現在の位置

旧秦荘町史「秦荘の歴史」のごあんない

更新日:2020年01月06日

「秦荘の歴史」の概要

旧秦荘町では、町の誕生から50周年を迎えるのを契機に、町内に残された歴史遺産を調査・収集・保存し、さらに自治体史としてまとめあげ、過去からのメッセージを後世に伝えることを使命として平成13年8月より町史編さん室を開設し、『秦荘の歴史』の刊行に取り組みました。

「秦荘の歴史」第一巻 古代・中世編

県下最大級の古墳群であった『上蚊野古墳群』、古代愛知郡における渡来氏族『依智秦氏』の活躍、湖東三山の一つ『金剛輪寺』の創建と繁栄、今昔物語にも描かれた『矢取地蔵縁起』、仏師運慶の娘も関わったという荘園『香庄』、六角氏や京極氏・浅井氏や近在土豪の様相など、秦荘の古代から中世にかけての世界を詳しく描き出しています。

第一章 秦荘町の黎明
 第一節 秦荘の地理と地域像
 第二節 縄文・弥生から古墳
 第三節 神話伝承の世界
 第四節 愛知郡の古代豪族
第二章 近淡海から近江へ
 第一節 愛知郡の成立
 第二節 古代の耕地整理
 第三節 仏教文化の浸透
 第四節 依智秦氏の活躍
第三章 荘園の発達と武士
 第一節 佐々木氏の愛知郡支配
 第二節 寺社の荘園
 第三節 金剛輪寺の興隆
 第四節 荘園の諸相
第四章 土豪の勃興と争乱
 第一節 六角と京極
 第二節 矢取地蔵と水争い
 第三節 金剛輪寺『下用帳』の世界
 第四節 戦国の東近江

執筆委員
担当編集委員
井上満郎 京都産業大学教授
河内将芳 京都造形芸術大学助教授
今本 暁 近江兄弟社高校講師
大友 暢 秦荘町教育委員会町史編さん室
大橋信弥 安土城考古博物館次長兼学芸課長
門野晃子 高島市教育委員会文化財課職員
木村至宏 成安造形大学学長
下坂 守 文化庁美術学芸課長
高橋誠一 関西大学教授
林 定信 秦荘町歴史文化資料館館長
松澤 修 滋賀県文化財保護協会主任技師

※役職などは『秦荘の歴史』第一巻が刊行された平成17年3月現在のものです。

本のかたち
B5判 布張上製本 化粧箱入り
本文 約450ページ
口絵カラー1ページ・モノクロ8ページ

「秦荘の歴史」第二巻 近世編

秦荘のほとんどを知行した彦根藩の地方制度の実態、街道と村との関わりや近世の交通、川や山の争論、幕末における彦根藩の動乱と村々、近世の金剛輪寺の様子、寺社への信仰と祭り、地方文書から浮かびあがった村の姿など、織田信長の近江侵攻から江戸時代末期の動乱までの秦荘の様子を詳しく記述しています。

第二巻の構成

第一章 領主と統治の仕組み
 第一節 信長・秀吉と愛知郡
 第二節 町域の領主
 第三節 彦根藩の村方支配
 第四節 村の負担
第二章 村々と街道
 第一節 村と村役人
 第二節 村が支えた行政
 第三節 人々の往来と名所・旧跡
 第四節 中山道と村々
第三章 生業と水と山 
 第一節 百姓世界の諸相
 第二節 村社会の広がり
 第三節 水論と山論
第四章 寺社と村の文化
 第一節 江戸時代の金剛輪寺
 第二節 地域の寺々
 第三節 地域の神々
 第四節 人生・まつり・文化
 第五節 幕末の秦荘

執筆委員
担当編集委員
水本邦彦 京都府立大学教授
青柳周一 滋賀大学経済学部助教授
伊藤真昭 京都橘大学非常勤講師
井上智勝 大阪歴史博物館学芸員
木村至宏 成安造形大学学長
東谷 智 甲南大学専任講師
山本晃子 高島市教育委員会文化財課職員
渡辺恒一 彦根城博物館学芸員

※役職などは『秦荘の歴史』第二巻が刊行された平成18年12月現在のものです。

本のかたち
B5判 布張上製本 化粧箱入り
本文 約450ページ
口絵カラー1ページ・モノクロ8ページ
 

「秦荘の歴史」第三巻 近代・現代編

明治以後、劇的に変化する情勢の中で秦荘の景観や農業、生活が変わっていきます。激動する社会の中で発展していく秦荘の姿はどうであったか、さまざまな出来事から人々の自由で活発な動きを描き出します。

第三巻の構成
第一章 文明開化の時代
 第一節 近代の出発
 第二節 自治の展開
 第三節 義務教育の登場
 第四節 明治・大正期の交通と明治前期の産業
第二章 明治中・後期・大正期の秦荘
 第一節 町村制下の秦荘
 第二節 日露戦争後の政治と社会
 第三節 教育の普及と寺社
 第四節 産業の進展
 第五節 農林業の発展と災害・水論
第三章 昭和戦前期の秦荘 
 第一節 昭和前期の政治と社会
 第二節 戦争の時代へ
 第三節 昭和戦前期の教育
 第四節 昭和戦前期の経済
第四章 秦荘の発展
 第一節 戦後の改革
 第二節 秦荘町の誕生
 第三節 秦荘町行政の展開
 第四節 経済の進展
 第五節 愛荘町へ

執筆委員
大橋松行 滋賀県立大学人間文化学部教授
長志珠絵 神戸市外国語大学外国学部准教授
北野裕子 大阪樟蔭女子大学学芸学部講師
高久嶺之介 京都橘大学文学部教授
友澤悠季 京都大学大学院農学研究科在籍中
野田公夫 京都大学大学院農学研究科教授
※役職などは『秦荘の歴史』第三巻が刊行された平成20年6月現在のものです。

本のかたち
B5判 布張上製本 化粧箱入り
本文 約500ページ
口絵カラー1ページ・モノクロ8ページ
 

「秦荘の歴史」第四巻 資料編(建造物美術工芸・文献史料・民俗) 

建造物・美術・工芸、文献史料、民俗から編成されています。秦荘に残る貴重な優品の文化財の数々を、目で見て楽しんでいただけるように写真で紹介しています。さらに、金剛輪寺「下倉米銭下用帳」を今回初めて活字化して紹介するほか、通史編で紹介仕切れなかった古文書に加え、秦荘の特徴ある民俗を紹介しています。

第四巻の構成
<建造物・美術・工芸>
第一章 平安時代
第二章 鎌倉時代
第三章 室町時代
第四章 江戸・明治・大正時代
<文献史料>
第一章 奈良・平安時代
第二章 鎌倉・室町時代
「金剛輪寺下倉米銭下用帳」
第三章 安土桃山・江戸時代
 彦根藩の支配と村の暮らし
 近世秦荘の社寺と文化
第四章 明治・大正・昭和・平成時代
<民俗>
第一章 農の風景
第二章 人生儀礼
第三章 一年の折り目と祈り
第四章 重なり合う信仰世界

執筆委員
<建造物・美術・工芸>
木村至宏 成安造形大学学長
國賀由美子 滋賀県立近代美術館主任学芸員
鈴木順治 愛荘町文化財審議委員
高梨純次 滋賀県立近代美術館学芸課長
寺島典人 大津市歴史博物館学芸員
土井通弘 就実大学教授
山下立 滋賀県立安土城考古博物館学芸員
吉見 静子 岐阜女子大学名誉教授
<文献史料>
青柳周一 滋賀大学経済学部准教授
伊藤真昭 京都橘大学非常勤講師
井上智勝 大阪歴史博物館学芸員
井上満郎 京都産業大学
大橋松行 滋賀県立大学教授
長志珠絵 神戸市外国語大学教授
河内将芳 奈良大学准教授
北野裕子 大阪樟蔭女子大学講師
下坂守 帝塚山大学教授
高久嶺之介 京都橘大学教授
野田公夫 京都大学教授
東谷 智 甲南大学専任講師
水本邦彦 京都府立大学教授
渡辺恒一 彦根城博物館学芸員
<民俗>
奥村晃代 甲賀市水口歴史民俗資料館専門員
菅原千華 市立枚方宿鍵屋資料館学芸員
福持昌之 愛荘町愛知川観光協会
和田光生 大津市歴史博物館学芸員
※役職などは『秦荘の歴史』第四巻が刊行された平成21年3月現在のものです。

本のかたち
B5判 布張上製本 化粧箱入り
本文 約500ページ
口絵カラー12ページ


 

「写真で見る秦荘のあゆみ」

秦荘の歴史をわかりやすく紹介した冊子です

頒布価格 1冊1,000円(送料別途)

「秦荘の歴史(第一巻~第四巻)」「写真で見る秦荘のあゆみ」販売について

・直接愛荘町にお越しいただくとき
直接購入される場合は、下記の場所にて販売しています。
 ・愛荘町立 歴史文化博物館
 ・愛荘町立 愛知川びんてまりの館
 ・愛荘町立 秦荘図書館
 ・愛知川駅 コミュニティハウス「るーぶる愛知川」

・郵送を希望されるとき
お電話またはファックスで、歴史文化博物館へお申し込み下さい。

愛荘町立 歴史文化博物館
〒529-1202 滋賀県愛知郡愛荘町松尾寺878番地
電話番号 0749-37-4500
ファックス 0749-37-4520