やさしい日本語

更新日:2021年04月02日

「やさしい日本語」とは?

「やさしい日本語」とは、普段使われている言葉を外国人にもわかるように配慮した、簡単な日本語のことです。1995年1月に起こった阪神・淡路大震災では、日本人だけではなく日本に来ていた多くの外国人も被害に遭いました。震災後、外国人に調査を行ったところ「地震のあと情報は盛んに流されたが、日本語ばかりでどうすればよいのかがわからなかった」という声がよく聞かれました。地震に慣れていない外国人にとって、地震の発生だけでもパニックになりますが、そこに“避難”や“震度”という聞きなれない日本語の表現が理解できず、必要な情報を手に入れられなかったり、不安に感じたりすることがあります。

弘前大学・人文学部社会言語学研究室(佐藤和之教授)が災害発生時の情報伝達に使うことばを、外国人にもわかりやすく、また情報を提供する日本人にも使いやすいように、簡潔な日本語にしようと研究してきました。その結果、考案されたものが「やさしい日本語」です。東日本大震災の外国人支援にあたっては過去の災害のよる教訓が生かされ、やさしい日本語による情報提供が行われました。

やさしい日本語は震災時だけでなく、日常生活でも役立ちます。あなたの周りで困っている外国人住民の方がおられたら「やさしい日本語」で声をかけてみてください。また、同じ自治会やアパートに外国人の方にお知らせ等の文書を作成するときも「やさしい日本語」を心がけてみてください。「外国語が話せないから…」と「翻訳しなければ…」と思うかもしれませんが、意外に通じるものです。

外国人集住集住都市会議が平成24年に定住南米系外国人を対象に実施した調査では、47.5%が「ひらがなまたはカタカナを読むことができる」と回答しており、やさしい日本語であれば理解できることが予想されます。

やさしい日本語言い換えリスト(例)

土足厳禁 → くつをぬいでください
更新する → 新しくする
登校する → 学校へ行く
通報する → 電話をする
問い合わせる → 質問する

やさしい日本語は日本語能力試験3級程度の外国人を対象としています。日本語能力試験3級程度とは、友人と待ち合わせ(時間や場所を決める)ができたり、自分のほしいものを説明して買い物ができたりする程度の能力のことです。文字表現でいうと、小学校の2、3年生で習う読み書きが難しくない漢字と平仮名およびカタカナによる表現です。

やさしい日本語に関するサイト

やさしい日本語の言い換えや活用方法については、以下のサイトに詳しく掲載されています。

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