平成28年第3回臨時会1日目(平成28年10月24日) 議事録

更新日:2019年12月25日

平成28年第3回愛荘町議会臨時会

議会日程

開会:午前10時04分 閉会:午後12時24分

平成28年第3回愛荘町議会臨時会日程と議案内容
日程 議案内容
日程第1 会議録署名議員の指名
日程第2 会期の決定
日程第3 町長提案趣旨説明
日程第4 議案第76号 平成28年度愛荘町一般会計補正予算(第6号)

本日の会議に付した事件

日程第1から日程第4

出席議員(13名)

1番 上林 村治

2番 西澤 桂一

3番 伊谷 正昭

4番 高橋 正夫

5番 徳田 文治

6番 河村 善一

7番 小杉 和子

8番 吉岡 ゑミ子

9番 瀧 すみ江

10番 森 隆一

11番 竹中 秀夫

12番 辰己 保

13番 外川 善正

欠席議員(0名)

なし

議事

開会の宣告

議長(外川 善正君)

皆さん、大変ご苦労さんです。
クールビズの期間中ということでありますが、本当に朝夕は冷え込んで厳しい寒さになってきました。十分身体には気をつけていただいて、活躍していただきたいと思います。座らせていただきます。
ただいまの出席議員は13名で、定足数に達しております。
よって、平成28年第3回愛荘町議会臨時会は成立いたしましたので開会します。
これより本日の会議を開きます。

議事日程の報告

議長(外川 善正君)

本日の議事日程は、お手元に配付のとおりです。

会議録署名議員の指名

議長(外川 善正君)

日程第1、会議録署名議員の指名を行います。
今期臨時会の会議録署名議員は、会議規則第126条の規定により、1番上林 村治君、2番西澤 桂一君を指名します。

会期の決定

議長(外川 善正君)

日程第2、会期の決定についてを議題とします。
お諮りします。今期臨時会の会期は、本日の1日のみとしたいと思います。これにご異議ありませんか。

〔「異議なし」の声あり〕

議長(外川 善正君)

異議なしと認めます。よって、会期は本日の1日のみと決定しました。

町長提案趣旨説明

議長(外川 善正君)

日程第3町長提案趣旨説明を求めます。町長。

〔町長 宇野 一雄君登壇〕

町長(宇野 一雄君)

本日ここに、平成28年第3回愛荘町議会臨時会をお願いいたしましたところ、議員各位には何かとご多忙の中ご出席賜り、厚くお礼を申し上げます。平素は、町政各般にわたりまして格別のご支援、ご協力をいただいており、厚くお礼を申し上げます。
まず、去る21日に発生いたしました鳥取県倉吉市を中心とする震度6弱の地震で多くの方々が被災されました。心からお見舞いを申し上げたいと存じます。一日も早い復興を念願するものでございます。
本臨時会に提案いたします議案につきましては、平成28年度愛荘町一般会計補正予算(第6号)でございまして、歳入歳出予算の総額に歳入歳出それぞれ4億648万円を追加し、歳入歳出予算の総額を歳入歳出それぞれ105億3,345万円とするものでございます。
まず、予算書4ページの債務負担行為でございますが、学校給食調理・配送等業務に係るものでございますが、本年10月で現在の5か年契約が満了となります。契約満了日から本年度中は、現在の受託業者に引き続きお願いをすることといたしておりますが、平成29年4月より新規委託業者の選任手続きを行うにあたりまして、予算上の措置が必要となってまいりますので、今回、債務負担行為の予算化をお願いするものでございます。
なお、アレルギー対応食につきましては、今日まで町直営業務として行ってまいりましたが、在職中の正職員の2名が本年度末で定年退職となり、職員がいなくなりますので、次年度からは業者委託として実施したいと考えており、債務負担行為に含めることといたしております。
債務負担行為の期間は、平成29年度から平成33年度の5か年でございます。
なお、現在は長期継続契約でお願いをいたしておりますが、長期継続契約では年度に大幅な生徒や園児の増減が生じた場合、契約額の変更が難しくなりますので、次年度より債務負担行為による対応とさせていただきます。
次に、予算の内容でございますが、旧近江銀行愛知川支店保存修理事業および旧愛知郡役所保存修理事業につきまして、両事業とも国土交通省の社会資本整備総合交付金を充当し整備を進めておりますが、国からは社会資本整備総合交付金全額を内示いただきましたので、6月議会定例会で国庫支出金の増額補正をお願いしたところでございます。しかし、既に両事業とも債務負担行為の措置ができておりましたのと、県と29年度への明許繰越について協議を進めておりましたところ、繰越に必要な現年度予算の予算化ができていないことがわかりました。このため、今回、債務負担行為の予算化として4億648万円をお願いするものでございます。
あわせて、国庫支出金の交付金裏に充当いたします合併特例債の限度額の増額をお願いするものでございます。
以上、本臨時会に提案させていただきました。何とぞ慎重なご審議のうえ、ご議決を賜りますようお願いを申し上げまして、提案趣旨の説明とさせていただきます。

議案第76号の上程、説明、質疑、討論、採決

議長(外川 善正君)

日程第4、議案第76号平成28年度愛荘町一般会計補正予算(第6号)を議題にします。
本案について提案理由の説明を求めます。総務部長。

〔総務部長 川村 節子君登壇〕

総務部長(川村 節子君)

議案第76号平成28年度愛荘町一般会計補正予算(第6号)をご説明申し上げます。別冊一般会計補正予算書により説明をさせていただきます。
平成28年度愛荘町一般会計補正予算(第6号)は、次に定めるところによる。
第1条歳入歳出予算の総額に歳入歳出それぞれ4億648万円を追加し、歳入歳出予算の総額を歳入歳出それぞれ105億3,345円とするものでございます。
第2条債務負担行為は、「第2表債務負担行為」による。
第3条地方債の変更は、「第3表地方債補正」によるものでございます。
4ページをお願いいたします。「第2表債務負担行為」でございます。学校給食調理・配送等業務でございます。期間は、平成29年度から平成33年度までの5か年間でございます。限度額は4億7,398万5,000円でございます。
続いて、5ページでございます。「第3表地方債補正」でございます。地方債補正といたしまして、合併特例事業5億4,440万円を9億3,050万円に変更するものでございます。利率及び償還の方法には、変更はございません。
続いて8ページ、事項別明細書でご説明をさせていただきます。
まず歳入でございます。18款繰越金1目繰越金前年度繰越金2,038万円の追加。20款町債1目総務債7節合併特例債3億8,610万円の追加。
9ページ歳出でございます。2款総務費6目企画費13節委託料2,248万円の追加は、旧近江銀行愛知川支店保存修理工事監理業務委託520万円と、旧愛知郡役所保存修理工事監理業務委託1,728万円でございます。
続いて15節工事請負費3億8,400万円の追加は、旧近江銀行愛知川支店保存修理工事1億400万円と、旧愛知郡役所保存修理工事2億8,000万円でございます。
補正をお願いする2事業につきましては、平成29年度までの債務負担行為のご議決をお願いしているところですが、社会資本整備総合交付金事業として実施しており、29年度予算に計上する予定でございました。今回、29年度債務負担行為として措置している予算を平成28年度予算で措置するものでございます。よろしくご審議のほどお願い申し上げます。

議長(外川 善正君)

ここで暫時休憩といたします。

休憩午前10時13分
再開午前11時35分

副議長(瀧 すみ江君)

休憩前に引き続き会議を開きます。
ただいま議長が公務のため退席いたしましたので、私(副議長)が代わり議事を進行させていただきます。

議長(瀧 すみ江君)

これより質疑に入ります。質疑はありませんか。西澤 桂一議員。

2番(西澤 桂一君)

2番、西澤でございます。先ほどの全員協議会の中でもお話がありましたように、債務負担行為につきまして、実は給食の内容に係る部分ですが、9月定例会の一般質問の回答と今回の取り扱いが違うというようなことでございましたので、その点につきまして、その当時の答弁者にどういうようなことでそういうような回答をされていたのか、その点について伺いたいと思います。

議長(瀧 すみ江君)

教育長。

教育長(藤野 智誠君)

お答えをさせていただきます。
9月議会の当初につきましては、教育委員会の事務局としましては、直営で何とか続けられないかという願望、そういったものを持っておりました。また、説明もさせていただきましたが、5年前の時には調理員が退職するということと同時に、調理を委託に回すという方向を持っていたところです。そういった意味で、9月議会の時は当初の答弁で、「町長部局と十分協議をさせていただきます」とお答えをさせていただきました。また、再質問がありました時にも、教育委員会事務局としての思いということは答弁をさせていただきました。
ところが、協議を進めました結果、今回提案をさせていただきますように、アレルギー食についても業者委託をするという、いわゆる180度ひっくり返った結論が出たということでございまして、そのことについては、安易にそういった答弁をしてしまったということについてお詫びをし、訂正をさせていただきたいと思っているところでございます。以上です。

議長(瀧 すみ江君)

西澤 桂一君。

2番(西澤 桂一君)

今、答弁いただきました。ですから、今の件は了解いたしましたけれども、やはり今後、一般質問なり議会における質疑に対しましては、真摯に取り扱いをお願いしたいと思います。
それで、2点目の質問に入りたいと思います。まず、この補正予算になります。今回の合併特例債云々という話ですけれども、1点は、平成28年度の当初予算におきまして、新規の地方債につきましては合併特例債は6憶4,410万円、臨時財政対策債は3億7,600万円、緊急防災・減災事業費は5億4,000万円、合計15億6,010万円と、こういうことが予算書の中で示されておりますが、今回の旧愛知郡役所・近江銀行に係る地方債3億8,600万円は、この中に含まれているのか否か、確認をしたいと思います。

議長(瀧 すみ江君)

総務部長。

総務部長(川村 節子君)

合併特例債が今回含まれているかということですが、今回新たに追加をさせていただくということでございますので、よろしくお願いいたします。

議長(瀧 すみ江君)

西澤 桂一君。

2番(西澤 桂一君)

ということは「含まれてない」と、こういうようなことでございますね。
そういたしますと、28年度地方債は、これを先に15億6,010万円ということでございましたので、これを加えますとだいたい19億円をはるかに超えると、こういうような地方債の発行ということになります。それで、過去の3年間、25年・26年・27年ですけれども、これの自主財源を見ておりますと、25年が47%、26年が45%、27年が41%ということで、段々自主財源の比率が下がっていっているわけです。というのは、やはり予算が膨らんでいるということが片方にあるわけですから、その部分が依存財源によって財政運用されていると、こういうようなことになりますから、非常にこの方向というのは、私は今の状態を見れば、28年度は自主財源の比率がさらに下がってくる。ひょっとすれば40%も割ってくる状況にあるのではないか、こういうように思います。
ですから、ここのところはやはり、このままの状態で続くとすれば、非常にこれは町財政にとりましても大変なことになりますから、よほどしっかりと締めくくると言いますか、財政的な、よほど必要な事業を除いては考えなければならないと思うわけです。
それで、先ほどの本年度予定されております15億6,010万円、この中で明細につきまして記述がされておりますのは、秦荘西小学校が合併特例債としては2億5,810万円、そして緊急防災のデジタル化が5億4,000万円、これは具体的にあがっております。あとの部分につきましては具体的なものがあがっておりませんので、この15億云々からこれを除いた約半分になりますが、これにつきましてはどういうような事業を計画されていて、その予定をされているのか。あるいは、ただいま申しましたように自主財源が非常に比率が減っているという中で、この部分でもう少し28年度において創意工夫ができないかというように思いますので、その点をお尋ねいたします。

議長(瀧 すみ江君)

総務部長。

総務部長(川村 節子君)

合併特例債でございますが、先ほど議員からご質問がございましたように、当初予算で6憶6,410万円見越しておりました。内訳を言いますと、中山道再整備事業で1億770万円、愛知郡役所の保存事業で4,760万円、都市計画事業で5,450万円、秦荘西上学校で2億5,810万円、多目的広場で4,490万円というふうになっております。
6月の補正で一旦補助金が入りましたので、中山道再生整備事業については7,480万円の減額、愛知郡役所については2,490万円の減額をさせていただいて、今回新たにまた起債を、合併特例債の方をお願いすることとなっております。
自主財源につきましてでございますが、議員おっしゃるように年々、財政的には厳しい状況になっていることは事実でございます。29年度の予算編成におきましても、集中と選択というようなことから、今回新たに予算要求までに各課で総合政策・総務でヒアリングを行いました。その中で、必要なものを予算にあげていくということを大前提にしたいと思っておりますし、職員におきましても、このほど全職員を集めまして新年度予算の予算編成方針についても述べていきながら、愛荘町の財政事情をしっかりと把握したうえで予算要求をするようにということを指示したいと思っているところでございますので、よろしくお願いいたします。

議長(瀧 すみ江君)

副町長。

副町長(中村 守君)

今総務部長がお答えいたしましたところで1つ答弁ができていないことが、臨時財政対策債が3億7,600万円ございますが、これは本来交付税としてもらうべきものなのですが、国にもお金がないということで、地方と国が折半して借金をしようということで発行しているものでございます。
この額3億7,600万円につきましては、全額、後年度で交付税措置をされるというルールになっておりますので、単なるあてのない借金という意味ではないことをご理解いただきたいと思います。

議長(瀧 すみ江君)

ほかに質疑はありませんか。河村 善一君。

6番(河村 善一君)

質問させていただきます。
1つは、近江銀行の愛知川自治会への地元説明会が、7月22日にされて、25日に前回の臨時会で予算を決めて、そのあとされてきたと思いますが、その後2回、説明会をいろいろされてきたと思いますが、その経過報告をひとつお願いしたいと考えています。地元の皆さんのご了解が得られたのか、どのようなことであったのか、私自身は会議には出ておりませんけれども、若干の報告を聞いておりますので、町としてはどのようなことを聞かれているかということをお尋ねしたいと思います。
第2点は、今回、大きい金額の補正予算でございます。緊急性のあるものなのかどうなのか。本来、年度当初で予算を見られるべきものではなかったのかと。24年度から5年間計画で進められているところのものでございますよね。今、急に出てきたものではないということであるならば、私は年度当初で決めるべきものであったと。
今、全体の金額を見ていて、29年度で出てくるものなのかなと私自身は思っていました、はっきり言って、この残りの金額は。今こうして出される。9月議会で定例会が行われたわけですけれども、なぜその時にも出てこなかったのか。9月があったわけですから、その時に出てこなかったのかの説明をきちんとしていただきたいと考えております。
第3点は、説明会がいろいろされているわけですけれども、工期の問題をお尋ねしておきたいと思います。これは28年・29年度で完了しなければならない工事であろうかと思うのです。工期の説明はされていません。完全に29年度で終わらなければ、この社会本整備の交付金が返還となる可能性も出てくるわけです。返還せざるを得なくなる。このことについてどのようにとらえられているのか、聞いておきたいと思います。

議長(瀧 すみ江君)

総合政策部長。

総合政策部長(林 定信君)

お答えいたします。
まず1点目、愛知川地区との協議でございます。3回持たせていただきました。地元との協議がもう少し早急にすべきであるとか、その運営等についていろいろ質問をいただきました。3回を重ねる中で、特に裏の民家の使い方につきましては改めて少し、整備のあり方はともかくとして、使い方につきましては改めて地元ならびに観光協会と協議の場、委員会なり協議会を持って検討していくという形で現在進めておるところでございます。
2点目、当初に予算を計上しておくべきではなかったかということでございます。そのとおりでございまして、旧近江銀行愛知川支店保存修理事業ならびに旧愛知郡役所保存修理事業につきましては、社会資本整備総合交付金を充当いたしまして整備を進めておりますので、29年度に債務負担をお願いして措置しておりましたけれども、工期が29年度まで延びるということで、県との明許繰越という形で協議しておりましたけれども、現年度予算化ができてないということが判明いたしまして、債務負担行為をお願いしました4億648万円につきまして、現年度予算化補正を今回お願いするものでございます。予算執行につきまして十分な検討ならびに県との協議の中での早期の十分な確認ができていなかったことによりますので、誠に申し訳ございませんでした。そういう形で今回の臨時議会という形で補正予算をお願いするものでございます。今後はさらに適正な予算執行・管理に留意いたしますので、ご理解賜りますようよろしくお願い申し上げます。
3点目、工期の問題でございます。旧近江銀行愛知川支店保存修理事業につきましては、29年度への繰越という形で29年度に終えられる予定でございます。ただ、旧愛知郡役所につきましては、土地取得等が27年度末になったこと、また、その後、県におきまして今まで例のない事務ということで、建築基準法の3条申請の手続きに時間を要した関係で、29年度中に終えられないということが出てまいりました。工期の短縮につきまして、これらの事務を進める中で、設計をお願いしました業者とも可能な手法について協議を何度も実施いたしましたが、過度なことになれば工事の入札等に影響が出てくるということで、やむを得ず工期の延長の必要性を認める中で、社会資本整備総合交付金の交付、その他への対策等を検討することにした次第でございます。
社会資本整備交付金の確保につきましては、そういう状況の前提のもとで県の都市計画課と協議いたしまして、入札は1本という形で実施いたしますけれども、工事積算図書を総合交付金対象補助分と単独部分ということで明確に分けまして、工事の工種ごとに明確に分けるという中で、交付金対象分につきまして29年度に確実に終えるということで、交付金の交付に問題はないということで聞いておりますので、そういう形で進めさせていただきたいと思います。以上でございます。

議長(瀧 すみ江君)

河村 善一君。

6番(河村 善一君)

説明会のことについて、再質問させていただきます。
1つは、今回、最近10月21日の金曜日に説明会をされて、そこへ業者が来られるということで、コンステックさん、住民の皆さんの了解も得ずに、うを藤のところに現場事務所を建てられた。まずそこから、誤りの初めからスタートしたようなことを聞いております。経過はどういうことであったのか、それもひとつ聞いておきたいと考えるわけです。
第2点は、説明会に来られたのが12名から多くても15名ぐらいであったと。これが住民説明会に当たっているのかどうなのかというような疑問点を1つ思っております。やはり多くの方が来られて、十分な説明をして、納得をすべきではないかということが第2点であります。
第3点は、確かに近江銀行のことは説明されておりますけれども、郡役所のことについては今まで触れられていないというところがございますが、郡役所についてはどのようなことを考えておられるのか。住民説明会、あるいはもう説明なしのままで進められるのか、それでいいのかどうなのか、お尋ねしたいと考えております。
あと、第2点目の十分なる予算措置ができていなかったことについての問題、謝罪というか、述べられましたけれども、それだけで済む問題なのだろうかと。多くの、4億円余りという、今回は8億円の金額があがってくるわけであります。8億円の金額というもの、とりわけ4億円余りが今回補正予算であがってきたけれども、この責任問題というものはないのかどうかということをひとつ思っております。
あともう1つは、工期の問題であります。なんでもそうなんですけど、全体管理をしないと、工事、我々も農業でもなんでもそうです。これを完了しないとお金をくれない、領収書も全部揃えてちゃんとしないとお金をくれないのが、国の事業であるだろうし、そういうものではないだろうかと思うのです。都合よく、この部分だけは社会資本整備の事業で、この部分は単独事業でと、そういうことが許されるのだろうか。全体の予算の中の9億、10億、あるいは4億5,000万円とか5億円とかかかるわけです。それ一体が1つの事業としてみなされるべきものではないだろうかと考えるわけですけど、県の都市計画課の方とのご相談がどのようなことで約束なされているのかということについて、お尋ねしたいと思います。

議長(瀧 すみ江君)

総合政策部長。

総合政策部長(林 定信君)

お答えいたします。
まず1点目、現場事務所のことでございます。申し訳ございませんでした。ちょっと先行したような形になりまして、お詫びした次第でございます。
2点目、人数が少ないということでございます。私どもとしては周知に努めさせていただいたのですけれども、役員の方々は一定来ていただいたのですけれども、一般の方の参加が少なかったということは事実でございます。
3点目の郡役所の説明は行わないかということでございます。郡役所につきましては、この運営にあり方につきまして公募の委員を含めまして14名の方々の「あり方検討委員会」を立ち上げまして、昨年1年間、今年にかけまして7回の検討審議をいただいております。真摯ないろいろな提案をいただきまして、それを尊重するような形でで、今回、整備の構想をしております。案をまとめさせていただいた次第でございます。第1回の時の地元説明会の時に、その構想の内容につきましては説明させていただきました。今、河村議員の意見がございましたように、「あれで終わりか」というようなお声もいただいているところでございますけれども、今後もさらに詳細を詰めるようなことにつきましては、地元への報告等をさせていただく予定でございますので、そういう形で進めさせていただきたいと思います。
4点目、この補正予算につきまして、今頃になって詫びて済むかということでございます。その点につきましてそのとおりでございます。誠に申し訳ございませんでした。先ほど申し上げましたように、今後一層、予算の執行管理に留意してまいりたいと思いますので、ご理解を賜りますようよろしくお願い申し上げます。
5点目、工期の問題で2つの設計図書に分けるという問題が、それが都合よくというご質問かと思いますけれども、これにつきましては先ほど申し上げましたように、工種、工事の中の工種につきまして明確に分かれる部分で分けると。細かな、恣意的に分割することは認められないということを聞いておりますので、その辺を明確に工種で分けるという形で設計図書を分割しておりますので、そういう中で認めていただけるというふうに聞いておる次第でございます。

議長(瀧 すみ江君)

河村 善一君。

6番(河村 善一君)

町長に、最後になるかもわかりません、質問します。
一度、議員になってから郡役所に入りました。近江銀行には入ってないのですけど、先日、町が地元の方に現地視察研修をされたということで、町長は入られたか見られたかどうかわかりませんが、入られた方から、郡役所あるいは近江銀行を残そうというところが、あまりにも汚い。掃除もひとつもされていない。現場のままであると。これで本当に残す気があるのかというご指摘をいただきました。
私は、やはり最低限の掃除、私は写真を見せていただいて唖然としたわけですが、放ったらかしのまま、前から置いたままの状態というのは、やはり見学をする、近江銀行の説明会時に誰かが言われた、プレゼンもしたのかどうかというような、準備をしたのかというように聞かれた方もおられることがあるのですけれども、やはり最低限、住民の方に見ていただくならば、自分の住宅だったら、自分の家に客が来ると思ったら掃除する。あるいは、いつもは汚いかも知れないけども、きれいにするのが普通だし、お客さん(住民)に見ていただいて、賛成していただいて、それをやっていこうとするわけですから、その姿勢そのものが問われるのではないかというように考えているわけです。
だから、住民の皆さんにもっと理解を得られるような行動・態度を求めていきたいと思いますが、町長にそういうことについての、最近見られたかどうかわかりませんが、感想も聞いておきたいと思います。

議長(瀧 すみ江君)

町長。

町長(宇野 一雄君)

お答えを申し上げます。
近江銀行につきましても、旧愛知郡役所につきましても、何度かは入らせていただいております。しかしながら、近々は行ってないので、地元説明会の前には全然入ってないのが実態なんですけども、私が入らせていただいた時にはまだ、旧愛知郡役所につきましてはJAの持ち物の中であったということで、そうむやみやたらに我々が入ってどうのこうのする実態ではなかったと。
議員おっしゃるとおり、地元説明会をするのであれば、するらしき、きちんとしてということはごもっともだと思いますので、いずれにいたしましても、もう既に住民の方も見ていただいたという経過もございますので、今後整備いたします過程できちんと進めてまいりたいというように思いますので、よろしくお願い申し上げます。

議長(瀧 すみ江君)

ほかに質疑はありませんか。竹中 秀夫君。

11番(竹中 秀夫君)

11番、竹中です。1、2点お尋ねをしておきたいと思います。
先ほど近江銀行(街道交流館)が29年度中というふうに答弁なさったように思います。29年度中にできればそれに越したことはないかと思っております。
片や郡役所、若干工事の面、先ほど部長が答弁なされましたように、その設計事務所がコンコンと進めていく中で、工事関係も進みたいというような答弁もされましたが、実際に中へ入ると、建物の中とは違いますよ、どんな建物でも、建物だけはなしにどんな土木工事でもそうですけど、工期がある中でやろうと思ったら、今現在遅れていますね、何か月か。そうしたらその工期内に、遅れるということは言っていますので、あとで聞きますけど、出合丁場というのがあるのです。これとこれとこれだと、順番通りにいかないのが出合丁場というもの。どんな工事でも、なんでも、出合いの丁場があるわけ。部長が言うように、設計が言われるのは、そうい出合いの丁場も中に入れ込んだ回答をあなた方は入れておるのか、そこらの点を1点お尋ねするのと、工期が当初は2年も3年も前からこの問題は浮上しておる中で、認めてきたことについてどうのこうの申しませんけれども、反対の1人としてでも、当初は何年にどこまでやる、何年には消化する、執行部はそういうことを常に答弁の中で言っていた。今ここにきて遅れるという、ただ答弁だけで遅れるというようなことを、先ほどの全協ではほかの件でも同じこと、そういうことがまかり通る、執行部の言うのはその場逃れの答弁としか思えない。実際に、食油の関係もありましたよ、退かれたのは。それはJAさんの関連だ、執行部は関係ないとしても。あの時も執行部は、土の入れ替えもJAがきちんとやっていく、そういうこともこの工程の中で入っているのか、そういうところの出合丁場とかいろいろな面がある。その点の答弁をまず聞いておきたいと思います。

議長(瀧 すみ江君)

総合政策部長。

総合政策部長(林 定信君)

今、竹中議員が申されましたように、出合丁場という問題につきましては、確かに大きな問題でございます。
ただ、特に郡役所につきまして大きな課題になっておりますのは、指定文化財の補修工事という部分で、街道交流館も将来、登録文化財をめざしておりますので、そういう部分はございますけれども、施工する中で一定、どういうことがわかってきたのかということを記録・報告に残す必要がございます。そういう部分での調査が施工と並行して、どうしても板を外したり、今までは部分的なめくったりする調査で進んでおったのですけれども、これからかなり一面に取らなければならない部分もございます。そういう部分で新しい状況が生まれてくることもあります。そういう中での調査という部分につきまして、特に今、その工期を守るということについて心配しているところでございます。この辺につきましては、できるだけ専門の方々にタイムリーで現場に来ていただいて指示していただくという形で考えておりますけれども、今言われた出合丁場の問題、そして調査・記録に残すという部分を、こういう状況でございますので、できるだけ調整して要領よく進めてまいりたいと考えておる次第でございます。
当初の計画から遅れてきたということでございます。その点につきましても、土地・建物の取得であるとか、先ほど申し上げましたように、建築基準法の3条申請で県の建築審査会に出す書類につきまして、県におきましてもあまり例のない事務ということで、非常に丁寧にしていただきました。この辺できるだけ早急にという形でお願いしたわけでございますけれども、このような状況になってしまいました。今後、そういう部分が出てくるかも知れませんけれども、とにかくできるだけ早く工事が終われるように努力してまいりたいと考えておる次第でございます。
土につきましては、農協の方に土の調査をした結果を提出していただきました。それとともに、現実に埋蔵文化財の周知の遺跡の場所ということでございましたので、その時の試掘調査というのがございましたので、その時に現状を改めて把握するということで、文化財の調査と並行して、その時に私どもも実際立ち会わせていただいて、文化財の調査とは違う視点で現状どういう状況になっているかを確認させていただきまして、この調査と大きな相違がないという形で現状を把握させていただいたことでございます。表土は当然、一定、工事の関係で取り除きいたしますけれども、油の浸透とかは、植物油でございますので地下深いところまでは恐らく及んでないだろうということを予測されたのですけれども、農協の調査におきましてもまた、現実、私たちが掘削した状況を確認したうえにおきましても、その予測の範囲内でございました。以上でございます。

議長(瀧 すみ江君)

竹中 秀夫君。

11番(竹中 秀夫君)

11番、竹中です。今、土の入れ替えの件ですけれど、どの現場であっても、試掘をやりますね、調べますね。基準値というのがありますね。基準値内で収まっていても、今日まで使ってきたモノによりけりですよ。今言っている、これが基準値内で収まっているからよいとか、どんな現場へ行っても、基準値内に収まっていても、ちょっとしたモノが出たというようなことなら入れ替えとか、いろいろな問題が生じてくると思う。何十年来、昭和27年度から食油をやってきた。
私の言いたいのは、JAも当初から、あの範囲内では調べるけれども、土は入れ替えざるを得ないのではないかというようなことは、どの会議に行っても、どのお尋ねでも、今日まで言ってきた。私の言いたいのは、何回も言いますが、基準値の枠内だからいいというものではありませんよ。その点も十分、入れ替える方向をしなくてはならないだろうと、こういうように私は思います。
それから、工期の件は30年度に恐らくずれ込むだろうと。29年度にはまず無理と私は思いますが、遅れている、遅れているばっかりで、30年度のどの時期をめざして、完成を目指しているのか。先ほど言うように、出合いの丁場とかいろいろな件があるが、部長として、町長でも結構ですよ、どれぐらいまで町民なり地域の人に理解を求めて工期の延びる、それがここで答えられるはずですので、そこのところを答弁をいただきたいと思います。

議長(瀧 すみ江君)

総合政策部長。

総合政策部長(林 定信君)

まず1点目でございます。私どもが、農協から提出していただきました土地の油の浸透の状況の結果におきましては、特に現在間際まで使っておられた建物付近等を心配しておったわけでございます。
そういう農協の調査におきましては、正方形に切って、各場所で3メートルぐらいの周囲だったと思いますけれども、その中でかなり丁寧な調査をされておりまして、現在間際まで使っておられた場所につきましては、農協の調査におきましても一部、表面に油が残っているような状況もございました。そういう部分を心配いたしまして、特にそういう部分につきまして実際に掘削をしていただくということで教育委員会の方にお願いしまして、教育委員会としては埋蔵文化財の調査という視点ではそこまで掘削する必要もなかったのですけど、それに便乗してという言い方は恐縮なんですけれども、そういう部分、特に心配される部分につきましては実際に掘削していただきまして、その結果において特に油が浮くとか、そういうようなことはございませんでしたので、そういう中で問題はないという形で考えている次第でございます。
30年度への工期の延長でございますけれども、設計業者におきまして近々まで工事を何とか29年度内に収める努力をひたすらしていただいておりまして、工期を延ばせる場合の適正な工期につきましての最終的な回答をまだ報告受けておりませんけれども、本日ぐらいに設計図書の運搬とともに工期のことをいただくことになります。今までの協議の中では、工期の延長につきましては4か月程度になるのではないかと聞いておりますので、また報告がございましたら全員協議会等の席上で説明をさせていただきたいと思います。よろしくお願いいたします。

議長(瀧 すみ江君)

竹中 秀夫君。

11番(竹中 秀夫君)

11番、竹中です。土の入れ替えはある程度理解するとしながらでも、理解がもうひとつ、私としては理解がし難い。
それから工期です。30年度の4か月ほどになるということは、新年度に入って4か月ということは、8月ぐらい。今、部長の答弁からいくと8月までぐらいと予測しておられると、協議の中で。それがはっきりとした「8月ぐらい」と、次の時に聞くとまた、早めようと思ったら手抜きをしないとしようがない。もう既に「4か月ほど」ということは答弁で明白に言っておられるのだから、早めたら手を抜かないとしようがない。どんなことでも余裕を持ってする。工期内でも天候とかいろいろな問題があるので、それは事情によっては認められる場合もあるが、既に4か月という、そこらのところで間違いがありませんか。聞くたびにコロンコロンと変わるようなことはないのか。その辺はコンサルと実際に、石橋を叩いたような答弁を、今できなかったら次回でもきちんとしたことを言っていただくと。そこらのところはどうですか。

議長(瀧 すみ江君)

町長。

町長(宇野 一雄君)

それでは、工期の問題について、実際、業者と打ち合わせしているのは私ではないので、部長なんのですけれども、ご案内のとおり本来は29年度中に完成させるというのが本来の筋でございます。
しかしながら、一部、補助事業と町単独事業を分けてやらせていただくという中で、町単独事業について30年度へ繰り越すということなんですが、先ほども部長が答弁いたしましたように、町指定文化財になっております関係で、一つひとつ専門家の立会のもとで工事をやっていきますので、ひょっとしたらうまくサッサッと進むかもわからないし、剥がしたりすることによって、「これはこうしないといけない」というような専門的な意見があると延びるというようなことですので、それを最大限見て、だいたい4~5か月というようなことを言っておりますので、それにつきましては設計図書、補助分と単独分の設計図書がきちんとできた段階で、たぶん設計公告というのはきちんと入ってくると思いますので、さほど大きな差異はないというように認識はいたしております。以上です。

議長(瀧 すみ江君)

ほかに質疑はありませんか。

〔「なし」の声あり〕

議長(瀧 すみ江君)

これで質疑を終わります。
これより討論に入ります。はじめに反対討論はありませんか。河村 善一君。

6番(河村 善一君)

河村 善一です。議案第76号平成28年度愛荘町一般会計補正予算(第6号)に反対いたします。
郡役所あるいは近江銀行の跡のところについては、住民の関心の高いところでありますが、住民への説明が不十分であります。そういう意味において、反対の方への説明もまだまだ不十分ではないかというように考えます。
また、それぞれ約5億円ずつ、合わせて10億円の予算計上であります。今、日本各地で「ハコモノは要らない」、そういうものを止めておこうという全国での運動ではないかと思います。愛荘町、大きな、この建物保存については異論はありません。それぞれの活用方法は必要だろうと思うのですけれども、今の現在の建物がそれを活用して今後、維持管理の費用も莫大な費用がかかってくるのではないかという心配・危惧もしております。
そういう意味において、非常に金額の高い工事については反対でありますので、反対させていただきます。以上です。

議長(瀧 すみ江君)

ほかに討論はありませんか。高橋 正夫君。

4番(高橋 正夫君)

4番、高橋です。議案第76号平成28年度愛荘町一般会計補正予算(第6号)について、賛成の立場から討論を行います。
本補正につきましては、旧近江銀行愛知川支店保存修理事業などの社会資本整備総合交付金事業におきまして、現段階では予算措置ができていなかったことでありますが、平成29年度に債務負担行為で措置していたという事実でございます。それを平成28年度に予算化して措置するものでございます。財源の確保を図るための予算の増額でありますので、今後はさらに適正な予算執行、また管理に留意されることを切にお願いをいたしておきます。
また、学校給食調理および配送事業の委託につきましては、平成29年4月からの業務の開始に向けて早急な事務の執行を図る必要があるための債務負担行為でございます。さらなる給食の安全・安心な食材管理を望むとともに、議員各位におかれましてもご賛同をお願いいたしまして、賛成討論といたします。

議長(瀧 すみ江君)

これで討論を終わります。
これより議案第76号を採決します。本案はこれを承認することに賛成の諸君の起立を求めます。

〔賛成者起立〕

議長(瀧 すみ江君)

起立多数です。着席してください。
よって、議案第76号平成28年度愛荘町一般会計補正予算(第6号)は、原案のとおり可決されました。

閉会の宣告

議長(瀧 すみ江君)

これで本日の日程はすべて終了しましたので、会議を閉じます。
これをもって、平成28年第3回愛荘町議会臨時会を閉会します。
お疲れさまでした。

この記事に関するお問い合わせ先

議会事務局
〒529-1380 滋賀県愛知郡愛荘町愛知川72番地
電話番号:0749-42-7670
ファックス:0749-42-7698

メールフォームによるお問い合わせ