食物アレルギー

更新日:2019年12月25日

学校給食における食物アレルギー対応の手引き

食物アレルギーの基礎知識

食物アレルギーの定義

食物アレルギーとは、原因となる食物を摂取した後にアレルギーの仕組みによって体に不利益な症状が引き起こされる現象をいう。食品に含まれる毒素による反応(食中毒)や、体質的に乳糖を分解できずに下痢を起こす病気(乳糖不耐症)、とろろ芋で口のまわりがかゆくなるなどの、食品に含まれる化学物質が原因で起こる反応(仮性アレルゲン)などは食物アレルギーとはいわない(図1)。

食物により引き起こされる生体に不利益な反応の分類表

食物アレルギーのタイプ

口をあけた女の子とその女の子に向いた赤い矢印とキウイ、もも、メロン、りんご、パイナップルのイラスト
  1. 即時型・非即時型・アナフィラキシー
    食物アレルギーは、食物を摂取して2時間以内に症状が起きる「即時型」と、数時間以上経ってから起きる「非即時型(あるいは遅発型、遅延型)」の大きく2つに分けられる。食物アレルギーの多くは前者の「即時型」のタイプである。また、両方の反応をあわせもつ場合もある。即時型のアレルギー症状が皮膚症状にとどまらず、呼吸器や消化器など複数の臓器に強い症状が急激にあらわれることをアナフィラキシーと呼ぶ。さらに血圧低下や意識障害を伴う症状は、「アナフィラキシーショック」といわれ、生命の危険を伴う場合もある。
  2. 口腔(こうくう)アレルギー症候群
    花粉症の人が、果物(キウイ、バナナ、リンゴ、モモ、メロンなど)を食べると、その直後(5分以内)から、口が腫れる、ひりひりする、かゆくなるなどの症状が起こる。成人女性に多く、口やのどの症状で終わってしまうことがほとんどだが、全身症状に至ることもまれにある。
  3. 食物依存性運動誘発アナフィラキシー
    原因物質(小麦や甲殻類が多い)を摂取した後、4時間以内に運動すると、じんま疹、皮膚の赤み(紅潮)、息苦しさ、アナフィラキシーなどの症状があらわれる。学童期後半以降から成人にみられる。

 詳しくは、「食物アレルギー対応の手引き」をダウンロードしてお読みください。

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