6月11日　5年生　単元内自由進度学習の様子

　5年生の理科では、「めだかのたんじょう」という学習単元を単元内自由進度学習によって進めています。7時間の学習を自分でプランニングし、自分の立てた計画を毎時間振り返り、修正を加えながら学習に取り組んでいます。この5年生は、単元内自由進度学習に昨年度から取り組んでおり、この単元で通算4回目の自由進度学習となり、子どもたちはかなり慣れています。先生が作成した学習の手引きを見ながら、教科書やタブレットで学習を進め、困ったときは同じ場所の学習に取り組んでいる友達と協働しながら課題を1つずつ解決しています。

　学習を登山に例えるなら、これまでは教師が学級全員を1合ずつ引率しながら、頂上の10合目にたどり着いていました。しかし、教師自身は全員が頂上にたどり着いていると思っていても、実際に確認テストをすると理解できていないこともあります。単元内自由進度学習は、頂上への集合時間をあらかじめ決め、児童に地図や食料などの学習情報を事前に与え、児童が頂上までの道のりを自分で登山するイメージです。ですので、教師は学習が始まるまでに、学習計画表、1時間ずつの学習プリント、学習に活用する資料、振り返りシート、自由進度学習用の環境整備等、入念な準備が必要になります。よって、秦荘西小では各教員において年間1～2つの教材において単元内自由進度学習に取り組むことにしています。

　一度、自分の力で山の頂上まで登り、頂上から見た景色に感動すると、また山へ登りたくなります。今の5年生の子どもたちも過去に3回、単元内自由進度学習により自力で単元の学習を成し遂げた経験から、今回も一人一人が黙々と自信をもって学習に取り組んでいます。そんな新しい学習方法とそれに取り組む子どもたちの姿を見ようと、町内、県内、県外からも視察依頼が増えています。自律的な学び手に成長している子どもたちは、本校の誇りです。