平成29年12月愛荘町議会定例会 町長提案趣旨説明

更新日:2019年12月25日

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平成29年12月愛荘町議会定例会 町長提案趣旨説明

はじめに

皆さん、おはようございます。
本日、ここに平成29年12月愛荘町議会定例会をお願いいたしましたところ、議員各位には早朝よりご出席賜り、厚くお礼を申し上げます。平素は、町政各般にわたりまして格別のご支援、ご協力をいただいており、厚くお礼を申し上げます。
さて、本年も残すところひと月となりました。この1年を振り返ってみますといろいろな出来事があり、自然災害の脅威、国内での凶悪事件、諸外国におけるテロ事件、昨年に引き続き高齢者ドライバーによる交通事故等々、話題を欠くことがなかった1年と感じております。
本年1月下旬から2月上旬にかけまして、彦根市から日野町、高島市で33年ぶりの積雪となりまして、この大雪により本町におきましても除雪作業が追いつかず、住民皆さまにご不便などをおかけしたところでございます。
本年度も冬季を迎え、事前に気象情報などを入手しながら、降雪には早めに塩化散布や除雪など雪寒対策に万全の態勢で臨んでまいりたいと思っております。
また、本年7月5日、福岡・大分両県を襲いました九州北部豪雨により、家の流出や土砂の流入等々で多くの方々が亡くなられ、未だ安否不明となられている方を含め、多くの方々が被害を受けられている自然災害が発生いたしました。
一方、本年における本町の災害の状況でございますが、8月7日から9日にかけ本県に接近通過いたしました台風5号におきましては、7月21日の発生から8月18日に温帯低気圧になり、日本海に抜けるまで18日18時間存在するという、これまでに2番目に長い長寿台風となったものでございます。
この台風により永源寺ダム放流の関係で避難所を開設し、避難情報が発令されましたので、ただちに避難住民情報を発令したところでございます。幸いにも大きな災害には至りませんでした。
また、10月21日から23日の深夜にかけ接近いたしました台風21号は、超大型台風で本県への直撃は免れたものの、風雨が強く、町内の一部地域に土砂災害の関係で避難勧告を発令いたしますとともに、一級河川宇曽川や愛知川御幸橋の水位の関係で関係自治会に避難勧告および避難準備情報を発令させていただき、避難所を開設させていただきました。
被害といたしましては、山間部の町道崩壊、一級河川岩倉川の土手の崩壊、道路の冠水、倒木、ため池護岸の一部崩れ、パイプハウスにおけるビニールの剥離など、被害が発生したところでございます。
また、一週間後に台風22号が接近通過いたしまして、台風21号での被害対応ができていないこともあり、被害拡大を懸念いたしておりましたが、大事には至りませんでした。台風21号により発生いたしました被害につきましては、国や県と連携しながら適切に対応してまいります。
また、今新聞報道等で問題となっております神奈川県座間市のアパートで9人の遺体が見つかった事件で、ツイッタ―などのSNSを駆使し、自殺をほのめかした若い女性などを誘い出し、犯行を繰り返すという残忍極まりない事件が発生いたしました。
海外に目を向けますと、多くのテロ事件が発生をいたしております。本年1月にはトルコのイスタンブールにおきまして、イスラム教徒によるナイトクラブ襲撃テロ事件、過激派ですが、5月にはアフガニスタンのカブールにおきましてトラック爆破テロ事件、6月にはパキスタンにおいて爆弾テロ事件、10月にはソマリアにおきましてイスラムの過激派によるテロ事件や、アメリカニューヨークのマンハッタンにおきましてイスラム過激派による自動車突っ込みテロ事件が発生いたしました。
また、11月25日にはエジプトシナイ半島でモスク(イスラム礼拝所)が過激派により襲撃され、305人が犠牲になり128人が負傷されるというテロ事件が発生いたしております。まだまだ世界的には多くのテロ事件などが発生いたしており、本当に恐ろしい世の中になったと思っております。
これら地震や台風、残忍な事件、世界のテロ事件などにより、多くの方々が犠牲になられました。改めて亡くなられた方々のご冥福を心よりお祈り申し上げますとともに、自然災害により被災されました皆さまには心よりお見舞いを申し上げ、早期の復興を願うものでございます。
また、本年は昭和22年5月3日に日本国憲法が施行されてから70周年が経過いたしました。併せて、我々の地方自治に関する基本的なルールを定めました地方自治法についても、本年5月3日で施行70年の節目を迎えました。
去る11月20日、東京国際フォーラムにおきまして、地方自治法施行70周年記念式典および記念シンポジウムが天皇皇后両陛下ご臨席とともに、三権の長の仕切りのもと盛大に開催されました。この式典に外川議長とともに出席させていただいたところでございます。
日本国憲法はご案内のとおり、国民主権、平和主義、基本的人権を三原則として、我々国民に広く支持され定着してまいりました。一方で、「日本国憲法は施行後一度も改正されていないため、新たな時代の多様な課題に対応できる内容に、着実に見直す」と、政府ではされました。戦争放棄などをうたっていた第9条について、教育の無償化を実現するための改正、台風災害時における緊急事態条項の創設などが重要な論点となっております。
また、地方自治につきましても、地方自治の本旨の概念が憲法に明記されていないといったことから、憲法上見直し論が出ており、憲法に新たに地方自治の理念や原則を明記すべきとの意見、一方で現行憲法の規定を維持すべきとの意見が出されております。
今後、衆参両院での憲法審査会で十分に議論を重ねられ、憲法9条の問題、教育の無償化の問題、教育の無償化につきましては過日の新聞報道で、教育の負担軽減に向けて国に努力義務を課する案で、「憲法には無償という表現は明記しない」と言った方向で、自民党の憲法改正推進本部が調整しているとのことであります。
また、地方自治の本旨の問題など、憲法改正原案を審査いただき、衆参両院での本会議において、時間をかけ慎重に議論を交わしていただきたいと思っているところでございます。
また、愛荘町におきましては1月、旧つくし保育園を改修し、社会福祉法人青い鳥会にお願いをいたしまして、放課後等デーサービス事業を開設いたしました。また、人口減少社会の中で本町におきましては児童の数が増加いたしておりますことから、昨年度から本年度にかけまして秦荘西小学校の増改築工事を実施いたしますとともに、本年度より愛知川東小学校の増改築工事に着手したところでございます。
また、地方創生事業を活用し、自治会が自主的主体的に地域での助けあいや見守りに取り組む居場所での活動活性化の1つの対策として、健康体操プログラムの開発や地元農産物や調理方法を取り入れた健康メニューの開発など、ハード・ソフト両面にわたり、議員各位のご理解・ご協力のもと、施策を講じてきたところでございます。

提出議案の説明

さて、今期定例会に提案いたします議案につきましてご説明を申し上げます。
人事案件2件、平成29年度愛荘町一般会計補正予算の専決処分につき承認を求めることについて2案件、条例の制定1案件、指定管理者の指定につき議決を求めることについて3案件、契約の締結につき議決を求めることについて2案件、平成29年度愛荘町一般会計補正予算(第6号)および平成29年度愛荘町国民健康保険事業特別会計補正予算(第3号)ほか2特別会計補正予算4案件、合わせまして14案件をご提案させていただきました。
それでは、提案案件の概要をご説明申し上げます。
まず、同意第3号、同意第4号は人事案件でございまして、同意第3号愛荘町監査委員の選任につき同意を求めることについてにつきましては、代表監査委員であります山本(やまもと)憲(けん)宏(こう)氏の任期が平成30年3月31日で任期満了となりますので、引き続き山本憲宏氏にお願いしようとするもので、地方自治法第196条の規定に基づき議会の同意をお願いするものでございます。任期は平成30年4月1日から平成34年3月31日までの4年間でございます。
同意第4号愛荘町公平委員会委員の選任につき同意を求めることについてにつきましては、北村(きたむら)太一郎(たいちろう)委員の任期が平成30年3月31日で任期満了となりますので、引き続き北村太一郎氏にお願いしようとするもので、地方公務員法第9条の2第2項の規定により議会の同意をお願いするものでございます。任期は平成30年4月1日から平成34年3月31日までの4年間でございます。
なお、平成34年と前議案とともに申しておりますが、天皇退位の関係で、この平成という言葉がたぶん変わると思いますので、これについてはご承知をいただきたいというように思います。
承認第4号平成29年度愛荘町一般会計補正予算(第4号)の専決処分につき承認を求めることについてにつきましては、平成29年10月22日に執行されました衆議院議員総選挙などにかかります経費につきまして補正予算をお願いする暇がなかったため地方自治法第179条の規定に基づき専決処分により措置をさせていただきましたので、承認をお願いするものでございます。歳入歳出予算の総額に歳入歳出それぞれ1,439万1,000円を追加し、歳入歳出予算の総額を歳入歳出それぞれ107億1,390万1,000円とするものでございます。
承認第5号平成29年度愛荘町一般会計補正予算(第5号)の専決処分につき承認を求めることについてにつきましては、10月21日から23日に接近いたしました台風21号により、町道斧磨多賀線が崩落し、通行不能となりましたので国の災害復旧費をお願いするについて、災害査定に際し、大至急設計を実施する必要がありましたので、地方自治法第179条の規定に基づき専決処分で処置をさせていただきましたので、承認をお願いするものでございまして、歳入歳出予算の総額に歳入歳出それぞれ248万4,000円を追加し、歳入歳出予算の総額を歳入歳出それぞれ107億1,638万5,000円とするものでございます。
議案第66号愛荘町ゆめまちテラスえち条例の制定についてにつきましては、旧愛知郡役所の保存活用に関連し、現在旧愛知郡役所の整備を進めているところでございまして、過日、施設の名称募集をいたしまして、審査の結果「愛荘町ゆめまちテラスえち」と決定させていただきましたので、今議会において施設の設置などに関する条例の制定をお願いするものございます。愛荘町が有します歴史的建造物の価値およびものづくりの伝統を生かしながら、世代や文化を超えて多くの人々が集うことができる交流の拠点を創出し、地域の活性化を進めるため愛荘町ゆめましテラスえちの設置および地方自治法第244条の2第3項の規定に基づき、指定管理者による施設の管理について必要な事項を条例で定めようとするものでございます。
議案第67号から議案第69号は指定管理者の指定につき議決を求めるものでございまして、議案第67号愛荘町立福祉センター愛の郷および愛荘町立福祉センターラポール秦荘いきいきセンターならびに愛荘町立福祉センターラポール秦荘はつらつドームの指定管理者の指定につき議決を求めることについてにつきましては、現在の指定管理の期間が平成30年度3月31日で満了となりますので、引き続き、非公募により社会福祉法人愛荘町社会福祉協議会に指定管理をお願いするについて、議決をお願いするものでございます。なお、指定の期間は平成30年4月1日から平成35年3月31日までの5年間でございます。
議案第68号愛荘町立福祉センターラポール秦荘けんこうプールの指定管理者の指定につき議決を求めることについてにつきましては、現在、けんこうプールは屋根等の改修のため休止をしておりますが、平成30年4月1日よりリニューアルオープンするため、公の施設の指定管理者を公募し、審査の結果、株式会社linkworks代表取締役 廣瀬琢也を選任いたしましたので、議決をお願いするものでございます。なお、指定の期間は平成30年4月1日から平成37年3月31日までの7年間でございます。
議案第69号愛知川小学校区学童保育所の指定管理者の指定につき議決を求めることについてにつきましては、現在の指定管理者の期間が平成30年3月31日で満了となりますので、引き続き、非公募により愛知川小学校区学童保育所えちっこクラブ育成会須田麻未に指定管理をお願いするについて議決をお願いするものでございます。なお、指定の期間は平成30年4月1日から平成32年3月31日までで他に指定管理をお願いしております学童保育所との終了期間を統一するため2年間としたところでございます。
議案第70号契約の締結につき議決を求めることについてにつきましては、現在施工中のラポール秦荘健康増進施設等改修工事(建築)で、外部軒天井部分の母屋交換と下地鉄骨の補修、稼動床の故障による改修、屋内整備・備品等の改修などで追加工事が生じましたので1億5,649万2,000円を1億9,624万7,880円に変更し、3,975万5,880円を増額しようとするもので、変更請負契約を締結するにつきまして議決をお願いするものでございます。
議案第71号契約の締結につき議決を求めることについてにつきましては、議案第70号と同様、現在施工中のラポール秦荘国民健康保険増進施設等改修工事(給排水設備)で、防鳥網および天井内ダクト保温工事などの追加、入口シャワー水栓の腐食交換、トイレ止水不良修繕、塩素用タンク交換などで追加工事が生じましたので、9,531万円を1億755万2,880円に変更し、1,224万2,880円を増額しようとするもので変更請負契約を締結するにつきまして議決をお願いするものでございます。
議案第72号から議案75号につきましては、平成29年度愛荘町一般会計補正予算および各特別会計でございます。
議案第72号平成29年度愛荘町一般会計補正予算(第6号)につきましては、歳入歳出予算の総額に歳入歳出それぞれ2,095万1,000円を追加し、歳入歳出予算額総額をそれぞれ107億3,733万6,000円とするものでございます。
主なものをご説明申し上げます。歳入につきましては、老人ホーム入所負担金・障害者自立支援給付費負担金など福祉関連事業費の給付実績の増減に伴います国県支出金、環境保全型農業直接支払対策補助金・河川愛護作業補助金など県支出金の増減、がんばる愛荘町まちづくり応援寄付金の増額、財政調整基金繰入金の減額などを計上したものでございます。
歳出につきましては、ふるさと納税寄付謝礼に3,005万9,000円の追加、税におきます還付金および加算金の5,150万円の減額、障害福祉費など福祉関連事業費の実績に伴う増減、河川愛護作業補助金の増額、入札執行残額の減額など、お願いするものでございます。
また、債務負担行為といたしましては、議案第67号から議案第69号まででお願いをいたしております指定管理料に債務負担行為および庁用バス車両運行管理委託業務など、平成30年度からの事業実施分につきまして、今年度より事務手続きを進める必要があります。事業の債務負担行為、愛知川宿街道交流館情報発信施設展示制作業務にかかる債務負担行為をお願いするものでございます。
議案第73号から各特別会計の補正予算でございます。
議案第73号平成29年度愛荘町国民健康保険事業特別会計補正予算(第3号)でございますが、保険給付費等におきましては事業実績見込み等により医療費等に増減が生じましたので、歳入歳出予算の総額に歳入歳出それぞれ1,323万9,000円を追加し、歳入歳出予算の総額を歳入歳出それぞれ21億6,714万9,000円とするものでございます。
また、債務負担行為につきましては、特定健診審査等事業におきまして、平成30年度について今年度より事務手続きを進める必要がありますので、お願いするものでございます。
議案第74号平成29年度愛荘町後期高齢者医療事業特別会計補正予算(第1号)では過年度分におきます保険料の還付金が生じましたので、歳入歳出予算の総額に歳入歳出それぞれ7万8,000円を追加し、歳入歳出予算の総額を歳入歳出それぞれ1億7,159万2,000円とするものでございます。
議案第75号平成29年度愛荘町介護保険事業特別会計補正予算(第2号)でございますが、介護システム変更委託料の追加および高額介護サービス等費の増加により、歳入歳出予算の総額に歳入歳出それぞれ446万円を追加し、歳入歳出予算の総額を歳入歳出それぞれ15億3,897万8,000円とするものでございます。
以上、平成29年12月愛荘町議会定例会に提案させていただきます。何とぞ慎重なご審議のうえ、ご議決を賜りますようお願い申し上げまして、提案趣旨の説明とさせていただきます。

平成29年12月1日

この記事に関するお問い合わせ先

経営戦略課(公共施設最適配置推進室)
〒529-1380 滋賀県愛知郡愛荘町愛知川72番地
電話番号:0749-42-7680
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