平成22年 3月愛荘町議会定例会 町長提案趣旨説明

更新日:2019年12月25日

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平成22年 3月愛荘町議会定例会 町長提案趣旨説明

カナダ・バンクーバーで開催されました冬季オリンピックも終了いたしました。いよいよ冬ごもりの虫も這い出す啓蟄(けいちつ)、春爛漫の到来ももう間近となりました。
本日ここに、平成22年3月愛荘町議会定例会をお願いいたしましたところ、新議員の皆さんを含め16人のお顔も揃い、全員のご出席を賜り厚く御礼申し上げます。

はじめに

愛荘町第2期のスタートにあたりまして、所信の一端を述べさせていただきます。
去る2月21日、愛荘町になって2回目の町長および議会議員選挙が寒風の中で実施されました。少数激戦を勝ち抜いてこられました議員各位に対し、改めて心からお祝い申し上げすますとともに、今後のご活躍をご祈念申し上げる次第であります。
また、町長選におきましては、不肖私の2期目の町政に対し、多くの町民の皆さまのご支援のもと当選させていただきましたことに対し、改めて心から厚く御礼申し上げます。誠にありがとうございました。選挙期間中、多くの皆さんからいただきました叱咤激励に感謝を申し上げますとともに、町政に対する厳しいご意見やご批判、ご提言もしっかりと受け止めさせていただきました。
この3月5日、議員ともども私も2期目の町長に就任させていただいたところでございます。今ずっしりと重い責任を感じておりまして、2万人の町民の皆さんのご期待に、力の限り不惜身命の境地で尽くさせていただく所存であります。何とぞ、町民の皆さまをはじめ議員各位の絶大なご支援、ご協力をお願いいたします。
4年前、2町合併を選択した愛荘町が誕生し、町民の皆さんの夢と期待を背負って新しい歴史の扉を開けました。初代町長として、町民の皆さんの信託に応えるべく、大変思い責任を負って全力で新しいまちの建設に邁進させていただいた毎日でございました。これまで合併に伴う諸課題に対し厚いご理解をいただき、ご支援、ご協力をいただきました町民の皆さんをはじめ議会議員・職員の皆さんに、心から感謝申し上げる次第であります。
合併の目的は、地域が自ら考えて行動し、21世紀に自立できるまちに生まれ変わることであり、自己決定・自己責任の意識改革を図り、真に住民主体の自治体を形成することを念頭に取り組んでまいりました。そのため行政情報を住民の皆さんと共有し、積極的に発信し、公正透明な行政を推進することをモットーに、自助・共助・公助で協働のまちづくりに努めてまいったところでございます。2期目の町政にあたりましても初心忘れず、変わらないこの信念をぶれずに、まさに情熱と勇気を持って直球勝負で対処することを、有権者の皆さんに訴えてまいりました。
その基本スタンスは、改革なくして発展なし、現状維持では現状維持すらできない、半歩先を見つめたチャレンジという企業感覚のもと、地域づくりは政治主導でもなく行政主導でもなく、地域主権の理念に根ざした、地域のことはここに住む住民が責任をもって決める住民主導で、「人が動けばまちが変わる、活力に満ちた夢と希望のまち」を、住民の皆さんとともに築いてまいりたいと決意を新たにいたしているところでございます。
まちづくり2期目のステージに向かって、これから目指します方針は、まずは「インターチェンジで元気も夢も広がる産業振興のまち」、「子どもを育てるなら愛のまち愛荘町でと言われる子育てのまち」、給食センターの建設と人格形成を目指した「人が育つ教育のまち」、「自治基本条例と住民投票条例を制定する住民参画のまち」、「美しいふるさとを子や孫たちの世代に引き継げる住みよい環境のまち」、「まちの文化と平和な共生社会に取り組む文化と人権を大切にするまち」、これらを柱に据え、1期目で住民の皆さんとともにつくり上げてきた総合計画をはじめいろいろな諸計画の着実な推進、新しい住民ニーズに対応できる広域連携などを図ってまいりたいと考えております。
このまちに住んでよかったと思ってもらえる安心安全なまち、若い人たちにとって夢と希望のあるまち、生きがいを感じてもらえる文化の薫り高いまちを目指し、職員共々全力で取り組んでまいります。何とぞ、町民の皆さん、議員各位におかれましては、深いご理解とご支援を賜りますようお願いいたしまして、所信の表明とさせていただきます。

提出議案の説明

さて、今期定例会に提案いたします議案についてご説明申し上げます。今期定例会に提案させていただきます議案につきましては、平成21年度愛荘町一般会計補正予算の専決処分の承認案件1件、改正条例議決案件5件、損害賠償額の議決案件1件、次に予算関係でございますが、平成21年度愛荘町一般会計補正予算ならびに愛荘町土地取得造成事業特別会計補正予算、老人保健事業特別会計補正予算、下水道事業特別会計補正予算、介護保険事業特別会計補正予算、この21年度の補正予算5件でございます。
次に、22年度愛荘町一般会計予算ならびに愛荘町住宅新築資金等貸付事業特別会計予算・土地取得造成事業特別会計予算・国民健康保険事業特別会計予算・老人保健事業特別会計予算・後期高齢者医療事業特別会計予算・下水道事業特別会計予算・介護保険事業特別会計予算の8会計につきまして、合計20案件をご提案させていただきました。
まず、平成21年度一般会計補正予算専決処分の承認案件1件につきましては、2月1日付けにより専決処分したものの承認をお願いするものでございます。
次に、議案第5号から議案第9号までの条例改正の案件5件のうち主なものといたしましては、愛荘町特別職の職員で常勤のものの給与および旅費に関する条例の一部改正する条例、ならびに愛荘町教育委員会教育長の給与、勤務時間その他の勤務条件に関する条例の一部を改正する条例につきましては、昨今の厳しい財政事情から考え、平成22年4月1日から23年3月31日までの1年間、町長・副町長ならびに教育長の給与月額を、町長10%、副町長5%、教育長3%をそれぞれ減額することに伴い、案件条例の一部改正をお願いするものでございます。
次に、議案第11号から15号までの5議案につきましては、平成21年度愛荘町一般会計補正予算ならびに各特別会計補正予算であります。
まず、議案第11号 平成21年度愛荘町一般会計補正予算でございますが、補正額は、歳入歳出それぞれ3億3,353万4,000円を増額し、総額を98億6,167万9,000円にお願いするものであります。
次に、議案第12号 平成21年度愛荘町土地取得造成事業特別会計補正予算でございますが、歳入歳出それぞれ21万4,000円の追加をお願いするものであります。
議案第13号 平成21年度愛荘町老人保健事業特別会計補正予算でございますが、歳入歳出それぞれ79万円の追加をお願いするものであります。
 議案第14号 平成21年度愛荘町下水道事業特別会計補正予算でございますが、歳入歳出それぞれ1,990万円を減額するものでございます。
議案第15号 平成21年度愛荘町介護保険事業特別会計補正予算でございますが、これは歳出の課目の更正でございます。
次に、議案第16号から23号まで、平成22年度、来年度の愛荘町一般会計および特別会計の予算でございます。
まず、一般会計予算は前年度比3.6%減の79億7,500万円、7つの特別会計の合計は40億3,571万7,000円で、総予算は前年度比5%減の120億1,071万7,000円であります。また、この中には、子ども手当給付事業4億4,500万円、うち町費負担分は4,800万円でございます。それに緊急雇用特別推進事業9,700万円、いずれもこれは国策でございますが、この部分を除いた一般会計予算は74億3,300万円で、10.2%の減となりました。
歳入では、長引く景気低迷の影響により、町税は昨年度以上の落ち込みを見込み、法人税では過去10年間を見ても最低の収入見込みであり、極めて厳しい状況であります。町税総額は27億3,223万円、2.6%の減となり、地方交付税は18億5,600万円、8.2%の減となりました。
基金の取り崩しにつきましては、財政調整基金より2億2,900万円を、目的基金から2億6,110万円を取り崩す予定であります。
地方債の発行は9億3,910万円、17.3%増でございますが、このうち地方交付税の振替分である臨時財政対策債を7億円計上いたしております。
歳出につきましては、人件費13億4,853万円、3.5%増でございますが、退職手当組合負担金の増によるものでございます。
扶助費12億4,507万円、37.1%増につきましては、子ども手当の給付事業によるものであります。
普通建設事業につきましては5億7,895万円で、次年度に学校給食センターの建設を控えていることから、22年度は極力抑えたところでございます。
22年度の重点事業につきましては、まず1点目、学校給食センターの整備に着手をいたします。学校給食につきましては、合併前、愛知川地域ではセンター方式による完全給食を実施しており、一方、秦荘地域におきましては、幼稚園・小学校は自校方式による完全給食で、中学校は夏場のミルクだけによる補食給食となっていました。
このことから、学校給食のあり方検討委員会を設置し、協議していただいた結果、町内すべての幼稚園2園・小学校4校・中学校2校を、統一した給食センター方式による完全給食で実施することに決定をいたしたところであります。このことから、既に建設用地として7,500平方メートルを取得し、用地造成工事につきましても年度内契約を目指し、実質工事は22年度に繰り越すことといたしております。給食数1日3,000食、事業総額は約17億円を見込んでおり、事業費予算につきましては、22年度1億3,200万円を計上しており、22年・23年の継続事業として建設工事を実施し、23年度の3学期、24年1月頃になりますが、オープンを目指しております。
それから、2番目に、子育て支援事業といたしまして、2,285万人を計上しておりまして、子育てアドバイザーの設置、子・親・地域が育つ子育て応援教室、在住外国籍親子の交流広場、あるいは子育てボランティア養成講座、安心して妊娠・出産・育児ができるよう出産安心講座や、乳幼児感染予防対策、保育所老朽化遊具の更新を行う予定であり、すべて子育て支援環境緊急整備事業県補助金を活用しております。
また、町立保育園におきましては、午後7時までの延長保育を4月1日から実施する予定でございます。
3番目に、住民票・印鑑登録証明書が全国どこでも発行できるコンビニ交付サービス事業として898万円を計上しており、年度内の交付を目指すこととしております。全国どこでもということは、例えば、大学生が北海道や東京におりまして、必要な書類が要る時にも近くで、親元へ頼まなくても発行が受けられるという利点がございます。
次、4番目に、電気自動車リース事業としまして102万円を計上し、愛荘町地球温暖化防止実行計画に基づき、走行中のCO2排出がゼロ、環境に負荷をかけない電気自動車を5年リースとし、充電装置を設置していきたいと考えております。利用につきましては、保健師等が町内を巡回する時に活用できればということを考えております。
その他の新規事業といたしまして、滋賀大学地域連携センターが実施する地域活性化プランナー研修に職員を派遣する大学等提携事業に15万円、合併5周年記念事業を実施するために実行委員会に委託する経費として25万円、また町内の産業の振興と雇用の促進を図るため、町企業誘致要綱に基づき、新たに工場等を建設・増築する事業者に対し補助する工場等設置促進事業に1,400万円を補助することといたしております。
以上、今期愛荘町議会定例会に提案させていただきました。何とぞ慎重なご審議のうえ、ご議決賜りますようお願い申し上げまして、提案趣旨の説明とさせていただきます。どうぞよろしくお願いいたします。

平成22年3月10日

この記事に関するお問い合わせ先

経営戦略課(公共施設最適配置推進室)
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