平成28年12月定例会3日目(平成28年12月21日) 議事録

更新日:2019年12月25日

平成28年12月愛荘町議会定例会

議会日程

開会:午前10時30分 閉会:午後12時03分

平成28年12月愛荘町議会定例会日程と議案
日程 議案内容
日程第1 議案第93号 平成28年度愛荘町下水道事業特別会計補正予算(第3号)

本日の会議に付した事件

日程第1

追加日程と議案内容
日程 議案内容
追加日程第1 議案第94号 平成28年度愛荘町一般会計補正予算(第8号)
追加日程第2 議案第95号 契約の締結につき議決を求めることについて
追加日程第3 議案第96号 契約の締結につき議決を求めることについて
追加日程第4 議案第97号 契約の締結につき議決を求めることについて
追加日程第1 請願第3号 治安維持法犠牲者国家賠償法(仮称)の意見書提出を求める請願書
追加日程第2 請願第4号 原発事故による避難者用無償住宅支援の継続を求める意見書の提出を求める請願書
追加日程第3 議堤第9号 議会改革特別委員会設置期限延長に関する決議
追加日程第4 議堤第10号 議員派遣について

出席議員(13名)

1番 上林 村治

2番 西澤 桂一

3番 伊谷 正昭

4番 高橋 正夫

5番 徳田 文治

6番 河村 善一

7番 小杉 和子

8番 吉岡 ゑミ子

9番 瀧 すみ江

10番 森 隆一

11番 竹中 秀夫

12番 辰己 保

13番 外川 善正

欠席議員(0名)

なし

議事

開会の宣告

議長(外川 善正君)

皆さん、おはようございます。大変ご苦労さんです。
平成28年12月定例会3日目、最終日となります。会議を行いたいと思います。座らせていただきます。

開議の宣告

議長(外川 善正君)

ただいまの出席議員は13名で、定足数に達しております。これより本日の会議を開きます。

議事日程の報告

議長(外川 善正君)

本日の議事日程は、お手元に配付のとおりです。

議案第93号の上程、説明、質疑、討論、採決

議長(外川 善正君)

日程第1、議案第93号平成28年度愛荘町下水道事業特別会計補正予算(第3号)を議題にします。
本案について提案理由の説明を求めます。産業建設部長。

〔産業建設部長 小杉 善範君登壇〕

産業建設部長(小杉 善範君)

それでは、補正予算書61ページ、議案第93号平成28年度愛荘町下水道事業特別会計補正予算(第3号)を、ご説明をさせていただきます。
平成28年度愛荘町下水道事業特別会計補正予算(第3号)は、次に定めるところによる。
歳入歳出予算の補正第1条歳入歳出予算の総額に歳入歳出それぞれ876万4,000円を追加し、歳入歳出予算の総額を歳入歳出それぞれ13億5,695万3,000円とするものでございます。
詳細につきましては事項別明細書でご説明をさせていただきます。議案書66ページでございます。歳入でございます。6款繰入金1項他会計繰入金1目一般会計繰入金876万円の追加、8款諸収入3項雑入1目雑入4,000円の追加でございます。
67ページ、歳出でございます。1款総務費1項総務管理費1目一般管理費でございます。給与、職員手当等、共済費合わせて11万5,000円の追加、人事院勧告による補正でございます。22節補償補てん及び賠償金1万4,000円の追加、損害賠償金でございます。
2目維持管理費27節公課費863万5,000円の追加、公営企業会計の消費税確定によるものでございます。
3款公債費1項公債費2目利子につきましては財源補正でございます。
なお、68ページにつきましては一般職の給与費明細書を掲載しております。
以上、ご審議のほどよろしくお願いいたします。

議長(外川 善正君)

これより質疑に入ります。質疑はありませんか。

〔「なし」の声あり〕

議長(外川 善正君)

質疑なしと認めます。
これより討論に入ります。はじめに反対討論はありませんか。

〔「なし」の声あり〕

議長(外川 善正君)

ほかに討論はありませんか。

〔「なし」の声あり〕

議長(外川 善正君)

討論なしと認めます。
これより、議案第93号を採決します。本案は原案のとおり決定することに賛成の諸君の起立を求めます。

〔賛成者起立〕

議長(外川 善正君)

起立全員であります。よって、議案第93号平成28年度愛荘町下水道事業特別会計補正予算(第3号)は、原案のとおり可決されました。

議長(外川 善正君)

暫時休憩いたします。

休憩午前10時34分
再開午前10時34分

議長(外川 善正君)

休憩前に引き続き会議を開きます。

議長(外川 善正君)

お諮りします。ただいま議案4件が提出されました。これを日程に追加し直ちに議題にしたいと思いますが、これにご異議はございませんか。

〔「異議なし」の声あり〕

議長(外川 善正君)

異議なしと認めます。よって、議案4件を日程に追加し、直ちに議題とすることに決定しました。

議案第94号の上程、説明、質疑、討論、採決

議長(外川 善正君)

追加日程第1、議案第94号平成28年度愛荘町一般会計補正予算(第8号)についてを議題にします。
本案について提案理由の説明を求めます。総務部長。

〔総務部長 川村 節子君登壇〕

総務部長(川村 節子君)

それでは、議案第94号平成28年度愛荘町一般会計補正予算(第8号)についてご説明申し上げます。
平成28年度愛荘町一般会計補正予算(第8号)は、次に定めるところによる。
歳入歳出予算の補正第1条歳入歳出予算の総額に、歳入歳出それぞれ580万円を追加し、歳入歳出予算の総額を歳入歳出それぞれ106億2,643万1,000円とするものでございます。
今回の補正につきましては、11月25日付けで交付内示を受けました地方創生推進交付金に伴う補正をお願いするものでございます。4ページの事項別明細書でご説明を申し上げます。本補正予算は、あいしょう版「スポーツ×健康づくり×地域づくり」推進事業の実施に伴う事業でございます。
まず、歳入でございます。13款国庫支出金1目総務費国庫補助金22節地方創生推進交付金264万6,000円の追加、18款繰越金1目繰越金1節前年度繰越金315万4,000円の追加。
歳出でございます。2款総務費6目企画費11節需用費30万円の追加は健康ポイント制度の拡充に伴う啓発チラシ、13節委託料50万円の追加は健康づくり啓発冊子制作業務委託料、18節備品購入費500万円の追加は健康器具等の購入によるものでございます。
誰もが簡単に取り組めるスポーツと健康づくりをキーワードに、子どもから高齢者までの様々なライフステージに応じた取り組みを効果的に総合的的に推進し、健康寿命の延伸や介護予防など高齢者を取り巻く環境の好循環を生み出すことで、健やかに生活できる地域コミュニティーの構築を目指すものでございます。
よろしくご審議のほどお願いいたします。

議長(外川 善正君)

これより質疑に入ります。質疑はありませんか。

〔「なし」の声あり〕

議長(外川 善正君)

質疑なしと認めます。
これより討論に入ります。はじめに反対討論はありませんか。

〔「なし」の声あり〕

議長(外川 善正君)

ほかに討論はありませんか。

〔「なし」の声あり〕

議長(外川 善正君)

討論なしと認めます。
これより、議案第94号を採決します。本案は原案のとおり決定することに賛成の諸君の起立を求めます。

〔賛成者起立〕

議長(外川 善正君)

起立全員です。着席願います。よって、議案第94号平成28年度愛荘町一般会計補正予算(第8号)は、原案のとおり可決されました。

議案第95号の上程、説明、質疑、討論、採決

議長(外川 善正君)

追加日程第2、議案第95号契約の締結につき議決を求めることについてを議題にします。
本案について提案理由の説明を求めます。総合政策部長。

〔総合政策部長 林 定信君登壇〕

総合政策部長(林 定信君)

議案第95号契約の締結につき議決を求めることについてをご説明させていただきます。
契約の締結につき議決を求めることについて
次のように請負契約を締結するにつき、地方自治法第96条第1項第5号ならびに愛荘町議会の議決に付すべき契約および財産の取得または処分に関する条例第2条の規定により、議会の議決をお願いするものでございます。

  1. 契約の目的
    平成28年度工事第29号
    旧愛知郡役所保存修理工事(その1)
    (保存修理工事のうち建築工事で基礎工事、鉄骨工事等)
  2. 契約の方法
    一般競争入札
  3. 契約金額
    1億7,893万1,160円
  4. 契約の相手方住所
    滋賀県愛知郡愛荘町中宿173番地
    氏名 寺社建築 株式会社 木澤工務店滋賀営業所 取締役所長 木澤 善和

でございます。以上、ご審議賜りますようよろしくお願い申し上げます。

議長(外川 善正君)

これより質疑に入ります。質疑はありませんか。6番、河村 善一君。

6番(河村 善一君)

郡役所の問題について質問します。委員会の報告の中に旧愛知郡役所の事業についての進捗状況について報告されています。その中にありました運営管理費については効率的、弾力的な運営を図らなくてはならない施設であり、委託指定管理となる形態になると考えられております。
ただ、現在構想している利用方法や運営においては企業経営的な感覚も必要ですので、その辺りが理解され、具現化するにはその種の団体の規制を検討しますとありますが、この団体の規制、検討状況についてお尋ねします。

議長(外川 善正君)

総合政策部長。

総合政策部長(林 定信君)

旧愛知郡役所の整備につきましては、その活用方法につきまして(仮称)愛荘町ふれあい交流館整備のあり方についての検討委員会を立ち上げまして2年あまり検討していただいているところでございます。
その委員の方々ならびに愛知高校の同窓会の方々等を含めまして、またふれあい交流館におきましては滋賀県麻織物工業協同組合等も検討させていただいております。このような方も含めまして、どういうような運営のあり方があるかについて、今検討しているところです。以上でございます。

議長(外川 善正君)

6番、河村 善一君。

6番(河村 善一君)

今の状況で聞きますと、あまり具体化されていない状態だと、今もう建設をして何をつくっていくかの段階、この段階に来て具体的にこういう活用をする、こういう団体が担っていくという、期限も決まっているわけで、そういうものが示されていない、あるいは示せないということを考えると、この事業はどのような方向に飛んでいくのか、終着点が見受けられないところが、私は納得できない点であります。だから、その点を今後いつまでに議員あるいは町民に対して示されて行かれるのか、お尋ねします。

議長(外川 善正君)

総合政策部長。

総合政策部長(林 定信君)

活用のあり方については1階の方をショップを中心にする、2階の大きなホールにつきましては愛知高校のコンサートであるとか、あるいは講演会という形で有効に活用するという形でいろいろ検討している次第でございます。
団体につきましては今申し上げましたように、相手がございますので、まだ確定したところまでいっておりません。その活用等のあり方につきましては、ほぼ委員会の中である程度煮詰まっておりますので、年度内には報告できるようにいたします。

議長(外川 善正君)

6番、河村 善一君。

6番(河村 善一君)

議決案件を出されるに当たっては、もっとそのようなところを議員や住民に対する説明や計画をはっきりしたものを示さなければならないのではないか、もう発注する段階においてもっと具体案あるいは受け入れをどのようにしていくかというところを、私には描けない部分がありますので、そういう点をもう一度聞きたいと思います。
先日、近江銀行跡地についてはスケジュール表が出てまいりました。今後、終着点までのスケジュール表をいつまでに出されるのか。今後それについて、いつまでに案件をやっていくのか。具体案が全然見えてこない。総合政策課が出される案については口では言われるけれども、具体的な資料として提出することはないので、今後資料として提出することを求めますが、それについて答弁を求めます。

議長(外川 善正君)

総合政策部長。

総合政策部長(林 定信君)

今後のスケジュールにつきましても、合わせて年度内には提出できるように準備させていただきます。

議長(外川 善正君)

ほかに質疑ありませんか。

〔「なし」の声あり〕

議長(外川 善正君)

これで質疑を終わります。
これより討論に入ります。はじめに反対討論はありませんか。

〔「なし」の声あり〕

議長(外川 善正君)

ほかに討論はありませんか。

〔「なし」の声あり〕

議長(外川 善正君)

討論なしと認めます。
これより、議案第95号を採決します。本案は原案のとおり決定することに賛成の諸君の起立を求めます。

〔賛成者起立〕

議長(外川 善正君)

起立多数です。着席願います。よって、議案第95号契約の締結につき議決を求めることについては、原案のとおり可決されました。

議案第96号の上程、説明、質疑、討論、採決

議長(外川 善正君)

追加日程第3、議案第96号契約の締結につき議決を求めることについてを議題にします。
本案について提案理由の説明を求めます。総合政策部長。

〔総合政策部長 林 定信君登壇〕

総合政策部長(林定信君)

議案第96号契約の締結につき議決を求めることについて説明させていただきます。
契約の締結につき議決を求めることについて
次のように請負契約を締結するにつき、地方自治法第96条第1項第5号ならびに愛荘町議会の議決に付すべき契約および財産の取得または処分に関する条例第2条の規定により、議会の議決をお願いするものでございます。

  1. 契約の目的
    平成28年度工事第30号
    旧愛知郡役所保存修理工事(その2)
    (保存修理工事のうち建築工事の左官工事、建具工事等)
  2. 契約の方法
    一般競争入札
  3. 契約金額
    1億1,339万3,520円
  4. 契約の相手方住所
    滋賀県愛知郡愛荘町中宿173番地
    氏名 寺社建築 株式会社 木澤工務店 滋賀営業所取締役所長 木澤 善和

でございます。以上、ご審議賜りますようよろしくお願い申し上げます。

議長(外川 善正君)

これより質疑に入ります。質疑はありませんか。

〔「なし」の声あり〕

議長(外川 善正君)

質疑なしと認めます。
これより討論に入ります。はじめに反対討論はありませんか。

〔「なし」の声あり〕

議長(外川 善正君)

ほかに討論はありませんか。

〔「なし」の声あり〕

議長(外川 善正君)

討論なしと認めます。
これより、議案第96号を採決します。本案は原案のとおり決定することに賛成の諸君の起立を求めます。

〔賛成者起立〕

議長(外川 善正君)

起立多数です。よって、議案第96号契約の締結につき議決を求めることについては、原案のとおり可決されました。

議案第97号の上程、説明、質疑、討論、採決

議長(外川 善正君)

追加日程第4、議案第97号契約の締結につき議決を求めることについてを議題にします。
本案について提案理由の説明を求めます。総合政策部長。

〔総合政策部長 林 定信君登壇〕

総合政策部長(林 定信君)

それでは、議案第97号契約の締結につき議決を求めることについてを説明させていただきます。
契約の締結につき議決を求めることについて
次のように請負契約を締結するにつき、地方自治法第96条第1項第5号ならびに愛荘町議会の議決に付すべき契約および財産の取得または処分に関する条例第2条の規定により、議会の議決をお願いするものでございます。

  1. 契約の目的
    平成28年度工事第32号
    旧愛知郡役所保存修理工事(電気設備)
  2. 契約の方法
    一般競争入札
  3. 契約金額
    6,642万円
  4. 契約の相手方住所
    滋賀県愛知郡愛荘町東円堂2546番地3
    氏名 株式会社 川端電設 代表取締役 川端 孝治

でございます。以上、ご審議賜りますようよろしくお願い申し上げます。

議長(外川 善正君)

これより質疑に入ります。質疑はありませんか。

〔「なし」の声あり〕

議長(外川 善正君)

質疑なしと認めます。
これより討論に入ります。はじめに反対討論はありませんか。

〔「なし」の声あり〕

議長(外川 善正君)

ほかに討論はありませんか。

〔「なし」の声あり〕

議長(外川 善正君)

討論なしと認めます。
これより、議案第97号を採決します。本案は原案のとおり決定することに賛成の諸君の起立を求めます。

〔賛成者起立〕

議長(外川 善正君)

起立多数です。よって、議案第97号契約の締結につき議決を求めることについては、原案のとおり可決されました。

議長(外川 善正君)

ここで暫時休憩をいたします。

休憩午前10時53分
再開午前10時54分

議長(外川 善正君)

休憩前に引き続き会議を開きます。

議長(外川 善正君)

お諮りします。ただいま請願2件、議堤2件が提出されました。これを日程に追加し、直ちに議題としたいと思いますが、ご異議ございませんか。

〔「異議なし」の声あり〕

議長(外川 善正君)

異議なしと認めます。よって、請願2件、議堤2件を日程に追加し、直ちに議題とすることに決定しました。

請願第3号の上程、説明、質疑、討論、採決

議長(外川 善正君)

追加日程第1、請願第3号治安維持法犠牲者国家賠償法(仮称)の意見書提出を求める請願書についてを議題にします。
お諮りします。請願第3号については、会議規則第92条第2項の規定により、委員会付託を省略しますが、ご異議ございませんか。

〔「異議なし」の声あり〕

議長(外川 善正君)

異議なしと認めます。よって、請願第3号は委員会付託を省略することに決定しました。
本案について、紹介議員の説明を求めます。12番、辰己 保君。

〔12番辰己 保君登壇〕

12番(辰己 保君)

請願第3号治安維持法犠牲者国家賠償法(仮称)の意見書提出を求める請願書を提案させていただきます。

治安維持法犠牲者国家賠償法(仮称)の意見書提出を求める請願書

愛荘町議会議長 外川 善正 様

請願者

住所 滋賀県愛知郡愛荘町中宿108
治安維持法犠牲者国家賠償要求同盟愛荘町支部
支部長 勝馬 千司穂
紹介議員
辰己 保
瀧 すみ江

1925年(大正14年)に制定され、その後改悪された治安維持法は国体を変革し、私有財産制度を否認する、すべての結社や個人の言論と運動を犯罪とし、死刑を含む重罰に処することによって、国民の目・耳・口をふさいで絶対主義的天皇制を維持するとともに、国民を侵略戦争に駆り立てるための悪法でした。
治安維持法は敗戦とともに廃止されましたが、廃止までの20年余で逮捕されたものは革新政党・労働組合はもとより、宗教団体をはじめ、果ては自由主義者ませ数十万人にのぼり、検挙者数6万8,274人、拷問により虐殺されたものは93人、獄死したものは400人余にのぼっています。
治安維持法犠牲者国家賠償要求同盟滋賀県本部が確認しているだけでも、逮捕投獄された滋賀県出身者・関係者は68名に及んでいます。著名な映画俳優であった東野英治郎、戦後衆議院議員として活動した江崎一治、同じく滋賀県議会議員として活動した奥野忠安はじめ、犬上郡亀山村太堂に生まれ3歳から愛知郡愛知川町中宿で育った久木興治郎や東京帝大生で旧秦荘町出身の秦正宣などです。
ドイツでは戦争および人道に反する罪に対する時効不適用条約に基づいて、ナチスが行った数々の行為にかかわる戦犯を追求し、その被害者には国内外を問わず謝罪を繰り返し被害補償を行っています。アメリカ政府は上記条約を批准していませんが、戦争中の日系人強制収容については謝罪と賠償を行っています。日本では、戦後ポツダム宣言受託の後、治安維持法は廃止されましたが、何らの謝罪も被害補償もされず、今日に至っています。
治安維持法制定以来、今年で91年を経過しますが、犠牲者もそれぞれ高齢に達していることに鑑み、一刻も早く(1)国が治安維持法は悪法であったことを認めること、(2)国が治安維持法犠牲者に謝罪し、賠償を行うこと、(3)国が治安維持法よる犠牲の実態を調査し、その内容を公表すること等を内容とする治安維持法犠牲者国家賠償法(仮称)の制定を、地方自治法第99条の規定に基づき、国に意見書を提出されるよう請願します。
なお、この請願に際して、一言申し上げます。治安維持法は戦前のことと言われる方があります。治安維持法は国に対して自由にものが言えなかった、個人を尊重することを求めただけで犯罪者として検挙、投獄され、命まで奪われました。この治安維持法は政治的自由への弾圧と人道に反する悪法として廃止をされたわけです。
人道に反する法律によって犠牲者に国は賠償する責務を負うのは当然と考えます。この考えのもと、請願が提出されています。去年からこの1年、政治の方向、流れは私たちは実態はわからないわけです。書物等で知るしかすべがありません。しかし、この1年の流れは治安維持法がつくられた、こうした国の流れと同じではないかと訴えるところです。
人道に反する悪法や理不尽な政策が数の力で次から次へと、国民主権を否定する法律などが通っています。日本国憲法は権力の力で人道に反する政治をさせないというのが核心です。この憲法は個人として尊重される、個人が幸せを追及することを保障しています。この2つを守ろうとすれば戦争はしないということにつながっていきます。個人の尊厳、すなわち国民主権を明確にしたのがこの憲法です。
今、数の力で国民主権を否定するということは個人の自由、個人の尊厳を否定するということ、国民主権すなわち立憲主義を壊す政治は権力が一人歩きする道となります。1人歩きする政治は個人の自由を縛っていきます。結局戦前の治安維持法と同じ道をたどる不安を持っているわけです。国家賠償請求の請願であります。私たちの子どもや孫に自由な社会をしっかりと渡していくため、国に警鐘を鳴らす。そうした意義をもった請願でもあるわけです。
どうか委員各位のご理解、ご賛同をお願いして説明とさせていただきます。

議長(外川 善正君)

これより質疑に入ります。質疑はありませんか。

〔「なし」の声あり〕

議長(外川 善正君)

質疑なしと認めます。
これより討論に入ります。はじめに反対討論はありませんか。

〔「なし」の声あり〕

議長(外川 善正君)

ほかに討論はありませんか。9番、瀧 すみ江君。

9番(瀧 すみ江君)

9番、瀧 すみ江、私の方からは賛成討論をさせていただきます。
先ほど提案説明にもありましたように、治安維持法は1925年に実施され、太平洋戦争の敗戦後の1945年10月に廃止されるまで、当時の天皇制政府の絶対的な権力が国民を押さえつけ、権力に従わせる法律として暴威を振るいました。この法律は思想そのものが犯罪とするもので、天皇制の政治体制を変えて、国民主権の政治を打ちたてようとする政党の幹部は最高死刑という重罰を科するものでした。また、そういう政党の活動を少しでも協力するだけで犯罪とされ、最後には宗教者や自由主義者まで弾圧の対象とされました。
戦後の民主的改革の中で、当然この法律は廃止されましたが、政府は治安維持法の被害者に謝罪や生涯補償はしていません。これに対し、当時の犠牲者の人々を中心に治安維持法の時代の撤退や、その教訓を後世に訴えるとともに、治安維持法など戦前の悪法で弾圧の被害を受けた犠牲者たちに国として謝罪をし、国家賠償を行う法律を制定するよう運動を進める組織を1968年につくったのです。今年が請願団体の治安維持法犠牲者国家賠償要求同盟です。
この要求が実現するよう国会に請願する行動を毎年続け、地方議会に対しても請願活動を粘り強く行っています。2016年5月現在では404議会が国家賠償法制定を求める意見書(仮称)が総理大臣、法務大臣充てに届けられています。今、安保法制や秘密保護法の実施また憲法改定などの動きなど、戦争、国民統制の危険が忍び寄っている現状があります。請願書の内容は遠い昔のことではなく、これからの平和を守る上でも請願の持つ意味は大きいと考えます。
議員の皆さまにおかれましては党派、思想、心情の違いを超えて、請願の趣旨をご理解いただき、採択いただきますようお願い申し上げまして、賛成討論といたします。

議長(外川 善正君)

ほかに討論はありませんか。

〔「なし」の声あり〕

議長(外川 善正君)

これで討論を終わります。
これより、請願第3号を採決します。本案は原案のとおり採択することに賛成の諸君の起立を求めます。

〔賛成者起立〕

議長(外川 善正君)

起立少数です。よって、請願第3号治安維持法犠牲者国家賠償法(仮称)の意見書提出を求める請願書は、不採択することに決定しました。

請願第4号の上程、説明、質疑、討論、採決

議長(外川 善正君)

追加日程第2、請願第4号原発事故による避難者用無償住宅支援の継続を求める意見書の提出を求める請願書についてを議題とします。
お諮りします。請願第4号については、会議規則第92条第2項の規定により、委員会付託を省略いたしますが、ご異議ございませんか。

〔「異議なし」の声あり〕

議長(外川 善正君)

異議なしと認めます。よって、請願第4号は委員会付託を省略することに決定しました。
本案について、紹介議員の説明を求めます。2番、西澤 桂一君。

〔2番西澤 桂一君登壇〕

2番(西澤 桂一君)

原発事故による避難者用無償住宅支援の継続を求める意見書の提出を求める請願書、請願4号でございます。

平成28年11月21日

愛荘町議会議長 外川 善正 様
紹介議員 西澤 桂一
辰己 保
徳田 文治

趣旨に入る前に紹介議員の1人として私の意見を申し上げたいと思います。
この事故が起きまして、5年と9ヵ月ぐらいになります。その当時、私は町あるいは県の社会福祉協議会あるいはNPO団体等と現地へボランティアで駆けつけましたけれども、大槻町、宮城県の東松山、南三陸等にまいりましたけれども、福島県にはどうしても入ることはできませんでした。これはやはり放射能の影響ということで、受け入れ自体もできないという事情がありました。
それで、福島の状態はどうなっているのかということが気になっておりましたが、最近になりまして、浜通りは通れるようになったと聞きましたので、この10月に浜通りに車で行ってまいりました。いわき市から仙台市まで走ったわけですけれども、その実情を目の当りにいたしますと、それは大変だというのが実感であります。ご承知のように原発というのは本当に不便なところ、人があまりいないところにつくっているわけですけれども、福島原発1号機・2号機、いずれも海岸には近いのですけれども、山の状況の中でつくられています。
それで、私は大熊とか富江とかそういうところをずっと走っていましたけれども、人は通っておりません。あくまでもそこには大型の工事用のダンプが通るとか、あるいは大きなトラックが通るとかいうことで、乗用車自体も少なく、人は全く見当たらない。その道路から中へ入っていくということになるとバリケートがある、警察官や警備員の方の許可がなくては入れない状態であります。農地はすべて、もう5年経ちますから大きな灌木が茂っておりまして、いたるところに除染をされた黒い袋が積みこまれていると、500メートル四方ぐらいの大きな状況でございました。
そういう中で今回除染が済んだところにつきましては、自主避難している方については帰りなさいということですが、まだまだ国道を走っておりますと、交通標識のところで何シーベルトという表示がありますが、25ミリメートルシーベルトとか30ミリメートルシーベルトとか非常に高い数値が書かれております。沿道沿いの商店街につきましてはまだまだ震災当時の状況で、その中は散乱している状態で整理もできない状態で、こういうのを確認してきました。
そういうところから除染が進んでいるとはいえ、自主避難している方についてはすぐに帰れよということではなく、継続すべきと考えます。そういうことから今回私は紹介議員となったわけでございます。
それでは、請願内容を朗読させていただきます。
請願者でございますが、原発事故避難者の住宅支援の継続を求める滋賀の会、彦根・愛知・犬上原発のない社会をつくる会、住所は省略させていただきます。
勝馬 千司穂、小嶋 哲哉、嶋中 まさ子、村川 英幸、那須 光章、村西 俊雄、寺本 了恵、以上7名の方からでございます。
それでは、請願趣旨を朗読いたします。福島原発事故から5年8ヵ月が経ちましたが、収束の見通しは全く立っていません。放射能汚染などのため、全国で14万1,000人(復興庁9月30日発表)の住民が避難を余儀なくされています。滋賀県防災危機管理局によると9月23日現在、滋賀県には全体で212人、福島県から155人の方が避難しています。
これまで国が定めた避難区域外から自主的に避難した区域外避難者に対して無償住宅支援が行われていました。しかし、政府と福島県は、この支援を2017年3月に打ち切ろうとしています。さらに、政府は今年6月より葛尾村、川内村、南相馬市の年間50ミリメートルシーベルト未満の地域を解除するとともに居住制限区域、避難指示解除準備区域を遅くとも2017年3月までに解除することも決めました。これらの地域からの避難所も区域外避難者になり、無償住宅支援は打ち切られます。
今もなお定職もなく経済的に苦しい状態で置かれている避難者や放射線量の高い地域から逃れてきた母子世帯は、無償住宅支援が打ち切られれば避難の継続が困難になります。福島県では小児甲状腺患者が174人も発見されており、今なお線量の高い地域に帰り、子どもにこれ以上被ばくをさせたくないと親が願うのは当然です。放射性セシウム137の半減期は30年と長く、命と健康を守り、安心して避難生活を続けるためには無償の住宅提供を続けることが必要です。
私たち愛荘町の住民は、隣りの福井県に巨大な原発群を控えており、今の避難者の苦悩を他人事のように考えることはできません。地域住民の暮らしと健康を守る愛荘町議会に、以下のことを請願します。
請願事項国と福島県に対して、原発事故による避難者用無償住宅支援の継続を求める意見書を提出すること。

以上です。ご理解のほどよろしくお願いいたします。

議長(外川 善正君)

これより質疑に入ります。質疑はありませんか。

〔「なし」の声あり〕

議長(外川 善正君)

質疑なしと認めます。
これより討論に入ります。はじめに反対討論はありませんか。

〔「なし」の声あり〕

議長(外川 善正君)

ほかに討論はありませんか。

〔「なし」の声あり〕

議長(外川 善正君)

討論なしと認めます。
これより、請願第4号を採決します。本案は原案のとおり採択することに賛成の諸君の起立を求めます。

〔賛成者起立〕

議長(外川 善正君)

可否同数と認めます。着席願います。よって、本職の採決件により本案は採択と見なします。請願第4号原発事故による避難者用無償住宅支援の継続を求める意見書の提出を求める請願書は、採択することに決定しました。

議長(外川 善正君)

暫時休憩いたします。議運、全協を開きますので、よろしくお願いします。

休憩午前11時20分
再開午前11時46分

議長(外川 善正君)

休憩前に引き続き会議を開きます。

意見書第3号の上程、説明、質疑、討論、採決

議長(外川 善正君)

追加日程第1意見書第3号原発事故による避難者用無償住宅支援の継続を求める意見書についてを議題にします。
本案について提案理由の説明を求めます。2番、西澤 桂一君。

〔2番西澤 桂一君登壇〕

2番(西澤 桂一君)

それでは意見書の提案させていただきます。

意見書第3号

平成28年12月21日

愛荘町議会議長 外川善正 様

原発事故による避難者用無償住宅支援の継続を求める意見書

上記の議案を、愛荘町議会会議規則第14条の規定により提出する。

提出者 愛荘町議会議員 西澤 桂一
賛成者 愛荘町議会議員 辰己 保
賛成者 同 徳田 文治
賛成者 同 上林 村治
賛成者 同 小杉 和子
賛成者 同 瀧 すみ江

それでは、その内容でございます。

原発事故による避難者用無償住宅支援の継続を求める意見書

福島原発事故から5年8ヵ月が経ちましたが、収束の見通しは全く立っておりません。放射能汚染などのため、全国で14万1,000人の住民が避難を余儀なくされています。滋賀県によると9月23日現在、県内には212人、うち福島から155人の方が避難しておられます。
これまで、避難区域外から避難した区域外避難者に対して無償住宅支援が行われていましたが、政府と福島県は、この支援を2017年3月に打ち切ろうとしています。さらに、昨年6月、政府は居住制限区域、避難指示解除準備区域を2017年3月までに解除することを決め、今年6月より葛尾村、川内村、南相馬市の年間50ミリメートルシーベルト未満の地域を解除しました。日本の法律が通常の年間線量限度を1ミリメートルシーベルトに定めているにもかかわらずです。解除されても帰還できない人たちは区域外避難者になり、無償住宅支援は打ち切られます。これらの人々はすべて被害者であるのです。
無償住宅支援が打ち切られれば、今でも経済的に苦しい状態で置かれている避難者や線量の高い地域から逃れてきた母子避難者世帯は、避難の継続が困難になります。
事故の犠牲者である避難者に「被ばくか貧困か」を迫るような事態は避けなければなりません。放射性セシウム137の半減期は30年と長く、命と健康を守り、安心して避難生活を続けるためには無償の住宅提供を続けることが必要です。
私たち愛荘町の住民は、隣りの福井県に巨大な原発群を控えており、今の避難者の苦悩を他人事のように考えることはできません。政府と福島県はこうした住民の思いを重く受け止めて、2017年3月以降も避難者への無償住宅支援を継続すべきだと考えます。
以上、地方自治法第99条の規定により意見書を提出いたします。

2016年12月21日

衆議院議長 様
参議院議長 様
内閣総理大臣 様
復興大臣 様
福島県知事 様

滋賀県愛荘町議会

以上です。よろしくお願い申し上げます。

議長(外川 善正君)

これより質疑に入ります。質疑はありませんか。

〔「なし」の声あり〕

議長(外川 善正君)

質疑なしと認めます。
これより討論に入ります。はじめに反対討論はありませんか。

〔「なし」の声あり〕

議長(外川 善正君)

ほかに討論はありませんか。

〔「なし」の声あり〕

議長(外川 善正君)

討論なしと認めます。
これより、意見書第3号を採決します。本案は原案のとおり決定することに賛成の諸君の起立を求めます。

〔賛成者起立〕

議長(外川善正君)

着席願います。可否同数と認めます。よって、本職の採決件により本案は採択と認めます。意見書第3号原発事故による避難者用無償住宅支援の継続を求める意見書については、原案のとおりに可決することに決定しました。

議堤第9号の上程、説明、質疑、討論、採決

議長(外川 善正君)

追加日程第3、議提第9号議会改革特別委員会設置期限延長に関する決議を議題にします。
本案について提案理由の説明を求めます。12番、辰己 保君。

〔12番辰己 保君登壇〕

12番(辰己 保君)

議堤第9号議会改革特別委員会設置期限延長に関する決議を提案させていただきます。
議堤第9号
議会改革特別委員会設置期限延長に関する決議
上記の議案を、愛荘町議会会議規則第14条の規定により別紙のとおり提出する。

平成28年12月21日

提出者 愛荘町議会議員 辰己 保
賛成者 愛荘町議会議員上林 村治
賛成者 同 高橋 正夫
賛成者 同 吉岡 ゑミ子
賛成者 同 森 隆一

愛荘町議会議長 外川 善正 様

議会改革特別委員会設置期限延長に関する決議
次のとおり、議会改革特別委員会を設置するものとする。

  1. 名称
    議会改革特別委員会
  2. 設置の根拠
    地方自治法第109条および愛荘町議会委員会条例第5条
  3. 目的
    議会改革に関する調査・研究
  4. 設置期限
    平成29年3月定例会閉会までとし、閉会中もなお調査・研究を行う
  5. 定数
    5人

提出の理由 平成28年12月定例会閉会までの期限であったが、議会改革条例の一部改正(案)の整理ならびにそれらに関する要領、指針の策定に向けた整理になお時間を要するためです。
どうかご理解をよろしくお願い申し上げて、提案とさせていただきます。

議長(外川 善正君)

これより質疑に入ります。質疑はありませんか。

〔「なし」の声あり〕

議長(外川 善正君)

質疑なしと認めます。
これより討論に入ります。討論はありませんか。

〔「なし」の声あり〕

議長(外川 善正君)

討論なしと認めます。
これより、議堤第9号を採決します。本案は原案のとおり決定することに賛成の諸君の起立を求めます。

〔賛成者起立〕

議長(外川 善正君)

起立全員であります。よって、議堤第9号議会改革特別委員会設置期限延長に関する決議は、原案のとおり可決されました。

議堤第10号の上程、説明、採決

議長(外川 善正君)

追加日程第4、議提第10号議員派遣についてを議題にします。
会議規則第127条の規定により、お手元に配付しました議案のとおり、議員派遣することにご異議はございませんか。

〔「異議なし」の声あり〕

議長(外川 善正君)

異議なしと認めます。よって、議提第10号議員派遣については、お手元に配付しました議案のとおり、議員を派遣することに決定しました。

閉会の宣告

議長(外川 善正君)

これで、本定例会に付された日程はすべて終了しましたので、会議を閉じます。
町長、あいさつ。

町長あいさつ

町長(宇野 一雄君)

今議会の閉会にあたりまして、一言御礼を申し上げます。
今議会で提案させていただきました案件は、追加案件を含めまして条例改正案件6件、契約の締結に伴う議決案件4件、指定管理者の指定に関する案件2件、損害賠償の額を定める議決案件2件、平成28年度愛荘町一般会計補正予算(第7号)および(第8号)の2案件ならびに愛荘町各特別会計の補正予算5案件につきまして、慎重審議のうえ、すべての案件について可決いただき誠にありがとうございました。
さて、昨年は昭和20年8月15日、多くの尊い命が犠牲となった第2次世界大戦の終戦から70年が経過した節目の年でございました。その翌年、昭和21年11月3日に日本国憲法が公布されますとともに昭和22年5月3日に施行され、本年11月3日に日本国憲法が公布されてから70年の節目の年にあたります。憲法施行以来、我が国は国民主義と民主主義、自由主義と基本的人権の尊重および平和主権と国際協調主義という日本国憲法の基本原則のもと、国民一人ひとりの英知とたゆまぬ努力によりまして戦後の荒廃から出発し、豊かな社会を築き上げ、国際平和に貢献してまいりました。ご案内のとおり、国民主権とは、国の意思を国民が決定できる国民の代表者であります政治家が決定する形態をいい、基本的人権の尊重とは、人は生まれながらに持っている権利で、この権利は最大限に尊重される必要があり、冒すことのできない永久の権利とされております。平和主義とは、第二次世界大戦太平洋戦争を通じて戦争の悲惨さを痛感した日本は、戦争放棄、戦力の不保持、交戦権の否認を求めております。このような日本国憲法は国の最高法規でございます。国の運営の指針として戦後社会の枠組みづくりに大きな役割を果たし、我が国の反映と国際平和の維持に大きく寄与してまいりました。
一方、政府は戦争放棄を定めた第9条を中心に憲法改正論議が続いております。憲法改正の議論においては、人権保障および権力分立等、立憲的意味においての憲法の基本理念や、今ほども申し上げました憲法の三大原則であります国民主権、基本的人権の尊重、恒久平和主義を原点において今改正を加えることが必要かどうかを検討したわけで、真に改正が必要であるとすれば、どのような改正が必要であるかといった議論を十分に行っていただきたいと思っているところでございます。このような大きな問題を、日本国憲法公布70年の節目の年として捉まえ、条文、全文、日本国憲法を我々が今一度読み返し、改正の議論に関し自問自答することもいい機会ではないかと思うところでございます。
また、本年も残すところ10日余りとなりました。12月議会定例議会の提案趣旨説明でも申し上げましたが、この1年国の内外ともに激動の年でございました。熊本大震災、鳥取中部地震、台風10号で岩手県岩泉町の高齢者グループホームが濁流により浸水し9人が犠牲となった自然災害、障害者施設に男が侵入し入所者10数人が次々刺され19人が死亡された相模原障害者施設殺傷事件、国外ではベルギーの首都ブリュッセルで日本人が巻き込まれた連続爆発事件、バングラディッシュ首都ダッカ市内のレストランで日本人を含み殺害された事件、トルコの最大都市イスタンブールでの事件、また日本時間の昨日午前10時ごろドイツの首都ベルリンでクリスマスマーケットにトラックが侵入し、多くの方が死傷する事件が発生するなど、目を覆いたくなるような災害や事件が発生いたしました。
一方、リオオリンピック・パラリンピックでは、日本人選手のめざましい活躍がありました。4年後の東京オリンピック・パラリンピックに夢を引き継いだところでございます。
また、来年の干支は酉です。酉は実際に鶏のことをいうようでございますが、干支の「酉」という漢字は、ご案内のとおり「酒」という漢字からさんずい篇を取った字でありますが、酒壺を描いたようでございまして、収穫した作物から酒を抽出するという意味や、収穫できる状態であることから実るということも表すようでございます。来年は、議員各位はもとより我々にとって実り多い年となりますことを念願するものでございます。
終わりに、今議会に賜りました貴重なご意見や提言を踏まえまして、職員ともども誠心誠意これらに事務執行にあたってまいります。今後とも変わらぬご鞭撻を賜りますようお願いを申し上げます。
毎年冬になりますと、流行し始めるのはインフルエンザでございます。今年2016年はラニーニャ現象の影響で通常の冬よりも早く寒さが訪れ、全国的には既にインフルエンザを患っている方が多く、12月から感染者が増え、1日から2日がピークと言われております。これから寒さも一段と厳しくなります。議員各位におかれましては、風邪やインフルエンザに罹らないように健康にご留意されまして、新しい29年の新年をご家族共々健やかにお迎えいただくようご祈念申し上げまして、閉会のあいさつとさせていただきます。どうもありがとうございました。

議長(外川 善正君)

これをもって、平成28年12月愛荘町議会定例会を閉会します。
今年28年も、あとわずかになりました。今ほど町長からもお話がありましたように、交通事故等に十分注意され、健康管理に留意されて過ごされることを祈念します。
本日は大変ご苦労さまでした。

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