平成29年9月愛荘町議会定例会 町長提案趣旨説明

更新日:2019年12月25日

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平成29年9月愛荘町議会定例会 町長提案趣旨説明

はじめに

皆さん、おはようございます。
ここに、平成29年9月愛荘町議会定例会をお願いいたしましたところ、議員各位には早朝より出席賜り、厚くお礼を申し上げます。平素は、町政各般にわたりまして格別のご支援、ご協力をいただいておることに対しまして、心から厚くお礼を申し上げます。
まず、8月7日から8月9日にかけ、本県に接近通過いたしました台風5号でございますが、7月21日、南鳥島付近で発生し、8月18日、日本海に抜け温帯低気圧になるまで18日間存在いたしました。長期台風でございまして、これまでに2番目に長い台風となったものでございます。
この台風の接近にあたりまして、事前に各部局でタイムラインの確認をし、減災に備えますとともに、8月7日早朝に大雨・雷・強風・洪水の注意報が発令されたため、午前9時30分、警戒本部を立ち上げたところでございます。午前10時12分には大雨洪水暴風警報が発令されましたので、逐次警戒本部会議を開催し、台風に関する情報を共有いたしますとともに、警戒区域のパトロールや町内河川の水位状況等のパトロールを行うとともに、警戒本部から災害対策本部に移行したところでございます。
午後9時10分、土砂災害警戒情報が愛荘町に発表されましたので、午後9時35分、斧磨、岩倉、松尾寺北・南、上蚊野に避難準備情報を発令いたしますとともに、秦荘東小学校に避難所を開設し、避難準備、高齢者等の避難をお願いしたところでございます。
また午後9時30分、東近江市の山間部に時間雨量約90ミリ降雨があり、記録的短時間大雨情報が発表され、雨水で永源寺ダムへの流入量が増加し、貯水量が増加いたしましたので、ダムの放流量が毎秒1.46トンになり、愛知川の水位の上昇が懸念されましたので、午後10時33分、愛知川ニュータウン、亀原、淵の下、山川原、川原、長野新町、長野新田、長野南、国道8号より琵琶湖側の泉町、祇園町に避難準備情報を発令いたしますとともに、愛知川小学校、つくし保育園、愛の郷に避難所を開設し、避難準備、高齢者等の避難開始をお願いしたところでございます。
午後10時45分、愛知川御幸橋の量水標位が1.6メートルに達し、水位が上昇中であったために、避難準備情報を発令した地域に避難勧告情報を発令いたしました。
また、午後11時ちょうど、愛知川御幸橋の量水標の水位が2.86メートルに達しましたので、午後11時10分、避難勧告情報を発令した地域に避難指示情報を発令いたしました。その間、開設いたしました避難所に合計で26世帯・66人の方々に避難をしていただきました。
日が変わりまして8月8日、愛知川御幸橋の量水標の水位が下がってまいりまして、午前1時には1.64メートルまで下がり、1時40分には1.52メートルまで下がりましたので、同時刻にすべての避難情報を解除したところでございます。
9月4日現在の永源寺ダムの貯水位・貯水量は、標高259.8メートルで59.4%となっており、満水位は標高270メートルでありますので、台風5号の時点からは貯水位・貯水量とも下がってはおりますが、今後、台風の接近やゲリラ豪雨などにより満水となり、大量の放流も予想されますので、有事の際には事前の情報を察知しますとともに、関係機関等と連携を結びつつ、人命を第一に考え、早い目に避難情報等の発令や避難所の開設を考えてまいることといたします。
いずれにいたしましても、台風なゲリラ豪雨など発生が予想されます。自然災害に備え、町民の生命と財産を守るという町に課せられました最も重要な使命を町職員が全員を意識しながら、防災・減災対策に万全の体制で取り組み、町民皆さまが安全で安心して生活していただける対策を講じてまいることといたします。

提出議案の説明

さて、今期定例会に提案いたします議案につきましてご説明を申し上げます。
人事案件5件、報告案件1件、条例の制定・改正案件3件、契約の締結につき議決を求めることについて1案件、財産の取得につき議決を求めることについて1案件、損害賠償の額を定めることについて1案件、平成29年度愛荘町一般会計補正予算(第2号)および平成29年度愛荘町国民健康保険事業特別会計補正予算(第2号)ほか2特別会計補正予算案件4案件、ならびに決算について認定を求めることにつきまして、平成28年度愛荘町一般会計歳入歳出決算および各特別会計歳入歳出決算案件6件合計7案件、合わせて23案件をご提案させていただきます。
まず人事案件で、人権擁護委員の推薦につき意見を求めることについて5案件でございますが、人権擁護委員につきましては、人権擁護委員法第6条第3項の規定に基づき、秦荘地域3名・愛知川地域3名の6名が法務大臣から委嘱を受け従事をしていただいております。
その候補者の推薦につきましては、「市町村長は、当該市町村の議会の議員の選挙権を有する住民で、その市町村の議会の意見を聞いて人権擁護委員の候補者を推薦しなければならない」とされております。委員の任期は3年となっており、本年12月31日で5名の現委員が任期満了となりますので、5名の委員につきまして推薦いたしたく、議会の意見をお願いするものでございます。
推薦いたします委員でございますが、再任委員が3名、新任委員の2名をお願いするものでございます。お願いいたします各委員におかれましては、それぞれ行政経験者・教職経験者等で、公務を通して人権問題にはよく精通され、地域社会においても信頼度が高く、中立公正さを兼ね備えられ、社会貢献の精神に基づいて熱意を持って積極的に活動いただけるものと思っており、それぞれ再任委員・新任委員として適任者でありますので、推薦をお願いするものでございます。
報告第3号につきましては、地方公共団体の財政の健全化に関する法律第3条第1項および第22条第1項に基づき、平成28年度愛荘町の財政健全化判断比率等について、愛荘町監査委員の意見を付けて報告するものでございます。
次に、条例の制定改正案件3件についてでございますが、議案第48号愛荘町中山道愛知川宿街道交流館条例につきましては、地域情報の発信による観光振興を進めますとともに、来訪者が本町に滞在することにより、恵まれた地域資源や観光資源を有効に活用し、地域での様々な体験と交流を通して、町民の福祉の向上と地域の活性化を目的として、愛荘町中山道愛知川宿街道交流館を整備するため条例を制定しようとするものでございます。
議案第49号愛荘町立福祉センターラポール秦荘けんこうプール条例の一部を改正する条例につきましては、町民の介護予防や健康増進に資するため設置しております愛荘町立福祉センターラポール秦荘けんこうプールについて、現在、施設の老朽化が著しいため閉館し改修工事を行っておりますが、平成30年4月の開館に際し、当該施設の利用時間の見直しと町内外利用者を新たに設定し、さらなる利用促進を図ろうとするもので、条例第4条関係の別表第1および条例第9条関係の別表第2を全面改正しようとするもので、この条例は平成30年4月1日から施行するものでございます。
議案第50号愛荘町文化財保護条例の一部を改正する条例につきましては、愛荘町指定有形文化財に指定しておりました金剛輪寺所有の下倉(げぐら)米(べい)銭下用帳(せんげようちょう)が平成26年1月17日に、木造十二神将像が平成29年3月31日に、滋賀県指定有形文化財に指定されたことから、愛荘町文化財保護条例第5条第3項の規定に基づき、愛荘町指定有形文化財から解除されたものであるため、別表において所要の改正を行うもので、この条例は公布の日から施行するものでございます。
次に、議案第51号契約の締結につき議決を求めることにつきましては、平成29年度工事第16号ハーティーセンター秦荘照明音響設備改修工事について一般競争入札を執行いたしましたところ、草津市川原町132番地の4株式会社中島電業所代表取締役中島良典が落札いたしましたので、地方自治法第96条第1項第5号ならびに愛荘町議会の議決に付すべき契約および財産の取得または処分に関する条例第2条の規定により、契約締結の議決をお願いするものでございます。
次に、議案第52号財産の取得につき議決を求めることにつきましては、平成29年度物品第6号愛荘町教育系ICT機器の更新等物品調達業務について、指名競争入札を執行いたしましたところ、東近江市五個荘梁瀬町11番地3藤野商事株式会社代表取締役藤野茂が落札いたしましたので、地方自治法第96条第1項第8号ならびに愛荘町議会の議決に付すべき契約および財産の取得または処分に関する条例第3条の規定により、契約締結の議決をお願いするものでございます。
次に議案第53号損害賠償の額を定めることにつきましては、本年6月7日午後3時30分頃、青色防犯パトロールのため町道長野百々町線を長野方面に進行し、主要地方道愛知川彦根線を横断しようとした際、彦根市稲枝方面から来た乗用車と衝突し、相手方乗用車の右前部に損傷を与えたもので、地方自治法第96条第1項第13号の規定により、損害賠償の額を定め議決をお願いするものでございます。なお、今回は物損のみでございます。
次に、議案第54号~議案第57号までの各議案につきましては、平成29年度愛荘町一般会計補正予算(第2号)ならびに各特別会計補正予算でございます。
まず、議案第54号平成29年度愛荘町一般会計補正予算(第2号)でございますが、歳入歳出予算の総額に歳入歳出それぞれ7,606万3,000円を追加し、歳入歳出予算の総額を歳入歳出それぞれ106億8,040万6,000円とするものでございます。
主な補正の内容でございますが、歳入につきましては、交付決定に伴いまして減収補填特例交付金108万4,000円の減額、普通交付税1億626万6,000円の増額をお願いするものでございます。
また、障がい児施設等給付事業の増加に伴いまして、国庫補助金1,813万3,000円、県負担金906万7,000円の増額をお願いするものでございます。
町債につきましては、臨時財政対策債について発行可能額の確定により2,310万円の減額、全国瞬時警報システム(Jアラート)新型受信機導入に伴います財源として緊急防災減債事業債390万円の借入をお願いするものでございます。
歳出につきましては、(仮称)愛知川宿街道交流館駐車場整備の設計委託料に184万7,000円、集会所において瓦の落下が生じ危険なため改修をされるにつきまして、元気なまちづくり補助金の緊急対応に347万円、障がい児の放課後等デイサービス利用者の増加に伴います扶助費3,638万円、歴史文化博物館上水道漏水補修のため工事請負費等に556万2,000円、雨漏れによる秦荘武道館の屋根等改修工事に2,092万2,000円などをお願いするものでございます。
議案第55号平成29年度愛荘町国民健康保険事業特別会計補正予算(第2号)でございますが、平成30年度の国民健康保険都道府県化に向けて整備いたします国保事業報告システムの改修を行うもので、歳入歳出の総額に歳入歳出それぞれ32万4,000円を追加し、歳入歳出予算の総額を歳入歳出それぞれ21億5,391万円にお願いするものでございます。なお、財源につきましては、国から10分の10の補助金を受けるものでございます。
議案第56号平成29年度愛荘町介護保険事業特別会計補正予算(第1号)でございますが、前年度の実績に伴い財源負担の割合分を精算いたしますとともに、認定者などのサービス利用実績見込みにより、保険給付費および地域支援事業の補正を措置しようとするもので、歳入歳出予算の総額に歳入歳出それぞれ1,894万1,000円を追加し、歳入歳出予算の総額を歳入歳出それぞれ15億3,451万8,000円にお願いするものでございます。
議案第57号平成29年度愛荘町下水道事業特別会計補正予算(第1号)でございますが、一般会計からの繰入金を町債に変更したことにより歳入歳出の調整をお願いするものでございまして、歳入歳出予算の総額に変更はございません。
次に、議案第58号から議案第64号までの各議案につきましては、平成28年度愛荘町一般会計歳入歳出決算および6特別会計歳入歳出決算の認定を求めることについてでございます。なお、決算概要の説明につきましては、単位1,000円以下は切り捨ててご説明を申し上げます。
まず、平成28年度愛荘町一般会計歳入歳出決算につきましては、歳入総額104億2,755万3,000円、歳出総額98億9,527万8,000円となり、歳入から歳出を引いた差引額は5億3,227万5,000円で、繰越明許費繰越額が2,163万5,000円ございますので、実質収支額は5億1,064万円の黒字となったところでございます。
歳入決算でございますが、歳入総額は104億2,755万3,000円で、対前年度比0.6%の増となりました。増収の要因といたしましては、自主財源の基本となります町税につきまして法人税・固定資産税・軽自動車税が増加し、町税全体で対前年度比5.9%の増額となったところでございます。
財産収入につきましては、旧町営住宅跡地売却等により対前年度比264.9%の増額、寄付金につきましては、ふるさと納税収入等により対前年度比446.3%の増額となったものでございます。
地方交付税につきましては、合併算定替縮減がありますものの、基準財政収入額の減によりまして、普通交付税が対前年度比3.3%の増額となったものでございます。しかし、普通交付税につきましては、合併算定替え縮減により今後段階的に減少する見込みでございます。
また歳出決算につきましては、歳出総額98億9,527万8,000円で、対前年度比1.3%の増となります。
主な性質別歳出の状況でございますが、義務的経費にうち人件費につきましては、一般会計対象の職員数を165人から177人に増加いたしました等により、総額で1,860万6,000円の増加となり、扶助費につきましては臨時福祉給付金事業等により総額で1,741万7,000円の増加となったところでございます。
一般行政経費のうち物件費につきましては、まちの発信を主としましたまち・ひと・しごと創生事業、固定資産税台帳整備事業、公共施設等総合管理計画策定業務、自治体情報セキュリティ強化対策事業、滋賀県6町行政情報システムクラウド共同利用化の通年化、定員拡大後のつくし保育園運営費等により総額で1億4,398万4,000円の増加、維持補修費につきましては、公用車等の修繕費等が減少したため1,570万円の減少、補助費等につきましては法人等への税の還付金、紫雲苑開設負担金等の減少により、総額で1億3,809万5,000円の減少となったところでございます。
投資的経費につきましては、(仮称)ふれあい交流館整備事業、防災行政無線デジタル化整備事業、ハーティーセンター空調等改修事業、秦荘西小学校校舎増築費用等により増額もありましたが、つくし保育園整備事業、中央スポーツ公園グラウンドゴルフ場整備事業、愛知川小学校周辺環境整備事業等の事業完了によります減額もありましたため、総額で1億9,312万4,000円の減少となったところでございます。
その他の経費につきましては、財政調整基金の増額、合併振興基金積立金の減額等により、総額2億7,563万1,000円の増加となったものでございます。
また、町の借金であります地方債の年度末残高につきましては102億4,243万円となり、そのうち後年度に100%交付税算入されます臨時財政対策債の残高が45億4,183万3,000円、後年度に70%交付税算入されます合併特例債の残高が38億8,486万4,000円となっております。
一方、財政調整基金や特定目的基金など町の積立金につきましては、財政調整基金の積み立てや各基金利息の積み増しなどによりまして、年度末基金総額49億3,446万9,000円としております。今後は、児童数の増加によります町内小・中学校の増改築事業などの適切な財源として計画的に運用していくことといたしております。
また、地方公共団体の財政の健全化に関する法律に定められております実質赤字比率、実質公債費比率、連結実質赤字比率、将来負担比率の財政健全化4指標につきましては、いずれもクリアしており健全財政を維持しているものでございます。
次に、議案第59号平成28年度愛荘町住宅新築資金等貸付事業特別会計歳入歳出決算の認定を求めることにつきましては、歳入総額59万9,000円、歳出総額59万9,000円で、実質収支額は0円となりました。新たな貸付は行っておりませんが、借入者からの返済による元利収入のみ継続することとしております。
議案第60号平成28年度愛荘町土地取得造成事業特別会計歳入歳出決算の認定を求めることにつきましては、歳入総額512万8,000円、歳出総額512万8,000円で、実質収支額は0円となりました。この特別会計で保有しております年度末財産につきましては1万6,071平方メートルでございます。
議案第61号平成28年度愛荘町国民健康保険事業特別会計歳入歳出決算の認定を求めることにつきましては、歳入総額21億5,261万9,000円、歳出総額20億7,727万4,000円で、実質収支額は7,534万4,000円となりました。平成28年度末におけます被保険者数は4,310人で前年度と比較しますと57人の減でとなっています。
議案第62号平成28年度愛荘町後期高齢者医療事業特別会計歳入歳出決算の認定を求めることにつきましては、歳入総額1億6,904万1,000円、歳出総額1億6,888万9,000円で、実質収支額は15万1,000円となりました。この特別会計につきましては、被保険者からの医療保険料を滋賀県後期高齢者医療広域連合へ納付するものでございます。28年度末における被保険者数は2,298人と、昨年度より26人の増となっております。
議案第63号平成28年度愛荘町介護保険事業特別会計歳入歳出決算の認定を求めることにつきましては、歳入総額13億6,991万2,000円、歳出総額13億5,100万円で、実質収支額は1,891万2,000円となりました。28年度当初におきます被保険者数は4,562人と、昨年度より91人の増であります。
特別会計最後の議案第64号平成28年度愛荘町下水道事業特別会計歳入歳出決算の認定を求めることにつきましては、歳入総額13億4,111万3,000円、歳出総額13億2,984万7,000円となりまして、歳入歳出差引残額は1,126万6,000円で、繰越明許費繰越額が370万円ございますので、実質収支額は756万6,000円となりました。
平成28年度末におけます下水道普及率は99.2%、接続率は90.6%となりました。起債残高につきましては、平成28年度新規の発行額と元金の償還額を相殺いたしまして、2億9,977万8,000円減の96億7,652万2,000円でございます。
以上、23案件につきまして平成29年9月愛荘町議会定例会に提案をさせていただきます。何とぞ慎重な審議のうえ、ご議決を賜りますようお願い申し上げ、提案趣旨の説明とさせていただきます。

平成29年9月5日

この記事に関するお問い合わせ先

経営戦略課(公共施設最適配置推進室)
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