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令和6年度、新教育課程について

更新日:2024年02月19日

 令和6年度より、本校は「みんなが安心できる学校」を目指して、大きな教育課程改革を行います。2月2日の学習参観後、保護者説明会を開催したところ、約70名の方に参加いただきました。当サイトでは、その時に使用した資料や学校だより、保護者様からの意見・質問とそれに対する本校としての回答を掲載しています。ご参照ください。

保護者の皆様から頂いた意見・質問と本校としての回答

令和6年度の下校時刻

令和6年度 新教育課程説明会の要旨および資料

以下は、R6新教育課程説明会における説明内容の要旨を掲載しています。また、当日資料として配布した学校だよりも添付していますので、ご参照ください。

R6新教育課程を実施する背景

 世界各地で起こる紛争、異常気象、急スピードで進む人口減少、AIの急速な発達・・・今、様々な不安定要因が地球規模で広がり、未来が予想できない時代に突入しています。そのような状況の中、OECD(経済協力開発機構)は、2030年に向けた教育の提言「ラーニングコンパス2030」の中で、「新たな価値を創造する力」「対立やジレンマに対処する力」「責任ある行動をとる力」など改革を起こすために「エージェンシー」という能力を育成する必要性を提唱しました。また、日本の現学習指導要領においても、「未知の状況にも対応できる思考力・判断力・表現力」、「生きて働く知識・技能」等、新しい時代に必要となる資質・能力の育成を求めています。

 今、秦荘西小学校に集う子どもたちは、まさしく上記のような社会へ旅立っていきます。そこで本校でも、「新しい価値を創造し、成長し続ける力」「今あるものに適応する力より、今ないものに対応する力」を育んでいけるよう、16年ぶりに学校教育目標を変更することにしました。

 学校教育目標を変更するにあたっては、本校職員はもちろん、学校運営協議会の皆様(地域)、PTA会長・副会長(保護者)、愛荘町教育委員会(行政)、そして学校の主人公である児童に、この秦荘西小学校がどんな学校になってほしいか、どんな自分になりたいか等をアンケートし、その結果を多方面で熟議した結果、上記の目標を令和6年度から設定することになりました。

 様々な関わりの中で、創造的に自分で物事を決め、決めたことに責任ある行動をとりながら成長をし続けることができるような「自律的」な子どもの育成を学校、保護者、地域がつながりながら目指していきます。「未来に花咲く」という言葉には、子どもはまだ未成熟であり、失敗を繰り返しながら、未来でしっかり自分色の花や実を実らせることができるよう、未来を見据えた教育実践をすべての職員が共通理解の上で実践していこうという本校の思いが込められています。

 上記は、次年度の児童数、学級数の推計です。今後、本校は入学者数が減っていき、それに伴い、人数の多い1学級の学年が増えることが予想されます。そんな未来が見えている今だからこそ、「みんなが安心して通える学校づくり」を進めていこうと考えています。

 学校が安心できない要因は、上記なようなものが考えられます。教員側にとっては、「1人で背負う重圧の重さ」、児童や保護者にとっては、「担任によってかわる学校環境」を改善することが、「みんなの安心」につながること考え、次年度より、「学年担任制」「教科担任制」「40分授業午前5時間制」の3本柱で学校改革に着手します。

学年担任制について

 3年生以上で、上記のように「学年担任制」を導入します。

 次年度の中学年を例にすると、4年生の2クラスでは、担任が定期的に交代しながら、両学級の指導にあたり、複数の目で学年の子どもたちを見守ります。3年生は1クラスですが、フリー部(担任外)の教員が一週間に2日程度、朝の会・帰りの会・給食・掃除等の担任業務を行うことで、1クラスを受け持つ担任の負担を軽減し、同時に3年生も複数の目で見守ります。また、この担任外の教員は、4年生の入り授業にも入ることで中学年全体を掌握でき、中学年の学年部長として安定した学年部経営の要となります。

 このように、3年生以上で「学年担任制」の導入により、担任によって変わる学校環境を均質化し、学年あるいは学年部担当である複数の教員の目で、子どもたちの成長を見守る体制を作ります。児童、保護者にとっては、相談できるチャンネルが増えるメリットもあります。

教科担任制について

 高学年からは上記のように「教科担任制」を導入します。5,6年の担任団の教員が学年を超えて担当教科の指導をします。前後の学年の指導内容を踏まえる等、系統性を意識し、より専門的で質の高い授業の実践を目指していきます。

R6担任制度について

 次年度は、上記のような担任体制となります。なお、特別支援学級、1,2年生は、学級担任とのつながりが心理的な安定をもたらすことから、これまで通りの学級担任制を維持します。

40分授業午前5時間制について

 午前中の授業を5分短縮して「40分授業」とし、5時間を行う「40分授業午前5時間制」を導入します。午前の落ち着いた時間帯に40分授業をリズムよく5時間行い、学びを深めます。午後からはまず、毎日20分の「秦西タイム」を行い、AIドリル等を活用しながら午前の学習内容を定着する時間を確保。6時間目は45分授業を実施します。秦西タイムと6時間目を合わせて65分のロングタイムで活動することも可能です。また、この制度の導入により20分~25分長くなった放課後を使って、学年担任団が児童の情報共有を行います。「学びの午前」「活動の午後」というメリハリのある学校生活の中で子どもたちが大きく成長する教育課程を目指しています。

まとめ

 この3つの改革によって、児童によし、保護者によし、先生によしの三方よしの「安心できる学校づくり」を進めていき、その結果、学校教育目標の実現を目指します。

この記事に関するお問い合わせ先

秦荘西小学校
〒529-1223
滋賀県愛知郡愛荘町島川1162番地
電話番号:0749-42-2244
ファックス:0749-42-2344
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