1月16日 4年生、単元内自由進度学習の様子
4年生理科の最初の学習は、「ものの温まり方」。この学習を単元内自由進度学習で進めています。単元内自由進度学習とは、単元の学習計画を児童が立て、その計画に基づき、教員が事前に準備した学習プリントや教科書、資料等を活用しながら、児童が自分自身で学習を進めていく学習スタイルです。これまでの学校教育の中では、一斉授業の中で教師が授業を進め、児童が教師の発問から考え、学習を進めてきました。例えるなら、教師から発信される情報を児童が受信しながら学ぶ「テレビ型」のスタイルです。一方、この単元内自由進度学習は、一斉授業が「テレビ型」なら「読書型」のスタイルです。本を読むスピードは人によって違います。また、本を読み進める中で気になることも人によって異なります。それらの個人差を埋めながら、あらかじめ設定された時間までに自分のペースで読み進める、これが自由進度学習です。
今回はまず、最初の時間に一斉授業で「空気の温まり方」について実験をし、空気がどのように温まるのかを全員で押さえました。そして次の時間から自由進度学習がスタート。すでに学んだ「空気の温まり方」と比較しながら鉄の温まり方、水の温まり方について、子どもたちが自分のペースで学んでいました。実験結果で気になることが出てくると、友達と結果について情報交換をする協働的な姿、実験結果に納得がいかないと、もう一度再実験する意欲的な姿が随所に見られます。このような姿は、自分のペースで納得を重ねながら学ぶ自由進度学習ならではの姿だと思います。
4年単元内自由進度学習の様子
黒板は、学習の情報発信基地になっています。
水の温まり方実験ブース
鉄の温まり方実験ブース
実験結果をまとめる様子
この自由進度学習は、今年度、文部科学省研究開発学校に指定されたことで、連携する東京都目黒区に複数回の視察が可能となり、実践が進んでいる東京都へ本校教員を派遣し、様々な学びを得ています。そして目を輝かせて東京から帰ってきた職員が持ち帰ったものを職員みんなに伝え、学び合い、現在実践しています。2学期はすべての教員が単元内自由進度学習を実践し、冬季休業中に報告会を開催して各自の実践を学び合いました。個別最適な学びが求められている今の教育界で、単元内自由進度学習は大きな脚光を浴びています。しかし、個人で実践する先生はおられますが、学校として組織的に実践する学校は県内でもかなり珍しいと思います。
今後も、本校に通う子どもたちが自分事で学びを進めることのできる「自律的な学び手」となるよう、秦荘西小学校は挑戦を続けていきます。
実践報告会の様子(冬季休業中)
この記事に関するお問い合わせ先
秦荘西小学校
〒529-1223
滋賀県愛知郡愛荘町島川1162番地
電話番号:0749-42-2244
ファックス:0749-42-2344
メールフォームによるお問い合わせ
更新日:2025年01月16日