平成30年3月愛荘町議会定例会 町長提案趣旨説明

更新日:2019年12月25日

ようこそ町長室へ

平成30年3月愛荘町議会定例会 町長提案趣旨説明

はじめに

本日より各議案ならびに平成30年度当初予算案をご審議賜りますことに深く感謝を申し上げます。
この度の町長選挙において、町民の皆さまから信託を賜り、全力でこれからのまちづくりに皆さまとあたらせていただきたいとの思いを一層強くいたしております。ただいま、この壇場に上がらせていただき、その職責の重大さを実感いたしております。
先の町議会議員選挙にて、町民の皆さんから大きなご期待を負託された皆さまによる新たな議会となり、本3月議会がこれからの愛荘町の一層の活気につなげていく定例議会になりますことを祈念いたしております。
提出いたしました諸案件の説明に先だち、所信の一端を述べさせていただきます。これまでに多くの皆さんの意見をお聞きする中で、全世代の方がこの町に暮らしてよかったと実感いただけるまちづくりを目指します。
そのためにもさまざまなニーズに真摯に耳を傾け、これからも心身ともに健やかに輝かれる社会づくりに力を入れてまいります。一言で言い表すなら、多くの「よし」を重ねるまちを築いてまいりたいと存じます。
ここで多くのよしとは、子育てしてよし、学んでよし、商売してよし、農業してよし、そして大切な家族や仲間と1年1年歳を重ねてなおよしの5つのよしであります。
まず1つ目、子育てしてよしであります。子育て世代の声もしっかりと政策に反映するとともに、町を上げて子育てを応援する風土の町政に取り組みます。
2つ目、学んでよしであります。愛荘町の子どもたちの学力向上は待ったなしです。昨今、学びに向き合う以前に取り組まねばならない様々な課題は、社会全般に存在しており、課題解決に向け真摯に対応せねばなりません。と、同時に決して取り戻すことのできない幼少期、青年期にある貪欲に成長しよう、力をつけようとする子どもたちの可能性を存分に引き上げてあげることも、自治体の大切な責任だと認識しています。その点では、目標をしっかりと持ち、勉強や部活に真摯に向かうことが人間力も高め実に格好の良い事であるとの認識を、子どもならびに保護者の皆さま、そして愛荘町の共通認識として広めてまいりたいと存じます。
現状の学力水準がボトルネックになり、新たに愛荘町内で子育てや新居を構えることを躊躇する若い親御さんや保護者がおられるようなことでは、愛荘町の発展に大きなマイナスとなります。競争力の向上とともに、まちづくりの観点からも、子どもの学力向上は避けては通れない達成すべき町のの大切な課題であります。
3つ目、商売してよしであります。町内企業の皆さんと緊密に連携し、経済活動の活性化に資する支援をしてまいります。
4つ目、農業してよしであります。農業に携わる皆さんの苦労を軽減し、次代の後継者に引き継げる施策を展開してまいります。
5つ目、歳を重ねてよしであります。長寿化の進展とともに健康寿命の引き伸ばしが、それぞれの人生にとっても町の活力にとっても大変重要です。地域の老人会や文化活動を通じ、いつまでも元気で働き、スポーツや文化活動を楽しむことで運動の促進や孤立を防ぐ取り組みを進めてまいります。
また、これまでも皆さんに訴えてまいりました発信力、競争力のあるまちの実現についてであります。発信力と競争力の向上、政治のリーダーシップも一層引き上げた愛荘町を目指します。
近隣に11万人を超える2市を持ち、人がグローバルに移動するこの時代、愛荘町が大津、東京から見て時に穏やかすぎる、または顔が見えないと捉えられているのではと、率直に感じております。
ぜひ、住民の皆さまと住民の代表である議員の皆さま方と力を合わせ、存在感のある町に盛り上げていきたいと存じます。
もちろん、町職員の人材の育成が必要であります。職員の創意工夫や、やる気にどんどん火をつけていきたいと存じます。心のかようコミュニケーションが密な職場づくりをしていきます。
また、町内の様々な道路で朝夕に見られる渋滞は、明らかに町の活力を奪っています。道路渋滞の緩和と通学路の安全を主眼におきつつ、未来のまちづくりに向けた様々な社会インフラの整備を国、県と連携して一層力を入れて進めてまいります。
合併以来、講じられてきた地方交付税の特例や合併特例債の発行といった財政上の優遇措置も終了し、これまでのような施策を進めていくことは困難な状況となりますが、将来の愛荘町が目指す姿をしっかりと描きながら、行財政改革を推進するとともに、必要な事業にはしっかりと投資をしてまいります。
最後に、技術革新やグローバリズム、多様性の進展をとおしての社会のあり様の変化は、大変早いものになっております。すべての世代の方々に輝いていただくためにも変化を恐れず、新たな技術を貪欲に活用し、合理化を進め、発想の転換や豊かな着想に基づき、意欲的に効率的で時代の変化に即した納得感のある共生に努め、先輩方が築かれた愛荘町を町民の皆さまとともに、より力強い愛着が持てる愛荘町にしてまいります。

提出議案の説明

それでは、今期定例会に提案いたします議案についてご説明を申し上げます。
条例制定ならびに改正条例議決案件11件、平成29年度愛荘町一般会計補正予算(第9号)ほか特別会計補正予算5件を合わせた計6件、平成30年度愛荘町一般会計予算ほか特別会計予算6件を合わせた計7件、合わせて24案件をご提案させていただきました。
まず、条例制定ならびに改正条例議決案件11件につきまして説明いたします。
議案第3号 愛荘町指定居宅介護支援等の事業の人員および運営に関する基準を定める条例の制定につきましては、介護保険法の改正により指定居宅介護支援事業者の指定権限が平成30年4月1日以降、滋賀県から市町に移譲されることとなり、町の独自の基準も含めた条例を制定するものであります。
議案第4号 愛荘町立けんこう広場条例の制定につきましては、愛荘町立山川原西児童遊園を整備し、健康遊具を設置した広場を設置するため、条例の制定をするものでございます。
議案第5号 愛荘町児童遊園条例の一部を改正する条例につきましては、議案第4号の愛荘町立けんこう広場の整備に伴いまして、山川原西児童遊園が児童遊園の機能を持たなくなるため、本条例より削除するものでございます。
議案第6号 愛荘町国民健康保険条例等の一部を改正する条例につきましては、平成30年度から都道府県が国民健康保険の財政運営の責任主体となることに伴いまして、保険者が滋賀県と愛荘町になることにより、事務および名称の変更を行う必要が生じたため、愛荘町国民健康保険条例および愛荘町特別職の職員で非常勤のものの報酬および費用弁償に関する条例について所要の改正をするものでございます。
議案第7号 愛荘町国民健康保険税条例の一部を改正する条例につきましては、地方税法の一部が改正され、国民健康保険の財政責任主体が都道府県になることに伴い、所要の改正を行うものでございます。
議案第8号 愛荘町健康診査負担金徴収条例の一部を改正する条例につきましては、平成30年度から乳がん検診の個別検診が県下統一で開始されるに伴い、負担金を医療機関に直接支払う場合を追加する等、所要の改正を行うものでございます。
議案第9号 愛荘町消防団員等公務災害補償条例の一部を改正する条例につきましては、非常勤消防団員等に係る損害補償の基準を定める政令の一部を改正する政令に伴い損害補償に係る補償基礎額について、非常勤消防団員等に扶養親族がある場合における加算額について改正を行うものでございます。
議案第10号 愛荘町後期高齢者医療に関する条例の一部を改正する条例につきましては、高齢者の医療の確保に関する法律の一部改正に伴い、住所地に係る特例を受けて本町の国民健康保険の被保険者とされていたものであって、特例を引き継いで本町が加入する滋賀県後期高齢者医療広域連合の被保険者となるものを、本町が保険料を徴収すべき被保険者に加えるための改正を行うものでございます。
議案第11号 愛荘町指定地域密着型サービスの事業の人員、設備および運営に関する基準を定める条例の一部を改正する条例、議案第12号 愛荘町指定地域密着型介護予防サービスの事業の人員、設備および運営ならびに指定地域密着型介護予防サービスに係る介護予防のための効果的な支援の方法に関する基準を定める条例の一部を改正する条例および議案第13号 愛荘町指定介護予防支援等の事業の人員および運営ならびに指定介護予防支援等に係る介護予防のための効果的な支援の方法に関する基準を定める条例の一部を改正する条例につきましては、指定居宅サービス等の事業の人員、設備および運営に関する基準等の一部を改正する省令により基準の一部が改正されたことに伴い、内容の追加、条ずれ等について所要の改正を行うものでございます。
次に、議案第14号から議案19号までの6議案につきましては、平成29年度愛荘町一般会計補正予算ならびに各特別会計補正予算であります。
まず、議案第14号 平成29年度愛荘町一般会計補正予算(第9号)でございますが、補正額は歳入歳出それぞれ3億441万1,000円を減額し、総額を104億6,171万5,000円にお願いするものです。補正予算の内容は年度内における各事業の執行状況および最終的な財源見通しに基づき所要の調整を行おうとするものです。
まず、歳入について、国庫補助金でありますが、地方創生推進交付金を941万円減額する一方で、愛知川東小学校の増改築事業に伴います学校施設環境改善交付金について国の補正予算内示により524万4,000円を増額補正するものです。
各種基金、繰入金については充当対象としていた事業の実績見込みに伴いまして減額をし、財政調整基金繰入金については7億7,351万9,000円を減額し、取崩額を0としております。
町債につきましても事業費の変動などを踏まえまして960万円の減額とするものです。
次に、歳出について、先般の積雪によります除雪出動実績が当初見込みより増加したことによる860万円、国の補正予算に伴い農機具購入に対する補助である担い手確保・経営強化支援事業補助金1,814万2,000円等を追加いたしますとともに、執行残等を精査するなど所要の調整を図り、減額補正としております。
次に平成29年度から平成30年度への繰越明許費としまして、追加工事等に伴い旧愛知郡役所保存修理事業4,573万6,000円、第二次愛荘町総合計画策定業務の委託料249万5,000円、農業の担い手に対し農業用機械・施設の導入を支援いたします担い手確保・経営強化支援事業の国の補正予算対応に伴い1,837万円、昨年10月に発生いたしました台風21号によります向山林道法面の2ヵ所の崩落の復旧について当期における工費の確保が難しいことから災害復旧事業64万円、愛知川東小学校校舎等増改築事業について国の補正予算分を含め1億5,702万5,000円、詳細設計に時間を要することによる愛知中学校等大規模増築事業1,833万9,000円の合計2億4,260万5,000円をお願いするものであります。
今後はこれらの工事等の計画的かつ円滑な執行を図り、早期に初期の事業目的を達成できるよう努めてまいる所存でございます。
次に、議案第15号 土地取得造成事業特別会計補正予算(第1号)でございますが、歳入歳出それぞれ190万7,000円を追加するものであります。
次に、議案第16号 国民健康保険事業特別会計補正予算(第5号)でございますが、歳入歳出それぞれ8,802万6,000円を減額するものであります。
次に、議案第17号 後期高齢者医療事業特別会計補正予算(第3号)でございますが、歳入歳出それぞれ725万5,000円を追加するものであります。
次に、議案第18号 護保険事業特別会計補正予算(第4号)でございますが、歳入歳出それぞれ1億1,300万円を減額するものでございます。
次に、議案第19号 下水道事業特別会計補正予算(第3号)でございますが、歳入歳出それぞれ1,201万3,000円を減額するものございます。
次に、議案第20号から議案第26号まで、平成30年度一般会計および6特別会計の予算でございます。
平成30年度は、現在策定を進めております第二次愛荘町総合計画に掲げる町の将来像である「こころふれ愛、笑顔いっぱいの元気なまち」の実現に向け、職員の創意工夫のもと、さまざまな歳入確保に努めるとともに、事業の必要性とその効果、さらには後年度における負担も精査し、予算編成を行ったところでございます。
平成30年度の一般会計当初予算案の総額は99億3,200万円で、前年度に比べ6億6,400万円減(率にして-6.3%)、特別会計の総額48億443万円で、前年度に比べ3億6,367万円減(率にして-7%)となります。
一般会計歳入面では、自主財源の大部分を占める町税は景気回復や人口増加に支えられ、個人町民税を前年度当初比3,330万円の増を見込むなど、総額28億9,993万円を計上し、普通交付税については合併算定替えによる縮減はあるものの特別交付税も合わせて21億9,000万円を計上いたしました。
また、地方債については前年度に比べまして4億2,530万円減となる総額12億1,170万円を計上いたしました。
繰入金は財政調整基金6億1,375万円、特定目的基金2億4,820万円を取り崩すこととしております。
それでは、平成30年度当初予算案に計上いたしました一般会計予算の主な事業について申し上げます。
誰もが平等に参画できるまちづくりとして、老朽化が進む山川原地域総合センターを福祉の向上や、人権啓発の住民交流の拠点となる開かれたコミュニティーセンターとしての機能と、西部地域の防災センターの機能を有した施設として整備するため2億6,800万円を計上しました。
夢と志を育む学びのまちづくりとして、児童数の増による教室数の不足等に対応するため愛知川東小学校校舎等増改築事業に4億4,784万円を計上し、体育館等も含め子どもたちが伸び伸び育ち学習に取り組める環境を整えます。
また、町民が活発にスポーツを楽しみ健全で健康的な時間を過ごしていただけるよう中央スポーツ公園天然芝グラウンド・ナイター照明施設設置事業に4,486万円を計上いたしました。
快適で潤いのあるまちづくりとして、住民の皆さまからの要望の多い町道の整備について、新設改良・維持補修を合わせまして4億4,367万円を計上いたしました。
活力ある賑わいのまちづくりとして、これまで整備を進めてまいりました中山道愛知川宿街道交流館が本年8月に開館します。観光協会をはじめ、様々な団体と連携して来訪者と地域の人々との活発な交流を実現し、愛知川宿の再生を図ってまいります。
また、県との連携事業であるザ近江魅力満載プロジェクトや滋賀県大型キャンペーン事業さらに昨年10月に東京でオープンしました「ココ滋賀」での情報発信など、県と連携し愛荘町への誘客を図ってまいります。
以上の他にも地方創生事業の実施や第4期の地域福祉計画等の各種計画の策定など、将来の愛荘町のまちづくりを進めるうえで必要な予算を計上したところでございます。
また、特別会計につきましては、昨年度並みの予算計上となっておりますが、国民健康保険事業特別会計におきまして、都道府県が財政運営の責任主体となることに伴いまして、前年に比べ3億3,470万円の減額となる18億1,823万円を計上いたしました。
以上、平成30年3月愛荘町議会定例会に提案させていただきました。何とぞ慎重なご審議のうえ、ご議決を賜りますようお願い申し上げまして、提案趣旨の説明とさせていただきます。

平成30年3月8日

この記事に関するお問い合わせ先

経営戦略課(公共施設最適配置推進室)
〒529-1380 滋賀県愛知郡愛荘町愛知川72番地
電話番号:0749-42-7680
ファックス:0749-42-6090
​​​​​​​
​​​​​​​メールフォームによるお問い合わせ