携をどのようにしていくのかというようなところの提案もこれからいろいろな方面から提案をしていって、収益につなげていくようなことを考えていきたいというふうにも考えております。今回の仕様書の中にも、隣接近隣地域との観光団体との連携というところも入れさせていただいたところでございますので、地元に詳しい商工観光団体と協議を重ねて、収益の上昇につなげていきたいと考えておりますので、よろしくお願いいたします。
議長(瀧 すみ江君)
ほかに質疑はありませんか。
〔「なし」の声あり〕
議長(瀧 すみ江君)
質疑なしと認めます。これで質疑を終わります。
これより討論に入ります。はじめに反対討論はありませんか。
〔「なし」の声あり〕
議長(瀧 すみ江君)
ほかに討論はありませんか。
〔「なし」の声あり〕
議長(瀧 すみ江君)
討論なしと認めます。
これより議案第2号を採決します。本案は原案のとおり決定することに賛成の諸君の起立を求めます。
〔賛成者起立〕
議長(瀧 すみ江君)
起立全員です。座ってください。
よって、議案第2号平成29年度愛荘町一般会計補正予算(第8号)は、原案のとおり可決されました。
閉会の宣告
議長(瀧 すみ江君)
これで本日の日程はすべて終了しましたので、会議を閉じます。
これをもって、平成30年第1回愛荘町議会臨時会を閉会します。
お疲れさまでした。
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更新日:2019年12月25日