平成28年9月愛荘町議会定例会 町長提案趣旨説明

更新日:2019年12月25日

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平成28年9月愛荘町議会定例会 町長提案趣旨説明

はじめに

本日、ここに平成28年9月愛荘町議会定例会をお願いいたしましたところ、議員各位には早朝よりご出席を賜り、厚くお礼を申し上げます。
平素は、町政各般にわたりまして格別のご支援、ご協力をいただいておることに対しまして、心から厚くお礼を申し上げます。ありがとうございます。
さて、我々に感動を与えていただきましたリオデジャネイロオリンピックは、現地の8月21日、すべての競技を終え、17日間の熱戦の幕を閉じました。このオリンピックは南米で初めて開催されており、205の国と地域や難民五輪選手団など11,000人を超える選手が出場され、盛大に開催されました。我が国選手団は、競泳・体操・レスリング・バトミントンで合計12個の金メダルを獲得し、陸上男子400メートルリレーで2位に入るなど、過去最多となる金銀銅合せてメダル総数41個を獲得し、4年後の2020年東京大会に弾みをつけるとともに、夢を引き継ぎました。
特に滋賀県出身の選手、滋賀県ゆかりの選手の目覚ましい活躍がありました。陸上男子400メートルリレーで2位にくい込んだ彦根市出身の桐生選手、シンクロナイズドスイミングでのデュエットで銅メダルを得た近江八幡市出身の乾選手、また、惜しくもメダルを逃しましたが女子バレーボール、バトミントン、セーリング女子、フェンシング男子、ホッケー女子で9人の選手が活躍いたしました。
また、本町出身ゆかりの選手で今回惜しくもオリンピック選手からはもれましたが、バレーボール女子、アーチェリーの選手がおいでになります。4年後のオリンピック東京大会や本県で開催されます第79回国民体育大会での活躍を大いに期待するものでございます。

提出議案の説明

さて、今期定例会に提案いたします議案につきましてご説明を申し上げます。
報告案件1件、条例の制定・改正案件3件、契約の締結につき議決を求めることについて1案件、損害賠償の額を定めることについて2案件、滋賀県市町村交通災害共済組合規約の変更に関する協議につき議決を求めることについて1案件、平成28年度愛荘町一般会計補正予算(第4号)および平成28年度愛荘町国民健康保険事業特別会計補正予算(第2号)ほか特別会計補正予算案件計4案件、ならびに決算について認定を求めることにつきまして、平成27年度愛荘町一般会計歳入歳出決算および各特別会計歳入歳出決算案件6件の計7案件、合わせて19案件をご提案させていただきます。
まず、報告第6号につきましては、地方公共団体の財政の健全化に関する法律第3条第1項および第22条第1項に基づき平成27年度愛荘町の財政健全化判断比率等について愛荘町監査委員の意見を付けて報告するものでございます。
次に、制定改正条例議決案件3件についてでございますが、議案第52号愛荘町ふれあい広場秦の郷条例につきましては、愛荘町蚊野地先の旧秦荘中央公民館跡地に整備いたしました愛荘町ふれあい広場秦の郷の設置に関する条例を整備するものでございまして、町民交流の場やレクリェーション活動の場として利用いたしますとともに、災害時の避難場所としても活用できる多目的交流広場を設置するため、条例を制定するものでございます。
議案第53号愛荘町家庭的保育事業等の設備および運営に関する基準を定める条例の一部を改正する条例につきましては、厚生労働大臣が定める基準「家庭的保育事業等の設備および運営に関する基準」が引用する建築基準法施行令第123条第3項が改正されたことに伴い、町の条例で定める基準につきましても所要の改正を行なうものでございます。
議案第54号愛荘町行政手続きにおける特定の個人を識別するための番号の利用等に関する法律に基づく個人番号の利用および特定個人情報の提供に関する条例の一部を改正する条例につきましては、番号法第9条第2項の条例に定める事務について、準ずる独自利用事務が拡大されたため、町が実施いたします独自利用事務として新たに「愛荘町子育て短期支援事業」について取り扱う必要が生じたため、所要の改正を行うものでございます。
議案第55号契約の締結につき議決を求めることにつきましては、平成28年度工事第9号ハーティーセンター秦荘空調改修工事につきまして、一般競争入札を執行いたしましたところ、愛知郡愛荘町安孫子249番地、株式会社湖東工業所が落札いたしましたので、地方自治法第96条第1項第5号ならびに愛荘町議会の議決に付すべき契約および財産の取得または処分に関する条例第2条の規定により、契約締結の議決をお願いするものでございます。議案第56号および議案第57号につきましては、損害賠償の額を定めることについてでございますが、議案第56号につきましては、町道愛知川・沓掛線の道路陥没箇所に車両の右前輪が落ち、ホイール等に損傷を与えたもの、また議案第57号につきましては、職員が公用車を駐車する際、駐車中の車に接触し損傷を与えたもので、地方自治法第96条第1項第13号の規定により、損害賠償の額を定め議決をお願いするものでございます。議案第58号滋賀県市町村交通災害共済組合規約の変更に関する協議につき議決を求めることにつきましては、滋賀県市町村交通災害共済が実施いたします一人年間500円の掛け金で交通事故を受けた住民に災害見舞金を支給する制度であります。交通災害共済事業について、年々の加入者の減少に伴い事業継続が厳しくなってまいりましたので、平成29年度を加入募集最終年度とし、平成31年度末に交通災害共済事業の廃止を行うことにつきまして、組合規約の変更議決をお願いするものでございます。
次に、議案第59号から議案第62号までの各議案につきましては、平成28年度愛荘町一般会計補正予算(第4号)ならびに各特別会計補正予算でございます。
まず、議案第59号平成28年度愛荘町一般会計補正予算(第4号)でございますが、歳入歳出予算の総額に歳入歳出それぞれ3,112万1,000円を追加し、歳入歳出予算の総額を歳入歳出それぞれ101億2,515万6,000円とするものでございます。
主な補正予算の内容といたしまして、歳入につきましては、財源確保の1つとしてふるさと納税制度の拡充を図るため、職員による「愛荘町ふるさと納税拡大検討プロジェクトチーム」を立ち上げ検討を進めてまいった結果、寄付の返礼品とする町の特産品を提供いただける「ふるさと納税特産品協力事業所」を募ることとし、現在とりまとめ調整中でございますが、約15事業所から40品目以上の申請をいただいており、本年12月1日よりふるさと納税を扱ったサイト「ふるさとチョイス」に掲載し、特産品のPRとともに町の観光事業につながることをめざしておりまして、本年度5万円から7万円以上の6種類の金額帯のそれぞれに約60件の寄付申し入れを想定し、1,110万円の追加を見込んだものでございます。
また、県乳幼児福祉医療費助成制度が拡充されたことによる福祉医療費県費補助金348万4,000円、滋賀県多子世帯子育て応援事業に基づく一定所得者の第3子以降の保育料を無償とした分に対する県の補助金352万円等を計上するものでございます。
歳出につきましては、歳入でご説明申し上げましたとおり、ふるさと納税制度に関しまして、本事業の運用を保持する臨時職員の賃金79万2,000円、返礼品となる特産品の費用として報償費で480万3,000円、がんはる愛荘町まちづくり基金への積立1,110万円などを計上するものでございます。
また、旧つくし保育園の施設活用として放課後デイサービス事業を計画いたしておりますが、当該施設における特殊建築物の定期報告により、換気ダクトの改善が必要との指摘を受けましたので、改修経費といたしまして189万3,000円、予防接種法の改正に伴い満1歳までの者を対象としたB型肝炎ワクチンの定期接種化による委託料288万4,000円などを計上するものでございます。
議案第60号平成28年度愛荘町国民健康保険事業特別会計補正予算(第2号)でございますが、平成30年度の国民健康保険都道府県化に向けて整備いたします国保事業費納付金等算定標準システムに、町の医療情報や所得情報を連携させるため国の10分の10の補助金を受けまして整備するもので、歳入歳出の総額に歳入歳出それぞれ70万2,000円を追加し、歳入歳出予算の総額を歳入歳出それぞれ21億2,371万円にお願いするものでございます。
議案第61号平成28年度愛荘町介護保険事業特別会計補正予算(第2号)でございますが、平成27年度事業実績に伴う介護給付費負担金、地域支援事業交付金に国などへの返還金が生じたことによるものでございまして、歳入歳出予算の総額に歳入歳出それぞれ1,282万4,000円を追加し、歳入歳出予算の総額を歳入歳出それぞれ14億3,633万8,000円にお願いするものでございます。
議案第62号平成28年度愛荘町下水道事業特別会計補正予算(第2号)でございますが、東北部処理区域内の流域下水道建設事業市町村負担金のうち公営企業法適用化経費について財源を町債としたことによりまして歳入歳出の調整をお願いするものでございまして、歳入歳出予算の総額には変更はございません。
次に、議案第63号から議案第69号までの各議案につきましては、平成27年度愛荘町一般会計歳入歳出決算および6特別会計歳入歳出決算の認定を求めることについてでございます。なお、決算概要の説明につきましては、単位1,000円以下は切り捨ててご説明を申し上げます。
まず、平成27年度愛荘町一般会計歳入歳出決算につきましては、歳入総額103億6,159万1,000円、歳出総額97億6,485万4,000円となり、歳入から歳出を差し引いた差引額は5億9,673万7,000円で、繰越明許費繰越額が5,139万2,000円ございますので、実質収支額は5億4,534万5,000円の黒字となったところでございます。
歳入決算でございますが、歳入総額は103億6,159万1,000円で、対前年度比3.3%の増となります。増収の要因といたしましては、消費税引き上げによる収入の平年度化が平成27年度から影響し、地方消費税交付金が3億5,938万円で68%の増、つくし保育園新築整備の財源に充当いたしました森林整備加速化林業再生交付金2億2,357万6,000円などの国庫支出金11億9,402万円で40.4%の増、長野外周道路整備や追寺川整備などの財源に充当いたしました地域基盤づくり推進基金繰入金などの繰入金2億7,889万6,000円で90.2%の増などでございます。
一方、町民税は国内主要法人の業績不振による法人税の減収などが要因となりまして29億5,677万7,000円で、対前年度比6.9%の減となりました。
歳出決算につきましては、歳出総額97億6,485万4,000円で、対前年度比2.8%の増となり、主な事業といたしましては、つくし保育園の新築整備事業に6憶8,077万9,000円、中山道再生整備事業として進めております街道交流館整備事業に1億3,538万1,000円、旧愛知郡役所庁舎を活用したふれあい交流館整備事業に8,846万9,000円のほか、プレミアム商品券事業に2,959万3,000円を支出するなど、ソフト・ハード両面で積極的に事業の進行を図ったところでございます。
また、町の借金であります町債の年度末残高は97億6,715万5,000円となり、そのうち大半は後年度に100%交付税算入されます臨時財政対策債の残高が44億4,777万9,000円、後年度に70%交付税算入されます合併特例債の残高が35億9,323万円となっております。
一方、財政調整基金など町の積立金は合併特例債を財源といたします合併推進基金2億円や各基金の利息を積み増しし、年度末基金総額46億9,865万2,000円としております。今後は児童数の増加によります町内小・中学校の増改築事業などの大切な財源として計画的に運用をしていくことといたしております。
また、地方公共団体の財政の健全化に関する法律に定められております実質赤字比率、実質公債費比率、連結実質赤字比率、将来負担比率の財政健全化4指標につきましては、いずれもクリアしており健全財政を維持しているものでございます。
次に、議案第64号平成27年度愛荘町住宅新築資金等貸付事業特別会計歳入歳出決算の認定を求めることにつきましては、歳入総額42万7,000円、歳出総額42万7,000円で、実質収支額はゼロとなりました。新たな貸付は行っておりませんが、借入者からの返済による元利収入のみ継続することといたしております。
議案第65号平成27年度愛荘町土地取得造成事業特別会計歳入歳出決算の認定を求めることにつきましては、歳入総額1,139万4,000円、歳出総額1,139万4,000円、実質収支額はゼロとなりました。この特別会計で保有しております年度末財産につきましては1万7,981平方メートルでございます。
議案第66号平成27年度愛荘町国民健康保険事業特別会計歳入歳出決算の認定を求めることにつきましては、歳入総額21億8,871万6,000円、歳出総額21億5,457万5,000円で、実質収支額は3,414万円となりました。平成27年度末における被保険者数は4,367人で前年度と比較しますと170人の減であります。
議案第67号平成27年度愛荘町後期高齢者医療事業特別会計歳入歳出決算の認定を求めることにつきましては、歳入総額1億5,206万3,000円、歳出総額1億5,167万2,000円で、実質収支額は39万1,000円となりました。この特別会計につきましては、被保険者からの医療保険料を滋賀県後期高齢者医療広域連合へ納付するものでございます。27年度末における被保険者数は2,272人と、昨年度より41人の増となっております。
議案第68号平成27年度愛荘町介護保険事業特別会計歳入歳出決算の認定を求めることにつきましては、歳入総額13億5,266万6,000円、歳出総額13億4,246万円4,000円で、実質収支額は1,020万1,000円となりました。27年度末における被保険者数は4,471人と、昨年度より129人の増であります。
特別会計最後の議案第69号平成27年度愛荘町下水道事業特別会計歳入歳出決算の認定を求めることにつきましては、歳入総額11億7,583万6,000円、歳出総額11億6,727万5,000円となりまして、歳入歳出差引残額は856万円で、繰越明許費繰越額が100万円ございますので、実質収支額は756万円となりました。
平成27年度末におけます下水道普及率は99.1%、接続率は89.9%となりました。起債残高につきましては、平成27年度新規の発行額と元金の償還額を相殺いたしまして、3億5,018万3,000円減の99億7,630万円でございます。
以上、19案件につきまして平成28年9月愛荘町議会定例会に提案をさせていただきます。
最後になりますが、過日、新聞等で農地・水・環境保全向上対策事業におきまして、町内の一部で不適切な会計処理があったとの報道がございました。このことは国・県の補助事業であります農地・水・環境保全公共対策事業でございますが、会計担当者が平成24年度から平成27年度分について団体構成員が出て水路の補修や草刈りなどを行った場合、日当を支払うことができますが、団体構成員に支払っていないにもかかわらず支払ったように書類を作成し、実績報告書を提出するなど不適切な会計処理を行い、そのお金を水利組合の経費に充当する目的でプールをしていたというものでございます。
このことは、団体構成員に疑惑を招きかねない行為であるため、会計担当者や団体構成員の一部より事情聴取を行い、国・県に報告したところでございます。今後、国・県の指導を仰ぎ、当該団体に対する対応を進めてまいりますが、愛荘町で取り組んでいただいております各団体につきましても、農地・水・環境保全向上対策事業の事務処理等適正化の指導を徹底してまいりたいと思っております。住民の皆様にはご心配や混乱を招きましたことを、深くお詫びを申し上げます。
提案いたしました案件につきましては、以上でございます。何とぞ慎重な審議のうえ、ご議決を賜りますようお願い申し上げまして、提案趣旨の説明とさせていただきます。

平成28年9月6日

この記事に関するお問い合わせ先

経営戦略課(公共施設最適配置推進室)
〒529-1380 滋賀県愛知郡愛荘町愛知川72番地
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